登録日:2025/09/24 Wed 00:03ː00
更新日:2025/10/10 Fri 03:36:22
所要時間:約 21 分で読めます…。
出典:『ようこそ実力至上主義の教室へ』3期第3話『忘れたいことほど、忘れることはできない。~Man vergisst nicht, wenn man vergessen will.~』
2024年1月~3月/Lerche/©衣笠彰梧・KADOKAWA刊/ようこそ実力至上主義の教室へ3製作委員会
【プロフィール】
学籍番号:S01T004738
所属クラス:1年Dクラス→2年Dクラス(堀北クラス)
性別:女性
身長:153cm
スリーサイズ:B96(F)/W60/H90
誕生日:10月15日
星座:天秤座
趣味:カメラ
特技:なし
仲の良い生徒:長谷部波瑠加
相性の悪い生徒:須藤健
好物:甘い物全般
苦手な物:お喋り
部活動:無所属
自分の好きなところ:写真が好き
自分の嫌いなところ:人が苦手
いつもいる場所:自室、校舎裏、学校敷地内の人気のない場所
CV:
M・A・O
【パラメータ】
学力:C⁺ |
身体能力:D |
判断力:D |
知性:C |
協調性:D⁻ |
入学時 |
学力:C(50) |
身体能力:D⁻(25) |
機転思考力:D⁻(25) |
社会貢献性:C⁺(60) |
総合力:D⁺(37) |
2年時(OAA) |
※OAA=『Over-All⁻Ability』の略称
【概要】
主に1年生編序盤では主要キャラとして登場し、主人公
綾小路清隆と同じ友人グループに所属し彼とも親しい仲にいた生徒である。
しかし、2年生編中盤の某一件にて読者からも賛否が分かれる結末を迎えることになる。
その容姿や属性、隠れた秘密から、キャラクターとしては割と立っていたのだが、本作の掲げる「実力主義」の世界においては彼女の才能がマッチしていたかというと厳しかったかもしれない…。
(詳細は後述)
【人物・性格】
見た目は野暮ったい伊達眼鏡をかけてはピンク色の派手な長髪を二つ結びにして垂らしている地味な雰囲気が特徴の普通の女子高生なのだが、その正体は
雫という芸名で活動していたグラビアアイドルであり、X(ツイッター)のフォロワー数を5000人ほど稼いでいては、週刊誌(少年誌)の表紙を飾ったことがあるほど有名人だった。
それ故に本来は非常に容姿が優れている美少女であり、眼鏡を外して髪型を変えれば
一之瀬帆波にも引けを取らないほどのスタイル抜群の美少女と呼べる容姿の持ち主なのだが、野暮ったい眼鏡と社交的な一之瀬とは真逆な性格をしていることからほぼ誰も気づいていない。
自慢のプロポーションも猫背で隠されてしまっている。
そのため、クラス内での彼女の評価は『地味で目立たない女子』であり、女子好きの男子からも軽んじられているが、その姿もその姿で趣がある眼鏡系美少女なので(読者視点では)存外悪くは無かったりする。
性格は一言で言うと『
陰キャ』。
目立つ事を嫌い引っ込み思案で気弱な性格をしており、二年生編から登場した旧坂柳クラスの女子である
山村美紀にどことなく似ている。『
自分は一人でも構わない』と心を閉ざしておりコミュ力には非常に難があり、物語最序盤はクラスに友人と呼べる人物は皆無だった。
だが、自分の趣味であるカメラの前では明るく振る舞うことができたり、物語が進み同クラス女子の長谷部波瑠加とは親友同士になり、同じ綾小路グループの幸村輝彦や三宅明人とも普通に仲良くするなど、気を許した相手とは普通の友達付き合いが出来ないわけではなく、同クラス男子の
高円寺六助のようにクラスで完全に孤立しているわけではない。
また、気弱なところが多いものの基本的には癖の無い性格をした良い子であり、悲しむ描写は多々あれど他者を蔑んだり恨んだりする様な描写は全くない。
他クラスの生徒だろうと退学者が出ることを良く思わない心優しい平和主義者である。
後、虫が苦手で蟻にも触れない。
嘘をつく事も誤魔化す事も苦手で本音が思わず態度に出てしまう。
それと、とある一件で想い人が出来たら、その人の事で顔を赤らめたり焦ったりする様な可愛らしい初々しさをよく見せるようになる。
+
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雫について |
2巻の独白によると物心ついた時には既にコミュ障になっていたと同時に、どれだけ孤独を受け入れようとも「人は一人では生きていけない」というシビアな現実を悟っていた。
そんな佐倉がグラビアアイドルという気弱で引っ込み思案には向いていないような道を歩んでいたのは、そんな現実に対する佐倉なりの「解」であり、自分のコンプレックス払拭しつつ他者と関われる虚像を作って生きている実感を得ていた。
だがそれ故に普段の日常では他者と接する時は仮面を被って接するのか、ありのままの自分で接するのかが分からなくなってしまい、その結果「自分は一人でも構わない」だと心を閉ざしてしまったのでコミュ障は改善しなかった。(むしろ悪化した?)
