「雑魚(カス)が」
一人の男が蔑むように言葉を吐き捨てる。
金色の髪に整った肉体、そして巨大なトライデントを装備する姿はさながら彫刻で、とても人間とは思えないほど整っている。
金色の髪に整った肉体、そして巨大なトライデントを装備する姿はさながら彫刻で、とても人間とは思えないほど整っている。
そう。彼は事実人間ではない。
彼は神だ。
それもただの神ではない。ギリシャ最高神が一柱、海の神。ポセイドンである。
彼は神だ。
それもただの神ではない。ギリシャ最高神が一柱、海の神。ポセイドンである。
ポセイドンは苛立っていた。
理由はこの殺し合いに対してもそうだが、もう一つある。
理由はこの殺し合いに対してもそうだが、もう一つある。
『我が名は冥界の魔王ハ・デス』
それは、最初に悪魔が名乗った名前だ。
人間がいくら死のうと意に介すポセイドンではないが、この名前は聞き逃せない。
人間がいくら死のうと意に介すポセイドンではないが、この名前は聞き逃せない。
なぜならポセイドンの実の兄は死の国の神ハデス。
断じて冥界の魔王など名乗ったことはない上に、あんな外見ではない。
無数の世界などと言っていたが、そんな言葉に聞く耳を貸す彼ではない。
断じて冥界の魔王など名乗ったことはない上に、あんな外見ではない。
無数の世界などと言っていたが、そんな言葉に聞く耳を貸す彼ではない。
つまりこれは、何者かが兄の名を騙っている。そうポセイドンは判断した。
もし主催者が名乗った名前が、かつて居たポセイドンの兄アダマスだったり、他の木っ端であるならこうはならなかった。
歯牙にもかけず、ただ淡々とどうでもよさげに主催者を殺すために動くだけだ。
歯牙にもかけず、ただ淡々とどうでもよさげに主催者を殺すために動くだけだ。
しかしハデスとなればそうもいかない。
少なくとも兄からは、ポセイドンが死ねばかたき討ちに乗り出すほど好意を持たれている程度の関係はある。
よって弟の方もハ・デスを歯牙にもかけない、という選択肢は消えていた。
少なくとも兄からは、ポセイドンが死ねばかたき討ちに乗り出すほど好意を持たれている程度の関係はある。
よって弟の方もハ・デスを歯牙にもかけない、という選択肢は消えていた。
なのでポセイドンは決断した。
一刻も早く兄の名を騙る雑魚(カス)を殺す為、殺し合いに優勝して近づくことを。
一刻も早く兄の名を騙る雑魚(カス)を殺す為、殺し合いに優勝して近づくことを。
神は頼らぬ。神は謀らぬ。神は群れぬ。
彼に、協力して事に当たるという選択肢が生まれることは決してない。
彼に、協力して事に当たるという選択肢が生まれることは決してない。
「スピードウォーリアーを召喚! 攻撃!!」
ところで、この場には実はもう一人参加者が存在する。
青い髪に白い制服の少女だが、今の彼女は恐怖に震えながら、腕に身に着けたデュエルディスクから必死にカードをドローしている。
青い髪に白い制服の少女だが、今の彼女は恐怖に震えながら、腕に身に着けたデュエルディスクから必死にカードをドローしている。
彼女の名前は条河麻耶。とある木組みの街に暮らす女子中学生である。
平凡、というには少々濃い日々を過ごしているが、それでも日常の範疇を超えない世界で生きる存在だ。
平凡、というには少々濃い日々を過ごしているが、それでも日常の範疇を超えない世界で生きる存在だ。
しかしマヤは今、猛烈に怯えていた。
いきなりの殺し合い、見知らぬ年上男性の死。これだけで怯える理由は十分だ。
それでもデイパックを調べ、デッキがセットされたデュエルディスクを装着したことは十分備えている部類である。
事実、もう少し時間と余裕があれば、彼女はデュエルのルールもきちんと把握して、ある程度は戦うことができただろう。
いきなりの殺し合い、見知らぬ年上男性の死。これだけで怯える理由は十分だ。
それでもデイパックを調べ、デッキがセットされたデュエルディスクを装着したことは十分備えている部類である。
事実、もう少し時間と余裕があれば、彼女はデュエルのルールもきちんと把握して、ある程度は戦うことができただろう。
