一目見た時から「気に入らないヤツだ」と、DIOは思った。
相手もそう思ったのか、言葉を交わす間もなく視界に銀の閃光が奔る。
最強のスタンドたる「ザ・ワールド」の優れた動体視力を以ってしてもなお、閃光としか言い表せない脅威。
それが、DIOの首を刈る――瞬間よりも更に短い時間、時は止まる。
相手もそう思ったのか、言葉を交わす間もなく視界に銀の閃光が奔る。
最強のスタンドたる「ザ・ワールド」の優れた動体視力を以ってしてもなお、閃光としか言い表せない脅威。
それが、DIOの首を刈る――瞬間よりも更に短い時間、時は止まる。
「やれやれ、東洋人は野蛮で困るな」
そう言って、DIOは軽く肩を竦めた。振り向く敵。顔立ちこそ東洋人の男に見えるが、病的に白く長い髪や鞭のように伸縮変形した両腕からして実性別などわかったものではない。
DIOは視覚ではなく感覚、第六感ともいうべきもので敵手の真髄に触れる。
こいつは人ではない。自分と同じ、人間を超越した存在――吸血鬼、あるいは鬼(オーガ)、悪魔(デーモン)などと形容されるに近いモノだと。
DIOは視覚ではなく感覚、第六感ともいうべきもので敵手の真髄に触れる。
こいつは人ではない。自分と同じ、人間を超越した存在――吸血鬼、あるいは鬼(オーガ)、悪魔(デーモン)などと形容されるに近いモノだと。
「ここは一つ、紳士的に行こう。私は、」
さらに言葉を続けようとしたDIOだが、向き直った東洋人の顔を見て閉口する。そいつは、一言で言えば怒り狂っていた。
眼尻は裂けんばかりに見開かれ、眼球は充血して真っ赤に染まり、こめかみには太い血管がどくどくと波打っている。
何より、その瞳。疾く死ねと言わんばかりに殺意を漲らせた、言葉も通じぬ怪物(モンスター)。
怪物は駄々っ子のように両腕を振り回す。その延長線上にあるもの、全てが微塵に砕かれていく。
見る間に瓦礫と化していく周囲の状況をよそに、DIOは静かに微笑んだ。
眼尻は裂けんばかりに見開かれ、眼球は充血して真っ赤に染まり、こめかみには太い血管がどくどくと波打っている。
何より、その瞳。疾く死ねと言わんばかりに殺意を漲らせた、言葉も通じぬ怪物(モンスター)。
怪物は駄々っ子のように両腕を振り回す。その延長線上にあるもの、全てが微塵に砕かれていく。
見る間に瓦礫と化していく周囲の状況をよそに、DIOは静かに微笑んだ。
【吸血鬼】DIOと、【鬼の始祖】鬼舞辻無惨の、それが出会いだった。
「やれやれ……どうしたものか」
DIOは無人の車両の中で、一人呟く。
連続した最後の記憶として、自分はジョースターの一族と戦っていたはずだ。
花京院典明を殺し、ジャン=ピエール・ポルナレフを一蹴し、ジョセフ・ジョースターの血を吸い取り、そして空条承太郎と戦い。
敗れた、と認めるのは業腹だった。が、認めざるをえない。あの瞬間、たしかにDIOは追い詰められていた。
挙げ句、承太郎は足をヘシ折られ這い蹲るDIOを見下ろし、「ぬきな! どっちが素早いか試してみようぜ……というやつだぜ」と、クソのような「公平」な勝負を持ちかけてきた。
頭が爆散しそうなほどの屈辱を感じ、しかしそこから必ず逆襲してやると決意した瞬間に、DIOの視界は一変したのだった。
連続した最後の記憶として、自分はジョースターの一族と戦っていたはずだ。
花京院典明を殺し、ジャン=ピエール・ポルナレフを一蹴し、ジョセフ・ジョースターの血を吸い取り、そして空条承太郎と戦い。
敗れた、と認めるのは業腹だった。が、認めざるをえない。あの瞬間、たしかにDIOは追い詰められていた。
挙げ句、承太郎は足をヘシ折られ這い蹲るDIOを見下ろし、「ぬきな! どっちが素早いか試してみようぜ……というやつだぜ」と、クソのような「公平」な勝負を持ちかけてきた。
頭が爆散しそうなほどの屈辱を感じ、しかしそこから必ず逆襲してやると決意した瞬間に、DIOの視界は一変したのだった。
