夕闇通り探検隊
(一)
太田ともえは胸元で握りしめていた拳をそっと開いた。
辺りを覆う霧は生き物のように蠢き、一向に晴れる様子はない。路面を草履が叩く音が、やたらと大きく響く。
汗ばんだ掌をかき抱くようにして、彼女は小さくため息を零した。整った面には不安と疲労――そして困惑が色濃く浮かんでいる。
「ここ、何処なのよ……」
霧で視界は殆ど拓けていないが、それでもここが夜見島ではないことは判別できる。
目の前の通りは綺麗に舗装され、車が悠々と擦れ違えるほどに広い。更に、霧の中から姿を現す店舗や家々も、汚らしい木造やコンクリートの外壁ではなく、洗練された洒落っけを漂わせている。
夜見島には絶対に存在しない風景だ。想像を巡らせることしか出来なかった“都会”とは、こんな風景なのかもしれない。
ずっと憧れていた光景だ。しかし、ともえの胸中に感慨は微塵も浮かんで来はしなかった。ただ、自分が“余所者”だという疎外感だけが胸を締め付ける。
ともえは深呼吸を繰り返しながら、記憶を辿った。
加奈江――化け物女は埠頭が崩れたことで海に沈んだ。
その際に、三上家の幼子が巻き込まれてしまったことは哀れに思うも、そもそも化け物女を島に引きこんだのは父親の三上隆平だ。子に責はないとはいえ、身から出たさびとも言える。
自分たちは島と大切な人たちを穢れから守っただけ。他所者から生きる場所を守っただけ。
そうやって罪悪感から目を逸らし、ともえは頬にかかる髪を気だるげに払った。
全ては終わったことだ。それよりも、今の状況を知ることの方が大切だ。あのあと、何が起こったのか。
(……津波。津波が来た)
そうだ。加奈江が海に沈んですぐ、島を赤い津波が襲ったのだ。父や他の漁師たち共々波に呑み込まれて――。
そこで彼女の記憶は途切れている。
波に巻き込まれ、本土に運よく漂着したのか。その推測は自然に思えるも、己の鼻が否定する。
この土地には潮の香がない。漂着したのであれば、この街もまた海に面しているはずだ。気がついたとき、既にともえはこの通りにいたのだ。潮の香が届かないほどの距離を、意識のないまま移動するとも考えにくい。
しかし、そうなると自身に起こった出来事が更に分からなくなってしまう。
誰かに運ばれたのだろうか。しかし、助けるつもりならば救護者を路上に放置はしないだろう。
かといって乱暴された形跡もなく、金目当てというわけでもなさそうだ。
ともえは大きく嘆息した。そもそも、自分の着物は汚れるどころか、濡れてすらいないのだ。
あの化け物女のまやかしか。しかし、それを知る術は無い。
「結局、何にも分からないってことを確認しただけじゃないの」
座り込みたくなる衝動を堪えながら、ともえは空を見上げた。
おそらく今は夕刻なのだろう。弱々しい陽光を受け、霧は仄かに朱色に染まっている。夕闇の影が、すぐそこまで迫っていた。津波に襲われたのは深夜だ。少なくとも半日以上経過していることになる。
父や、他の島民もここに来ているのだろうか。心細さに、自然と足が重くなる。
しかし――もしも、この事態が化け物女による物だとするならば、一族の末裔として始末をつけなくてはならない。それが、仮令己一人であったとしても。
と、そのとき、ともえの耳が異音を拾った。地の上を引きずるような、鈍く、たどたどしい音。足音だと、少しして気付いた。何かがこちらに近づいてくる。
そして――音は一つだけではなかった。
「なんなのよ、あんた達……!?」
革のような膜に包まれた異形の者たちが、緩慢な動作でともえの方へ集まって来ていた。
(二)
「サイレントヒルって街、聞いたことある?」
「いんや、聞いたことねえな」
「……私も。合衆国にある街全部を知ってるわけじゃないけれど」
思考に沈む同僚を見て、ケビン・ライマンはやれやれと肩を竦めた。
