いなくなって初めてその存在の大切さみたいなものに気付くんじゃないですか ◆Iku3M44SGw
「あれは……はがね投法か……」
D-6の森の中。
一人の仮面を付けた男が野茂の……いや、実況パワフルプロ野球'94の投球フォームを見て呟いた。
そして、茂みの中で男は直感的に確信する。
一人の仮面を付けた男が野茂の……いや、実況パワフルプロ野球'94の投球フォームを見て呟いた。
そして、茂みの中で男は直感的に確信する。
―――強い。
―――恐らく自身最大の強敵になる。
息を整え、汗を拭い、昂ぶった気持ちを落ち着ける。
そして、もう一度深呼吸をして自身の気持ちと向き合う。
そして、もう一度深呼吸をして自身の気持ちと向き合う。
(だが、彼をも倒して、俺は優勝しなければならない。
……何故なら、俺には待っているファンがいるのだから)
……何故なら、俺には待っているファンがいるのだから)
この男の名は『パワプロクンポケット』。
このパワポケクンは殺し合いに乗っていた。
このパワポケクンは殺し合いに乗っていた。
(パワプロクンポケッ15を3DSで出す前にまずは俺が3DSでリメイクされる。
それを足掛かりに再びパワプロクンポケットシリーズは走りだす!!)
それを足掛かりに再びパワプロクンポケットシリーズは走りだす!!)
最後の14が出たのはもう3年くらい前。
それから全く新作が出ずに3DSが発売。
最新の任天堂機種で出されているのだから、まずは自分が試金石になる。
そこでノウハウを持って帰り、シリーズを再始動させる。
それから全く新作が出ずに3DSが発売。
最新の任天堂機種で出されているのだから、まずは自分が試金石になる。
そこでノウハウを持って帰り、シリーズを再始動させる。
(慎重にならざるを得ないな)
一先ず、実況パワフルプロ野球'94が歩いていく方向とは逆に進む。
まずは経験値を稼いで能力を上げることを先決した。
どんな行動も自身の経験値に直結するのだから、ダッシュで移動する。
これですばやさポイントが20くらい入った。
まずは経験値を稼いで能力を上げることを先決した。
どんな行動も自身の経験値に直結するのだから、ダッシュで移動する。
これですばやさポイントが20くらい入った。
「これは使えそうな支給品だな」
その道中に放置されていた支給品を回収した。
どうやらこのパワポケ割と抜け目ない性格のようだ。
その時である。
どうやらこのパワポケ割と抜け目ない性格のようだ。
その時である。
「キ~~~~~ング ボンビー!」
「!?」
「!?」
鋭いドロップキックがパワポケの身体にクリーンヒットした。
だが、パワポケは素早く体制を整える。
だが、パワポケは素早く体制を整える。
「グエッヘッヘ! オレ様がいる前で堂々と泥棒とはいい度胸だな!」
そこにいたのは顔にド派手なメイクを施した小太りの男。
その顔のインパクトもさることながらほぼ全裸にマントというギリギリアウトの格好をしている。
そんな男にいきなり、横から思いっきり蹴っ飛ばされた。
その顔のインパクトもさることながらほぼ全裸にマントというギリギリアウトの格好をしている。
そんな男にいきなり、横から思いっきり蹴っ飛ばされた。
「誰なんだ、アンタ一体!?」
「グエッヘッヘ! オレ様はボンビラスの世界からやって来たスーパー桃太郎電鉄DXだ!
今からお前にボンビラスの素晴らしい世界をお目にかけよう! グエッヘッヘ!
じたばたしてもどうにもならんぞ! キ~~~~~ングボンビー!」
「グエッヘッヘ! オレ様はボンビラスの世界からやって来たスーパー桃太郎電鉄DXだ!
今からお前にボンビラスの素晴らしい世界をお目にかけよう! グエッヘッヘ!
じたばたしてもどうにもならんぞ! キ~~~~~ングボンビー!」
男の名はスーパー桃太郎電鉄DX。
かの有名な友情破壊ゲーム……基、パーティゲームの一作である。
かの有名な友情破壊ゲーム……基、パーティゲームの一作である。
「蹴っ飛ばしておいてなんだが、名前を聞いておこうか?」
非常にふてぶてしくマイペースな態度の桃鉄DX。
「俺は……任天堂携帯機に魂を売った男……パワプロクンポケットだ」
「ほう……」
「桃鉄DXさん、貴方と俺は似ている……」
「何?」
「貴方も新作が出ずにくすぶっている……
……それにリメイクされ、新作が出ることを貴方も多くのファン望んでいるはずだ……」
「ふむ」
「だから、俺と組まないか?」
「黙らんか―――っ!」
「ほう……」
「桃鉄DXさん、貴方と俺は似ている……」
「何?」
「貴方も新作が出ずにくすぶっている……
……それにリメイクされ、新作が出ることを貴方も多くのファン望んでいるはずだ……」
「ふむ」
「だから、俺と組まないか?」
「黙らんか―――っ!」
怒声と巨大な10個のサイコロを投げつけてきた。
そのサイコロはスポーツゲームであるパワプロクンポケットでも回避が出来なかった。
そのサイコロはスポーツゲームであるパワプロクンポケットでも回避が出来なかった。
「避けきれねぇ……!」
大きく吹っ飛び、木に磔にされたパワポケ。
そんなパワポケに向かって、桃鉄DXは大声で宣言する。
そんなパワポケに向かって、桃鉄DXは大声で宣言する。
「確かにリメイク、最新技術で完全移植はおいしそうなエサではあるが―――っ!!
