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  • 決闘バトルロイヤル @ ウィキ
  • 無情の抹殺 群雄割拠

決闘バトルロイヤル @ ウィキ

無情の抹殺 群雄割拠

最終更新:2025年07月04日 07:48

konryu

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 魔導雑貨商人との交渉だが、
 DIOと違ってカイトとミカンは水と食料が必需品になる。
 なのでDIOが消費したものから食料をを差し引いたものを消費し、
 ほどほどのものを手に入れるが、彼らが欲したのは情報を選ぶことにした。
 元々三者はクレヨンが現状かなり苦しい立場にあるのは事実ではあるものの、
 カイトもミカンもこれだけの材料で得られる武器で補強できるほどやわでもない。
 かといって、クレヨンの腕を治せるような支給品がこの程度では得られないだろう。

「桃やシャミ子の位置を知りたいところだけど……」

「提示しておいてなんですが、アタシはお勧めしやせんぜ?
 この程度だとあっちとかこっちとか、指差し程度にしかならないんで。」

 そう言いながら複腕であちらこちらを指して見せる魔導雑貨商人。
 ミカン達がいる場所は南東。大雑把な方角を示されても、
 探せる要素がはっきり言って皆無に等しいものになる状況だ。
 元々E-4辺りに向かうつもりだったが、そこで出会わなければまず方角が不明に近い。

「……他の戦闘を要求しないNPCの紹介はできるか?」

「え? 旦那珍しい選択をしやすね。」

『カイト なんで?』

「友好的なNPCならまずこのモンスターと同じで交渉が必要だ。
 つまり、出会っても必ずデメリットがある。デメリットのある存在なら、
 補正がかかってある程度の位置を示してくれる可能性を考えてみているが……」

「確かに、探してる人でなければ友好的かは選択次第、
 支給品や大事な首輪の消費……情報として売ってもいいですぜ。
 ただそうですなぁ……どれだけ多くてもこれだと二名が限界ですぜ。
 ついでに、現在どこにいるかまでは流石にこれでは教えられないね。」

「今後の探す意味のあるNPCの指標になる。ミカン、クレヨン、それでいいか。」

「確かに、カタログを見ても三人共そんなに利益はないし、
 かといって大雑把な情報で行けるほど近くもないならそれがいいのかも。」

『カイト まかせた!』

「ほいじゃ、一度しか言わないんで聞いといてください。
 一人目は『物資調達員』。参加者の中には死体のまま、
 放置された参加者がちらほらいらっしゃるみたいでして、
 原型が残ってたり首輪や支給品を回収して、ある場所へ運ぶのが仕事のNPCです。
 やることはあっしと同じで物資の交換ですが、あっしと違って目新しいもんはございません。
 あくまで参加者の支給品等でありますから。」

 二人から確認をもらうと、魔導雑貨商人が、
 何処から用意したのかホワイトボードと画像を取り出す。
 大量の荷物と荷車を運ぶ中年の男性は古くから存在する、
 融合関係のモンスターであり、見覚えがあるとアプリで確認すれば、
 彼もまた魔導雑貨商人同様デュエルモンスターズの一枚であることが伺えた。
 死体や支給品の回収。それを妨害してくるのは事実かもしれないが、
 ある場所であれば、一か所に集まりやすくあてどなく探すよりましだろう。
 問題は、首輪を手に入れるにしても対価を支払う必要があるのが手痛いので、
 なるべく……と言うのも不謹慎だが、死体は自分達で見つけるのが先決だと考えた。
 なお死体が残ってると言った情報はいいのかと思ったが「まあサービス程度でいいでしょう」
 と軽く受け流されたので、特に何事もなく話が進んでいく。

