概要
現実世界でもよく知られている「✝」のマーク。
DQ(Ⅰ~Ⅶ)では神の象徴として
【教会】や
【ほこら】の屋根の上や内部に設置されている他、
Ⅲの僧侶やⅣのクリフトなど、僧侶キャラの衣服にも意匠として取り入れられている。
また、仲間が死んだ際の棺桶のフタや、作中あちこちで見かける
【墓】もほとんどが十字架型であり、
Ⅳ以降は「つよさ」や「どうぐ」などを確認する際
【死亡】した味方キャラにこのマークが表示されるようになったため、
プレイヤーには「死」を意味するマークとしても認識されている。
それ以外でもⅢでは
【ぎんのロザリオ】なる十字架そのものをモチーフとしたアイテムも登場しており、
Ⅶでは
【コロプリースト】と
【プチプリースト】が十字架を持っていたりする。
DQの世界では
【神】に類する存在として
【ルビス】や
【マスタードラゴン】が登場しているため、
現実世界で十字架を象徴している宗教が信仰されているわけではないのだが、
堀井氏曰く「分かりやすさ重視」で十字架を採用しているとのこと。
【神父】や
【シスター】が完全にキリスト教的な服装をしているのも同じ理由である。
ただし、海外版では宗教上の問題を避けるために、こうしたキリスト教的要素は修正、あるいは削除されている。
例えば、ほこらの建物の形や教会のマークは魔法陣(✡)に、死亡した味方は
透明人間のような状態になっている。
デザインの変更
海外輸出時の問題を最初から解決するためか、ⅧやⅨでは十字架ではない独自のシンボルマークが登場。
ただし、アイテムのデザインなど一部では従来通りの十字架が用いられている。
元々十字架をモチーフにデザインされた
【ゾンビキラー】や、
デザインの一部に十字架が取り入れられているⅦ以降の
【はじゃのつるぎ】や
【メガンテのうでわ】などでは、
特にデザインの変更は行われておらず、日本の公式ガイドブック内での設定の中にも「十字架」という言葉は登場している。
また、死亡時にステータス欄等に表示されるマークも、変わらず十字架のものが用いられている。
DQⅧ、DS版Ⅳ~Ⅵ
横棒部分の両端が上に折れ曲がったデザインへと変更された。
施設としての教会を表すマークでは、下線が引かれ、先端は丸くなっており、
教会にもよく置かれているロウソクを3本立てられるタイプの「燭台」をモチーフにしたようなものとなっている。
【金のロザリオ】などの意匠に用いられているものは、各先端が槍の穂先のようなひし形に尖ったデザインで、
全体のデザインも「十」と言うより「|」と「W」が合わさったようなものになっている。
こちらはその形状故に
【アークデーモン】などの悪魔系
モンスターの持っている三叉の槍にもよく似ており、
若干教会のイメージとはミスマッチな感が出てしまっている面もある。
DS版の天空シリーズなどでもⅧのものとほぼ同じタイプのデザインのものが用いられており、
教会や墓、棺桶などの十字架はも全て同様のものに変更されている。
FC・PS版では十字が刻まれたマークが入っていたクリフトの帽子やベルトも、
横棒が削除され縦に線が入っただけのものに変更されている。
SFC版では十字架のエフェクトが出現したⅥの
【ゾンビぎり】の演出にも、やはり変更が加えられている。
また、「祈りを込めて十字を切る」という技である
【グランドクロス】も、
Ⅷ以降の作品では最後に聖なる光を降らせたり、「十字に斬る」ような演出になったりと、
作品ごとに微妙な変化が与えられている。
DQⅨ
PCなどの電源マークの縦棒の部分が「人(逆さのY)」になったようなデザインになった。
実在する「平和」のシンボルマークから、一部を欠いたようなデザインである。
Ⅷのものは比較的「十字架」に近い、それに手を加えたようなデザインだったが、Ⅸではその面影もなくなっている。
作品中に登場する教会のシンボルと棺桶のフタに描かれている模様、金のロザリオの形状などは、全て新デザインのものに変更されている。
また、墓石として石彫や木で作るのは難しいデザインのため、墓は全て石碑型になった。
トルネコ2
ダンジョン内に現れる
【教会】を構成するオブジェとして登場。
教会地形の中央部分に十字架が立っている。
グラフィックはゾンビ系モンスターを倒すと出現する
【お墓】と同じだが、
こちらはアイテムではなく
【水晶】などと同じ特殊な壁の一種である。
【大部屋の巻物】で壊れることのない地形の一つだが、
鍵付きの宝物庫の壁などとは異なり
【つるはし】等で直接破壊することは可能。
ただし、それを行うと次の瞬間
天罰が下る。
最終更新:2014年03月01日 23:52