概要

ⅢとⅤ以降に登場する武器。
刀身に十字架の装飾が施された神聖なる剣。
その名の通りゾンビ系モンスターに大ダメージを与えられる武器。
登場時は刃がギザギザになっているデザインだったが、Ⅶ以降やリメイク作品などではほぼ直剣と言えるデザインに変更されてる。
ライバル的存在のドラゴンキラーと同じく、基本的には中盤以降に店売りされており、入手しやすい。
外伝作品も含めると結構あちこちで見かける武器だが、作品ごとの存在価値の差が結構激しい傾向にある。

DQⅢ

初出となるⅢでは【僧侶】【賢者】【商人】の最強武器として大活躍。
リメイクでも僧侶の最強武器として存在をアピールし続けた(GBC版の【ルビスのけん】は除く)。
攻撃力65(リメイクでは67)で、【サマンオサ】等で9800Gで売っている。

実はⅢには「ゾンビ系」というカテゴリは存在せず、この剣の追加ダメージの判断基準はなんと「ニフラムが効くかどうか」。
ニフラムに耐性を持たない敵には100%の確率で追加ダメージが発生し、ニフラム耐性が高くなるごとに追加ダメージの発生率が下がる。
そして【ニフラム】に完全耐性を持つ敵には追加ダメージが全く発生しない、という特殊な仕組み。
なのでニフラムに弱い【スカイドラゴン】なんかにも有効だったりする。

また、追加ダメージは16~32の範囲でランダムに決定される。
ちなみに、Ⅲの【ドラゴンキラー】も同様に16~32の追加ダメージで、この頃から彼とは縁があった。
ドラゴンキラーの方は、この頃からちゃんと「ドラゴン系」に属するモンスターに対して追加ダメージが発生するようになっている。

なおFC版のみ、この武器を利用することで中盤のレベル上げが楽になるバグ技が存在する。

DQⅣ

今回は欠席……しているハズだが、実は元々データ上には存在していた。
【マスタードラゴン】に強化される前の【てんくうのつるぎ】の内部データが、ゾンビキラーのものになっているのだ。
開発段階でドラゴンキラーと共に1.5倍仕様のゾンビキラーのデータは作成されたのだが、
その後容量節約のためにゾンビキラーは削られることになり、そのデータは名前だけ書き換えられ強化前の天空の剣へと流用された。
そのため、「ゾンビ系に1.5倍ダメージ」という仕様が強化前の天空の剣には残っているのだ。
強化前の天空の剣の攻撃力は、Ⅲのゾンビキラーと同じ65なので、実際に名残のようなものは見られる。
ただし、ゾンビキラーが没になったⅣには「ゾンビ系」というカテゴリのモンスターは存在しないため、実際に強化前の天空の剣のダメージが増加することはない。

製作過程で没になったにも関わらず、そのデータは姿を変えて没アイテムにはならなかったという珍しい例だ。

DQⅤ

青年期後半の【サンタローズ】でのみ売っている。
攻撃力80で、価格は11500G。
が、なにしろ同じ場所で攻撃力が10上のドラゴンキラーが売られているので、普通はそちらを買うだろう。
装備範囲は完全にドラゴンキラーと被っている上、こちらの方が少ない。
Ⅲでは賢者や僧侶も使える剣だったが、ここからは他の剣同様戦士系しか装備できないので存在意義が希薄に。

特効時のダメージ補正はSFC版では1.5倍、PS2版では2倍、DS版では2.25倍となっている。
今作からはちゃんと「ゾンビ系」というカテゴリが設けられたため、有効なのはゾンビのみ。
ただ、「ドラゴン系」と比べると有効な敵が少なく、厄介な敵も多くないため利便性ではやはり若干劣っている。

DQⅥ

【ロンガデセオ】【カルベローナ】の他、【絶望の町】などで購入できる。
攻撃力はそのままだが、特効の仕様の変更の影響か価格が18000Gと大きく値上がりしている。
また、そのギザギザなデザインが受け付けられないのか、かっこよさはたったの5。
だが、【おしゃれなかじや】でたたき直してもらうと、一気に全装備品の中でもトップクラスの62にまで上昇する。
元々のデザインはそんなにかっこ悪いのだろうか……?
ちなみに【せいれいのよろい】と組み合わせるとかっこ良いらしく、
同時に装備すれば【ベストドレッサーコンテスト】でコーディネートボーナスが貰えたりする。

今回はドラゴンキラーの2倍近く有効な敵が増えており、後半の強敵もゾンビ系の方が多くなっている。
また、ドラゴンキラーが非売品になった上に入手時期が遅くなったのに比べて、
こちらは【ダーマ神殿南の井戸】という比較的早い段階でも購入できるため、Ⅴの時よりも利用価値はある。