せっかく始めたグラビアアイドルもその性格に足を引っ張られて苦戦してしまう事が多々ありカメラマンを女性に変えてもらったり関係者を少なくしてもらったりして負担を減らしつつ心を無にすることで我慢できていたがそれも限界がきて休止したとのこと。
しかし、父親からカメラをプレゼントしてもらった経緯からカメラで撮られること自体は心から楽しめており、1人で気楽に行うことができる自撮りにハマっていて、高育に入学した後も個人的なグラドル活動を行っていた。
また、グラドルとして活動する時はツーサイドアップでいることが多く、当然伊達眼鏡も外している。
表情の方も明るい印象を与えるほど素敵な笑顔を浮かべており、普段の佐倉とのギャップが激しくなっているので大抵の人は佐倉と同一人物であることに気付けない。
ちなみに、グラドルを始めたのは中学2年生の時であり、同時期に専用のブログも建てていて、1年間毎日欠かさずに更新してはファンからのコメントを全て返信するほど精力的に取り込んでいた。
後、高育でカラオケデビューを果たした際に、長谷部波瑠加から「声量を上げれば完璧」と評されていたので普通のアイドルとしてもやってける素質を持っている。
|
【能力】
本人の能力自体は、落ちこぼれと呼ばれることの多いDクラスに配属されるのが妥当と言わざるを得なく、その堀北クラスの中でも総合能力自体は最底辺であり、2年生編から導入されたOAA数値から見ても特に身体能力と機転思考力(コミュ力)に関しては作中に登場する生徒の中では最低クラスの評価を受けてしまっており、体育祭や無人島サバイバルのような体力勝負は非常に苦手としている。
学力も身体能力とコミュ力の低さをカバーできる程高くなく、せいぜい平均的であるため、OAA数値では同クラス男子の池寛治と学年最下位争いを余儀なくされてしまっているのが実情である。
また、同クラス男子の外村秀雄のような『コンピュータ関連に強くタイピング速度では敵無し』といった特別試験で活躍できる一芸がある訳でもないため、綾小路からは内心『愛里は総合的に見てクラスで最も価値の低い存在と判断せざるを得なく、俺個人の感想としても同じ』と辛辣に思われてしまっている。
だが、一応固有の能力として『相手の目を見ればその人の危険度が何となく分かる』という直観的な能力を持っていて他者からよく見られることが多い芸能人をやっていたから身に着けられた能力だと思われる。
本人の言からして男に対して発揮されることが多いようだが女に対しても有効であり、みんなに好かれる女子生徒を完璧に演じている櫛田の擬態をノーヒントで見抜いたという地味に凄いことをやってのけている。
しかし、物語が進むにつれて発揮されることが無くなっていき実質的に死に設定と化してしまう。
もしその設定が生きていたら2年生編でのホワイトルーム生探しに非常に貢献できていただろうに。
【作中での動向】
以下ネタバレ注意。
1年生編~2年生編序盤
物語最初期の須藤健の暴力事件の際に目撃者の証人として登場。
当初は関わって目立ちたくない一心で知らぬ存ぜぬの態度を取っていたが、その不審な態度を堀北に見抜かれた後、櫛田の懸命な説得を受けて審議の場に出ることを決意した。
その際に家電量販店の店員から
ストーカー被害を受けており、その店員から
襲われるも店員の態度からストーカーだと見抜いた綾小路と綾小路に協力した一之瀬に助けられる。
これ以降、佐倉は綾小路に想いを寄せるようになる。
1年生編中盤の『ペーパーシャッフル』で幸村から勉強を教わろうとしていた長谷部と三宅、その監視役を堀北から命じられた綾小路と4人で行動をすることが増え、佐倉もその輪に入りたそうに様子を伺っていたことを清隆は気づいていたが、清隆は自分から佐倉を誘うことはなく佐倉の成長のためあえて本人の意思に委ねていた。
やがて佐倉も勇気を出して自分も入れて欲しいと4人に頼み、無事に受け入れられて『綾小路グループ』は佐倉も入れた5人で結成されることとなった。
