Truth ◆Iku3M44SGw
右足が水に触れると同時に左足を前にッ!
左足が水に触れると同時に右足を前にッ!
両腕を大きく素早く動かし、己の上半身を上に持っていくッ!
その行為を最速でひたすらに繰り返していくッッ!!
左足が水に触れると同時に右足を前にッ!
両腕を大きく素早く動かし、己の上半身を上に持っていくッ!
その行為を最速でひたすらに繰り返していくッッ!!
「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ! ブルゥゥゥファルコォォォォォォン!!!」
池の上を最短距離で駆け抜ける。
スタミナが切れることなどまず考えない。
考える前に必死で身体を動かす…………でなきゃ、身体が水に沈む。
水しぶきを上げながら対岸まで全力疾走。
次第に池を超えたところでさらに加速する。
走っているところが水上から陸上になったからである。
水より地面の方が硬いからね、強く踏み込めるよ。
スタミナが切れることなどまず考えない。
考える前に必死で身体を動かす…………でなきゃ、身体が水に沈む。
水しぶきを上げながら対岸まで全力疾走。
次第に池を超えたところでさらに加速する。
走っているところが水上から陸上になったからである。
水より地面の方が硬いからね、強く踏み込めるよ。
「なんとか、水没のピンチは乗り切ったか?」
「それはどうかな?」
「なっ、敵か!?」
「それはどうかな?」
「なっ、敵か!?」
前方からスーパーボールが飛んできた。
それを躱そうとしたが、F-ZEROの頭部のヘルメットを掠った。
それを躱そうとしたが、F-ZEROの頭部のヘルメットを掠った。
「チッ! だが次は外さん!!」
スーパーボールを放った老人――マリオランドは思わず舌打ちする。
当たれば、相当のダメージは与えられたはずだった。
当たれば、相当のダメージは与えられたはずだった。
その行為でF-ZEROは直感的に感づく。
――この殺し合いに乗った者だ、と。
一旦、マリオランドと最速で距離を取る。
そして……
――この殺し合いに乗った者だ、と。
一旦、マリオランドと最速で距離を取る。
そして……
「Show me your moves!!(おまえの動きを俺に見せてみろ!)」
右手を前に出し、人差し指を曲げにクイクイと動かし挑発する。
その挑発に対して、マリオランドは―――乗ってきた。
その挑発に対して、マリオランドは―――乗ってきた。
「よかろう!! いくぞ、若僧! これが私のBダッシュだ!!」
マリオランドは地面を蹴り、F-ZEROに向かって一直線に加速していく。
そのままの勢いで跳躍し、F-ZEROの頭上を軽く飛び越え、背後を取った。
そして、スーパーボールを連打していく。
だが……
そのままの勢いで跳躍し、F-ZEROの頭上を軽く飛び越え、背後を取った。
そして、スーパーボールを連打していく。
だが……
「これがBダッシュ? 遅すぎるぜ!」
「何?」
「何?」
放たれたスーパーボールを紙一重のタイミングかつ最短移動で躱す。
そして、F-ZEROは余裕の笑みを浮かべながらも語る。
そして、F-ZEROは余裕の笑みを浮かべながらも語る。
「Hey! 爺さんはF-ZERO……つまり、俺のゲームが叩き出せるマシンの最高速度を知っているか?」
「私は知らん!」
「さっき俺が乗ってたマシンでも、平均最高時速900㎞/h以上、ブーストさせれば時速1,360km/hまで叩き出せる!
一瞬でそこまで行くモンスターマシンを自在に操るのは並のレーサーじゃ到底、無理な話だぜ!
だがな、F-ZEROのパイロットにはそれが可能なんだぜ?」
「私は知らん!」
「さっき俺が乗ってたマシンでも、平均最高時速900㎞/h以上、ブーストさせれば時速1,360km/hまで叩き出せる!
一瞬でそこまで行くモンスターマシンを自在に操るのは並のレーサーじゃ到底、無理な話だぜ!
だがな、F-ZEROのパイロットにはそれが可能なんだぜ?」
超一流のドライビングテクニックを持つF-ZEROにとってはスーパーボールはゆっくりに見えていた。
レーサーの動体視力とその身体能力を以てすれば常人でも不可能なことを可能に出来るのだ。
レーサーの動体視力とその身体能力を以てすれば常人でも不可能なことを可能に出来るのだ。
「さて…………次はこちらから行くぞォォッ!」
「!?」
「!?」
再び距離を取り、一気にF-ZEROは集中する。
集中ッ!!
相手距離確認ッ!!
可動範囲確認ッ!!
呼吸律動確認ッ!!
右脳フル回転ッッ!!
集中力限界突破ッッ!!
相手距離確認ッ!!
可動範囲確認ッ!!
呼吸律動確認ッ!!
右脳フル回転ッッ!!
集中力限界突破ッッ!!
想像型(イメージ)完成ッッ!
飛んでくるスーパーボールをどう避けていくのが、極限まで最速に出来るのかをイメージしきった。
イメージできたところでその極限まで無駄な時間を削りに削りまくった自身のイメージと自分の身体を同調させる。
イメージできたところでその極限まで無駄な時間を削りに削りまくった自身のイメージと自分の身体を同調させる。
―――レースゲームのタイムアタックとは自分との戦いである。
―――しかし、最大の敵は最高の仲間にもなりうる。
―――イメージよりも速く動いた瞬間。
―――世界が縮む。
地面を強く蹴り前に避けつつ、考えるのを止めない。
最速のイメージと重ね合わせて、イメージ通りに完璧なライン取りで近づいていく。
最速のイメージと重ね合わせて、イメージ通りに完璧なライン取りで近づいていく。
ターゲットとの距離……零(ゼロ)ッッッ!!!
「アンタがスーパーボールを出すのと俺の蹴りが入るの……どちらが速いか? Come on!!(来いよ!)」
「くっ……スーパーボッ「遅いぜッ!!」……!??」
「くっ……スーパーボッ「遅いぜッ!!」……!??」
ド ゴ ォ !
スーパーマリオランドの後頭部に当たった状態で右足を振り抜く。
「これが俺の……F-ZEROの最速の一撃だッッ!!」
蹴り飛ばされたマリオランドの身体は水面を二、三度跳ねて沈んでいく。
それを確認し、再びF-ZEROは駆け出した。
それを確認し、再びF-ZEROは駆け出した。
「あばよ、爺さん! ……っと、あんま力が入らない……」
しかし 先程まで勢いはほとんどない。
それもそのはず、ここまで集中しきれば、身体にも頭にも脱力感が来ている。
それもそのはず、ここまで集中しきれば、身体にも頭にも脱力感が来ている。
「少し休むか……いや、そんな暇はない!」
それでも男は最速で前に進む。
【スーパーマリオランド 死亡】
【B-6 池周辺(東側)】
【F-ZERO】
【状態】絶好調、疲労(中)
【装備】なし
【道具】支給品一式x4
【思考】
1:殺し合いの最速クリア
2:ブルーファルコンを追う
※外見はキャプテン・ファルコンのヘルメットを被った男(37歳)です。
※超一流のドライビングテクニックを持っています。
【状態】絶好調、疲労(中)
【装備】なし
【道具】支給品一式x4
【思考】
1:殺し合いの最速クリア
2:ブルーファルコンを追う
※外見はキャプテン・ファルコンのヘルメットを被った男(37歳)です。
※超一流のドライビングテクニックを持っています。