「そしてもう一人は魔導闇商人(マジカル・ブローカー)。
 こちらはあっしと違って何処かのカードショップに常駐していて、
 レートも高いですが、その分いいものが揃ってて中々便利ですぜ?
 あ、こっちもどこのエリアにそのショップがあるかまでは教えれませんぜ。
 ただ、第一放送が来るまで開店しない決まりがあって時期開店と言ったところでしょうな。
 因みに物資調達員の行き先が魔導闇商人になりやすんで、うまく行けば一石二鳥かもしれませんな。」

 もう一人の画像は、
 マジカルと名がつくだけあって、
 魔法使いらしさが全面的に押し出されたデザインだ。
 ブローカーらしさは薄いが、それ言えば魔導雑貨商人も似たようなものである。

 地味に物資調達員を追いかけ続ければ、
 いずれそのショップに辿り着ける情報も得られた。
 もっとも、どちらにせよ見つけなければ何も始まらないが。

「情報はこんなとこですかね。」

 安い消耗で得られた情報としては悪くはないだろう。
 カードショップに常駐しているということはカードが確定で存在している。
 場合によっては今手元にないフォトン、またはギャラクシーもある可能性は高い。
 レートについては悩ませることではあるが、優秀なのがあるのは間違いないだろう。

「カードショップか……カードショップだからと言って、
 街中にあるとも限らないだろう。だがおおよそ見当はつく。」

『けんとう?』

「少なくとも端にはない。
 手間のかかるNPCのことを考えると、
 参加者が利用できる機会が少ない場所は選ばない。
 参加者が砂漠や雪原を選ばず中央に集まるのを考えると、
 ある程度中央のエリアにいるとみていい。その方角で探すのがいいはずだ。」

「そうよね。誰も利用しない施設になったら勿体ないもの。」

『だれもつかわない さみしい』

 方針や考えを述べると先のときとは別のモンスター、
 光る光子の竜であるフォトン・ワイバーンを召喚する。
 先ほどのデルタ・ウィングと違い乗れる場所はあるのか、
 そう思う二人ではあったが乗ること自体は問題なく行えた。
 魔導雑貨商人と別れると、空へと飛翔して彼方へと消えていく。

「……あ。あんだけ女子がいたならラヴリカ紹介しても……まあいいや。」

 いなくなったこと相手のことを考えても仕方ないし、
 他に参加者の気配もないとのことで、昆虫族らしく身軽に走り出す。
 暫くすると戻ってきて、ホワイトボードを持った状態でその場を去った。
 結局は主催のNPCの一体に過ぎない。追いかけてまで教える義理もないのだから。










「ってなんかすごい派手なことになってるんだけど!?」

 空中を、しかし高所と言うよりは比較的低空で飛行するカイト達。
 だが空中では丁度海馬の猛攻と、それを避けるDIOよの戦いで熾烈を極めている。
 遠巻きにも見えるXYZのモンスターの巨大さから相当な戦いだと言うことは伺えた。

「敵か味方か分からないが介入はでできそうにないな。
 あれだけ激しい中、空中戦が苦手なお前たちを守りながら、
 俺一人でデュエルをするというのは、かなり至難の業になる。」

 いくらカイトが強いデュエリストだからと言って
 不安定な足場で二人を守りつつのデュエルの経験はない。
 全てが自分に依存してる状況であの戦いに介入するのは危険極まりない。
 猛烈な攻撃をしてるのが味方でなかった場合、最悪な状況にもなりかねなかった。
 その攻撃を受けているのが、彼らの知るDIOであると知れば駆け付けたことだろうが、
 残念ながらそれらについては、たらればの結果論に過ぎない。

『御機嫌ようプレイヤー諸君。』

 檀黎斗の放送が始まり、移動と哨戒はしつつもモニターを見やる。
 倒さなければならない、到達しなければならない存在が姿を見せた。
 未だ到達できるだけの材料はないが、必ず行かなければならないだろう。
 向こうの戦いがほぼ終わったのか、攻撃音は殆ど鳴りやみ空中は段々と静けさを取り戻す。