これ以降グループ唯一の女子である長谷部とは親友関係になっている。
それ以降は目立った活躍は特にないが、2年生編の無人島サバイバルでは三宅と長谷部とグループを組んでおり、体力に難がある愛里は二人の足を引っ張ってしまっていた。
2年生の夏休み明けに思いを寄せていた清隆が
軽井沢恵と交際していることを知りショックを受ける。
最終問題までは順調に進んでいき最後の問題である『
クラスポイント100を得る代わりにクラス内誰か1名が退学になる』という題名が出される。この時点では既に
山内が退学しているため堀北クラスは39人である。
だが、この試験でクラス38人はNoを押していたが1人だけYesを押し続ける人物がいた。
その人物の正体はこの試験を利用して綾小路と堀北のどちらかの退学を狙っていた
櫛田である。
綾小路はクラス全員にYes押していた人物は櫛田と断定し、その根拠を論理的に説明し確実に櫛田を追い詰めていく。
櫛田も綾小路に携帯の音声という決定的な証拠を突き付けられたことでついに観念し、自分の退学で全てが終わるのだからその腹いせと言わんばかりにクラス女子の秘密をクラス全員に暴露するなど完全に暴走しクラスは阿鼻叫喚状態になる。
そんな櫛田を呆れながら見ていた堀北も櫛田の能力は高く買っているため、今後のクラスに必要な戦力として判断し残すことを決断する。
とはいえ、この時点で誰か退学者を出すことは絶対であった。
堀北はクラスリーダーとして退学者になるべき人物の名前を口にしようとした際に、この場面でその役目を堀北に背負わせるのは荷が重すぎると判断した綾小路に止められ、綾小路が堀北の意思を代弁し『クラスで最も不要な人物を公平に判断する基準が一つだけある。それはOAA(総合力)でOAA最下位の者が退学になるべき』とクラス全員に話し、
と発言。
当然この発言に佐倉の親友だった長谷部は激怒し、長谷部は能力的に同等だった池を退学者として佐倉の代わりに推すが、佐倉とは違いコミュ力もあり友人も多かった池の退学に反対する人物が多かったことから清隆は却下し『退学になるべきは愛里だ。それ以外存在しない』と頑なに譲らなかった。
想いを寄せていた綾小路から直々に徹底した戦力外通告を受けたことで佐倉の心は折れ、客観的に見て自分の能力が足を引っ張っているのも事実であったことから『クラスの中で、要らない子がいるとしたら……多分、それは私、なんじゃないかな……』『清隆くんの言っていることは、何一つ間違ってないんだよ。』と現実を受け入れクラス全員に投票を促す。清隆も『能力の無い人間がそれを受け入れ、1歩前へ踏み出した。俺達はその意思を汲んで応える義務がある。』と長谷部を説得し、それでも長谷部だけは最後の最後まで投票を拒んだが、愛里本人から叱責されたことで長谷部もついに観念して投票。
堀北クラスの満場一致試験は『佐倉愛里の退学と引き換えに150クラスポイント獲得』という結果で決着した。
試験後に愛里は、眼鏡を外し雫としての姿を清隆にお披露目し『バイバイ清隆くん。』と笑顔を見せ清隆と別れた。
だが清隆の前では気丈に振る舞っていた愛里もこの一件に何も感じない筈がなく、清隆には愛里の鼻をすする音と懸命に声を押し殺した泣き声が聞こえてきた。
それを聞いた清隆は
『敗者はいつも、手遅れになってから自分の惨状を振り返って後悔する。』
と辛辣に独白するのであった。
佐倉を退学させたことで特に清隆と長谷部との関係には修復不能なレベルの亀裂が入り、この試験をもって事実上、綾小路グループは完全に崩壊し、この試験を皮切りに平田など一部の生徒は清隆に少しずつ疑念を抱き始めるなど堀北クラスにとっても清隆にとっても非常に大きな転換点となった。
それでもその後の愛里は腐ることなくしっかりと前を向いており、3年生編では深夜のテレビ出演が決まるなど、芸能人として道を着実に歩んでいるようだ。
【人間関係】
同クラスの男子。
物語最序盤で
ストーカー被害を受けた際に助けてくれたことから彼を慕うようになり、次第に想いを寄せるようになっていき、彼が中心となっている『