「ホンダ、ユウギ、イソノ、そしてハデス。ハデスはたしか冥界の王とかだったか?」
ぶつぶつと独り言ち、DIOは与えられた荷物を確認していく。理由は理解できないまでも、状況は受け入れられる。
DIOは、いやDIOだけでなくあの「決闘開始」の宣誓された場にいた者はみな、途方もなく大きな力に絡め取られ、弄ばれているのだろう。
それがなんであれ――たとえ神であったとして――良いだろう、今は従ってやろうではないか。
だが忘れるな。このDIOをコケにした者は誰であろうと許さない。イソノとかいう道化、ハデス神、この場にいるのなら空条承太郎も。
勝利し、支配する。そのたった一つの満足感を得るために、DIOは突き進むだけだ。
DIOは、いやDIOだけでなくあの「決闘開始」の宣誓された場にいた者はみな、途方もなく大きな力に絡め取られ、弄ばれているのだろう。
それがなんであれ――たとえ神であったとして――良いだろう、今は従ってやろうではないか。
だが忘れるな。このDIOをコケにした者は誰であろうと許さない。イソノとかいう道化、ハデス神、この場にいるのなら空条承太郎も。
勝利し、支配する。そのたった一つの満足感を得るために、DIOは突き進むだけだ。
そして差し当たり、一つの指針も得られた。先ほど戦った東洋人の男だ。
あれは、人間ではない。おそらく吸血鬼でもないが、人を喰う者ではあるのだろう。奴の口からはDIOも慣れ親しんだ匂い、血の香りがした。そして人の肉の臭いも。
あれは、人間ではない。おそらく吸血鬼でもないが、人を喰う者ではあるのだろう。奴の口からはDIOも慣れ親しんだ匂い、血の香りがした。そして人の肉の臭いも。
会話する気もなくいきなり牙を剥いてきた男を、DIOは当然死を以って償わせようとした。だができなかった。
時間を止める異能、最強のスタンドたるザ・ワールドを以ってして、致命打を与えられなかったのだ。
DIOの記憶では、承太郎との戦いの中で時を止める長さは10秒を越えた。はずだ。
時間を止める異能、最強のスタンドたるザ・ワールドを以ってして、致命打を与えられなかったのだ。
DIOの記憶では、承太郎との戦いの中で時を止める長さは10秒を越えた。はずだ。
だが、男の攻撃を前に時を止めたとき、明らかにDIOが意図するタイミングよりも早く時は動き出した。
体が覚えている感覚と、現実のズレ。それがためにもう一歩を踏み込むことができず、手ぬるい反撃しかできなかった。
もし一撃で仕留め切れなければ。男はすぐさま逆襲してくるだろう。実際にしてきた。
ザ・ワールドの拳で首をヘシ折られながらも、時が動き出した瞬間90度ズレた視界から当然のように伸長する腕、触手を振り回してきた。
動きのイニシアチブをDIOが握っていたからこそザ・ワールドで弾くことができたが、あれが万全の状態で放たれれば、時を止めねば防ぐのには手を焼くだろう。
それほどの威力、それほどの速度。そしてビデオの逆回しのように元の形状に戻っていく男の首。
あれは明らかにDIOの、吸血鬼の再生能力を凌駕している。DIOとて同じ芸当は可能だが、かかる時間は雲泥の差だ。
まるで「傷ついた瞬間に再生が始まっている」ような。
体が覚えている感覚と、現実のズレ。それがためにもう一歩を踏み込むことができず、手ぬるい反撃しかできなかった。
もし一撃で仕留め切れなければ。男はすぐさま逆襲してくるだろう。実際にしてきた。
ザ・ワールドの拳で首をヘシ折られながらも、時が動き出した瞬間90度ズレた視界から当然のように伸長する腕、触手を振り回してきた。
動きのイニシアチブをDIOが握っていたからこそザ・ワールドで弾くことができたが、あれが万全の状態で放たれれば、時を止めねば防ぐのには手を焼くだろう。
それほどの威力、それほどの速度。そしてビデオの逆回しのように元の形状に戻っていく男の首。
