託す願い ◆OmtW54r7Tc
ファイナルファンタジーⅣは、自身が殺した後輩、ファイナルファンタジーⅥのもとへ戻っていた。
あの時は絶望感からすぐに去ってしまったが、あれから時間が経って多少冷静になり、ちゃんと別れを告げるべきだと考えたのだ。
あの時は絶望感からすぐに去ってしまったが、あれから時間が経って多少冷静になり、ちゃんと別れを告げるべきだと考えたのだ。
「FF6…謝って許してもらえるとは思っていないが…本当にすまなかった」
FF6の遺体を、埋葬する。
そしてそばに落ちていた支給品を回収する。
そしてそばに落ちていた支給品を回収する。
「俺もすぐに…そっちに行くから」
やさぐれた表情で立ち上がると、FF4はその場から離れて歩き出し…
「うわああっ!避けてくださいーっ!」
「ん?」
「ん?」
声に反応して振り向くと、レースマシンらしきものがこっちに突っ込んできていて、
ドカーン!
【ファイナルファンタジーⅣ 死b】
「勝手に殺すな!」
FF4はかろうじてレースマシンの突進を回避していた。
いくら死に場所を求めているとはいえ、こんなカッコ悪い事故死などゴメンだ。
いくら死に場所を求めているとはいえ、こんなカッコ悪い事故死などゴメンだ。
「ご、ごめんなさい!」
マシンを停止させてこちらに駆け寄ってくる男女。
女の方がこちらに向けて謝ってくる。
この外見は、確か海腹川背というゲームの主人公だったか。
女の方がこちらに向けて謝ってくる。
この外見は、確か海腹川背というゲームの主人公だったか。
「ん?その姿はカイン…お前はFF4か!」
男の方はこちらの正体をすぐに見抜き、友好的な態度を見せてくる。
確かこの外見はクロノ・ハラウオンというアニメかなにかのキャラではなかったか。
このキャラクターは元はエロゲのキャラだった記憶があるので、そちらの出典で参戦しているのだろうか。
いや、しかし自分にこうして友好的な態度を示してくるということはもしや…
確かこの外見はクロノ・ハラウオンというアニメかなにかのキャラではなかったか。
このキャラクターは元はエロゲのキャラだった記憶があるので、そちらの出典で参戦しているのだろうか。
いや、しかし自分にこうして友好的な態度を示してくるということはもしや…
「その姿、まさか名前繋がりでクロノ・トリガーなのか?」
「ああ、そうだ。こうして再会できてなによりだ」
「ああ、そうだ。こうして再会できてなによりだ」
クロノ・トリガー。
まだスクウェア・エニックスがスクウェアだったころからの同郷だ。
本来ならこちらとしても喜ばしい再会だ。
しかし、自身に課せられた呪いがある以上、喜ぶことなどできるはずもなかった。
まだスクウェア・エニックスがスクウェアだったころからの同郷だ。
本来ならこちらとしても喜ばしい再会だ。
しかし、自身に課せられた呪いがある以上、喜ぶことなどできるはずもなかった。
「って、クロノさん!のんびりお話ししてる場合じゃないです!」
隣の女がなにやら慌てた様子でクロノに声をかける。
それを受けて、クロノもハッとする。
それを受けて、クロノもハッとする。
「そうだった…FF4、今こちらは追われている。君も早くこの場から離れ…」
「サンダーブレーク!」
雷撃が、落ちる。
その雷は、クロノと川背を乗せていたブルーファルコンへと命中し、彼らを乗せてきたマシンは、あっけなく破壊されてしまった。
その雷は、クロノと川背を乗せていたブルーファルコンへと命中し、彼らを乗せてきたマシンは、あっけなく破壊されてしまった。
「ああ、クロノさん!ブルーファルコンが!」
「ちぃ!逃走手段を真っ先に潰してきたか!」
「ちぃ!逃走手段を真っ先に潰してきたか!」
クロノ・トリガー、海腹川背、ファイナルファンタジーⅣの3人は雷撃を放った主の方を見る。