綾小路グループ』への加入を勇気を出して自ら志願する。
綾小路への恋心は本物であったため、軽井沢との交際が発覚した際にはかなりショックを受けていた。
綾小路の方は愛里の能力の低さや自身の一般常識の疎さもあって彼女のグラビアアイドルとしての強みの生かし方が分かっていなかった事から彼女の事は内心では
クラスの中で一番価値がないと見なしており、これが原因で愛里は
最悪の末路を迎えてしまう形となった。
同クラスの女子で親友。
巨乳で周囲からの目を気にしている共通点や綾小路グループでは唯一の同性ということもあり意気投合し、愛里にとってクラスで一番仲が良いと言える人物。
長谷部も愛里のことを親友であると同時に妹のように思っており保護者のように接することも多い、愛里が高育から去った後も長谷部はその動向を気にかけており、芸能人としての愛里をすかさずチェックしている。
同クラスの男子で綾小路グループの男子。
綾小路と同様に性的な目で見てこないタイプの男子のため、仲良くしており三宅とは無人島サバイバルで長谷部と共にグループを組んでおり、幸村には勉強を教わることが多かったなど関係は良好だった模様。
しかし、満場一致特別試験では平等に見えたグループにも僅かばかりだがヒエラルキーが存在していたという残酷な現実が存在していてそれが図らずも佐倉退学の後押しになっていた。
その事に堪えたのか退学時に綾小路に長谷部のことを託したが2人の事は言及しなかった。
同クラスのリーダーを務める女子。
物語序盤で須藤の暴力事件の一件で証人を務めたことから同クラス女子の中では比較的関わることが多かったが、それ以降は接点はほぼ無く、清隆が介入しなければ堀北が佐倉に直々にリストラ宣告をしていたことを考えると堀北にとっても佐倉は今後の戦力としては構想外であったことが伺える。
また、佐倉からしてみれば堀北は自身を退学に追い込んだ元凶の一人になるのだが、実はストーカーの件と綾小路グループの件の中心人物である綾小路と接点を持つことができたのは堀北が暴力事件の折で
唯一佐倉が目撃者であることに気付いたからであり、もし堀北が居なければストーカーとの因縁が続いていたかもしれなければ友達も作れなかったのかもしれない。
そうなれば、本編で間一髪でなりかけていた
最悪の展開に陥っていた可能性すらもが生じるので結構複雑な関係だったりする。
代わりに堀北と櫛田の因縁に巻き込まれてしまったが。
同クラスの男子。
1年生の夏休み中に告白されたが、本人は綾小路に想いを寄せており山内のことは眼中に無く、山内の下心も見抜いていたため即座に断った。
その後の山内が辿った末路を考えれば英断だった。
ちなみに同じ3バカの須藤に対しても公式ファイルで相性の悪い生徒の名に彼の名が記載されていることから苦手意識を持っていた模様。
同クラスの女子。
表向きは誰とも仲良くしたい人懐っこい女子を演じているので佐倉にも話しかけたりしているが、佐倉からは(言外で)目が怖いと評されているのであまり好かれていない。
また、序盤から登場している者同士なので原作と漫画版では共に表紙を飾っている。
そして、佐倉退学の元凶の人物の一人ではあるのだが、その事に対して罪悪感は特に抱いていないようであり、クラスに復讐しようとした長谷部を批判して煽っていた。どの口が言う。
同クラスの女子。
元々は重度のいじめられっ子であり、その事がトラウマで半ばいじめっ子のような性格になったという経緯を持っていて、原作では無人島試験の折、自身に反論したいじめられっ子気質の佐倉にきつく当たっている。
それだけならまだ良かった(良くない)のだが試験が終わった後も度々佐倉に当たりの強い言動を働いていたことが綾小路から語られていて、その事を指摘されても本人は「自分が強者でいるための必要な犠牲(意訳)」だと全く意に介していない。最低。
しかし、綾小路から釘を刺されたことで少しやり過ぎて加害者になっていることを自覚して気を付けるようにした。