『小倉しおん』
『吉田清子』

 だがその名前を聞いた瞬間、フォトン・ワイバーンが破壊された。
 変な人ではあるが、彼女にとっては大事な学友の一人でもあるし、
 もう一人はシャミ子の母親であり、聖母のような優しい人物である。
 その彼女達が、開始早々に殺された事実。当然動揺するだろうが、
 最初は大丈夫だと思っていたが、そうはならなかった。
 DIOの時間停止能力が戻ったように、ウガルルの呪いも戻ってしまった。
 その影響か、破壊され墜落する神威の車輪がフォトン・ワイバーンを直撃し、破壊。
 全員が突如として空中に身を投げ出すことになってしまう。
 幸い高空飛行していたわけではないので、

「クッ、フォトン・デルタ・ウィングを召喚!」

 万丈たちと合流する前にやった時と同じだ。
 フォトン・デルタ・ウィングを召喚することで、
 更に追加で同名モンスターを召喚し、二人を一体に、
 もう一体をカイト自身が乗ることで対処しようとするのだが、
 召喚と着地と同時に、もう一体の神威の車輪の一頭の牛の遺体がモンスターを破壊する。

「何!?」

 ミカンの呪いは続いている。
 学友だけではない。友人の母親である吉田清子までもが死亡した。
 ささやかな困難が降り注ぐとは言うが、それは魔法少女基準のものも多い。
 情報交換でミカンの呪いについては伺っていたが、実体験で起こるとなると、
 予測不能で回避も困難と、中々に厄介であり彼女が気を付けてるのも分かることが伺えた。
 幸い、直ぐにデルタ・ウィングが駆けつけてミカンが咄嗟に手を掴んだことで事なきを得る。

「ごめんなさい! 私の呪い、再び発動したみたい……でも、
 その様子を見るにちゃんと解毒はできてるみたいで安心したわ。」

「みたいだな。この戦いで要求することじゃないが、
 なるべく平静を……いや、長い付き合いなら分かっているか。」

 この呪いとは何年も関わっているということが分かっている。
 今更出会って六時間程度の人間に言われるまでもないだろう。
 そう思うと、今度は自分のことの方へと思考を割く。
 落ちてる間にもちゃんと聞こえた。あの男の名前が。

「……」

 分かってはいた。
 DIOの言葉が真偽は不明にせよ、
 遊馬が長生きできるとは思っていなかった。
 これは生き残ってる三人の共通認識なのは間違いない。
 どうしようもないことだ。デュエルを復讐の道具とするのを善しとせず、
 誰とでも手を繋ごうとして、改心させて行くその善性はっこの殺し合いでは無力に近しい。
 せめて、誰かがその善性を引き継いでくれるならばいいのだが……などとは思うものの、
 そう甘いことを期待することはせず、南東と言う人気のない場所から脱却出たことをよしとする。

「大分距離は稼げたはずだ。
 店を探すにしろ、NPCを探すにしろ、
 此処からは空よりも地上を優先して移動したい。」

「ええ、そうね。あんな事故二度とごめんだもの。」










「真月さん。死体です。」

「まーた……って、あー……こりゃさっきの奴(MNR)にやられた奴か。」

 町に続くアスファルトの道路の上。
 惨たらしく、割礼されている少女の遺体。
 女性器を切除されて血だまりの死体ならば、
 先ほど戦った青年が下手人なのは想像がつく。
 ベクターであってもこれについては流石にドン引きである。
 精神的に追い詰めることには定評のある男ではあるし、
 消滅という形で味方を殆ど殺し回った男ではあるが、
 流石にこの光景を前にして平然とするのは無理があった。
 裏切りはお手の物だが、猟奇趣味は別に持ち合わせていない。
 かっとビングも相まって、善性に寄ったベクターも顰めた顔になる。

「とりあえず、失礼するとして……」

 先の四人にも行った首輪のサンプル集め、
 或いは今後NPCとの遭遇で交換に必要になるかもしれない。
 せめて有効活用させてもらう。それが彼女への鎮魂となると願いたい。
 そう思いながら、ホープを使役してその首を切断して首輪を回収していく。

