なぜ彼女らは戦場にいるのだろうか
ヴァルキリー
- 種別:U.G.A.
第三次非核大戦に用いられた脳以外の全てを完全に機械化するという悪夢のような工程の後に完成する特殊なU.G.A.の一種。つまりは機械と化しただけで構造上は人間と同一であり、行政統括局が定める「友好的U.G.A.」の中でも名前を聞く機会が多い。書き込まれたコードにより、戦闘形態移行時は主格を捨て去った生ける殺戮兵器と化すが、平常時は人殺しを忌避するような態度を取ったりするなど、現代では間違いなくサイバー精神疾患に犯される程機械化されているのにもかかわらず、彼女らは人間性をそのまま残している驚異的な存在であり、サイバー精神疾患に陥らないようなサイバネティクスの研究開発に協力している個体もいる。そして現代の技術によって、書き込まれたコードを破棄することが可能となっている。また彼女らは正常な人間の機能をすべて機械化した存在である為、体温があるなど、現代の人間性を捨て去るようなサイバーインプラントとや、機械改造などとはある意味で逆を行っているともいえる。そして、彼女らは例に漏れず非常にクソ真面目な性格であり、綿密なデートプランを練ったり。伴侶の様々な面を程よく管理してより良い生活に導いたりするなど、「良いお嫁さんになる」資質が非常に高いため。交流した者が互いに恋に落ちるなんてラブストーリーを耳にすることが多く。別名「愛の戦乙女」などと呼ばている。
余談
ヴァルキリーの素体となる女性は皆末期癌、進行性骨化性線維異形成症などなどの不治の病により死を待つしかなかった難病患者や、助かる見込みのない致命傷を負った女性などが殆どで、「たとえ戦地で戦う兵器になったとしても生き延びたい」と強く願い志願した者だけで構成されている。なので生きることに非常に意欲的であり、場合によっては三大欲求が常人の数倍に増幅されてしまった個体もいるらしい。