また、無人島試験が終わった直後に下着が奪われて気が立っていた件とかで堀北に謝罪したが佐倉には謝罪しなかった。
そんな2人の関係性を皮肉ったのか把握していなかったのかは不明だが「ようこそ実力至上主義の教室へ トモセシュンサク Art Works」の表紙で友好的に佐倉に抱き着く軽井沢の姿が描かれている。
Bクラス(入学時)のリーダーの女子。
スリーサイズが判明しているキャラの中では佐倉に次ぐ巨乳の持ち主。
他クラスの生徒だがストーカーの一件で少し知り合った仲であり、初対面で佐倉が芸能人だと知ったら興奮して握手を求めていた。
非常に友好的な性格をしていて、他クラスで引っ込み思案の佐倉とも仲良くしたいと思っており、本人から「仲良くなった相手には満遍なく心を開き口も開く」タイプだと正確に分析されていて、仲良くなる隙を伺っている。
佐倉からして見ればストーカーから助けてくれた恩人の一人であり、腹黒の櫛田とは違い本物の善人なのだが、何故か「話すと緊張する他人」の一人に数えられていて、両者の仲は終ぞ進展することは無かった。
陽キャと陰キャとでは相性が悪いからかな。
ちなみに、バスト以外のスリーサイズにおいてはウエストが1cm差で負けているがヒップは1cm差で勝っていている。
電気屋で働いていた店員。
グラビアアイドル雫の熱狂的なファンであり、一目見ただけで地味な姿の佐倉を雫本人だと見抜いたという、ある種ファンの鑑とも言えるような事をやってのけている。しかし、性根は腐りきっていたよう佐倉が雫だと確信するや否や彼女に大量の手紙を送りつけたり、ブログにキモいコメントばかりを送りつけるような犯罪行為を働くようになる。
そのうえ美少女なら誰でもいいような最低な下衆野郎であり、櫛田にもキモいアプローチをかけていた。
最終的には犯行がバレて高育から去っていった。
【佐倉語録】
- 「……私、人付き合いが苦手なので……ごめんなさい」
- 「う、うん。高円寺くんがおかしいのは最初から知ってるから平気だよ」
珍しく毒を吐く佐倉さんであった。
- 「ええええ!? ななな、何してるの綾小路くんっ! それは早すぎるよぉ!!」
早とちりでムッツリスケベな佐倉さんである。
- 「わ、私と、その……で、でで、デー……」
- 「佐倉? どうした?」
- 「とぉをおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!?」
- 「こ、こここ、こここ!」
- 「きゅう!?」
- 「は、はひゅっ!」
- 「き、きよ、きよ……ピヨッ……!」
- 「ふあぁ!?」
※全部口から出た言葉です。
- 「わた、わたし、私も綾小路くんのグループに入れて!」
- 「今までこんな、楽しい時間過ごしたことなかったから。私、今凄く楽しいの」
- 「私は、私に出来ることをやろうと決意しました。大切な親友に恥ずかしくない自分になるために。親友が卒業した後、恥ずかしくない自分を見せるために」
- 「苦しいことも悲しいこともあるけれど……前を向きたい。前を向いています。だからあなたも負けないで」
【余談】
- 上記のように能力不足で退学に追い込まれてしまい、読者からも同情されることが多い佐倉だが、
一番の原因が櫛田である事を差し引いても自らの能力UPを怠った愛里本人にも非が全くないとは言えないだろう。
本人の能力・性格からして改善が厳しい身体能力や機転思考力はともかく、学力に関しては親しくしていた綾小路グループには清隆や幸村というクラストップクラスの学力を持つ人物が2人もおり、彼らから勉強を教わるなどしてもっと学力を向上させ堀北クラス学力準最上位層~あるいはその1ランク下ぐらいまで学力を上げていればOAA数値にも変化がありクラス最下位を脱出していたかもしれず、満場一致試験の際に清隆から『クラスOAA最下位』を理由に退学者として指名されなかったかもしれない。最底辺の身体能力とコミュ力をカバー出来る程ではない平均レベルの学力に留まっていったことは愛里にとって致命的であった。
