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«XIII — 物質宇宙»
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(この一連の法螺話は、ところん唯物論から遠ざかり、"一者"、"ワンネス"、"虚無"といった時空間を超越した何かから出発して、今の我々と宇宙をなるべく無矛盾に説明しようとする趣味的な試案の産物です。)
86兆年ほど前に、物質宇宙が造られました。(この考えは現在の宇宙論の主流ではありませんが、ガブリエレ・ベネッツィオのように、超弦理論の方からは宇宙がビッグバンより遥かに以前から存在していたという説を唱える物理学者もいます。)
人々がこの宇宙に送り込まれるときに植え付けられたものは、"人々は厳格な物理法則に支配される"という考え、および、この宇宙で人々が追求すべき数々の目的でした。これらは"生存すべし"とそこから派生する"成功すべし""出世すべし"などですが、それらを追求するといつも様々な困難が生じるような仕掛けがつけられています。
魔法の時代の世界は過疎化し、かなり縮んではいますが、今でもまだ存在しています。時折、魔法の時代の勝者たちが、物質宇宙を侵略しようとすることもあります。
この物質宇宙で肉体を纏った状態で我々が経験できる感情の範囲はごく狭く、下の方では無気力、恐怖、絶望、敵意があり、中間あたりに退屈や保守的であろうとする感情があり、上の方には強い興味や熱意などがあります。これらよりもさら上の感情、例えば、勇気などを経験しているときには、我々は少しばかり肉体を離れています。危険に際して、冷静に自分自身を見つめている自分がいるように感じるのは、そのためです。
この物質宇宙では、人々を力で支配しようとする右派文明と、人々を啓蒙して導こうとする左派文明が常時対立状態にあります。
この宇宙で魂によって使われている肉体は主に人間型で、2本の腕と2本の足を持っています。ただし、必ずしもすべてが地球の人類と酷似しているわけではありません。
正確にいえば、現在の我々の肉体には過去の宇宙で使っていたさまざまな肉体やエネルギー体などがすべて重なっています。我々はものすごい量のお荷物を抱えながら生活しているのです。
物質的な肉体が死んだ後、人は"霊体"や"幽体"と呼ばれる体をまだ引きずってうろうろし、物質的な肉体をふたたび手に入れているのです。時折、引きずっている荷物を全部下ろし、神のような力を再度獲得する人々がいますが、長続きすることは稀です。