そこにいたのは、グレートマジンガー。
そこにいたのは、グレートマジンガー。
「ふはははは、雑種め!もう逃げられんぞ」
鋼鉄の魔神から放たれる声。
スーパーマリオカートのものだ。
スーパーマリオカートのものだ。
「くっ、逃げられないか…」
クロノは舌打ちしながらも、川背をかばう様にして前に立つ。
「戦うしかない、か。FF4、力を貸し…」
クロノがFF4の方を振り向くと…
「はあっ!」
「なにっ!?」
「なにっ!?」
こちらに向けて放たれた槍を、かろうじて回避するクロノ。
そして、攻撃の主を睨む。
そして、攻撃の主を睨む。
「何をするんだ!FF4!」
「はあっ、はあっ、はあっ…」
「はあっ、はあっ、はあっ…」
FF4は、肩で息をしていた。
非常に苦しそうだ。
その様子は、単に体の傷だけが原因とは思えない。
まるで、なにかに耐えているかのようだ。
非常に苦しそうだ。
その様子は、単に体の傷だけが原因とは思えない。
まるで、なにかに耐えているかのようだ。
「はあ、はあ…クロノ・トリガー、あの女の子…海腹川背か?あの子と一緒に、早くこの場から離れろ」
「FF4…いったいどういう」
「FF4…いったいどういう」
「おれはしょうきにもどった」
突然放たれた言葉に、クロノはギクッとする。
それは、FF4の外見であるカインの代名詞とも言える台詞だ。
それは、FF4の外見であるカインの代名詞とも言える台詞だ。
「この言葉が意味すること…お前なら分かるだろ?」
「まさか君は…」
「ああ、そうだ。『仲間を裏切らずにはいられない』…それが俺の能力だ」
「まさか君は…」
「ああ、そうだ。『仲間を裏切らずにはいられない』…それが俺の能力だ」
告げられたFF4の能力に、クロノも、そばにいた川背も絶句する。
それは能力というよりも、もはや呪いだ。
自分の意思とは関係なく仲間を裏切ってしまうとは、なんと残酷な能力なのだろう。
それは能力というよりも、もはや呪いだ。
自分の意思とは関係なく仲間を裏切ってしまうとは、なんと残酷な能力なのだろう。
「あの化け物は、俺が相手する。お前達は、逃げろ」
「だ、だが…僕は、君を見捨てたくは…」
「分かってくれ!俺は、もうこの能力で後輩を…この殺し合いの打倒を誓ったFF6を殺しちまったんだ!俺はもう…仲間を殺したくない!」
「だ、だが…僕は、君を見捨てたくは…」
「分かってくれ!俺は、もうこの能力で後輩を…この殺し合いの打倒を誓ったFF6を殺しちまったんだ!俺はもう…仲間を殺したくない!」
涙ながらに想いをぶつけるFF4に、クロノは何も言えなかった。
理屈としては分かっているのだ。
自分達二人が協力してスーパーマリオカートと戦うことは出来ない。
そして、自分が残ってFF4と川背を逃がすことも出来ない。
そんなことをすれば、FF4が川背を殺してしまう。
そうなると、必然的に取れる道は絞られてくる。
迷うクロノに、FF4は言った。
理屈としては分かっているのだ。
自分達二人が協力してスーパーマリオカートと戦うことは出来ない。
そして、自分が残ってFF4と川背を逃がすことも出来ない。
そんなことをすれば、FF4が川背を殺してしまう。
そうなると、必然的に取れる道は絞られてくる。
迷うクロノに、FF4は言った。
「クロノ・トリガー…さっきも言ったが俺は、最初は仲間と協力してこの殺し合いを潰そうと考えてた。だけど、それは俺には不可能なことだった」
「FF4…」
「俺と…FF6の願いは、あんたに託す。だから、行ってくれ!」
「FF4…」
「俺と…FF6の願いは、あんたに託す。だから、行ってくれ!」
そう言ったFF4は、槍を持っている腕をもう片方の手で必死に抑え込んでいた。
目もどこか虚ろになりかけており、理性を保つのが限界なのだろう。
そんな彼の姿を見て、クロノは決断を下した。