「真月さん。不動遊星のデッキと、
 一部のカードを私に譲っていただけませんか?
 一部と言うよりは、彼のデッキから抜いたカードですが。」

 Lの体力は大分辛いものになっている。
 いくら仮面ライダーになれるとしても限度があるだろう。
 一応ある程度カードのルールは頭に入っている。麻耶のように、
 シンクロ召喚すらもできずに戦いが終わることはないだろう。
 仮面ライダーで防御しつつデュエルモンスターズで戦う。
 中々理にかなった行為であるとはそれぞれの力を持つ二人も理解する。
 (厳密には片方は怪人だが)

「レベル4のカードはなるべく残させてもらうぜ。
 俺のデッキはホープが出せなきゃ、後で困るからよ。」

「分かってます。」

 ジャンク・シンクロンなどのカードをデッキから引き抜いて、
 それを遊星のデッキに戻しながら持っていたデュエルディスクをLに渡す。
 マックス・ウォリアーなどはベクターとしては残しておきたいカードなので、
 できるだけこちらの手元に残しておくのがベストだと思っておきたくもある。

「……何かが追ってきているな。」

 空を裂く音が遠くから聞こえる。
 移動速度は速い。そして真っすぐ此方へ向かうかのように、
 次第に音が大きくなっていくことから対象は自分達だと理解する。

「敵か?」

「さて、どうでしょうね。」

 デュエルディスクを腕に装備し、
 更に先にバロンに変身することでLは不意打ちの対策をしておく。
 音は陽動であり、既に来ている可能性もあることを視野に入れているからだ。
 首輪を回収し、全員が身構えながら相手の到着を待つことにする。
 照の遺体についてはどう説明したものかとベクターが内心考えていると、
 空飛ぶじゅうたんとともに、PoHとキャスター・リンボこと蘆屋道満が到着する。

「おーより取り見取り……って随分悲惨な死に方してる奴がいるな。てめえらがやったのか?」

「違うな。俺達にこういった趣味はない。そしてその趣味の男もこいつが始末している。」

 あんな猟奇趣味の奴の罪を着せられる。
 同族でもない限り嫌と言うほかないだろう。
 特に戒斗はああいう弱者を生まないために行動した男だ。
 冤罪をかけられることそのものに嫌気がさしてるかのように顔を顰める。
 その視線だけで人を突き貫くのではないかと言う顔つきに口笛を鳴らすPoH。

「ぷー殿。どちらであっても油断はなりませぬぞ。
 腕のアレ、でゅえるでぃすくなる式神召喚の類にて間違いないかと。
 それと仮面らいだーなる人物を含めた人物相手するというのは、中々骨が折れますなぁ。」

「まーたやべえ奴かよ。此処にはまともな奴はいねえのかよ。」

「殺し合いなんですから当然でしょう。
 平和主義者だけで構成されていれば、此処まで40人も死にませんよ。」

「ハッ、ちげえねえ。」

 話し合いの内容から恐らく敵なのだということは分かっている。
 その割にはLはまるでティータイムの雑談のようにPoHとの会話に参加していた。
 こいつの感性はどうなっているんだとベクターが少しばかり呆れ顔をしていると、

「おい、そこのオレンジ頭の奴。」

「あ? 俺か?」

 PoHからの直接の指名をされるベクター。
 今のところ何か声をかけられるようなことはした覚えはないと思うが、

「お前さん、俺と同類だろ? どうせだ、
 そいつらを見限って俺達につく気はねえか?
 そいつらと同じ世界で親睦を深めあった親友ってわけじゃねえだろ?」

 デュエルディスクの構え方はよくは知らないが、
 少なくとも不格好と呼ぶには程遠く様になっている。
 何よりも、こいつもあの男、夜神月と同類の人殺しの類の顔だ。
 前世でドン・サウザンドによって歪められた王になり果て、
 バリアン世界でも仲間を何人も手にかけてきたのでそれは事実だ。
 紛れもないろくでなし。それを否定するつもりは彼は余りなかった。
 残る二人も大概だが、仮面ライダーとオーバーロードでは表情が読めない。
 結果、ベクターだけがそのお眼鏡にかなうこととなる。