あれは明らかにDIOの、吸血鬼の再生能力を凌駕している。DIOとて同じ芸当は可能だが、かかる時間は雲泥の差だ。
まるで「傷ついた瞬間に再生が始まっている」ような。
時を止めたザ・ワールドのラッシュで全身を男を粉々にすることは可能だろう。だが、それで死ななければ? いかに最強のスタンドとはいえ、不用意に近づき過ぎれば回避の余裕もなくなる。
さらに、DIOにザ・ワールドがあるように、ヤツにも奥の手がある可能性も否定出来ない。
そして頭も回る。何度か時を止める内に、怒りに満ちていた双眸は何がしか吟味する色を帯びていった。おそらく、時を止めたことに気付いたのだろう。その瞬間にDIOは撤退を即断した。
男の攻撃で崩壊寸前だった地下空間は、ザ・ワールドが軽く小突いただけで崩落した。身をくらますのは容易かった。
さらに、DIOにザ・ワールドがあるように、ヤツにも奥の手がある可能性も否定出来ない。
そして頭も回る。何度か時を止める内に、怒りに満ちていた双眸は何がしか吟味する色を帯びていった。おそらく、時を止めたことに気付いたのだろう。その瞬間にDIOは撤退を即断した。
男の攻撃で崩壊寸前だった地下空間は、ザ・ワールドが軽く小突いただけで崩落した。身をくらますのは容易かった。
男の体の謎を解いて再生能力を無力化するか、一撃でチリひとつ残さず消し飛ばすか、あるいは弱点を見出すか。
殺し切れる手段を用意せねば、今はアレを殺せない。そして――DIOは一つ目も二つ目も選ぶ気はなかった。やるなら三つ目だ。
あの男の弱点を探しだし、効率的に破壊する。頭脳、魂、精神、そういった部分だけを除去する。そして、残ったボディをいただく。
殺し切れる手段を用意せねば、今はアレを殺せない。そして――DIOは一つ目も二つ目も選ぶ気はなかった。やるなら三つ目だ。
あの男の弱点を探しだし、効率的に破壊する。頭脳、魂、精神、そういった部分だけを除去する。そして、残ったボディをいただく。
ジョナサン・ジョースターのボディに不満があるわけではない。DIOには存在しないのだが、実家のような安息を感じるボディである。
だがそれ以上に、あの東洋人のボディは魅力的だった。
吸血鬼でもスタンドでもなく、だがそれ以上の破壊力と再生力を併せ持つ。
そこにこのDIOの頭脳とスタンドが――文字通り――乗れば、それこそが「神」を超える「王」の誕生と言っても過言ではない。
「神」のおわします座を「天国」とするならば、この決闘遊戯こそはそこへ至るための階段であろう。
だがそれ以上に、あの東洋人のボディは魅力的だった。
吸血鬼でもスタンドでもなく、だがそれ以上の破壊力と再生力を併せ持つ。
そこにこのDIOの頭脳とスタンドが――文字通り――乗れば、それこそが「神」を超える「王」の誕生と言っても過言ではない。
「神」のおわします座を「天国」とするならば、この決闘遊戯こそはそこへ至るための階段であろう。
屍を積み上げ、その背からなる階段を踏み鳴らし、DIOは天へと至るのだ。
【DIO@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
[状態]:疲労(小)
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:「神」を追い落とし、すべてを手に入れる「王」となる。
1:東洋人(鬼舞辻無惨、名前は知らない)の弱点を見つけ出し、ボディを奪う。
2:
[備考]
承太郎との最終決戦最終盤からの参戦。
[状態]:疲労(小)
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:「神」を追い落とし、すべてを手に入れる「王」となる。
1:東洋人(鬼舞辻無惨、名前は知らない)の弱点を見つけ出し、ボディを奪う。
2:
[備考]
承太郎との最終決戦最終盤からの参戦。
一方、残された無惨は、当然怒り狂っていた。