FF4のもとを離れると、川背のもとへと向かう。
目もどこか虚ろになりかけており、理性を保つのが限界なのだろう。
そんな彼の姿を見て、クロノは決断を下した。
FF4のもとを離れると、川背のもとへと向かう。
「走るぞ。急いでここから離脱する」
「で、でも…」
「行くんだ!」
「で、でも…」
「行くんだ!」
渋る川背を無理やり走らせる。
幸いにも、スーパーマリオカートによる追撃はなかった。
幸いにも、スーパーマリオカートによる追撃はなかった。
「クロノさん…」
川背は、隣を走るクロノの横顔を見つめる。
彼の瞳からは、大粒の涙があふれていた。
彼の瞳からは、大粒の涙があふれていた。
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「…茶番は終わったか?我をこれだけ待たせるとは、いい度胸よ」
「あいつらを追わなくてもいいのか?」
「ふ、貴様を倒したらすぐに追うつもりよ」
「あいつらを追わなくてもいいのか?」
「ふ、貴様を倒したらすぐに追うつもりよ」
ブルーファルコンを失った彼らに追いつくのは別に難しいことではない。
FF4は手負いであることもあり、彼を倒してからでも充分追いつけると考えていた。
FF4は手負いであることもあり、彼を倒してからでも充分追いつけると考えていた。
「しかし、『仲間を裏切らずにはいられない』とは、なかなか面白い能力だ」
「うるせえ、ほっとけ」
「どうだ、我の仲間になる気はないか?我ならば、貴様に裏切られようとも痛くもかゆくもない。そんな我ならば、貴様を上手く使ってやることができる」
「うるせえ、ほっとけ」
「どうだ、我の仲間になる気はないか?我ならば、貴様に裏切られようとも痛くもかゆくもない。そんな我ならば、貴様を上手く使ってやることができる」
それは、強者としての傲慢さゆえの余裕であった。
もし裏切られても、このグレートマジンガーで返り討ちにしてやればいい。
そんな自信が、マリオカートにはあった。
もし裏切られても、このグレートマジンガーで返り討ちにしてやればいい。
そんな自信が、マリオカートにはあった。
「は、冗談じゃない。誰がお前に手を貸してやるかよ」
そんなマリオカートの提案を、FF4はあっさりと突っぱねる。
「例え悪魔のようなこの身体でも、魂までは悪魔に売り渡す気はねえ…!」
正義の炎を瞳に宿し、マリオカートを睨む。
「お前は、俺がこの手で引導を渡してやる!うおおおおおおおおおお!」
槍を構えて、突撃する。
そんなFF4を、マリオカートはグレートマジンガーに乗りながら冷ややかな目で見る。
そんなFF4を、マリオカートはグレートマジンガーに乗りながら冷ややかな目で見る。
「愚か者に、鉄槌を…!サンダーブレーク!」
グレートマジンガーによって雷が放たれる。
そしてその雷は、FF4へと命中した。
そしてその雷は、FF4へと命中した。
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「あれは…」
「どうしました?クロノさん」
「剣が…刺さっている」
「どうしました?クロノさん」
「剣が…刺さっている」
F-5から北へと進んでいたクロノ・トリガーと海腹川背。
そんな彼らの前に現れたのは、地面に刺さっている剣だった。
クロノは、その剣のもとへと歩いていく。
そんな彼らの前に現れたのは、地面に刺さっている剣だった。
クロノは、その剣のもとへと歩いていく。
「ま、待ってくださいクロノさん!こんな所に剣が刺さってるなんて、怪しさ満点ですよ!あからさまに怪しい看板もありますし、罠かもしれないです!」
「罠…確かにそうかもしれない。だけど、多分大丈夫だと思う。あの剣から…懐かしい気配のようなものを感じるんだ」