「ん-、そうだな。悪かねえ相談だなぁ。」

 向こうの二人もこの六時間以上は生き残ってる。
 その上デュエリスト二名を相手に警戒はしつつも、
 臆することなく対峙している様は、間違いなく強者なのだろう。
 オーバーロードとどこまでやりあえるかまでは判断しかねるものの、
 何とか仮面ライダーになって取り繕ってるLの体力も無視はできない。
 このチームが瓦解するのを考えると、生存率を上げるなら鞍替えもありだ。

「けど、思ってより此処は居心地がいいみてぇだなぁ。
 そっちとつるむには、死ぬ前でなきゃありえねえみてえだわ。」

 と、もう少し前のベクターであれば考えていたのだろう。
 しかし今のベクターはあのベクターから変わりすぎている。
 友情ごっこを本物に昇華させ、かっとビングチャレンジをして、
 光の希望を手にした今のベクターとしては、その提案は受けいれる気はない。

「その答えの洗礼だ。ヘルウェイ・パトロールを召喚!」

 バイクの前面に悪魔の顔が施された、
 人型の悪魔が召喚されバイクを走らせていく。
 今回は先行からのスタートなので攻撃はできないので、
 二人の周囲を走ってただ牽制をするだけにとどまる。

「ああそうかい。そりゃ残念だなぁ!」

 パトロールの動きの合間を縫って、肉薄するPoH。
 デュエリストなんて本体を狙ってしまえばいいだけの話だ。
 いくら集団だとしてもリーダーを失えば後は散り散りになる。
 そういうパーティはいくらでもいた。自分達が下そうと下すまいと。
 とは言え、そう簡単にいかないのがこのバトル・ロワイアルである。
 Lが召喚していた緑色の身体が特徴的な白銀の翼のモンスターが守りに入った。
 デュエリストはそんな簡単に倒せるようならば、もっと楽に多くの参加者が倒している。

「おいおい、エリュシデータで切れねえってなんだよそのモンスター。」

 シールド・ウィングは1ターンに2度までバトルで破壊されない。
 遊星の使用するモンスターでもとりわけ頑強で多くの守りに使われていた。
 三度殴らねばならぬ頑丈なモンスターではあるが、リンボの呪符が叩きつけられると、
 血飛沫を上げながら、容易く消滅してしまう。

「札遊びならば、拙僧もお手の物ですぞ?」

(攻撃、と言うよりはカード効果でのようなもの破壊された?
 異様な風貌だが。札の形状と服装も合わせ陰陽師……呪いの類か?
 私も随分とオカルトに染まってしまったようで……まあ、デスノートがオカルトですが。
 どちらにせよ、此処は不動遊星のような最適解は望めないでしょうがやってみましょう。)

 一応ベクターを守ることは成功した。
 相手の力量もある程度の理解はできたことだ。
 此処からやっていくのは予測できる範囲での対応をしつつ、
 自分ができる最大限のこの場における貢献、それだけだ。

「真月さんは私の援護を、戒斗さんはそちらの僧侶の相手を。難敵です。」

「あいよ。」

「分かっている。」

 言葉は必要なかった。
 既に呪符を投げたリンボに戒斗は肉薄していた。
 ギリギリ、しかし余裕そうな表情で戒斗の攻撃を華麗に避けていく。
 リンボの敏捷はサーヴァントとしてのステータス上ではE判定と極めて遅い。
 だが敏捷Bが敏捷Aを上回るように、ステータスが全ての決定づけるものにあらず。
 事実、リンボの黄緑色の爪が戒斗の攻撃をかいくぐりながらその身を切り刻んでいく。
 もっとも、その程度で傷つくようなものでもなく、あららとおどける程度にとどまった。