無精髭の目立つ柔和な顔には疲労の影が落ちているものの、彼の瞳は未だにユーモアを湛えていた。
壁に貼られたポスターの前に立つ同僚は、まだぶつぶつと何か自問自答を繰り返している。
濃い褐色の髪を短めに整えた美女――ジル・バレンタイン。ラクーン市警が擁する特殊作戦部隊“S.T.A.R.S.”アルファ・チーム所属の才女。アメリカ陸軍特殊部隊デルタフォースの訓練を終了した、爆発物処理の専門家――。
彼女のプロフィールを思い出せる限り並べ立て、呆れ混じりの賞賛の息を漏らす。チューブトップ姿の彼女が警官に見えるかどうかは別として、あまりにも出来過ぎた同僚だ。
いや――元・同僚かと胸中で訂正する。彼らの所属したラクーン市警は壊滅した。そして、幾許もしない内にラクーンシティそのものが消える。
それに――。
(連中の言葉を信じなかった俺たちにゃ、同僚を名乗る資格はねえわな)
三か月前、彼女ら“S.T.A.R.S.”は街で起こる連続猟奇殺人の調査のために、総勢十二名がアークレイ山地に入った。
そして、二日後。生きて帰って来たのはジルを含めて、たったの五名だけだった。部隊を率いる、ウェスカーとマリーニの両隊長は殉職した。
ラクーン市警のボス、アイアンズ署長は彼女らを罵った。しかし、ケビンを含めた同僚たちは彼女らを全面的に擁護することが出来なかった。
彼女らは、仲間が“ゾンビ”や“腐った犬”や“巨大な蛇”などに喰われたと主張したのだ。誰もが狂ったのだと思っただろう。事故によって大量の仲間を失い、心の抑制を失ってしまったのだと。
誰がこの世に、B級映画お馴染みの住人達が実在すると信じられるだろうか。
しかし実の所、彼女らは全くもって正しかった。ああした怪物たちは、本当に居たのだ。あのとき信じていれば、あの崩壊は免れただろうか。それとも、“S.T.A.R.S.”に向けられた奇異の視線が、ただ単に警察全体に変わるだけか。
苦々しさを自嘲に変えて、ケビンはもう一度大げさに溜息をついた。その様子に、ジルがこちらに顔を向けた。首を振って誤魔化し、背を預けていた椅子から身を起こす。
彼らが居る所は小さなカフェだ。壊れたブラインド越しに入ってくる外光は弱々しく、視界の大半は薄闇に包まれている。
カウンターには店員の姿は見えず、ぶら下がった蛍光灯が隙間風にきぃきぃと空しい音を立てていた。主を失った店内は、外気とは異質の冷気が漂っているようだ。
しかし、それはこの店に限ったことではない。外でも人っ子一人見当たらなかったのだ。まるで街全体が何かに脅えて息を潜めているようにも感じられる。
奥にある古びたピンボール台が埃を被って、寂しげに佇んでいた。
「おそらく、サイレントヒルってのはサンフラシスコあたりにある街なんだろ。俺たちはいつの間にか大陸横断しちまったってわけさ。霧といやあ、あそこだからな」
「それってすっごい偏見だと思うけど……でも、そうね。あなたの方が正しいと思う。ここがアメリカ西海岸だとしても、今の段階では大して問題じゃない」
「だろ? あそこじゃ、おちおち寝ても居られなかったからな」
「……まったくね」
ジルが疲れたように、曖昧な笑みを浮かべる。
ケビンとて、ここがサンフランシスコだと本気で思っているわけではない。大陸中西部のラクーンシティから大陸の西端にいきなり移動するなどあり得ないことだ。
ただし、一先ず拾った命を喜ぶのが先決だと判断した。それに、既に移動してしまったのだから、そのこと自体はどうしようもない。
他の生き残りや同僚、着任予定だった新人などの安否が気がかりでないわけではないが、それも今考えたところで仕方のないことである。
怪物が犇めく地獄と化したラクーンシティから出られただけでも儲けものなのだ。あそこでは、のんびりと談笑するような余裕すらなかった。