「罠…確かにそうかもしれない。だけど、多分大丈夫だと思う。あの剣から…懐かしい気配のようなものを感じるんだ」
そういうとクロノは、剣の前に立った。
そうして、刺さっている剣を引き抜いた。
そうして、刺さっている剣を引き抜いた。
「この剣…折れてます。残念ながらハズレだったみたいですね」
「いや…ハズレなんかじゃないさ」
「いや…ハズレなんかじゃないさ」
クロノは、感じていた。
折れた剣のさらにその下…そこから感じる馴染み深い気配を。
折れた剣のさらにその下…そこから感じる馴染み深い気配を。
「友との約束を果たす為…力を貸してもらうぞ!グランドリオン!」
埋まっているその剣を、引き抜いて天に掲げる。
今ここに、一人の勇者が誕生した。
今ここに、一人の勇者が誕生した。
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「ふん、威勢の割にあっけないものだな」
スーパーマリオカートは、目の前の遺体を見下したように眺める。
グレートマジンガーの放った雷は直撃し、FF4は黒こげになって動かなくなった。
もとよりかなりの手負いだったこともあり、到底グレートマジンガーのサンダーブレークを耐えうる体力など持ち合わせていなかったのだ。
グレートマジンガーの放った雷は直撃し、FF4は黒こげになって動かなくなった。
もとよりかなりの手負いだったこともあり、到底グレートマジンガーのサンダーブレークを耐えうる体力など持ち合わせていなかったのだ。
「荷物を回収して、逃げた兎を追うとしようか」
マリオカートはグレートマジンガーから一度降りると、彼の荷物を回収することにした。
そして、FF4の遺体のすぐそばに落ちていたふくろを拾う。
そして、FF4の遺体のすぐそばに落ちていたふくろを拾う。
「さらばだ、愚かなる雑種よ。貴様が逃がした二人も、すぐに後を追わせてやろう」
「させねえよ」
スーパーマリオカートの背中に、突然一本の槍が生えた。
「あの世へ行くのは…てめえだ」
「なっ…貴様!?」
「なっ…貴様!?」
スーパーマリオカートは目の前の光景に驚愕するしかなかった。
確実に息の根を止めたと思っていた相手は…生きていたのだ。
確実に息の根を止めたと思っていた相手は…生きていたのだ。
「正直、上手くいくかどうかは怪しかった…あんたが追撃を仕掛けてたら、終わりだった」
「貴様…何故だ!?何故あの攻撃で生きている!?確実に致命傷となるダメージを与えたはずだ!」
「貴様…何故だ!?何故あの攻撃で生きている!?確実に致命傷となるダメージを与えたはずだ!」
あの時の攻撃は、確実にFF4の命を奪うオーバーキルとも言っていい攻撃だった。
ありえない、ありえない。
こうして生きているなど、ありえない。
ありえない、ありえない。
こうして生きているなど、ありえない。
「でりゃあああああ!はあ、てえ、やあ!」
「がっ!ぐっ!ぎゃあ!」
「がっ!ぐっ!ぎゃあ!」
返答の代わりとばかりに、FF4は三連撃をマリオカートに浴びせる。
「はあ、はあ…ポケットモンスター金・銀の技マシン20の中身、知ってるか?」
「な、なんだと…?」
「正解は『こらえる』。どんな攻撃も、HP1を残して耐える技だ!」
「なっ…まさか貴様!」
「へへっ…FF6、サンキューな」
「な、なんだと…?」
「正解は『こらえる』。どんな攻撃も、HP1を残して耐える技だ!」
「なっ…まさか貴様!」
「へへっ…FF6、サンキューな」
そう、FF4が回収したFF6のふくろに入っていたランダム支給品、その中身は【技マシン20(こらえる)@ポケットモンスター金・銀】だった。
その効果は、HP1を残して攻撃に耐えきるというもの。
最初は死地を求める自分には不要なものだと思っていた
しかし、スーパーマリオカートと戦闘するにあたって起動したのだ。
