ある兄と妹の場合
テリーヌの場合~妹の心、兄知らず~
せっかく兄さんと二人で暮らせるようになったと思ったのに、運命はいつもわたしと兄さんの邪魔をする。
ダークドレアムを倒したら、わたしと兄さんを阻むものはもう何もないと思ってたのに。
こんなわけのわからない事態に巻き込まれるなんて。
ダークドレアムを倒したら、わたしと兄さんを阻むものはもう何もないと思ってたのに。
こんなわけのわからない事態に巻き込まれるなんて。
別に人を殺さなきゃ生きて帰れないというこの世界が怖いわけじゃない。
世の中は常に弱肉強食だし、わたしが今までにいた世界とそんなに変わらない。
世の中は常に弱肉強食だし、わたしが今までにいた世界とそんなに変わらない。
人殺しくらい、わたしにとっては容易いことだ。
今までも、兄さんに再会するまではそうしてきた。
モンスターだって、時には人間だって、この手にかけてきた。
だから、ここで人を殺せと言われても、簡単に殺せる自信がある。
ううん、兄さんの為ならいくらでも殺してあげる。
さっき、ハッサン子を見かけた気がするけど、あの人だって躊躇なく殺せる。
……元々わたしがハッサン子を好きじゃないっていうのもあるんだけどね。
あいつ、ブスのくせに兄さんにべたべたするし、ごついし、ガサツだし。
今までも、兄さんに再会するまではそうしてきた。
モンスターだって、時には人間だって、この手にかけてきた。
だから、ここで人を殺せと言われても、簡単に殺せる自信がある。
ううん、兄さんの為ならいくらでも殺してあげる。
さっき、ハッサン子を見かけた気がするけど、あの人だって躊躇なく殺せる。
……元々わたしがハッサン子を好きじゃないっていうのもあるんだけどね。
あいつ、ブスのくせに兄さんにべたべたするし、ごついし、ガサツだし。
でも、兄さんだけは無理。兄さんだけは絶対に殺せない。
兄さんとわたし、最後の二人になる時まで、兄さんを殺すかどうかなんて選べない。
……きっとわたしは、大好きな兄さんの為なら自分の命を差し出す覚悟だってできる。
でも、兄さんはそれを許してくれないと思う。
兄さんは優しい人だから、私を守ろうとしてくれると思う。
兄さんとわたし、最後の二人になる時まで、兄さんを殺すかどうかなんて選べない。
……きっとわたしは、大好きな兄さんの為なら自分の命を差し出す覚悟だってできる。
でも、兄さんはそれを許してくれないと思う。
兄さんは優しい人だから、私を守ろうとしてくれると思う。
だけど、わたしだって、兄さんに守られてばかりじゃいられない。
今までわたしが兄さんに守られてきた分、ちゃんと兄さんを守ってあげたい。
兄さんがわたしを守ろうとして、今までたくさん辛い目にあってきたことをわたしは知っている。
それを表に出さずに兄さんはいつも笑顔でわたしに優しくしてくれたこともちゃんとわたしは知っている。
今までわたしが兄さんに守られてきた分、ちゃんと兄さんを守ってあげたい。
兄さんがわたしを守ろうとして、今までたくさん辛い目にあってきたことをわたしは知っている。
それを表に出さずに兄さんはいつも笑顔でわたしに優しくしてくれたこともちゃんとわたしは知っている。
だから今度は、わたしが辛い目にあってでも兄さんを……守る番。
わたしが自分の力で兄さん以外のやつらを全員殺して、兄さんを助けてあげる番なんだ。
わたしが自分の力で兄さん以外のやつらを全員殺して、兄さんを助けてあげる番なんだ。
ねえ、兄さん。
兄さんのためなら、わたし、どんなことだってするよ。
もう、泣き虫で弱虫な、兄さんに守られてばかりのテリーユじゃないよ。
兄さんのためなら、わたし、どんなことだってするよ。
もう、泣き虫で弱虫な、兄さんに守られてばかりのテリーユじゃないよ。
だから兄さん、わたしに会うまで絶対に死なないで。
兄さんは私にとって、たった一人の家族で、そして……。
世界でたった一人だけの本当に信じられる人なんだから。
兄さんは私にとって、たった一人の家族で、そして……。
世界でたった一人だけの本当に信じられる人なんだから。
【B-3/一日目深夜】
【テリーユ(♀)@ドラゴンクエスト6 幻の大地】
[状態]:健康
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式、不明支給品2~3(未確認)
[思考]:
1:兄さん(ミレー)以外皆殺し
2:兄さんに会いたい
【テリーユ(♀)@ドラゴンクエスト6 幻の大地】
[状態]:健康
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式、不明支給品2~3(未確認)
[思考]:
1:兄さん(ミレー)以外皆殺し
2:兄さんに会いたい
ミレーの場合~兄の心、妹知らず~
見間違えるはずもない。
あの場にいた、青い帽子から銀髪を覗かせた小柄な女の子。
あの子は間違いなく僕の妹……テリーユだ。