「ンンン、仮面らいだーなるものではないようですが、
 かといって魑魅魍魎の類にも非ず……色々と興味は尽きませぬな。」

「戦極みたいなことを口にするな。」

 極めて冷静に、しかし怒りは募っていく。
 性格は戦極凌馬、だが強さはオーバーロードに近しい存在。
 異星の使途の一人でありハイ・サーヴァントたるアルター・エゴのリンボの存在は、
 少なくとも並のアーマードライダーよりもずっと格上な存在なのは間違いなかった。
 戒斗の攻撃は当たらず、しかしリンボの物理攻撃は通用することはない。
 となれば当然のことだが、キャスター・リンボの名にふさわしく呪符を使う。
 空舞う呪符から雷が降り注ぐが、オーバーロード・バロン持つ反射能力で雷を逆に空へと飛ばす。
 ンンン? といつもの口癖と疑念、どちらを意味するか不明な言葉を漏らしながらも、
 迫りくる夜空の剣の斬撃をのらりくらりと紙一重で躱していく。

 オーバーロードと異星の神の使途による、
 ハイレベルな戦いの横でも激闘は繰り広げられていく。
 ヘルウェイ・パトロールに相乗りしたベクターは、
 常人よりもはるかに速い動きで来るPoHの攻撃を躱していく。
 露骨に腕を狙ってくるあたり狙い目が分かりやすいのが救いなのだが、
 腕をやられればそれだけでデュエリストとしての生命線が失われかねない。
 ロボットがデュエリストだったことを考えるとそれほど重要かとも思うが、
 やはり回避しておくには越したことはない。

「俺のターン! チューナーモンスターのジュッテ・ナイトを召喚!
 レベル4のヘルウェイ・パトロールに、レベル2のジュッテ・ナイトをチューニング!
 今度こそミスのないシンクロ召喚だ! 行け、ゴヨウ・ガーディアン!」

 バイクで時間を稼ぎながら自分のターンへと持ち込み、
 召喚権やカードの発動の準備を整えるという、
 生身でのデュエルを経験したベクターだからこその発想での立ち回りをする。
 シンクロ召喚する際にバイクからジャンプで飛び出し、ショットオブザスターを放つ。
 もっともやはりエイムは絶望的であり、放たれた光弾は頬をかすめ取るだけにとどまる。

「こいつぁやばそうなのが出てきたなぁ!」

 デモンストレーションでもシンクロ召喚はお披露目された。
 そのときのダーク・ダイブ・ボンバーの攻撃力は2600。
 それを上回る、2800の攻撃力の表示は警戒に値するものだ。

「カード三枚セットして、ゴヨウ・ガーディアンで攻撃!」

 紐のついた十手がPoHを襲う。
 首をそらし避けると、後方にあった木を十手が突き貫く。
 木が悲鳴を上げながら倒れていく様を見て少しだけだが焦りを見せる。
 あんなのが直撃、或いは捕縛されてしまえば、いくらPoHでも抜け出すのは容易ではない。

「なめてかかるとやばいなら、虎の子だなんだ言ってる場合じゃねえなぁ。」

 ライダーブレスにカブティックゼクターが装備され、
 形状こそ戦極ドライバーとは異なるものではあれども、
 仮面ライダーの類のものであると二人は警戒する。

「変身ッ!」

『HEN-SHIN』

『CHANGE BEETLE』

 おもちゃを手にしたような最高の笑みと共に、
 黄金の仮面ライダーの姿へと変貌していくPoH。
 仮面ライダーコーカサスに変身し、ゴヨウ・ガーディアンの十手とエリュシデータがぶつかり合う。
 本来ならばカブトとガタック、二人のライダーを徒手空拳のみで優位に立つことができるものだが、
 PoHの基本戦術は友切包丁(メイト・チョッパー)を使った剣術がメインとなっているのと、
 まだ仮面ライダーとしては初戦闘なのも相まって練度が低いのもことにによりまだ優位に戦えない。
 しかし、もとより数々の人物をPKしてきたラフィン・コフィンのリーダーであるのは不変の事実。
 コーカサスの名に恥じぬ大立ち回りをするのも、いずれ時間の問題なのは、
 攻撃力の高いゴヨウ・ガーディアンでタメを張れてることから伺えることだ。

