屍とふたりとときどき、駐車場
<隊長! 空から自衛官が!>
しかし、いくら調べてもまともに動きそうな車はない。
それも当然である。動くのであれば、とっくに避難なり応援なりに活用しているだろうから。
「修理すればどうにかなるかもしれないが……」
工具や材料がない。つまり、修理するとしても、それを調達しなければならないのだ。
そんな余裕が自分たちにあるわけがない。
「他の場所を探しますか?」
「そうだな」
恭也の提案に三沢は頷き、移動を始める。
そこへ、爆発音と微弱な振動。
上の階――地上で何かが爆発したのか?
そんなことを考えていると、少し離れた天井が崩れ、建材が廃車や死体に降り注ぐ。
「ガス爆発か何かでしょうか」
「いや、それならあれだけ分厚い層は砕けん。おそらくは、高性能爆薬による発破だ」
ガスの漏洩なら、下りる前に気付けたはずだ。
気付けない程度の量の燃焼ならば、床を焼くくらいで、ここまで届きはしない。
遅れて、何かが落ちてくる。それはボンネットを跳ね、地面を転がった。
土と埃にまみれてはいるが、ここからでも何とか人と判別できる。
(まさか……)
三沢は内心で驚愕しつつ、あくまで冷静にそちらへ向かう。
見慣れた迷彩服、装備、姿…………。
そこにいたのは、行方知れずの部下だった。
【D-2/警察署/一日目深夜】
【須田恭也@SIREN】
[状態]健康
[装備]H&K VP70(18/18)
[道具]懐中電灯、グレネードランチャー(1/1)、ハンドガンの弾(140/150)、硫酸弾(6/6)
[思考・状況]
基本行動指針:危険、戦闘回避、武器になる物を持てば大胆な行動もする。
1.この状況を何とかする
2.自衛官(三沢岳明)の指示に従う
【三沢岳明@SIREN2】
[状態]健康(ただし慢性的な幻覚症状あり)
[装備]マグナム(7/8)、防弾チョッキ2型
[道具]照準眼鏡装着・64式小銃(8/20)、ライト、弾倉(3/3)、精神高揚剤、
グロック17(17/17)、ハンドガンの弾(22/30)、マグナムの弾(8/8)、
マシンガン(15/30) 、マシンガンの弾(30/30)、サイドパック
[思考・状況]
基本行動指針:現状の把握。その後、然るべき対処。
1.永井頼人なのか……?
2.民間人を保護しつつ安全を確保
3.どこかで通信設備を確保する
最終更新:2012年06月23日 17:27