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クロス第31話

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datui

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だれでも歓迎! 編集
島の中心部にある役場。南光太郎はここに陣取り、誰かが来るのをじっと待っていた。

(放送を聞いた誰かが、ここに来てくれるものと思っていたが……。誰も来ないな。
 それどころか俺の放送にもかかわらず、たくさんのクラスメイトが殺されてしまった……。
 なんでこんなことに……。はっ! まさかプログラムの本部によって、俺の放送が妨害されていたのか!
 おのれ東方不敗! なんてことを!)

実際には放送に対して妨害など行われていないし、誰も来ないのは放送を聞いて光太郎を捜している人間がことごとくこの場所を発見できないでいるからである。
しかし、光太郎がそんなことを知るはずもない。

「もし放送が誰の耳にも届いていないとしたら、俺がここで待っていたのは全くの無駄ということに……。
 くっ! こうしてはいられない!」

不動の体勢だったこれまでとは打って変わって、弾丸のごとき勢いで光太郎は役場から飛び出そうとする。
だがちょうどその時、聞き慣れた声が彼の耳に飛び込んできた。

「光太郎! いるか、光太郎!」
「この声は……。滝先輩!」

足の速度をさらに速め、光太郎は役場の玄関へと向かう。そこには、彼が尊敬する男の一人である滝和也の姿があった。
その後ろには、気絶したみなみを背負った6/の姿もある。

「おお! 無事だったか、光太郎!」
「滝先輩に6/先輩! それに……6/先輩が背負っているのは岩崎さん? 皆さんもよくぞご無事で!」

再会を喜び合う一同。特に光太郎と滝は、がっしりと抱擁を交わす。

「ところで、他には誰もいないのか?」
「ええ、俺だけですが」
「そうか……。お前の放送を聞いて、俺たちの他にも誰か来ていると思ったんだがな」
「ああ、ちゃんと聞こえていたんですね。誰もここに来ないもので、何かで妨害されて放送されていないのかと……」

滝の言葉を聞き、光太郎は安堵の表情を見せた。

「そうなると、滝先輩たち以外にもまだ人が来る可能性がありますね。
 今まで誰も来なかったのは、ここを見つけられていないのかもしれません」
「ああ、それはあるかもな。放送を聞いたからといって、すぐに役所が思い浮かぶ人間は少ないだろうし」
「ならば、もう少しここで待ってみてもいいかもしれませんね……」
「そうだな。ここは拠点として使えそうだし」
「それなら、どこかみなみを休ませられそうな場所はないか?」
「たしか、奥の部屋にベッドが……」

会話を続けながら、彼らは役場の中で今後に向けての備えを進めていく。
だが、彼らは気づいてない。建物の外から一行を監視する、邪悪な視線が存在することを。


◇ ◇ ◇


(中にいるのは……今入った連中以外には、南光太郎だけか? まだ奥に誰かいるかもしれないが……。
 もう少し様子を見ておくか)

相羽シンヤは、食料のパンをむさぼりながら役場の入り口を凝視していた。
彼は移動中の6/たちを発見し、ここまで尾行してきたのだ。
ではなぜ、彼はすぐさま6/たちを攻撃しなかったのか。それは、彼が、一網打尽を狙っていたからだ。
自分の優秀さを証明するために、一度に多数の相手を殺害する。
シンヤの目的は、あくまでそれなのである。

(これさえあれば、人数が多かろうと僕の勝利は揺るがない……。
 さあ、もっと集まれよ。僕がまとめて潰してあげるよ!)

夏奈から奪った支給品を手にしながら、シンヤは歪んだ笑みを浮かべていた。


【7番 岩崎みなみ】
【学年】高1
【状態】気絶
【所持品】出刃包丁
【能力】知力:B 体力:B 胸:AA(カップ的な意味で)

【21番 滝和也】
【学年】高3
【状態】健康
【所持品】ショットガン、クルミ一袋
【能力】知力:B 体力:A 根性:S

【34番 南光太郎】
【学年】高1
【状態】健康
【所持品】冷凍マグロ
【能力】知力:C 体力:S 歌唱力:E

【40番 6/】
【学年】高3
【状態】健康
【所持品】クルミ数個(ポケットに入れている)
【能力】知力:B 体力:C クルミ投げ:B

【1番 相羽シンヤ】
【学年】高3
【状態】右頬負傷
【所持品】金属バット、鉄パイプ、夏奈の支給品
【能力】知力:C 体力:S ブラコン:A




【7番 岩崎みなみ】

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【21番 滝和也】

Former

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【34番 南光太郎】

Former

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【40番 6/】

Former

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【1番 相羽シンヤ】

Former

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