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第5章:裏の裏の裏は裏
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第1話:弱者と強者
「第5章第1話~第2話」は、Loe-Frize帝国を裏で支えるFrize教会の、教皇フライズの物語である。
ーーFrize教会は、閑散とした空気に包まれていた。私は、昔のことを思い出していた。自軍が壊滅しているとは思ってもいなかった。
私は、貧しい農村の、貧しい農民の家に生まれた。私は、「役人」というものが大嫌いだった。貧しいことの大変さを知らないくせに、私たちから税を搾っては「まったく役人も大変だよ...」と吐き捨てて去る。大変なのはどちらだというのか。
私は、何度も親に
「どうしたらこんな生活をやめられるの?」
と問いかけた。その度に、親は
「役人みたいに偉くなれば、絶対にやめられるよ。でも、そのためにはたくさん勉強をしないといけない。しかも、そのためのお金がうちにはないんだ。」
と答えた。
「どうしたらこんな生活をやめられるの?」
と問いかけた。その度に、親は
「役人みたいに偉くなれば、絶対にやめられるよ。でも、そのためにはたくさん勉強をしないといけない。しかも、そのためのお金がうちにはないんだ。」
と答えた。
「私たち弱者が救われることは無いんだ...。」
分かっていつつも、諦めてられないでいた。
分かっていつつも、諦めてられないでいた。
そんな私に、またとない機会が訪れた。「FG教」という宗教団体が営んでいた「FG学園」の奨学制度だった。平民層から抽選で2人だけ、無料で学園に通うことができる...。私は、見事それに当選し、無料で通学することになった。もう一人の平民層は、私と同じ貧農出身のユー・サイジスだった。私は楽しみにし続けていた。
第2話:喧噪と静寂
私とユー・サイジスはすぐに仲良くなった。同じ環境にあったからか、気が合ったのだろう。
しかし、FG学園初めての「奨学制度」そして「平民の通学」ということもあり、貴族や豪商など、裕福な家庭出身である他のみんなは、よく思っていなかった。みんなは私たちを無視をするようになった。アラ・トミーとユーズ・ミールの2人を除き。この2人の家は、元々貧乏商家だったのが急に裕福になった、いわゆる「成金」だ。だから、貧しさを知っていたのだろう。私たちは。この2人とも仲良くなった。学園では、ほとんどの時間を4人で過ごしていた。
ーー「強者から富を取り戻すことこそが、弱者を救う唯一の道だ。...その代償がどれほど大きかったとしても。」いつしか、私は、私たちはそう考えるようになっていた。
第3話:独立と従属
学園を出てすぐ、私たち4人は隣にできたばかりのLoe帝国に、「Frize教会」という、「貧しい人を救っていく」ことをスローガンに掲げた宗教団体を立ち上げた。貧しい人向けに、「無料の診療」「無料の炊き出し」を行ったこともあり、爆発的に信者を増やしていった。
ーー規模が小さかったころ、お金はどうやって集めたかって?襲撃や略奪さ。もちろん貧しい村には襲撃しないよ。豊かな農村や、貴族、豪商など、裕福な人たちがターゲットだ。それを貧しい人への「慈善事業」に繋げる。崇高な理想ではないか。
帝国の国教となって、皇帝の右腕として莫大な金を扱うようになってからは、「インフラ整備」や「教育」も行うようになった。今や、「教皇」の名も欲しいままにでき、帝国名も「Loe-Frize帝国」に改称されている。
ーーそう、今やあの役人や貴族どもよりも地位が上だ。我ながらよくやったよ。
第4話:成り上がりの成り下がり
「第5章第4話、第5話」は、今度はザックの物語である。
ーーザックはクロッサスとスペードを引き連れ、教会の敷地内を進んでいた。入口に人は見られなかった。クロッサスとスペードは数メートルほどもある機械だ。最初は入れるか不安だったが、流石は総本山。一本一本の通路が広く、高さも幅も、クロッサスとスペードが通るのに申し分ない。
クロッサスは神妙な面持ちでいた。この戦いは、宿敵との、故郷との、そして過去の自身との決別を意味するものになる。それだけ、彼にとっては重要なのだろう。
大広間に出た。フライズが、ただ1人いた。フライズが指を打ち鳴らした。フライズの前にアラ・トミー、ユーズ・ミール、ユー・サイジスの3人が現れた。
【戦闘イベント発生:Steam軍事政権 vs Frize教会 の逃走中を開始します。】
【勝利条件:敵の殲滅】
Steam軍事政権 陣営
・ゼータ・スペア
・クロッサス
・スペード・タンカー
Frize教会 陣営
・フライズ・クリス
・アラ・トミー
・ユーズ・ミール
・ユー・サイジス
【勝利条件:敵の殲滅】
Steam軍事政権 陣営
・ゼータ・スペア
・クロッサス
・スペード・タンカー
Frize教会 陣営
・フライズ・クリス
・アラ・トミー
・ユーズ・ミール
・ユー・サイジス
第5話:表と裏
戦闘が終わり、クロッサスが倒れたフライズの前に立ち、呟くように言った。フライズは、まだ微かに息をしていた。
「こいつのトドメは刺させてくれ。」
「こいつのトドメは刺させてくれ。」
フライズが掠れるような声で言った。
「弱者を救うことの何が悪いというのだ...。弱者は強者に蝕まれ、蹂躙されていった。それは正されるべきではないというのか...。」
クロッサスが溜め息をついて答えた。
「弱者を救うために他の者を攻撃する。その瞬間、強者と弱者は、入れ替わる。硬貨の表と裏がひっくり返るようにな。結局は変わらない。それどころか、大切なものを失うだけだ。」
「弱者を救うことの何が悪いというのだ...。弱者は強者に蝕まれ、蹂躙されていった。それは正されるべきではないというのか...。」
クロッサスが溜め息をついて答えた。
「弱者を救うために他の者を攻撃する。その瞬間、強者と弱者は、入れ替わる。硬貨の表と裏がひっくり返るようにな。結局は変わらない。それどころか、大切なものを失うだけだ。」
ーークロッサスは最大火力のビームで、フライズの全身を焼き払った。容赦することもなく。こちらにまで熱が伝わってきている。
跡には、炭さえ残っていなかった。3人は教会を後にした。