何一つわからぬ。何一つ理解できぬ。ゆえにすべて叩き潰す。目に映る者、物、あらゆるすべてを。
止まってなどいられない。走り出さねばならない。無惨には時間がない。
鬼舞辻無惨の寿命はもうすぐ尽きる。それが感覚としてわかる。
何一つわからぬ。何一つ理解できぬ。ゆえにすべて叩き潰す。目に映る者、物、あらゆるすべてを。
止まってなどいられない。走り出さねばならない。無惨には時間がない。
鬼舞辻無惨の寿命はもうすぐ尽きる。それが感覚としてわかる。
無惨ら鬼を狩る気狂いの集団、鬼狩りとの最後の戦いで、無惨は無惨の元から離反したはぐれ鬼である珠世を取り込んだ。
その際に投与された薬がかつてないほど無惨を追い詰めた。凄まじい速度で加齢する薬。体の分裂を阻害する薬。他にも何かあるかもしれないが、無惨には未だにそれが何か掴めていない。
取り込んだはずの珠世の意識も自らの内に感じることができず、ただ一分一秒刻々と寿命が消し飛んでいくことだけが確信としてわかる。
その際に投与された薬がかつてないほど無惨を追い詰めた。凄まじい速度で加齢する薬。体の分裂を阻害する薬。他にも何かあるかもしれないが、無惨には未だにそれが何か掴めていない。
取り込んだはずの珠世の意識も自らの内に感じることができず、ただ一分一秒刻々と寿命が消し飛んでいくことだけが確信としてわかる。
薬を分解しようと試みたが、それには意識を自閉して「全精力を傾けるほど集中」しなければならないという感触を得た。
僅かでもその行為に手をかけるだけでひどく疲労し、さらに周囲への警戒も一切できなくなる。
数時間で済むか、十数時間かかるか。いずれにせよ長時間無防備を晒すことには変わりなく。
数百年ぶりに頭蓋に鳴り響く死の足音に焦燥する無惨でも、本田とかいう男の囀った言葉は耳に入っていた。
この場には無惨だけではなく多くの人間がいて、殺し合いを迫られている。
もし薬の分解中に一人でも接近を許せば、そいつがもし鬼狩りどもの刀を携えていれば、あるいは陽が射すまでに終わらなければ。結果を想像するだけで無惨は激昂し、手近な物を殴りつけて破壊した。
僅かでもその行為に手をかけるだけでひどく疲労し、さらに周囲への警戒も一切できなくなる。
数時間で済むか、十数時間かかるか。いずれにせよ長時間無防備を晒すことには変わりなく。
数百年ぶりに頭蓋に鳴り響く死の足音に焦燥する無惨でも、本田とかいう男の囀った言葉は耳に入っていた。
この場には無惨だけではなく多くの人間がいて、殺し合いを迫られている。
もし薬の分解中に一人でも接近を許せば、そいつがもし鬼狩りどもの刀を携えていれば、あるいは陽が射すまでに終わらなければ。結果を想像するだけで無惨は激昂し、手近な物を殴りつけて破壊した。
数分前に話しかけてきた黄金の髪の男のことを思う。人ではない、無惨が生んだ鬼とも違う、奇妙な空気を纏う男だった。
思考する間もなく無惨はそいつを殺そうとしたが、黄金男は謎の傀儡を――血鬼術とは当然別物だろう――駆使して、幾度も無惨の牙から逃れ続けた。
無惨が知覚できぬほどの速度で叩き込まれた傀儡の拳は、鬼狩りの刃ではないため無惨を滅することはない。はずだ。
思考する間もなく無惨はそいつを殺そうとしたが、黄金男は謎の傀儡を――血鬼術とは当然別物だろう――駆使して、幾度も無惨の牙から逃れ続けた。
無惨が知覚できぬほどの速度で叩き込まれた傀儡の拳は、鬼狩りの刃ではないため無惨を滅することはない。はずだ。
だが、これも確信としてわかったのだが、「自分は鬼狩りの刃で頸を落とされなくとも死ぬ」。
頭蓋吹き飛ばされようが臓物抉られようが瞬時に再生は始まるのだが、その速度は無惨の感覚からすればかなり鈍麻していた。
全身を一気に砕かれれば? 七つの心臓と五つの脳を一挙にすべて砕かれれば、無惨は死ぬ。
そして、黄金男はそれができる敵であった。
