概要
ⅤとPS版Ⅳに登場する
キャラクターの名前。
おそらくはⅤのフローラの方が有名……と言うより、PS版Ⅳの方は知らないという人が大半かもしれない。
ちなみに同名なだけで、二者の間に関係性を見出すことはできない。
なお、
ダイの大冒険 に登場する同名のキャラクターついては
【フローラ(ダイの大冒険)】を参照。
DQⅣ(PS版)
同名のキャラが移民として登場する。同名ではあるが全くの別人。というか
【馬】。
話しかけるたび、勇者一行に得意げに臭い鼻息を浴びせてくる無礼千万な奴。
臭い鼻息を「フローラル」と捻ったようなネーミングだが、Ⅴフローラやダイ大フローラがいる手前あんまりな気がする。
DQⅤ
結婚
イベントで選べる
花嫁候補の一人。
サラボナの大富豪・
【ルドマン】の一人娘(DS版では姉に
【デボラ】が登場)として登場。
後に
【天空人】の子孫であることが判明するが、ルドマンの実の子でないことは本人も把握している。
同じく天空人の血を引く
【ビアンカ】との関係性は、作中では一切明らかにされていない。
ビアンカと違って正式な年齢は明らかでないが、主人公とほぼ同年代と見ていいだろう。
ビアンカと違いゲームの表パッケージには描かれず、SFC版発売時にはイラストすら用意されていないなど、
他のサブキャラと同じような扱いだったが、主人公と結ばれれば一転ヒロインとなる。
なお上記の理由の他にも、
【アンディ】というフローラに一途な想いを寄せているキャラがおり、
フローラの方も大怪我を負った彼をつきっきりで看病する等満更でもない様子を見せている、
結婚前夜のイベントでは眠れない様子のビアンカとは対照的にスヤスヤ眠っていたため、彼女と違ってイベントを起こす機会が失われる、
フローラとの結婚を推すサラボナ住民の意見が「彼女と結婚すれば
家宝の盾が手に入る」と財産のついでのような言い方である、
そもそも結婚するまでフローラが主人公に想いを寄せているような描写がほとんど無いなど、
力一杯「嫁はビアンカを選べ」というバイアスがかかっているため、DS版発売時のCMでも言われたようにビアンカが選ばれるほうが多かったようだが、
堀井雄二は「SFC版では9割がたのプレイヤーがビアンカを選ぶと思っていたが、意外とフローラを選んだという反応も多かった」
と発言しており、当初より一定の人気は得ていた模様。
また、そんな立ち位置だったフローラの救済措置なのかはわからないが、
彼女(DS版ではデボラでも可)と結婚した場合、行く先々でルドマンの遣いからプレゼントが受け取れる。
テルバドールを訪れた際には2000G、チゾットへの山道では水の羽衣が手に入る。
DS版では、さらに青年時代後半になるとカボチ村(夜)にて神秘の鎧が手に入る。
なかなか良品が揃っており、特に水の羽衣は入手時期としては破格の性能を誇る。
ルドマンはビアンカと結婚した場合でも主人公のことを気に入ってくれるわけだが、
やはり自分の娘とその夫ともなるとその後の援助には差が出るということなのだろう。
ちなみに、フローラの母もブオーンを倒したあとに孫たち(男の子と女の子)を連れて行くと、
おこづかいと称して5000Gをくれる。子供たちのために使ってあげたいものである。
SFC版での結婚式場はビアンカ同様サラボナの教会だが、リメイク版ではカジノ船でのハデ婚。
好みは分かれるだろうが、まあ金持ちの息女を娶ったお約束という事で。
生涯
赤ん坊の頃、旅の途中だったルドマンに(DS版ではデボラと共に)拾われ、彼の娘として育てられる。
リメイク版ではビスタ港で幼少時代のフローラに会うことができる。
子供の頃から修道院に預けられ、思春期をそこで過ごす。
成人になってからルドマンにサラボナに連れ戻され、結婚相手を募ることになる。
その直後、愛犬
【リリアン】の散歩中にサラボナを訪れた主人公と対面する。
主人公はフローラの結婚相手に名乗りを上げるが、その後ビアンカとも10年ぶりに再会する。
フローラはビアンカが主人公に思いを寄せていることを察し、主人公との結婚を一度躊躇する。
ルドマンの計らいで、主人公はビアンカかフローラ、どちらと結婚するか選択を迫られる。
主人公に選ばれた後は、夫婦として共に世界中を回り、波乱万丈の人生を歩むこととなる。
主人公に選ばれなかった場合は、幼馴染のアンディと結婚し、ルドマン家の別荘で共に暮らすことになる。
ちなみにアンディはフローラと結婚できなくてもルドマン家の別荘にちゃっかり住んでいる。
性格・容姿