それと比べれば随分と事態は好転したと言える。
加えて、ケビンはジム・チャップマンと共にラクーンシティで死ぬはずであった。
T-ウィルスの特効薬を手に入れることが出来ず、ラクーンシティから脱出するわけにはいかなくなったのだ。他の生き残りを送りだし、怪物相手に一暴れしようとした直後、ケビンは霧の街に立っていた。
まったく、最後まで恰好がつかないものだ。死ぬにしろ、生きるにしろ、それすら自分の自由になるものではないらしい。
それに実の所、命を拾ったわけではないのだ。T-ウィルスに侵されていることは変わっていない。いささか、死ぬのが遅くなっただけだ。いつ何時、自分が腐った亡者たちの仲間入りになるか、分かったものではない。
そのことはジルに伝えてある。いよいよとなったら、離脱して始末をつけると。
もっとも、意外と特効薬が何処かに落ちているんじゃないかとも思っているのだが。
こつこつとブーツが床を叩く。ジルがカウンターから出てきたのだ。彼女はケビンを見て、肩を軽く竦めた。
「それでも、状況を詳しく調べるに越したことは無いわ。せめて、ここがサンフランシスコかどうかぐらいはね」
ジルはカウンターの上にあった紙切れを取り上げて振って見せた。この街の地図であるらしい。
「なら、行き先は市役所か、警察だな」
ケビンの言葉に頷き、ジルが地図に目を落とした。目を紙面に滑らせ、やがて困惑したように顔を上げた。
「……市役所、ないみたいよ」
「無いわきゃないだろう。行政、麻痺するぞ」
「いや、そりゃあるでしょうけど。でも、地図に載ってないのよ。この書かれている範囲にはないみたいね。当てもなく探すよりは、位置が分かる警察署に向かうべきだと思うけど、どう?」
「異論はねえよ……ったく、役に立たねえ地図だな」
「元々、地図なんて気休めみたいなもんでしょ。その地図が本当に役に立つかどうかなんて、実際に行ってみなきゃ分からないんだし」
「表示すらないってのはそれ以前の問題だと思うが」
ケビンが半眼で呻いたとき、外で女の悲鳴が聞こえた。ケビンは跳ねあがるように立ち上がり、ホルスターから愛銃を抜く。素早く安全装置を外し、スライドを引いて初弾を薬室に送り込む。
ジルもまた顔を強張らせ、銃を引き抜いていた。
「……ここも平穏なわけじゃなさそうね」
言いながら飛び出した彼女に続く。人気のない通りは、夕闇と霧に包まれて、どこか夢物語のような雰囲気を漂わせていた。首を巡らせて、悲鳴の方向を探す。
それはすぐに知れた。カフェから南の通りに、後ずさるようにして逃げる女性の姿が見えたのだ。ぎゃあとかひぃとか、身も蓋もない悲鳴を上げている。もっとも、絹を裂くような悲鳴など、滅多にあるものではないが。
駆け寄る内に、彼女が何から逃げているのかが分かった。霧の中から湧きでたように、異形の者たちが現れたのだ。
それらはラバーのような膜に上半身を包まれた人間のような姿をしていた。しかし、明らかにヒトではない。それが何体も群を成し、水中でもがいている様な歩調で女性に迫っている。
その異形から、ケビンは眼を背けてしまいたい衝動に駆られた。
ラクーンシティに居た化け物たちもおぞましい姿をしていたが、それらの姿かたちはまだ生物の延長線上にあった。
しかし、今眼に映るそれらは違う。筆舌に尽くしがたいまでに淫猥且つ陰湿で――まるで、淀みきった汚泥の底を無理やり見せつけられたような、吐き気に近い不快感が喉元までせり上がってくるのだ。
と、女性が尻もちをついた。立ち上がろうとするが、焦りで上手くいかないようで、ただ足や手をばたつかせるだけに止まっている。
「ケビン、援護して!」
「任せろ!」