特効時のダメージ補正はSFC版・DS版共に1.5倍となっている。
また、今回から登場した特技の【ゾンビぎり】との併用も可能となっており、
その場合はゾンビ系のモンスターに与えるダメージが2.25倍となる。
今作ではラスボスの最終形態がゾンビ系となっているため、
この二つが併用できるキャラクターは攻撃力を落としてでもこの武器を装備する価値はある。
これに加えて【バイキルト】【きあいため】で更なるダメージアップも可能なので、少ない消費で高いダメージが望めるからだ。

DQⅦ

【天上の神殿】などで売っている。
攻撃力・価格共に若干下がり、攻撃力75で、価格は15000G。
ギザギザなデザインを変えたものの、かっこよさはやっぱり5。
不浄なモンスターを斬る「聖」剣はカッコ悪い運命から逃れられないのだろうか?
精霊の鎧共々デザインが変更になったわけだが、コーディネートボーナスは今回も適用される

今回は「ゾンビ系」「ドラゴン系」ともに有効な敵がかなり増えているのでどちらも活躍の場は多い。
ただ、天上の神殿で購入出来るようになる前に、攻撃力が高いドラゴンキラーを先に【コスタール】で購入出来てしまうため、
【主人公(Ⅶ)】【アイラ】はわざわざ後から登場するこの剣を購入する必要がほとんどなく、
ドラゴンキラーが装備出来ない【メルビン】の場合も、同じ天上の神殿で攻撃力95の【らいめいのけん】が売られているため、下手をすると見向きもされない。

しかしそれは表の姿。実は現代【旅の宿】にある【カジノ】【ラッキーパネル】に低確率で出現ことがある。
そこで入手できれば、かなり長い期間活躍することが出来る。というかゲームバランスが軽く崩れる。
同じ場所で同じく低確率で手に入る【ドラゴンメイル】【ドラゴンシールド】と共に、
お金が貯まり難いⅦではラッキーパネル推奨の原因になってしまっている。

ダメージ補正はⅥの時から変わらず1.5倍で、今回もゾンビ斬りとの併用は有効。
今作でもラスボスの第三・第四形態がゾンビ系なため、最終決戦は非常に頼れる剣である。
これを装備しての【つるぎのまい】は、他の攻撃手段が足元にも及ばない程の絶大な威力を誇る。
第一形態に有効な【ドラゴンキラー】と合わせて持っていきたい。

DQⅧ

【サザンビーク】で売っている。
値段は6300Gと大幅に安くなったが、攻撃力も大幅に低下して54。
【まよけの聖印】と錬金すれば【ゾンビバスター】が出来るが、それでもドラゴンキラーより攻撃力は低い。

また、ゾンビ系ダメージ補正も弱体化し、1.3倍になってしまった。
有効な敵こそドラゴンキラーよりも多いが、仮にゾンビ対策を重視するのであれば選ぶべきはゾンビバスターである。
そのため、この剣そのものの存在価値はⅤの時以上に希薄なってしまったとも言える。

トルネコ2

トルネコ2では黄色い柄の妙に歪曲した剣である。
攻撃力は4で、ゾンビ系のモンスターに2倍のダメージを与える。
【迷いの森】などで5000Gで売っている他、【剣のダンジョン】【もっと不思議のダンジョン】で拾える。
迷いの森ではゾンビ系モンスターが多いので購入できた場合は攻略がとても楽になる。
終盤でも【かげのきし】【どくどくゾンビ】などの迷惑なモンスターに対して効果はある。
剣自体は強くないので、後半はメインの武器に合成してしまうと良い。

トルネコ3

3では【灯台の地下室】【異世界の迷宮】で拾える。デザインはⅥ以前のギザギザ。
強さは5、印数は6、修正値上限は+99。価格は8000G。
ゾンビ系のモンスターに1.75倍のダメージを与え、印の重ねがけも有効。
やはり剣自体は強くないが、印数が多いのでこれに他の能力を合成すると封印の洞窟は楽勝になる。
異世界の迷宮では26~35Fのバイオハザード地帯で活躍する。
ここでは合成はせず、メインの武器を錆びさせないためにこの武器で切り抜けるといい。

少年ヤンガス

少年ヤンガスで【まぼろし雪の迷宮】以降のダンジョンで拾える。デザインはⅦ以降のもの。
ゾンビ系のモンスターに1.5倍のダメージを与え、印の重ねがけも有効。
ゾンビ系モンスターは意外と出現し、厄介な能力を持っていることも多いのでこの印は頼りになる。
大宮殿や魔導の宝物庫でもゾンビ系ばかりのフロアが後半に存在するので充分に通用する。
強さ5、空スロット6、とそこそこだが、上限+値が10しかないのが残念。

DQMJ

ジョーカーではアルカポリス島のスラムで販売している。
ゾンビ系のモンスターに1.2倍のダメージを与えるが、
より強力な【レブナントイーター】【しにがみごろし】もあるため、 無理に購入しなくてもいいだろう。

最終更新:2014年01月25日 08:05