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テレマコス

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テレマコス(Telemachus)はオデュッセイアの主要人物で、オデュッセウスとペネロペの息子である。父が行方不明になって以来、屋敷に押しかけるペネロペの求婚者たちに悩まされていたが、やがて放浪から帰国した父とともに策略をめぐらし、屋敷の求婚者を討ち果たした。


系譜



解説

  • オデュッセイア第一歌~第四歌までは特にTelemachyとして言及されることがある。
  • デルフォイの神官は、ハドリアヌス帝にホメロスが何者か訊かれた時、テレマコスをホメロスの父とした。



オデュッセイアでのエピソード

  • アテナはテレマコスに、集会を開催して求婚者の悪行を訴えることと、父の消息を尋ねて旅することを勧めた。(第1歌
  • 集会を催し、求婚者の悪行を訴えたが、効果はなく散会となった。船で旅に出発した。(第2歌
  • ピュロスネストルに会った。ネストルはオデュッセウスの消息は知らないという。(第3歌
  • スパルタメネラオスと会った。オデュッセウスの消息を語った。(第4歌
  • アテナはテレマコスを呼ぶためスパルタへ向かった。(第13歌
  • アテナに言われてイタカへ帰ると、豚飼エウマイオスの農場に向かった。(第15歌
  • 豚飼の小屋で父と再会した。二人は求婚者殺害の策略を練った。(第16歌
  • 屋敷に帰館し、母に会った。(第17歌
  • 屋敷で求婚者たちに大胆な口をきく。(第18歌
  • 父と二人で広間の武器を隠す。(第19歌
  • 求婚者たちに、客に暴言を吐かぬよう強く注意する。(第20歌
  • 弓の腕競べで、弓を試みる。(第21歌
  • 父と二人の忠実な下僕とともに求婚者と戦う。求婚者を全員誅殺する。(第22歌
  • 父の命令で、屋敷で偽りの婚礼を行う。ラエルテスの農園に向かう。(第23歌
  • 求婚者の親族たちと戦う。(第24歌




エピソード

オデュッセウス、トロイアに出征する テレマコスが生まれたばかりのころトロイア戦争が起こり、彼の父オデュッセウスは戦争に呼ばれた。オデュッセウスは畑に塩を撒いて狂ったふりをし、召集を逃れようとした。召集の使いで来ていたパラメデスは、オデュッセウスが進める鍬の前に赤ん坊のテレマコスを置いた。オデュッセウスは思わず鍬を止め、これにより正気なのが発覚し、戦争に行く羽目になった。

求婚者たちに苦しめられる トロイア戦争が終了し、十年が経ってもオデュッセウスは帰国することがなかった。皆が彼は死んだのだと信じた。未亡人になったペネロペと結婚しようと、多くの貴族たちがオデュッセウスの屋敷にやってきた。彼らは屋敷の財産をさんざん食いつぶした。

父の消息を求め旅をする メンテスに扮したアテナの助言で、求婚者たちの悪行を住民集会で訴えるが不調に終わる。テレマコスは父親の消息を求めて旅に出た。まず、ピュロスネストルに会うが、そこで父の消息は得られなかった。次にスパルタメネラオスに会い、そこで父が生きていることを知った。

父と再会し、求婚者を殺す アテナの導きにより、イタカに戻ると、そこで父オデュッセウスと再会した。二人で計略を練り、屋敷で求婚者全員を討ち果たすと、不実の召使いや女中たちを処刑した。

イタカの王位を継ぐ オデュッセウスネオプトレモスの裁きにより、追放された。テレマコスは父の後を継いでイタカの王になったが、求婚者の遺族たちに賠償を払うよう命じられた。

魔女キルケと結婚する オデュッセウスキルケの子テレゴノスが、父に会いにイタカへやってきた。そこで彼が牛を盗もうとしたので、オデュッセウスとテレマコスは正体を知らないまま彼と戦った。テレゴノスがオデュッセウスを殺した後、彼らが父子だと分かった。テレゴノスはアイアイエ島にテレマコスとペネロペを連れて戻った。そこでテレゴノスはペネロペと、テレマコスはキルケと結婚した。










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