ジルの背中に応え、ケビンは右肩を上げた、慣れた体勢で銃を構える。照星越しに世界を覗き、女性に一番近い怪物の頭部に照準を合わせる。迷わず引金を引き、銃声が通りに響いた。
血煙りに沈んだ怪物の姿を一瞬だけ目に捉え、発砲の衝撃を上手く逃がしながら次の標的に銃口を向ける。
銃声が重なり、轟きが通りを走り抜けていった。ジルの拳銃が立て続けに咆哮を上げ、弾き出された空薬莢は路面で軽やかに躍る。
その残響が霧の中に消えゆく中、五体の怪物は全て、その生命活動を止めていた。赤黒い体液が路面にゆっくりと広がっていく。
ケビンは安堵の溜め息を吐き――しかし、警戒を続けたまま、歩みを進めた。
ジルは既に女性に駆け寄り、片膝をついて声を掛けている。
襲われていたのは東洋人のようで、薄紅色の、どこかの民族衣装――ゲイシャが着ているような――を身にまとっている。歳は若い。としか言いようがない。十代にも見えるし、それよりずっと上にも思える。
また、この街の住人には見えない。観光客か何かだろうと見当を付けた。
「大丈夫ですか? あなた……ええと、英語分かります? この場合って中国語? それとも、ニッポン? ああ、もう。なんて言えばいいのよ」
ジルも観光客と思ったのか、困ったように天を仰ぐ。と、女性が青褪めた表情で、震えながら答えるのが聞こえた。
「へ、平気。平気だけど……大丈夫……ただ、あれ――」
しかし、彼女が喋ったのは英語ではない。それなのに、女性の言っていることが理解できる。訝しく思うが、意思疎通ができることに越したことは無い。
女性はジルの手を借りて立ち上がった。ジルも内心驚いているだろうが、それを顔には出さずに女性を落ち着かせている。女性はというと、目の前に転がる死骸から逃げるように顔を伏せていた。
とりあえず、ケビンはなるべく陽気な調子で、
「ま、無事で何よりだ、姉ちゃん。一応確認だが、あんた、ここの住人かい?」
と、声を掛けた。女性はケビンの存在には気づいていなかったようで、弾かれたようにこちらに顔を向ける。しばし首を傾げ――意味が分からなかったわけではないだろうが、否定の仕草をした。
「い、いえ、違う……――いいえ、違います」
茫洋とした口調が、途中でしっかりとしたものに変わる。女性は眼が醒めたように顔を引き締め、一度大きく深呼吸をすると、ケビンとジルに向き直った。
「失礼しました。危うい所を助けて頂き、感謝いたします。私は、夜見島の太田ともえと申す者です。失礼次いでではございますが、ここが何処か、教えては頂けないでしょうか?」
トモエというらしい女性は改まった口調で述べた。未だ不安に引き攣っているはいるものの、毅然とこちらを見つめている。まるで、その答えで全てが解決すると信じているような視線だ。縋っていると言い換えた方が正しいかもしれない。
ケビンは一度、ジルと顔を合わせた。だが、こちらが言えることは決まっているのだ。多少気の毒に思いつつも、正直に述べる。
「悪ぃな。俺達にも分かんねえんだ」
「それをこれから調べに行く所だったのよ。ここの警察署にね」
トモエの眼に失望の色が宿るのを見てとり、ケビンは大仰に肩を竦めた。
「俺はケビン・ライマン。こっちはジル・バレンタイン。どっちもラクーンシティの警官だ――ほらな? それと、そんな畏まらないでくれよ。慣れてねえから、こっちが――」
何処からか聞こえて来た声らしきものに、ケビンは苦笑を打ち消した。法執行官証票を懐に仕舞い、右手の拳銃に左手を添える。掠れているが、人の声だ。それも、悲鳴か何か。酷く切羽詰まったものが含まれている。
想像はしていたが、化け物はあれだけではないようだ。声は通りの西の方から聞こえてきていた。
一度別行動をとるべきか、ジルの方を見やる。彼女は厳しい眼差しで、首を横に振った。
