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撲殺天使ナインちゃん

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撲殺天使ナインちゃん ◆KuKioJYHKM


アリアハン東部、山岳地帯の麓。そこに、一人の男が佇んでいた。
彼の名はココット。アルマムーン王国に先代の頃より仕える、ベテランの将軍である。

「弱ったなあ……。まさかこんな妙なことに巻き込まれるとは……。いや、今までも妙なことは色々あったけど……」

おのれの身に降りかかった不可解かつ理不尽な事態を前にして、ココットは思わず愚痴を漏らしていた。

「何はともあれ、こんな悪質な催しに付き合ってなどいられないな。なんとかして、アルマムーンに帰る手段を見つけないと。
 いや待て、ひょっとしたら若やセバスチャン殿も連れてこられているかも知れない。
 まずは知人がいないかを確かめる方が先か……」

その場に座り込み、ココットは自分が取るべき行動を考える。
このとき、彼は歴戦の将らしからぬミスをしていた。
それは考え事に没頭するあまり、周囲への警戒を怠っていたこと。
そしてそのミスは、彼にとって命取りとなる。
ココットが自分に接近する存在に気が付いたとき、それはすでに彼のすぐ後ろまできていた。
ココットが振り向くと同時に、彼の頭目がけ巨大なハンマーが振り下ろされる。
その痛烈な一撃を受けたココットは意識を失い、二度と目覚めることはなかった。


◇ ◇ ◇


私は、天使だった。
だけど私は、守るべき人間のことを若干冷めた目で見ていた。
天使の中では、かなりの変わり者だったと言っていいだろう。
そんな変わり者が世界を救ってしまったんだから、運命というのはわからない。
しかし世界を救っても、私の中の人間に対する感情は冷える一方だった。
もともと世界が滅亡の危機に瀕する原因を作ったのは、人間なのだから。
全てが終わったら、人々と接触を断って何処かの山奥でひっそりと暮らそう。
そんな風に考えていたのに、どういうわけかこんな催しに呼び出されてしまった。
そしてこの殺し合いを開いたのは、人類に絶望した存在だった。
そう、私が倒したあの人と同じように。
私たちが何度「悪」を倒したところで、人間はまた「悪」を生み出してしまう。
もしそうだとしたら、私たちがやってきたことって何なんだろう。

もういい。人間が何度も同じ過ちを繰り返すというのなら。
私が滅ぼしてやる。天使じゃなく、人間の一人として。
私に支給されたのは、ハンマー一つだけ。けど、今殺したおじさんの支給品を奪うことで装備は一通り整った。
後は、やるだけ。


◇ ◇ ◇


殺し合いの舞台と化した会場を、一人の「元」天使が行く。
まるで自分が葬った堕天使の怨念を受け継いでしまったかのような、どす黒い闇をその胸に秘めて。


【一日目・日中/D-4 山】
【ナイン(主人公・女)@ドラゴンクエストⅨ】
【状態】健康、職業:バトルマスター
【装備】メガトンハンマー@ドラゴンクエストⅨ、鉄の鎧@ドラゴンクエストⅢ、うろこの盾@ドラゴンクエストⅢ
【道具】支給品一式×2、不明支給品0~1
【思考】
基本:皆殺し

【ココット@半熟英雄シリーズ 死亡】

【参加可能者 残り35人+α】

003:『ラッキータイプ』な女の子 投下順 005:とある天使の隠れ歌
003:『ラッキータイプ』な女の子 時系列順 005:とある天使の隠れ歌
初登場! ナイン 044:Tarot No.XX



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