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ポケモンvsドラクエはロマン。でもそんなの関係ねぇ

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ポケモンvsドラクエはロマン。でもそんなの関係ねぇ ◆Z9iNYeY9a2


「リザードン!火炎放射!」
「ぶちおう、フバーハ!リザドンはドラゴン斬り!」

二人の少年がモンスターのようなものを挟んで向かい合っている。

方や赤い帽子を被った冒険者のような少年。
方や全身を青を基調とした服に包んだ少年。

赤い帽子の少年は赤い竜のようなモンスターに指示を送り。
青い帽子の少年は3体のモンスター、動く宝石袋に青い竜の戦士、王冠を被った巨大なぶち模様のスライム状のモンスター達に指示を出している。

赤い帽子の少年をポケットモンスター赤。外見はその主人公、レッド(以下レッド)。
青い帽子の少年をドラゴンクエストモンスターズ。その主人公のテリー(以下テリー)。

それぞれの外見を模した存在であった。

モンスターを連れた二人が出逢えば、戦いとなるのは必須。
だが、その戦いはレッドの不利を強いられていた。

モンスターの総数はレッドの6体に対してテリーは3体。
しかし3体同時に戦いに出せるテリーに対し、レッドは一度に1体のポケモンしか出すことができなかった。
そこはゲームシステムの差だろう。
この時期のポケットモンスターにはダブル、トリプルバトルなどというものは実装されていない。
相手の数が何匹いたとしても、自身のシステムとして1体ずつ出して戦うしかない。

その結果、既に2体のポケモンがロクなダメージを与えることも叶わず瀕死に追いやられており、リザードンも苦戦している。
だが、レッドに諦めるという選択肢はない。
ポケモンの歴史を築いてきたその初代、原初のゲームソフトの誇りとして、そして同じRPGの誇りとして、決して負けるわけには行かないのだ。

目の前のソフト、ドラゴンクエストモンスターズには。

「避けろリザードン!」
「くっ、ならばおどりん!メダパニ!」
「今だ!リザードン、地割れ!」
「なっ、地割れだと…!?」

それは、初代ポケモンのみわざマシンとして使うことができた、一撃必殺の技。
しかも素早さに成功率の依存する初代仕様のそれに対し、指示を出した直後のテリーは対応できなかった。
狙われたのは、回復役のぶちキング。

巨体は地面に作られた割れ目に飲み込まれ、棺桶となった。

「よし…、これで一体…!」
「よ、よくも回復役のぶちおうを!」

どうにか一体落とすことに成功し喜ぶレッドと反対に、モンスターを倒されたことに憤慨するテリー。

このまま、流れに乗って残り2体も、とレッドがそう思った時だった。

ピキーン


何かのキラメキのような音とともに、空から☆が降ってきた。

「「!!」」

咄嗟に互いのモンスターに回避の指示を出す二人。
バトルに必死になりすぎて周囲への警戒を疎かにしていたことに悔やみつつ、辺りを探る。

と、今度は地を鳴らすような地震と共に、足元を含む周囲の地面から謎のブロックがせり上がった。
フクロウのようなもの、マンボウのようなもの、巨大なハムスターのようなものがそれらを構成しているということに気付いた時だった。

「うわっ!」

今度は空から星状のブロックが降り注ぐ。
その中には足元を構成していた動物達の形のものも混じっている。

足元のブロックにわずかに開いた隙間の中にスッポリと入っていった結果、その周囲がまるでパズルのごとく消失していく。
ドン、ドンと一段ずつ連鎖するように消滅していく足元に困惑していると、再度空から星が降り注ぎ。

それはレッドのリザードンとテリーのリザードマンの間に開いた空間を埋めた。

ピョンピョンピョンピョン

謎の効果音と共にリザードンとリザードマンが点滅。
そして――――その体が消滅した。

「!!」

驚く二人。
しかしそれに意識を割かれ続けるわけにもいかない。
まだ空から降る星は止んでいないのだから。

「スターミー!あの星を止めろ!スピードスター!」

レッドはモンスターボールを投げ、紫色で星が二つ重なったようなポケモンを呼び出す。
あのブロック群を地面と接触させてはまずい。
その前に空中で破壊しなければ。

必中の光の星が放たれる。
が、スピードスターはブロックに当たった瞬間ブロックと化した。
星形のブロックに。

「スピードスターを、取り込んだだと…!」

そのまま撃ち落とすことも叶わぬまま、地面に落ちるブロック。
一列に並んだフクロウのブロック、その間に挟まれたスターミーの体は光ったと思った次の瞬間には消滅した。
スターミー。星形の体を持ったヒトデマンの進化系のその体は星にかなり関係深い体型をしていた。
だからこそ、間に挟まれた瞬間それは星のブロックと認識されてしまったのだろう。

「スターミーまで…!くっ、こうなったら―――ガッ!」

と、新しいボールを取り出そうとした瞬間、空から降り注いだ星がレッドの頭に直撃した。

ふらつくレッドの周囲をどんどんブロックが覆っていく。
あのブロックが自分を押しつぶすことはないだろう。
だが、もしあの消滅に巻き込まれれば―――――

(ふざ…けるなよ……、俺は、ポケットモンスター人気の元となったゲームなんだぞ……。
 こんな、ところで―――――)