ただし、生徒達には見えていないものの明らかに努力や状況からして不当にOAAが大きく下げられている風に見えるのも事実である。
身体能力は1年時にネームドでも自分以下が4名、同格が6名おり、そこから推定される1年時の身体能力は学年で160人中101~130位程度であったにも関わらず、2年開始時に158人中157位に大きく下げられている。
さらに機転思考力に関しても綾小路グループで唯一自分の意志でグループの仲間に加わったのに綾小路グループで唯一それを覆す理由もないのに機転思考力がランク単位で上がっていない。
学力面ですら綾小路グループの結成経緯が試験対策の勉強会からの派生かつ教師役として学力Aランクの幸村がいる状況であり、生徒枠の長谷部、三宅が1年時学力Dから2年開始時Cに3ランク上昇しているが、同じ勉強会を受けており、性格的にサボる事なぞしないはずなのに佐倉だけ1年時学力C+から2年開始時Cと下げられている。
身体能力の査定から判断すると1年時に身体能力Eランクが最低4人いたのが2年開始時にブービーがD-の佐倉=Eランクが1人だけになっている為、ランク査定は「学年下位〇人がE」と言った順位での査定ではなく純粋な成績、実績での査定が確定。
つまり佐倉は査定が正しいのならばちゃんと勉強会を定期的に行っているグループに所属し、しっかり参加しているのにテストの点数等が明確に下がったと言う事になるのだが、
実は作中で教師役の幸村が佐倉の学力を「問題ない」と明言しているシーンがある上に、そもそも幸村の性格上勉強会参加者で他が全員点数を伸ばしているのに1人だけ下がった生徒に補習を施さないと言う状況が想定出来ず、
2年開始時OAAでは佐倉の学力がC50に対して長谷部の学力がC52、三宅がC53と逆転している為成績、実績査定ならばどう考えても学年末試験までに長谷部、三宅の点数が佐倉を超えている為気付かないと言う事も想定出来ず、
佐倉の性格上しっかり時間を取って勉強会をしているのに全く身にならず、点数が下がる程勉強会に不真面目であったと言う状況も想定出来ない。
その為OAA4項目中3項目で佐倉だけ評価が不当、それも初期評価からおかしい、と言った物ではなく、高育に入った後で実力を付けたであろう部分の実力を認めない、むしろ佐倉だけ不当に下げると言う形で評価していると取れてしまう。
そもそも満場一致試験で「使いどころがない」と綾小路は佐倉を評しているが、実はこの時点で文化祭でメイド喫茶をやる事、現役グラビアアイドルである佐倉がメイド役で出る事が確定していた為、使いどころがないどころか自分の意志で最強の武器を使用機会が来る前に手放した事になってしまっている。
このタイミングで佐倉がグラビアアイドルである事を確実に知っていたのが切り捨てた当人である綾小路、直前まで切り捨て対象だったのが堀北のわがままでギリギリ生き残ってるだけの櫛田であったのも致命傷であった。
ただし、能力が低い、と断じた事そのものは綾小路、堀北視点からすると正しい事にも留意する必要がある。
上記の不当とも言える査定は全て2年となり、生徒の目にOAAが触れる直前での改訂であり、綾小路、堀北が見る事の出来たOAAは改訂後の異常に佐倉のOAAだけが下げられた物しかないのである。
- 退学になってしまった佐倉だが芸能活動をしている彼女にとってはむしろ退学になった方がラッキーだった一面もあるのでは?と思われることもある。外部との接触が著しく困難な高育と外部との接触が基本である芸能活動は相性が最悪であり、彼女の芸能人としての未来を考えれば退学(=良く言えば高育から解放された)も完全に悲観することではないと言えなくもない。
というよりも原作中に明言されている事を並べただけで「入試はクラス分けの参考にするだけで誰を入学させるかは学校側が決めており、文化祭等と言った佐倉の能力で一番高い部分が活かせる試験は佐倉入学時点で校史紐解いても一切なく、3年間本格的な芸能活動もやらせない」とそもそも入学させた事が佐倉に対する悪意しかない。