ハッサン子もいた気がするが、それはまあいい。
あの場にいた、青い帽子から銀髪を覗かせた小柄な女の子。
あの子は間違いなく僕の妹……テリーユだ。
ハッサン子もいた気がするが、それはまあいい。
テリーユがこの場に呼ばれたことを知った時、僕は神を呪った。
やっとこれからはあの子と二人で家族らしく平穏な日々を過ごせるかと思った矢先、こんな争いに巻き込まれたのだから。
あの子が死ぬか、僕が死ぬか、二人で死ぬかでしか解決できないというこのあまりにも残酷な試練は、今までの人生でも最悪のものだ。
やっとこれからはあの子と二人で家族らしく平穏な日々を過ごせるかと思った矢先、こんな争いに巻き込まれたのだから。
あの子が死ぬか、僕が死ぬか、二人で死ぬかでしか解決できないというこのあまりにも残酷な試練は、今までの人生でも最悪のものだ。
僕はどうするべきかを考えた。
そして苦悩の果てに一つの決断を下した。
その決断とは、僕がテリーユをこの手に掛けることだ。
そして苦悩の果てに一つの決断を下した。
その決断とは、僕がテリーユをこの手に掛けることだ。
そんなことをしたら、彼女は僕を恨むだろう。
でもそれでいいんだ。
でもそれでいいんだ。
あの子が他の誰かに恨まれるよりは、
あの子がその小さな手を血で染めるよりは、
これ以上あの子の無垢な心が汚れてしまうよりは、
僕一人が恨まれ、手を血で染め、汚れればいいだけなんだ。
あの子がその小さな手を血で染めるよりは、
これ以上あの子の無垢な心が汚れてしまうよりは、
僕一人が恨まれ、手を血で染め、汚れればいいだけなんだ。
最初はテリーユのために、ここにいる他の者を手に掛け、自害し、テリーユを元の世界に帰すことも考えていた。
しかし、そうなったら今度こそあの子は本当に一人ぼっちになってしまう。
多くの者の血が流れる様を目の当たりにし、身も心も醜く汚れた上で、家族が誰もいない孤独な世界でこれから数十年も生きるぐらいなら、
汚れを知らぬ無垢な少女のまま、神の国へ送ってあげた方がきっとテリーユのためでもあるはずだ。
しかし、そうなったら今度こそあの子は本当に一人ぼっちになってしまう。
多くの者の血が流れる様を目の当たりにし、身も心も醜く汚れた上で、家族が誰もいない孤独な世界でこれから数十年も生きるぐらいなら、
汚れを知らぬ無垢な少女のまま、神の国へ送ってあげた方がきっとテリーユのためでもあるはずだ。
ただ、あの子一人で逝かせるつもりはない。
ここにいる人達を全員あの子のもとへ送ってあげよう。
あの部屋に集められた人数を見る限り、40人以上いるだろう。
あれだけ多くの人がいれば、テリーユにもきっと良き友人が出来るはずだ。
テリーユには今まで寂しい思いをさせてしまったから、その分彼女に多くの友人が出来るように僕が頑張らないと。
ここにいる人達を全員あの子のもとへ送ってあげよう。
あの部屋に集められた人数を見る限り、40人以上いるだろう。
あれだけ多くの人がいれば、テリーユにもきっと良き友人が出来るはずだ。
テリーユには今まで寂しい思いをさせてしまったから、その分彼女に多くの友人が出来るように僕が頑張らないと。
そして、最後には僕も必ず逝ってあげよう。
神の国で、今は亡き本当の両親と、僕と、テリーユと、たくさんの友人で仲良く暮らそう。
神の国は、苦しみも悲しみもなく、安息に満ち溢れた平和で美しい世界だという。
今までに、幾千もの苦しみや悲しみを経験してきた僕とテリーユにとっては、まさに理想の世界だ。
神の国で、今は亡き本当の両親と、僕と、テリーユと、たくさんの友人で仲良く暮らそう。
神の国は、苦しみも悲しみもなく、安息に満ち溢れた平和で美しい世界だという。
今までに、幾千もの苦しみや悲しみを経験してきた僕とテリーユにとっては、まさに理想の世界だ。
僕のやり方は、間違っているのかもしれない。
しかしこれが僕にとって出来る、兄としての精一杯の方法なんだ。
しかしこれが僕にとって出来る、兄としての精一杯の方法なんだ。
テリーユ、君は僕を憎むかもしれない。
だが、僕が兄として君を愛していることをほんの少しでいいから分かってほしい。
だが、僕が兄として君を愛していることをほんの少しでいいから分かってほしい。
大切に思っているからこそ、僕が君を殺そうとしているということを。
【H-7/一日目深夜】
【ミレー(♂)@ドラゴンクエスト6 幻の大地】
[状態]:健康
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式、不明支給品2~3(未確認)
[思考]:
1:皆殺し
2:テリーユを殺して最後に自分も死ぬ
【ミレー(♂)@ドラゴンクエスト6 幻の大地】
[状態]:健康
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式、不明支給品2~3(未確認)
[思考]:
1:皆殺し
2:テリーユを殺して最後に自分も死ぬ