力を振り絞ってボールを投げようとしたレッド。
しかしそれも叶わぬまま。
上から降り注いだブロックはレッドの体の下にあったブロックに連鎖させて消滅。

自身の存在が消滅する直前に見たのは、3体の並んだピンク玉の生物がクルクルとダンスを踊る光景だった。

【ポケットモンスター赤 死亡】


「どうにかクリアできたか…。今のやり方なら難易度はせいぜい普通相当だろうな」

サンタのような格好ともいえるブカブカの服を纏った一人の男。
その衣装はデデデ大王のものだったが袋とハンマーは持ってはいない。
今の彼にとっての武器はそんな実用的なものではなく、あくまでさっきのようなパズルフィールドなのだ。

彼の名はカービィのきらきらきっず。
アクションゲームとして有名な星のカービィのゲームの中では珍しい、パズル系のゲームだった。

リック(ハムスター)、カイン(マンボウ)、クー(フクロウ)の3種類の絵柄と星のブロック。
絵柄を合わせる際に星を一緒にその間に挟みこむことでポイントを稼ぐゲームだ。

だが、これを能力として生み出された彼には大きな制約にも近い仕様が作られていた。

まず、自分自身に直接的な戦闘力がほとんどない。
つまりはこのパズルフィールドを武器として戦わなければならないのだ。
消滅させるか一定量の特典を稼げば相手を倒すことができる。
しかしそのためにはほぼ不意打ちに近い形であのパズルフィールドに取り込まねばならない。

自分をパズルフィールドに混ぜたままで戦うことも可能だが、その場合は難易度が跳ね上がってしまう。

今回は運が良かっただけだ。
ターゲットは互いの戦いに夢中でこちらの存在を意識していなかったからこそあの有利な場に取り込むことができた。
しかしどこからいなくなったか分からないがあのもう一人は取り逃がしてしまった様子。

「もっと集中しなければ。一度に3人くらいを巻き込んでも戦えるように……」

一人を仕留めたきらきらきっず、しかし彼には慢心はない。
パズルゲームは一度のミスに心を揺るがされては高難易度をクリアすることはできないのだ。
成功しても、次もうまくいくとはいかないと考えて進めていかなければいかないのだ。

消滅したパズルフィールドの付近に、消滅することなく残っていた一つのモンスターボールを拾い上げ、きらきらきっずは思考する。
あの逃げたもう一人は追うべきか、それとも諦めて他の対象を探すべきか。


「はぁ…、ここまでくればもう大丈夫か?」

テリーは踊る宝石と棺桶を伴い背後を伺いながら一息つく。

彼があの場所から去ったのはリザードマンが消滅した辺りからだった。
あの戦いのせいで2体のモンスターを失ってしまい、今そばにいるのは踊る宝石のおどりんだけだ。
ぶちおうは復活させることさえできればいいのだが、今世界樹の葉の持ち合わせはない。
リザードマンのリザドンは消滅してしまいどうすればいいのかも分からない。

ただ、その身に抱いた丸い物体がリザードマンがどうなったのかを示しているようでもあった。

テリーの抱いた物体。
それはモンスターのタマゴ。

そもそもあの戦いで何故リザードンとリザードマンが消滅したのか。
リザードンとリザードマンは名前の響きも似ているし、どちらもドラゴンのような外見をしている。
つまり何か共通点があるということで反応させられ消されてしまったのだろう。

その消滅現場に残っていたのが、このタマゴだった。
2体のモンスターを消す。
それはDQモンスターズにもそのようなシステムはある。
2体の違うモンスターをツガイとして新たなモンスターを作り出すシステム。
配合である。
もしかしたらモンスターズのモンスターをモンスター系の存在と消したことで配合と認識されてしまったのかもしれない。

だが何故ドラクエのモンスターとポケモンでタマゴができたのか。
この中からは一体何が生まれるのか。
分からないが今はこんなものに対してでも縋るしかない。

開始早々モンスターのほとんどを失ってしまった自分が生き残るために。

「…このタマゴを孵化させられる場所、探さないと……」

そのタマゴから生まれるのは何なのかも分からないとしても。

【C-5 森】

【カービィのきらきらきっず】
【状態】健康
【装備】モンスターボール(中身不明)
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:生き残る。優勝することを視野に入れてもいい。
※外見はデデデのコスプレをした男です
※ゲームを再現したようなパズルゲームのフィールドを作り出す能力を持っています。
 パズルによる消滅判定は、何かしらの共通点を持っていれば反応する可能性があります。
 ブロックで押しつぶすことはできませんが、衝撃を与えることはできます。


【ドラゴンクエストモンスターズ】
【状態】疲労(中)、踊る宝石&ぶちキング(死亡中)同行
【装備】謎のタマゴ
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:生き残る。戦力が整うまでは慎重に動く
2:このタマゴを孵化させ戦力としたい
※外見はテリー@テリーのワンダーランドです。
※タマゴから何が生まれるかは不明です。


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