系譜
解説
- ヘシオドスによると、オデュッセウスとキルケは三人の子をもうける。アグリオス、ラティノス、テレゴノスである。
- オウィディウスによると、キルケは海神グラウコスに恋したが、グラウコスはニンフのスキュラに恋していた。キルケは嫉妬し、毒薬をスキュラの浴槽に注ぎ、彼女を恐ろしい怪物に変えたという。
オデュッセイアでのエピソード
- キルケはオデュッセウスの部下を食卓に誘い、薬入りの食事を食べさせ豚に変えてしまう。オデュッセウスはヘルメスの助言によって、キルケの魔法を打ち破り、部下を救う。オデュッセウスとキルケは1年間ともに暮らす(第10歌)。
- キルケはオデュッセウスにイタカに帰るための二つの道を提案した。「さまよう岩」か、怪物スキュラと深淵カリュブディスの住む海峡かである(第12歌)。