「まあ、こんなところでしょう。」

 何処か機械的で無機質な言葉と共に迫る、緑色の人型の拳。
 仮面ライダーに変身していなければ頭蓋を破壊されていそうな一撃を受け、吹き飛ばされるPoH。
 この程度の不測の事態別に大したものではなく、エリュシデータを地面に突き刺しダウンを回避。
 だがそこに高速で迫る赤と白に配色された人型のモンスターの機械的な足が迫り、跳躍して回避。
 更にそこへ、白く煌めくドラゴンが宙を舞ってることに気づくも、既に手遅れだった。
 ドラゴンから放たれる風のようなブレスを避けられる状況ではなく、直撃。
 地面に叩きつけられ、数度バウンドしながら受け身を取ってなんとか立ち上がる。

「おいおい、よそ見してる間に何したらそんなことになるんだよ。」

 攻撃力2500、ターボ・ウォリアー。
 攻撃力2800、ニトロ・ウォリアー。
 攻撃力2500、スターダスト・ドラゴン。
 ほんの数分よそ見していただけなのに、Lのフィールドはベクターとは別物の盤面を築いていた。










 時は少しばかり遡り、
 戒斗がリンボを、ベクターがPoHから逃げ回ってる時。
 バロンになったLは盤面と手札を一瞥しながら次の一手を模索する。

(時間がありません。此処はとにかく展開をしなければ。)

 ベクターがヘイトを買ってる間に、Lも動かなければならない。
 ベクターの使うホープ・ザ・ライトニングは強力ではあるものの、
 元々牛尾のデッキはレベル4が多いとはいえシンクロに重きを置いたデッキ。
 いくらレベル4モンスターを複数枚積んでも狙って出すには少々厳しくある。
 加えて戒斗の方もリンボとは実力伯仲。互いに決定打を与えられてない状況だ。
 だからLは両者のサポートをしつつ、遊星のデッキを回さなければならなくなっている。
 遊星のデッキは低レベルによるシンクロ召喚の複雑で難解なデッキあり、常人にはまず扱えない。
 はっきり言って、流石のLであっても初見のゲームで最適解が何かを見出すことはできなかった。
 加えて遊星のデッキはアクセル・シンクロによってさらなる大型モンスターを出すのがセオリーだが、
 それらのカードは当然Lは生み出す、基使用することはできない。必然的に単純な効果力を狙うなら、
 攻撃力2800のニトロ・ウォリアーか3000のロード・ウォリアーを出すのが吉と判断していた。

「まずはレベル・スティーラーを捨ててクイック・シンクロンを特殊召喚し、
 クイック・シンクロンのレベルを1つ下げ、墓地のレベル・スティーラーを特殊召喚。
 レベル1のレベル・スティーラーに、レベル4となったクイック・シンクロンをチューニング。」

 ガンマンのようなモンスターと背中に星のついたてんとう虫。
 それらがシンクロ素材となって出てくるのは白いマフラーが目立つ白銀の戦士。
 ベクターが出そうとして失敗した、ジャンク・スピーダーを出すこと。これが最善の一手。
 ジャンク・スピーダーはシンクロ召喚に成功した場合の効果は余りにも破格の効果を持っており、
 デッキからレベルの異なるシンクロンと名のついたチューナーモンスターを、
 フィールドを埋め尽くす勢いで特殊召喚でき、これに伴い一気にモンスターが展開されていく。

