親バカ日誌
サイレントヒルのとある路地裏、地図上にはない曲がりくねった道の果てに、男が一人立っていた。
彼の名はハリー・メイソンこの町に休暇を取りに来たおかげでろくな目にあっていない。
交通事故を起こし、娘がいなくなり、娘らしき人影を追い入った路地裏では奇妙なバケモノに襲われ・・・・・
ともかく散々だった
だが手掛かりを探しにもう一度路地裏へ行ったのは正解だったようだ。
「これは・・・・・・シェリルのスケッチブックか?
学校・・・・・・にいるということなのか?」
さっき訪れた時には無かったはずの
ちぎれて散らばったスケッチブックがあったのだ!
きっとシェリルが助けを求めて書いたメッセージに違いない。
以前執筆した猟奇殺人事件に関する本の内容と娘の姿が重なり、焦燥感にかられる。
ハリーは置いてあった鉄パイプを取り、急いで路地裏を後にした
否、後にしようとした。
歩いても歩いても出口にたどり着けない。
明らかに来た時より通路が長くなっている、先程とは似て非なる場所のようだ。
異次元にでも紛れ込んでしまったような錯覚を起こす。
「クソッ!こんなところで手間取ってる暇はないんだ!」
ハリーは走る、娘のために沸き上がる恐怖を抑えて。
しばらくすると出口が見えた、
だが入った時に転がっていたつぶれた肉の塊と化していた犬があった場所には
代わりに黒い服に黒髪の少女とついさっきまで惨たらしい死骸だったはずなのに驚くほど外傷が消えた犬が死んでいた。
「大丈夫かい?」
泣き続ける少女に話しかけるが一向に泣き止まない、少女は見たところ東洋人のようだ、娘より年上だろうか?
観光客ならこの街の事は知らないだろうが
もしかすると娘の事を何か知っているかもしれない。
英語が伝わるかどうか多少不安だが
それでも尋ねずにはいられなかった
「ところで女の子を見なかったか?
先月7歳の誕生日を迎えたばかりで、短い黒髪の・・・・・娘なんだ」
するとどうやら
英語が通じなかったのか少女の機嫌を損ねたようで
こちらを睨みながらポカポカと殴ってきた。
たまらず立ち去ろうとしたが服にしがみついて離れない。
心細いのだろう、配慮が足りなかったと反省する。
「オーケー、わかったよ。一緒に行こう」
少女の顔は晴れないが泣き止んではくれたようだ、
路地を出てシェリルを探すため歩きだす。
しかし・・・・・
「もうそろそろ服を離しておくれ、ここには恐ろしいバケモノがいるから、これじゃあ戦えないよ」
「・・・・・・じゃあもっとゆっくり歩け、見えないだろ」
どうにも引っ掛かる言い方だが、どうやら目が見えないようだった、ということはあの犬は盲導犬か・・・・・・
「それはすまなかったね、娘を探すために
できれば急ぎたいんだけど
これぐらいの早さでいいかい?」
「・・・・・・やっぱり・・・・・ケルブじゃないとだめ」
どうにも気難しい子だ、シェリルが素直過ぎるだけかもしれんが・・・・・
とりあえずはこの少女と行動を共にすることにした。
たとえハンデになるとしても、この子を置いていったら
シェリルに顔向けできない気がして・・・・・
【B-1繁華街北側路地裏付近】
【ハリー・メイソン@サイレントヒル】
[状態]健康、強い焦り
[装備]鉄パイプ
[道具]ハンドガン:15
弾:34
栄養剤:3携帯用救急セット:1
ポケットラジオ、ライト、調理用ナイフ
[思考・状況]
基本行動方針:シェリルを探しだす
1:学校に急がなければ!
2:移動しながら少女と話をする
※サイレントヒルにシェリルがいると思っています
【神代美耶子@SIREN】
[状態]健康、悲しみ
[装備]特に無し
[道具]無し
[思考・状況]
基本行動方針:街から脱出する
1:とりあえずハリーと行動する
2:それにしてもこの景色は・・・・・?
※幻視によってハリーの視界を借りています。
※ここは羽生陀村ではないと感ずき始めています