そして、マリオカートからの攻撃をくらう直前に習得した『こらえる』を使用し、死んだフリをした。
そこから先は、正直賭けであった。
スーパーマリオカートが自分をスルーしてクロノ・トリガー達を追っていけば反撃の機会など得られなかったし、念入りに追撃を仕掛けられていれば今度こそ戦闘不能で終了だった。
しかし、FF4はその賭けに勝った。
マリオカートはまんまと油断して自分の前に生身で現れ、その結果が今の状況であった。
その効果は、HP1を残して攻撃に耐えきるというもの。
最初は死地を求める自分には不要なものだと思っていた
しかし、スーパーマリオカートと戦闘するにあたって起動したのだ。
そして、マリオカートからの攻撃をくらう直前に習得した『こらえる』を使用し、死んだフリをした。
そこから先は、正直賭けであった。
スーパーマリオカートが自分をスルーしてクロノ・トリガー達を追っていけば反撃の機会など得られなかったし、念入りに追撃を仕掛けられていれば今度こそ戦闘不能で終了だった。
しかし、FF4はその賭けに勝った。
マリオカートはまんまと油断して自分の前に生身で現れ、その結果が今の状況であった。
「はあ、はあ、はあ……こっちも体力の限界だ。一気に決めさせてもらうぜ!」
そういうとFF4は、跳躍する。
今の自分の、渾身の一撃を。
竜騎士カインのアビリティ、ジャンプを繰り出す。
今の自分の、渾身の一撃を。
竜騎士カインのアビリティ、ジャンプを繰り出す。
「ぐぅ…がっ、早く、グレートに…!」
反撃するべく、マリオカートはグレートマジンガーに乗り込もうとする。
しかし、先ほど受けた攻撃によるダメージと、突然のピンチによる混乱とショックとで、なかなか足が動いてくれなかった。
しかし、先ほど受けた攻撃によるダメージと、突然のピンチによる混乱とショックとで、なかなか足が動いてくれなかった。
「嘘だ…こんなのは嘘だ!我が雑種に…雑種に!このような無様をさらすなど…ありえん!なにかの間違いだ!」
スーパーマリオカートは、確かにこの殺し合いの場でトップクラスの実力者であっただろう。
しかし彼は、その実力ゆえに他者を見下し、傲慢であり続けた。
重傷のジーコサッカーを見逃したことは、その最たる例と言えるだろう。
手負いの弱者が自分に牙を向け、あろうことかその命まで奪うなど、考えもしなかったのだ。
それが今のこの結果であり。
しかし彼は、その実力ゆえに他者を見下し、傲慢であり続けた。
重傷のジーコサッカーを見逃したことは、その最たる例と言えるだろう。
手負いの弱者が自分に牙を向け、あろうことかその命まで奪うなど、考えもしなかったのだ。
それが今のこの結果であり。
そして。
「終わりだああああああああああああああああああ!!」
「があああああああああああああああああああああ!!」
「があああああああああああああああああああああ!!」
決着は着いた。
………………………………………………………………………………………………………………………
「これから僕達は、街に向かおうと思う」
「私達のように殺し合いを良しとしない人たちと、合流するんですね」
「私達のように殺し合いを良しとしない人たちと、合流するんですね」
海腹川背の言葉に、クロノ・トリガーは頷く。
この場に集められた者達は、消極的なものを除けば、ほぼ間違いなく中央の街を目指そうとするはずだ。
自分達もそこへ向かい、協力者を集める。
そして知恵を絞り合い、この殺し合いを打破する方法を見つけ出すのだ。
この場に集められた者達は、消極的なものを除けば、ほぼ間違いなく中央の街を目指そうとするはずだ。
自分達もそこへ向かい、協力者を集める。
そして知恵を絞り合い、この殺し合いを打破する方法を見つけ出すのだ。
「FF4…君の願い、僕が絶対に叶えてみせる」
クロノの胸には今、強い決意の炎が宿っている。