だが遭遇相手が悪かった。
なぜなら最初に出会ったのがあのポセイドンだ。
彼は同じ神からも恐れられる存在。むしろ、怯えながらも未だ抵抗の意思を捨てていないだけ神々からの驚愕を買うかもしれない。
なぜなら最初に出会ったのがあのポセイドンだ。
彼は同じ神からも恐れられる存在。むしろ、怯えながらも未だ抵抗の意思を捨てていないだけ神々からの驚愕を買うかもしれない。
だがポセイドンには通じない。
いくらモンスターを召喚しても、彼の槍の一振りで破壊されていく。
いくらモンスターを召喚しても、彼の槍の一振りで破壊されていく。
これはデッキが弱いわけでは無い。
マヤに支給されたのはスピードウォーリアーで分かるかもしれないが、不動遊星のデッキだ。弱いはずがない。
しかし彼のデッキはシンクロモンスターが主体。
未だルールを把握しきれておらず、エクストラデッキにすら気付けていない彼女には、このデッキの真価を発揮することはできなかった。
マヤに支給されたのはスピードウォーリアーで分かるかもしれないが、不動遊星のデッキだ。弱いはずがない。
しかし彼のデッキはシンクロモンスターが主体。
未だルールを把握しきれておらず、エクストラデッキにすら気付けていない彼女には、このデッキの真価を発揮することはできなかった。
だからマヤはここで死ぬ。
次なるモンスターを召喚しようとするより先にポセイドンが動き、槍の一振りで彼女の上半身と下半身を分断する。
次なるモンスターを召喚しようとするより先にポセイドンが動き、槍の一振りで彼女の上半身と下半身を分断する。
彼女は悪くない。
戦いを知らない人間にしては、十分に検討したと言える。
それでも何が悪かったというならば、運が悪かったとしか言いようがない。
戦いを知らない人間にしては、十分に検討したと言える。
それでも何が悪かったというならば、運が悪かったとしか言いようがない。
【条河麻耶@ご注文はうさぎですか? 死亡】
「……」
何の罪もない少女を一人肉塊に変えようとも、ポセイドンの心には小波一つ起きやしない。
彼は只、神として在るだけ。
彼は只、神として在るだけ。
【ポセイドン@終末のワルキューレ】
[状態]:健康、ハ・デスに対しての苛立ち
[装備]:トライデント@終末のワルキューレ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:兄の名を騙る雑魚(カス(ハ・デス))を殺す。
1:一刻も早く雑魚(カス(参加者))共を殺し、殺し合いに優勝して雑魚(ハ・デス)の元へたどり着く。
[備考]
※参戦時期は本編登場前。
[状態]:健康、ハ・デスに対しての苛立ち
[装備]:トライデント@終末のワルキューレ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:兄の名を騙る雑魚(カス(ハ・デス))を殺す。
1:一刻も早く雑魚(カス(参加者))共を殺し、殺し合いに優勝して雑魚(ハ・デス)の元へたどり着く。
[備考]
※参戦時期は本編登場前。
※両断された条河麻耶の遺体と、彼女のデイパック(基本支給品、ランダム支給品0~2)、不動遊星のデッキ&デュエルディスク@遊戯王5D's が会場のどこかに放置されています。
【トライデント@終末のワルキューレ】
ポセイドンに支給。
彼が神VS人類最終闘争(ラグラロク)にて佐々木小次郎と戦闘した際に使用した槍。
詳細は不明だが、おそらく特殊な効果はない。
ポセイドンに支給。
彼が神VS人類最終闘争(ラグラロク)にて佐々木小次郎と戦闘した際に使用した槍。
詳細は不明だが、おそらく特殊な効果はない。
【不動遊星のデッキ&デュエルディスク@遊戯王5D's】
条河麻耶に支給。
シンクロがメインのジャンクデッキ。エースはスターダスト・ドラゴン。
デュエルディスクは遊星の手作り。通信機能などがある。
条河麻耶に支給。
シンクロがメインのジャンクデッキ。エースはスターダスト・ドラゴン。
デュエルディスクは遊星の手作り。通信機能などがある。