全てを裂く雷光 ◆Iku3M44SGw
「うおりゃぁぁぁああああああ!!!!」
「ふん! せいせいせい!!! そりゃああ!!!」
「ふん! せいせいせい!!! そりゃああ!!!」
拳と剣。
咆哮と共に放たれる両者の攻撃。
互いに攻撃を互いに防ぎ、一進一退の攻防が未だに続く。
クロノ・トリガーは間合いを上手く保つ。
近づき過ぎればファイナルファイトの剛腕が当たる。
しかし、離れれば拳は当たらなくなる。
咆哮と共に放たれる両者の攻撃。
互いに攻撃を互いに防ぎ、一進一退の攻防が未だに続く。
クロノ・トリガーは間合いを上手く保つ。
近づき過ぎればファイナルファイトの剛腕が当たる。
しかし、離れれば拳は当たらなくなる。
……そう、拳は当たらない。
代わりにファイナルファイトから放たれる『それ』。
バチバチと火花が飛び散り、『それ』は一直線にクロノ・トリガー飛んでくる。
バチバチと火花が飛び散り、『それ』は一直線にクロノ・トリガー飛んでくる。
(まるで電気ウナギ……いや、ピカチュウだ!!)
そう、ファイナルファイトの拳から『雷撃』が飛んでくるのだ。
まさに人間発電所のようにぶっぱなされる大量の電撃。
恐らくはあの雷エネルギーカードがこういうことを可能にしているのだろう。
まさに人間発電所のようにぶっぱなされる大量の電撃。
恐らくはあの雷エネルギーカードがこういうことを可能にしているのだろう。
(川背さんは無事逃げれたんだろうか……)
彼女が持っていたすごい釣り竿が避雷針のようになってしまっていた。
だからこそ、彼女をより遠くに逃がした。
足止めは今、出来ている。
だからこそ、彼女をより遠くに逃がした。
足止めは今、出来ている。
「どうした? 息が切れてきているぞ!」
電撃が威嚇射撃のように自身の足元を狙ってくる。
いや、ほんとにただ単に電気をぶっぱなしているようにも思えている。
つまり、まだ電撃を飛ばすのに慣れていないだけかもしれない。
しかし、このままではクロノ・トリガーはジリ貧状態。
電撃がいつか自分を捉えてしまうかもしれない。
いや、ほんとにただ単に電気をぶっぱなしているようにも思えている。
つまり、まだ電撃を飛ばすのに慣れていないだけかもしれない。
しかし、このままではクロノ・トリガーはジリ貧状態。
電撃がいつか自分を捉えてしまうかもしれない。
「飛べ、雷撃ッ!!」
「くっ、まだまだァッ!!」
「そうだ! それでいい!! さぁ来いッ!!!」
「くっ、まだまだァッ!!」
「そうだ! それでいい!! さぁ来いッ!!!」
無差別な広範囲攻撃よりも回避するならば一点集中の拳を避ける方が分がある。
だから、クロノ・トリガーは前に出る。
ただ前の男を切り伏せるために。
だから、クロノ・トリガーは前に出る。
ただ前の男を切り伏せるために。
それを迎え撃つような形でファイナルファイトも前に出る。
ただ向かってくる男を殴るために。
ただ向かってくる男を殴るために。
クロノトリガーは剣を振るう。
ファイナルファイトは拳を振るう。
それはほぼ同時に重なりあい、激突する。
両雄もう一歩も引かない。
ファイナルファイトは拳を振るう。
それはほぼ同時に重なりあい、激突する。
両雄もう一歩も引かない。
剣が拳骨にみしりとヒビを入れ始めた。
「取っ「たかが右拳を斬った程度でこの私に勝ったと思うなァァァッ!!」……なっ!?」
右拳に剣が刺さった状態にも拘わらずそれでも構わずに目の前の男は左の拳を振りぬいた。
クロノ・トリガーの右頭部に強い衝撃と高圧電流が直撃し、ものの見事に吹っ飛ばされた。
クロノ・トリガーの周囲に自身の肌と髪が焼け焦げたような匂いが漂う。
クロノ・トリガーの右頭部に強い衝撃と高圧電流が直撃し、ものの見事に吹っ飛ばされた。
クロノ・トリガーの周囲に自身の肌と髪が焼け焦げたような匂いが漂う。
(……でも、せめてもの時間稼ぎは出来たようだね……)
この自己犠牲が決して無駄ではなかった。
この男の危険性を他の多く伝えられる時間。
この男に多少なりともダメージを与えられた。
だから、決して無駄ではなかった。
そう思いたかった。
この男の危険性を他の多く伝えられる時間。
この男に多少なりともダメージを与えられた。
だから、決して無駄ではなかった。
そう思いたかった。
だから、こそ―――――。
(すまない……川背さん……あとは頼みました……)
「勇者、クロノトリガーよ。命尽きて尚君臨するのか」
目の前の勇者は倒れなかった。
その命が尽きた今なおファイナルファイトの前に立っている。
その命が尽きた今なおファイナルファイトの前に立っている。
「クロノ・トリガー、貴様の名は二度と忘れぬものか」
右拳からグランドリオンを引き抜く。
それと同時にファイナルファイトの拳から夥しいまでに出血する。
血で真っ赤に染まる剣を左手で持ち、クロノ・トリガーの死体の前に突き刺す。
それと同時にファイナルファイトの拳から夥しいまでに出血する。
血で真っ赤に染まる剣を左手で持ち、クロノ・トリガーの死体の前に突き刺す。
静かに背を向け、目を閉じる。
そして、静かにこの先のことを考える。
そして、静かにこの先のことを考える。
(相手が『勇者』ならば、私はさながら『魔王』と言ったところか……
……ふむ、それも悪くはないだろう……)
……ふむ、それも悪くはないだろう……)
海腹川背が逃げた方角をゆっくりと見極める。
恐らくは市街地であろう。
ならば、行先は決まった。
それにそこにはあの勇者もいるやもしれない。
恐らくは市街地であろう。
ならば、行先は決まった。
それにそこにはあの勇者もいるやもしれない。
「さあ行くぞ、勇者たち!!
この私が――
この私が――
『魔王F・F(ファイナルファイト)』
が貴様らの前に立ち塞がってやろうぞ!!!!」
魔王は走る。
怪我をものともしない素振りを見せつつ、軽快に。
ただ戦い求めるためだけに、走っていく。
怪我をものともしない素振りを見せつつ、軽快に。
ただ戦い求めるためだけに、走っていく。
それにしてもこのオッサン中々ノリノリである。
【E-3 森】
【ファイナルファイト】
【状態】ダメージ(中)、右腕負傷(極大)
【装備】ゲームボーイ付き拡声器、【『サンダーLV.68』×1枚、『雷エネルギーカード』×59枚】のデッキ
【道具】支給品一式x2
【思考】
1:海腹川背を追う
2:『戦う』
3:マリオとは必ず決着を付ける
※外見はマイク・ハガーです。
【状態】ダメージ(中)、右腕負傷(極大)
【装備】ゲームボーイ付き拡声器、【『サンダーLV.68』×1枚、『雷エネルギーカード』×59枚】のデッキ
【道具】支給品一式x2
【思考】
1:海腹川背を追う
2:『戦う』
3:マリオとは必ず決着を付ける
※外見はマイク・ハガーです。
【クロノ・トリガー 死亡】