オレ様はこの殺し合いには乗らなーい! 何故ならばオレ様は己の実力と運に絶対の自信を持つからだーっ!!
無論、そんなオレ様が殺し合いに乗っては他の参加者にとって無理ゲーと化すからだ―――っ!!!
だからこそ、オレ様は他の参加者を妨害しまくる迷惑な奴となったのだ――――っ!!!!」
オレ様はこの殺し合いには乗らなーい! 何故ならばオレ様は己の実力と運に絶対の自信を持つからだーっ!!
無論、そんなオレ様が殺し合いに乗っては他の参加者にとって無理ゲーと化すからだ―――っ!!!
だからこそ、オレ様は他の参加者を妨害しまくる迷惑な奴となったのだ――――っ!!!!」
桃鉄もまたシリーズが出なくなったゲームだ。
だが、そんな彼でも殺し合いはよしとしなかった。
が、それでは自分がつまらないので、他の参加者を妨害しまくる迷惑な奴となると決めたのだ。
なんというか、本当に迷惑な奴である。
だが、そんな彼でも殺し合いはよしとしなかった。
が、それでは自分がつまらないので、他の参加者を妨害しまくる迷惑な奴となると決めたのだ。
なんというか、本当に迷惑な奴である。
「グエッヘッヘ!」
(畜生、なんつう無茶苦茶自分勝手な奴なんだ……だが、こいつも強い)
(畜生、なんつう無茶苦茶自分勝手な奴なんだ……だが、こいつも強い)
「これでも食らえ―――っ!!!」
「なっ!?」
「なっ!?」
無我夢中でパワポケは先程、拾った支給品を桃鉄に投げつける。
その支給品とは……
その支給品とは……
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ヽ ./\,,._..,-' ∠::::::::/
V ヽ-‐''"´) ← ピッピにんぎょう
/ ( Ei iヨ ) .i く
! =~ 、__ '= .├‐‐'‐-、
/ ヽ_/ .i ヽ
{ i y / i `ヽ ヽ
ヽ .!、 _/ / i } }
`ヽヨ`' ∑、,..-‐''"´ /_,.-‐" /
/ `''‐- ,,_ i / ノ
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~ ̄ `<>'
ピッピにんぎょう
効果:野生ポケモンから必ず逃げられる。
効果:野生ポケモンから必ず逃げられる。
「あらかわいい」
「今だ、逃げるんだよォ~~ッ!」
「今だ、逃げるんだよォ~~ッ!」
桃鉄DXがピッピにんぎょうに気を取られた一瞬の隙をつき……
パワポケはダッシュでその場から逃げだした。パワポケダッシュである。
この際、すばやさポイントが50くらい入ったが、疲れがたまり、やる気が下がった。
パワポケはダッシュでその場から逃げだした。パワポケダッシュである。
この際、すばやさポイントが50くらい入ったが、疲れがたまり、やる気が下がった。
「グエッヘッヘ! 逃げたか!!
だが、構わんさ! 他の奴に迷惑を振りまくだけだ!!
ああ、考えるだけでワクワクしてきたぞ! キ~~~~~ングボンビー!」
だが、構わんさ! 他の奴に迷惑を振りまくだけだ!!
ああ、考えるだけでワクワクしてきたぞ! キ~~~~~ングボンビー!」
桃鉄DXはあくまでもマイペース。
そして、ゆっくりと歩き出し、他の参加者を探し始めた。
そして、ゆっくりと歩き出し、他の参加者を探し始めた。
【D-6 森】
【パワプロクンポケット】
【状態】ダメージ(大)
【装備】
【道具】支給品一式x2、不明支給品
【思考】
1:優勝狙い
2:桃鉄DXから離れる
3:あのはがね投法の男(パワプロ94)と戦ってみたい。
※外見は野球マスクです。
【状態】ダメージ(大)
【装備】
【道具】支給品一式x2、不明支給品
【思考】
1:優勝狙い
2:桃鉄DXから離れる
3:あのはがね投法の男(パワプロ94)と戦ってみたい。
※外見は野球マスクです。
【スーパー桃太郎電鉄DX】
【状態】健康
【装備】サイコロ×10
【道具】支給品一式、ピッピにんぎょう@ポケットモンスター緑、不明支給品
【思考】
1:殺し合いには乗らない
2:出会った参加者を妨害しまくる
※外見はキングボンビーの格好をした小太りのおっさんです。
【状態】健康
【装備】サイコロ×10
【道具】支給品一式、ピッピにんぎょう@ポケットモンスター緑、不明支給品
【思考】
1:殺し合いには乗らない
2:出会った参加者を妨害しまくる
※外見はキングボンビーの格好をした小太りのおっさんです。
「野茂だから大丈夫」
一方、その頃、実況パワフルプロ野球'94は優雅にミックスオレを飲んでいた。
こんなことが出来るのも彼の外見が野茂英雄だからである。
野茂だから大丈夫。
こんなことが出来るのも彼の外見が野茂英雄だからである。
野茂だから大丈夫。
【D-6 森】
【実況パワフルプロ野球'94】
【状態】野茂だから大丈夫
【装備】ミックスオレ@ポケットモンスター赤
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:どうしようかな
※外見は野茂英雄です。
【状態】野茂だから大丈夫
【装備】ミックスオレ@ポケットモンスター赤
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:どうしようかな
※外見は野茂英雄です。