前の民主党政権に対しても、今の自民党政権に対しても、云うべきことは大して変わりません。
落ち着いてくださいよ!
グローバル化はカール·マルクスのシナリオ通りで、まぁ、ほぼ不可避です。マルクスの掌から飛び出すことに成功した人はほとんどいません。ミルトン·フリードマンは別の道を示していますが、≪新約聖書≫::≪テサロニケ人への第2の手紙≫にある"He who does not work neither shall he eat"(働かざる者食うべからず)に逆らう道なので、支持を集めていません。イギリスの北アメリカにおける最初の拠点であったヴァージニア州ジェームズタウンの植民地運営の基本方針も、ソビエト連邦の社会主義第1原則も"He who does not work neither shall he eat"でした。この思想の根っこはとてつもなく深くあります。
グローバル化へ向けて進んでいく私たちの意社会の方向性を変えることは困難です。しかし、グローバル化に際して、アクセルペダルを踏むか、ブレーキペダルを踏むのか、選択することはできます。中国人労働力が安くて、日本人が苦しいならば、中国人の所得水準が日本人のそれに追いつくまで、関税で国内産業を保護してしまえばよろしい。広大な農地を持つアメリカの農業が日本のそれにとって脅威となるならば、ジョン·レノンの≪イマジン≫に謳われた国境なき理想世界を夢見つつ、その日が来るまで(来なくてもいいんですが)関税自主権を握りしめていればよろしい。