「あのときの経験から言わせてもらうと、何も分からない状況で分散するのは得策じゃないわね。ついでに言うと、ここ、ラクーンシティよりも不味い気がする」
「なーるほど。女の勘は信じなきゃな」
ケビンは軽口で返してから、ジルからトモエに眼を移す。
「トモエ。職務上、一般市民を放っておくわけには行かねえんだが、わざわざトラブルへ連れこむのも気が引ける。俺たちと来るのも、ここで別れるのも、あんたの自由だ。さっさと決断してくれ」
「……一緒に行くわよ。こんなのがまた出てきても、一人じゃ困るもの」
未だに痙攣している死体をおぞましげにちらと見て、ともえはすぐに顔を背けた。妥当な判断ではあるだろう。
また、口調は砕けたものに変わったが、同時に鼻っ面の強さも表れてきたようだ。彼女の雰囲気は、顔見知りのアリッサ・アッシュクロフトと似た所がある。つまり――じゃじゃ馬だ。
ケビンは僅かに苦笑を刻んだ。
「オーケイ。俺が先行する。ジルは殿を頼む。間にトモエだ」
「了解。トモエ、その服じゃ動き難いかもしれないけど、出来るだけ急いで」
ジルの返答を背中に聞きながら、ケビンは西へと走り出した。
「まったく……退屈出来そうにねえなクソッタレ!」
その呻きは、薄闇に染まりつつある霧の中に吸い込まれていった。もうじき――夜がくる。
【C-2カフェのすぐ南の通り/1日目夕刻】
【ケビン・ライマン@バイオハザードアウトブレイク】
[状態]:身体的疲労(中) 、T-ウィルス感染中
[装備]:ケビン専用45オート(装弾数5/7)@バイオハザードシリーズ
[道具]:法執行官証票
[思考・状況]
基本行動方針:救難者は助けながら、脱出。T-ウィルスに感染したままなら、最後ぐらい恰好つける。
1:声のした西へ向かう
2:警察署で街の情報を集める
*T-ウィルス感染者です。時間経過、もしくは死亡後にゾンビ化する可能性があります。
【ジル・バレンタイン@バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ】
[状態]:健康
[装備]:M92Fカスタム“サムライエッジ2”(装弾数12/15)@バイオハザードシリーズ
[道具]:キーピック、M92(装弾数15/15)、ナイフ、地図
[思考・状況]
基本行動方針:救難者は助けながら、脱出。
1:声のした西へ向かう
2:警察署で街の情報を集める
※ケビンがT-ウィルスに感染していることを知っています。
【太田ともえ@SIREN2】
[状態]:身体的・精神的疲労(中)
[装備]:髪飾り@SIRENシリーズ
[道具]:なし
[思考・状況]
基本行動方針:夜見島に帰る。
1:ケビンたちに同行し、状況を調べる
2:事態が穢れによるものであるならば、総領の娘としての使命を全うする
*闇人の存在に対して、何かしら察知することができるかもしれません。
【キャラクター基本情報】
ケビン・ライマン
出典「バイオハザード アウトブレイク」
年齢/性別:31歳/男性
外見:やや垂れ目がちの柔和な顔立ちで、無精ひげが目立つ。ラクーン市警の制服を身に付けている。
環境:ラクーン市警に所属しているが、勤務態度はよくない。
性格:楽天的で大雑把な性格。割と好戦的。
能力:射撃は署内でも随一であり、戦闘技術は相当高いレベル。
口調:一人称は「俺」。砕けた口調。クソッタレ等、汚い言葉で毒づくことも。
交友:ラクーン市警関係者。J'sBAR馴染みの客。レオン・S・ケネディのことも、着任予定の新人ということで名前ぐらいは知っていると思われる。
備考: 楽天的な性格が災いし、S.T.A.R.S.採用試験に二度落ちている。ウィルス感染速度は速い。
特殊技能「キック」:敵を怯ませて、距離を取れる。
特殊技能「狙い撃ち」:長時間構えることで、必ずクリティカルが出る。
ジル・バレンタイン