FF4に代わり、この殺し合いを絶対に打倒して見せるという決意が。
そして、それはクロノだけではない。
FF4に代わり、この殺し合いを絶対に打倒して見せるという決意が。
そして、それはクロノだけではない。
「クロノさん…『僕達』ですよ?私だって、協力します」
「川背…そうだな、ありがとう」
「大丈夫です…私達ならきっとやれます」
「ああ、絶対にだ」
「川背…そうだな、ありがとう」
「大丈夫です…私達ならきっとやれます」
「ああ、絶対にだ」
お互いの決意を確かめ合った二人は、街を目指して歩き出した。
【F-3 森】
【海腹川背】
【状態】疲労(小)両手の人差し指にさかむけ(両足も…?)、メケメケのローブ着用
【装備】すごい釣り竿@ポケットモンスターシリーズ
【道具】支給品一式
【思考】
1:殺し合いを止める
2:街へ向かう
※外見はキャラとしての海腹川背です。
※糸と針があれば、ルアーアクションが使えます。
【状態】疲労(小)両手の人差し指にさかむけ(両足も…?)、メケメケのローブ着用
【装備】すごい釣り竿@ポケットモンスターシリーズ
【道具】支給品一式
【思考】
1:殺し合いを止める
2:街へ向かう
※外見はキャラとしての海腹川背です。
※糸と針があれば、ルアーアクションが使えます。
【クロノ・トリガー】
【状態】疲労(小)、ダメージ(中)、MP消費(小)
【装備】グランドリオン@クロノ・トリガー
【道具】支給品一式、凸ブロック@テトリス
【思考】
1:殺し合いを止める
2:街へ向かう
※外見はクロノ・ハラオウン@魔法少女リリカルなのはです。
※クロノの魔法と技が使えます。合体技に関しては不明。
【状態】疲労(小)、ダメージ(中)、MP消費(小)
【装備】グランドリオン@クロノ・トリガー
【道具】支給品一式、凸ブロック@テトリス
【思考】
1:殺し合いを止める
2:街へ向かう
※外見はクロノ・ハラオウン@魔法少女リリカルなのはです。
※クロノの魔法と技が使えます。合体技に関しては不明。
戦いが終わり。
FF4は、倒れていた。
満身創痍のボロボロの状態で、無理やり身体を動かしたのだ。
既に彼は、限界であった。
FF4は、倒れていた。
満身創痍のボロボロの状態で、無理やり身体を動かしたのだ。
既に彼は、限界であった。
「はは…まあ、悪くない死に方だな。こいつのこんな顔も拝めたしよ」
すぐそばに倒れているスーパーマリオカートの方に首を向ける。
彼は、絶望と恐怖の表情で脳天を槍で貫かれ、絶命した。
ファイナルファンタジーⅣの、勝利であった。
彼は、絶望と恐怖の表情で脳天を槍で貫かれ、絶命した。
ファイナルファンタジーⅣの、勝利であった。
「さて、いい加減眠るかな」
FF4は、目を瞑る。
闇の中に浮かぶのは、この殺し合いの場で出会ったゲーム達の姿だ。
闇の中に浮かぶのは、この殺し合いの場で出会ったゲーム達の姿だ。
(FF6…約束通り、そっちに今から行く。待っててくれ)
(ヒーロー戦記、海腹川背、そしてクロノ・トリガー…こんなふざけたゲーム、とっととぶっ潰してくれ、よ……な)
その場には、二つの死体が残され。
鋼鉄の魔神のみが、それを見つめていた。
鋼鉄の魔神のみが、それを見つめていた。
【スーパーマリオカート 死亡】
【ファイナルファンタジーⅣ 死亡】
【ファイナルファンタジーⅣ 死亡】
※【F-5 森】に、スーパーマリオカートとファイナルファンタジーⅣの所持していたふくろ(合計4つ)と、【グレートマジンガー(2m大・中破)@スーパーロボット大戦】が放置されています。
※スーパーマリオカートの脳天には、【デーモンスピア@ドラゴンクエストV】が突き刺さっています。
※スーパーマリオカートの脳天には、【デーモンスピア@ドラゴンクエストV】が突き刺さっています。