何せ佐倉に対する学校側の対応をクラスメイトの須藤が同じ状況になる状態で例えた場合、
「暴力等の理由がない上にバスケの腕前も既にプロ契約を結んでいる程運動能力含めて高い選手を一切運動能力を使用する特別試験が入学時に存在せず、バスケ部そのものもなく、校外に出さないのでプロチームに合流して練習すらさせない学校に学校側の選択で突っ込ませた挙句落ちこぼれクラスにぶち込む」が何の忖度もないただの事実と言う有様だからである。
- スタイル抜群、と言われているが、ツールによる測定だとIカップであるにも関わらずFカップと、実はある意味でよう実で3サイズが空いている全キャラで一番スタイルが悪い。
3サイズをツールに入れた(=黄金比であり最も美しいボディライン)場合佐倉以外の全員ツールよりズレて1カップであるにも関わらず、佐倉はツールより3カップも悪い意味でズレていると、「グラビアアイドル」と言うボディラインの美しさを見せてナンボな職業の人間が3サイズが空いている全生徒でぶっちぎりで一番ボディラインが悪いと言うメチャクチャな事になっている。
追記、修正が必要だとしたら多分、それは私なんじゃないかな…。
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- ストーリー上の都合よりも作者的に扱いにくいから退場になった印象は受けた。「主人公に好意を持つ奥手キャラ」という割とテンプレ要素はあるけど、ストーリー的に特に必要なかったし、足枷になってた様にすら思えたな -- 名無しさん (2025-09-24 07:54:42)
- 退学になってた方が人生好転しそうな子だったし、そんなに悪くない結果ではなかろうか -- 名無しさん (2025-09-24 12:39:24)
- 個人的には疑いようのないよう実1の不遇キャラ。そもそもスタイルについてもリアルで見たら大分悪い方に変化してる。退学だけならまだしも、そのさせ方があまりにも残酷すぎるわ。 -- 名無しさん (2025-09-24 13:22:43)
- そもそもこの能力性格職業でなんでこんなクソ学校に来たの?って時点で不自然だったからなあ。ラブコメ路線に切り替えた時用の保険キャラで頭脳戦で路線安定したから消された感 -- 名無しさん (2025-09-24 14:00:32)
- スペック的にも活躍は難しいから退学になった感がある。退学は仕方ないにしても好きになった綾小路に戦力外を突きつけられたのはキツかった。 -- 名無しさん (2025-09-24 15:31:02)
- 堀北クラスの満場一致試験は話の展開やいろいろおかしな点が多いのも佐倉の不遇に拍車をかけてる -- 名無しさん (2025-09-24 15:37:25)
- そもそも満場一致って投票先を縛るような契約結ぶのアウトでは?高円寺と堀北の契約はルールに抵触しないんか?とずっと気になってる。あの試験は佐倉の退学もそうだけど、色々とガバが見られる。 -- 名無しさん (2025-09-24 16:20:08)
- 「どれだけの努力をしていたか」は読者にも見えてないが項目にもあるように高学力連中と同グループだしサボって遊んでるキャラでもないのに学力伸びないのは本人の瑕疵より話の都合によるナーフに見えちゃうよな -- 名無しさん (2025-09-24 19:17:40)
- 佐倉が退学にならなかったとしても活躍出来るのは文化祭のメイドカフェくらいだし素のスペックが低いから基本クラスのお荷物にしかならないし。 -- 名無しさん (2025-09-25 13:32:54)
- 退学させられた事が不満じゃないんだよ。能力が低いし綾小路からの脈も無かったからいつか退学になるのは覚悟してた。ただそれにしても原作はご都合主義丸出しで尊厳破壊が過ぎるなって話。 -- 名無しさん (2025-10-05 09:02:20)
最終更新:2025年10月10日 03:36