「ごめん」
許してくれとは言わない。これはあまりにひどい裏切りだから。
せめて苦しまないよう、一瞬で。
せめて苦しまないよう、一瞬で。
長門有希は、鎌を突き立てる。自分を信頼し、背中を見せた古泉一樹の首筋に。
「長門さん……なぜ……?」
最後にそれだけ呟き、古泉は息絶えた。
「ごめん」
すでに聞こえていないことを理解しながらも、長門は古泉に対してもう一度呟く。
長門有希は、高校生でありながら政府の中枢に関わるエージェントであった。
しかし、あろう事か彼女の学校が今回のプログラムの対象に選ばれてしまった。
政府にも建前というものがある以上、彼女だけを参加させないわけにもいかない。
そこで彼女を失いたくない政府の高官は、秘密裏に特別ルールを作り事前に長門へ話を持ちかけた。
「プログラム内で5人殺せば、死亡を偽装して脱出させてやろう」と。
長門は、その話を受け入れた。ただし、「もう一人の生還」を条件に加えて。
しかし、あろう事か彼女の学校が今回のプログラムの対象に選ばれてしまった。
政府にも建前というものがある以上、彼女だけを参加させないわけにもいかない。
そこで彼女を失いたくない政府の高官は、秘密裏に特別ルールを作り事前に長門へ話を持ちかけた。
「プログラム内で5人殺せば、死亡を偽装して脱出させてやろう」と。
長門は、その話を受け入れた。ただし、「もう一人の生還」を条件に加えて。
「涼子……。あなたはこんなところで死なせない」
守りたいもののために、長門有希は敢えて裏切り者として修羅の道を行く。
【14番 古泉一樹 死亡】
残り37人
残り37人
【25番 長門有希】
【学年】高1
【状態】健康
【所持品】鎖鎌、古泉の支給品
【能力】知力:S 体力:A 冷静さ:S
【学年】高1
【状態】健康
【所持品】鎖鎌、古泉の支給品
【能力】知力:S 体力:A 冷静さ:S
【14番 古泉一樹】
Former
初登場!
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死亡
【25番 長門有希】
Former
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