自作ハンドヒーター

はじめに

冬グローブは操作性が悪くなり、その割には指先から少しずつ冷えてきて使い勝手が悪いので、ハンドウォーマー(ハンドルカバー)と夏用グローブの組み合わせで運用することにした。しかしやはり長時間となると少しずつ冷えてくる。また、冷えた状態の手を突っ込んでも、寒くないだけで暖かいわけではない。そこでヒーターでの保温をすることにした。
本当はグリップの内側に巻き付けてグリップヒーターを作った方が良いとは思ったが、グリップ交換したばかりだし、ハンドルバー内側に仕込むには大変そうだったので、あくまでもハンドウォーマーを使う前提で、その内側の保温することを目指す。
ナックルガード内側にヒーターを貼り付ければハンドウォーマー内部は十分に暖まるだろうと考え、最大15V流れることから10Ωのヒーターを用いる。
計算上は15Vの時に22.5Wx2、12Vの時に14.4Wx2の消費電力となる。最大で50W近い電力消費はかなり大きいが、もともと発電量には余裕がある方だし、ランプ類をすべてLEDにしたことからその程度の消費電力は補えるものと思われる。
ヒーターは裏表の区別なく発熱し、空気中への放熱は少し足りないように思えたので、均一に熱を伝えたうえで、しっかり放熱できるように、熱伝導シートを貼り付けることにした。ナックルガード側に高熱が伝わるのも抑えたいので、そちら側は断熱性のあるシートを挟んだ上でナックルガードへ面ファスナーで固定することにした。

必要なもの

  • フィルムヒーター 100x75mm 10Ω 2枚
  • ギボシ端子 適宜
  • Ainex HT-07 まず貼る一番ソフトタイプ 1枚
  • 110タイプ2端子カプラ
  • ケーブル 0.50以上 適量
  • ミニ平型ヒューズホルダー
  • ミニ平型ヒューズ 5A
  • デュアルロック面ファスナー 適量
  • フローリング傷防止シート(フェルト) 適量

フィルムヒーターには極性がないので、ケーブルをハンダ付けする。雨には濡れない前提なので防水加工等は施さない。
フィルムヒーターの片面にまず貼る一番を貼り付ける。1シートを1/4にカットしたサイズがちょうど良かった。
フィルムヒーターのもう一面にフローリング傷防止シートをサイズを合わせて切り、貼り付ける。購入したものは厚さ2mmのフェルト製で、シートの片面はテープになっていたのでそのまま貼り付けた。シートのもう一面には面ファスナーを貼り付け、ナックルガードとの固定用とする。
ナックルガードの内側に面ファスナーを貼り付ける。

ここから先は電源の取り方によるので一般性はないと思うが一応メモ書き。
ケーブルの先端にギボシ端子(オス)を圧着する。機器側がオス、電源側がメスとなるようにするのは、ギボシ端子のメスはカバーがついていて回りに接触しにくくなっていることから、ショートを避けるため。
今回は左右のヒーターを並列接続するので、ギボシ端子の分岐ケーブル(オスx1をメスx2に分岐)を2本自作する。
車体の電源はすべて110タイプのカプラ(メス)になっているので、カプラ(オス)をギボシ(メス)x2に変換するケーブルを作成する。
+側にヒューズを入れるのでヒューズホルダーの両端をそれぞれギボシのオスメスになるよう端子を圧着する。
ミニ平型ヒューズは5Aとする。流れるのは15Vの時に最大で3Aの予定。

電源はすでにメインキー連動かつスイッチ付きで分岐されて、110カプラの状態で車体各所に用意されているので、そちらに接続して動作確認。エンジンかけずにヒーターをつけると電圧が11.8Vまで落ちるのでさすがにまずい。エンジンかけていて14.3-14.6Vくらいなので0.4-0.6Vくらいの電圧降下を起こすようだ。
ナックルガード側へは面ファスナーの断熱効果もあってかほとんど熱は逃げない。ハンドウォーマー内部はほのかに暖かい気がするという程度だが、おそらくグローブ甲側はプロテクターや素材の製で熱が伝わりにくいからだろう。素手だと熱を感じられる。点けっぱなしにすれば徐々に温度は上がるだろう。レバーにまず貼る一番の残りを貼ればそちらに熱が伝わりやすくなるだろうか。
最終更新:2011年11月13日 22:24
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