お嬢様にありがちな我が儘さがなく、とことんまでに夫を慕うある意味良き妻。
修道院での生活が彼女の人格形成に大きな影響を与えたようだ。ただし料理は苦手の様子。
主人公を一途にしたい続ける姿勢は、リメイクでの会話
システムでより強調される形となった。
「あなたが望むなら何人でも子供を産んで見せますわ」「私の脚ならいくらでも触って結構ですのよ」
と、大胆な台詞も時折聞ける。
少し天然っぽいところもあり、
【オラクルやののれん】に異常な執着を見せるなどその性格は計り知れない。
一方で、淑やかだが芯の強い女性、と紹介される通り、何があっても殆ど動じない気丈さも持つ(でも高所とお化けは苦手)。
しかし、主人公が女風呂覗いたり、踊り子の胸を上から覗こうとしたりすればさすがにキレる。
また主人公がぱふぱふ娘の所に行こうとすると、「私もついていっていいですか?」と聞いてくる。
ぱふぱふが何か分かった上で言っているとしたら、すごく怖い……。
青いストレートヘアを大きなリボンでまとめ、露出の控えめなドレスを身にまとっており、外見にも気品の高さが表れている。
リメイク版のイラストでは表情がより淑やかになったようにも感じる。
ビアンカ、デボラ同様に誰に見せても美人と言われる美貌の持ち主。
ちなみにフローラの公式デザインは、双子やヘンリーなどと同様に、
鳥山明ではなく中鶴勝祥がSFC版公式ガイドブックのために書き下ろしたイラストが元となっている。
以降は中鶴のイラストが公式デザインとなり、リメイク、番外作品で使用されることとなる。
戦闘能力
ステータス、取得呪文、装備可能アイテムはビアンカとほとんど変わらない。
ただし、ビアンカが覚えないベホイミとイオナズンが使えるので、戦略の幅が広くなるメリットがある。
その代わり、ビアンカが装備可能な
【メタルキングヘルム】は装備できない。
が、身の守りがビアンカより20前後高いのであまり差は出ない。
また、ラナルータも習得できる他、チェーンクロスが装備可能な点もビアンカとの違い。
SFC版では青年時代前半は
【NPC】扱いで命令できず、最大レベルも10までに制限されていたが、
リメイクでは命令可能になり、最大レベルも最初から99である。
青年時代後半で救出した後は、他の人間キャラ同様パーティーに加えなくてもクリア可能。
「Fさん」
1992年ごろのファミ通の読者アンケートで『あなたは
ドラクエⅤでどちらを嫁にしましたか』で設問として登場した呼称。
言うまでもなくFさんとはフローラのこと。
ちなみにもう一方は普通にビアンカと書かれておりBさんではなかった。
発売当初のネタバレ防止のためとは言え、あまりの扱いにファンの間で話題となった。
なおアンケートの結果はビアンカがFさんに勝利を収めた模様。
DQⅨ
Ⅸでは、リッカの宿屋のWi-Fiゲストとして2009年10月23日〜配信。
ⅤからのWi-Fiゲスト第1号である。
DS版のデボラの妹という設定が採用され、姉の話題も口にする。
主人公は彼女の愛犬リリアンと誕生日が同じとのこと。
他のゲストキャラは自分と同じ職業のときにコスプレ装備をくれるのだが、
彼女の場合はスーパースターに会えた感動の一環(?)として装備が貰えるので、彼女自身はスーパースターではない。
また、Ⅴでのおしとやかで健気な性格ではなく、後述するいたストの性格が反映されており、
「プチセレブ」と自己紹介、宿屋の客は「虫みたい」に集まっているなど、
お金持ちにありがちなイヤなヤツみたいな発言もある。
修道院での花嫁修行前はこんな性格だったんだろうか?
Ⅴをやったことのないプレイヤーには誤解されそうだ。
なお、あまりに性格がダークすぎるためか、一部ネット上ではこの性格のフローラを「黒ーラ」と呼んで、
Ⅴでの彼女とは別キャラ扱いしているようだ。
いたストSP
FFとDQのキャラが夢の共演を果たした「いただきストリートSP」に登場。
おしとやかで健気な性格は何処へやら、なぜか自らの金持ちを自覚している嫌味キャラになってしまっており、
原作準拠の性格のビアンカとまるで昼のメロドラマのような「憎みあいライバル」関係になっている。
(例「お聞きになってビアンカさん。わたくしが世界樹のしずくならあなたはせいぜい毒消し草ね。」など他多数)
ただこちらの方がキャラが立っていて良い、という人もいる。
ちなみに強さはAランクとビアンカ(Bランク)を上回っている。スフィアバトルにおいての職業は商人。
最終更新:2014年02月26日 18:13