出典「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」
年齢/性別:23歳/女性
外見:褐色の髪の美人。水色のチューブトップに、短めのスカートを穿いている。
環境:ラクーン市警特殊作戦部隊“S.T.A.R.S.”のアルファチーム所属。後方支援を主とするリア・セキュリティ担当。
性格:知的で真面目な性格。精神力も強い。
能力:戦闘技術は高いレベルで纏まっているが、体力や膂力等がすば抜けて高いわけではない。爆発物の専門家であり、化学知識も豊富。簡単な鍵ならば、キーピックによって開けられる。
口調:一人称は「私」。落ち着いた口調。
交友:ラクーン市警の人間。
備考: デルタフォースの訓練課程を修了しており、ピアノの腕も高い。
七月に起こった洋館事件で多くの仲間を失うも、クリス、バリー、レベッカと共に生還。仲間がヨーロッパに旅立つ一方で、自身はラクーンシティで調査を行っていた。
太田ともえ
出典「SIREN2」
年齢/性別:24歳/女性
外見:薄紅色の和服を着た、小柄な女性。髪には、父親に貰った髪飾りを刺している。
環境:1976年の人間。夜見島の網元であり、長きに渡り島の封印を守り続ける太田家の一人娘。
性格:封印を守る一族としての矜持は高いが、周囲を気遣う優しい性格。ただし、余所者に対する忌避感は強い。多少ファザコン気味。
能力:身体能力は同年代の一般女性と同等程度。本編での描写は無いが、幻視は出来ると思われる。また、古の者に類するもののことを察知することが出来る。
口調:一人称は「私」。口調は歳相応。怒り狂うと乱暴な口調になる。
交友:夜見島住民全般。
備考:スタッフ曰く、本来は周囲を気遣う優しい娘。アーカイブスの日記からも、戦いに巻き込むまいと女中たちに暇を出すなど、細やかな心配りをしていることが分かる。
一族としての使命を理解していることから、夜見島の伝承や、闇霊・屍霊への対処法(滅爻樹等)も知っていると思われる。
夜見島を愛し、その伝統と使命を誇りに思っているものの、年頃の娘らしく都会に憧れを抱いている。
(参考) 太田家伝書
夜見島の封印を守りし一族を太田と称す。
太田の家の者は、次にあげる命を守り続けるが大事と肝に銘じよ。
一、古の地を犯すべからず
一、光を恐るる者は古のものの使いなり、誑かされるべからず
一、海に潜みし穢れに用心し、妊み女を決して海にいれるべからず
一、赤子生まれしときには、滅爻樹に名を書き連ねよ
一、人死にの際には、葬儀において滅爻樹を用いること忘れるべからず
【アイテム情報】
ケビン専用45オート@バイオハザードシリーズ
見た目はコルト・ガバメント。
.45ACP弾を使用し、ハンドガンの3倍の威力を持つ。装弾数は7発。
ハンドガンの弾の使用不可。
M92Fカスタム“サムライエッジ2”@バイオハザードシリーズ
べレッタM92Fをベースに、S.T.A.R.S.専用にカスタムアップされた部隊正式採用自動拳銃。
ハンドガンの弾使用可。サブマシンガンの強装弾とも共有できる。
装弾数15発。
髪飾り@SIRENシリーズ
太田常雄が買い与えた、高価な髪飾り。ともえはとても大切にしている。
【クリーチャー基本設定】
ライイングフィギュア@サイレントヒル2
出典:『サイレントヒル』シリーズ
形態:多数
外見:上半身をラバーに包まれたような人間。汚水のような色をしている。
武器:体にある裂け目からガスを噴出して攻撃。
能力:倒れると、異常に素早い動作で這いまわる。また、その状態で車の下に潜んでいたりする。
攻撃力★★☆☆☆
生命力★☆☆☆☆
敏捷性★☆☆☆☆ (転倒時:★★★★☆)
行動パターン:苦しみ悶えるような動作で近づき、ガスを噴霧してくる。