頭蓋吹き飛ばされようが臓物抉られようが瞬時に再生は始まるのだが、その速度は無惨の感覚からすればかなり鈍麻していた。
全身を一気に砕かれれば? 七つの心臓と五つの脳を一挙にすべて砕かれれば、無惨は死ぬ。
そして、黄金男はそれができる敵であった。
男は無惨の神速と呼べる攻撃に一切被弾することなく、あまつさえ数度の反撃を打ち込んできた。
無惨は当初、己を超える疾さかと激怒したものの、何度か繰り返すうちにこれは違うと気付いた。
まったく同じなのだ。体の数カ所に叩き込まれる拳の痛み、その出がかりが。一秒一瞬のズレもなく、まさしく同時。
悠久の時を生きる鬼だからこそ、今まで考えもしなかった力。
無惨は当初、己を超える疾さかと激怒したものの、何度か繰り返すうちにこれは違うと気付いた。
まったく同じなのだ。体の数カ所に叩き込まれる拳の痛み、その出がかりが。一秒一瞬のズレもなく、まさしく同時。
悠久の時を生きる鬼だからこそ、今まで考えもしなかった力。
「時を……止める、術」
無惨がそれに気付いた瞬間、男も気付かれたことに気付いたのだろう。
無惨と黄金男は互いに油断ならぬ敵と認識し合い、またここでお互いの手の内を暴かぬまま戦い続けることは得策ではないとの思考も一致した。
もし男が時を止める力を現界まで行使し攻撃をしてきたら、身体各所に散らばった脳と心臓がすべて粉砕されるだろう。そうなれば無惨の敗北だ。
だが、それが正答であると男は知らない。ゆえに、退く気配。
無惨は男が撤退の動きを見せた時も追わなかった。時間を凍てつかせるあの力を攻略しなければ、無惨も黄金男を喰らうことはできない。
無惨と黄金男は互いに油断ならぬ敵と認識し合い、またここでお互いの手の内を暴かぬまま戦い続けることは得策ではないとの思考も一致した。
もし男が時を止める力を現界まで行使し攻撃をしてきたら、身体各所に散らばった脳と心臓がすべて粉砕されるだろう。そうなれば無惨の敗北だ。
だが、それが正答であると男は知らない。ゆえに、退く気配。
無惨は男が撤退の動きを見せた時も追わなかった。時間を凍てつかせるあの力を攻略しなければ、無惨も黄金男を喰らうことはできない。
喰らう。そう、あの男を喰らえば。
瞬間瞬間に蒸発していく無惨の寿命を、残り僅かになりつつある「時」を、止めることが出来る。今も無惨を追い立てる死の狂騒曲も鳴り止むだろう。
道は見出だせた。鬼狩りと珠世に潰されかけた未来から離脱する一筋の光明を。
瞬間瞬間に蒸発していく無惨の寿命を、残り僅かになりつつある「時」を、止めることが出来る。今も無惨を追い立てる死の狂騒曲も鳴り止むだろう。
道は見出だせた。鬼狩りと珠世に潰されかけた未来から離脱する一筋の光明を。
生きるために。死なないために。今、無惨はあえて苦難の道を選ぶ。
残り僅かな命を楽観に委ねるのではなく、より確実に生き永らえる道を。
「鬼の王」はもう一人の「吸血鬼の王」の頸を狙い、闇に溶けていった。
残り僅かな命を楽観に委ねるのではなく、より確実に生き永らえる道を。
「鬼の王」はもう一人の「吸血鬼の王」の頸を狙い、闇に溶けていった。
【鬼舞辻無惨@鬼滅の刃】
[状態]:疲労(小)
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:誰であろうと殺す
1:金髪の男(DIO、名前は知らない)を喰い殺し、時を止める力を手に入れる。
2:鬼狩りがいたら殺す
[備考]
無限城決戦終盤からの参戦(寿命残り数日)。分裂不可。再生能力は今のところ健在。
[状態]:疲労(小)
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:誰であろうと殺す
1:金髪の男(DIO、名前は知らない)を喰い殺し、時を止める力を手に入れる。
2:鬼狩りがいたら殺す
[備考]
無限城決戦終盤からの参戦(寿命残り数日)。分裂不可。再生能力は今のところ健在。