「ジャンク・スピーダーをシンクロ召喚し、その効果でこれらのモンスターを特殊召喚。」

 遊星のDホイールに似た機械を乗りこなすモンスター、レベル5ホイール・シンクロン。
 スターダスト・ドラゴンを小型にしたようなモンスター、レベル4スターダスト・シンクロン。
 赤い筒に手足やメーターがついた機械のようなモンスター、レベル2ニトロ・シンクロン、
 背中にジェットパックのようなものを背負った緑の小型モンスター、レベル1ターボ・シンクロン。
 それぞれのモンスターが一気に場に召喚され、リンボはおもむろに呪符を適当に何枚か投げ込むが、
 庇うように戒斗の夜空の剣に全てが両断されてしまい、妨害には至らなかった。
 因みに、EXモンスターゾーンは遊星のデュエルディスクには当然ないので、
 野獣先輩のデュエルディスクと違って、チューナーを五体展開するという行為はできない。
 (この辺のルールの違いについては、ベクターの世界にシンクロがないことから察してはいる)

「それほどの強さを持ちながら臆しているのか?」

「ええ、ええ。拙僧、式神召喚は一通りこの通り得手なのですが、
 でゅえるもんすたーずとやらは拙僧にとっても未知の代物にて。
 使用者を先に仕留めてしまえばそれで済むやもと狙ってみたものの、
 いやはや。貴殿は並のサーヴァントかそれ以上の傑物にあられるようで。」

「当たり前だ。その程度の力なくして、世界を作り直そうなどと思わないからな!」

「なんと、世界を作り直すとは。
 そういう人物と拙僧は縁があるのやもしれませぬな。
 拙僧と貴殿、案外ご友人になれなくはない気がしますぞ?」

 異星の神が蘇らせたクリプターは、
 己が担当する世界を存続させようと、
 汎人類史を白紙化させるにまで至っている。
 言うなれば世界を作り変えると同義の行為である。

「黙れ。貴様のような輩と同類とみなされるだけで虫唾が走る!」

 人を己の悦楽の為にしか見ていない。
 やはり戦極凌馬と同類の類であるのが分かるし、
 こんな奴と同類など吐き気すら覚えるぐらいだ。

「スターダスト・シンクロンが特殊召喚されたことで、
 デッキからセイヴァー・アブソープションを手札に加え、
 レベル5のジャンク・スピーダーにレベル2のニトロ・シンクロンをチューニング。
 ニトロ・ウォリアーをシンクロ召喚し、ニトロ・シンクロンの効果でカードを一枚ドロー。
 ターボ・シンクロンをリリースしサルベージ・ウォリアーをアドバンス召喚。
 アドバンス召喚に成功したサルベージ・ウォリアーの効果で墓地のチューナー、
 ターボ・シンクロンを特殊召喚し、レベル5のサルベージ・ウォリアーに、
 レベル1のターボ・シンクロンをチューニング。ターボ・ウォリアーをシンクロ召喚。
 ホイール・シンクロンの効果で手札のレベル4以下のモンスター、ドリル・シンクロンを通常召喚。
 ホイール・シンクロンの効果でこのカードをチューナー以外として扱う効果を適用し、
 レベル5のホイール・シンクロンにレベル3のドリル・シンクロンをチューニング。
 スターダスト・ドラゴンをシンクロ召喚。更にレベル・スティーラーの効果で、
 再びニトロ・ウォリアーのレベルを下げることで復活、墓地のホイール・シンクロンの効果を発動。
 このカードを除外しフィールドのモンスターのレベルを4つまで下げる効果を適用することで、
 スターダスト・シンクロンのレベルを3に変更し、レベル1のレベル・スティーラーにチューニング。
 アームズ・エイドをシンクロ召喚。」

 Lの思考の中をデュエリスト以外が見たら、
 脳が焼ききれそうなぐらい意味の分からない展開だろう。
 こんなものを一学生である麻耶に支給した、主催者の嫌がらせが伺える。
 これでさえも遊星の最適解ではないのだから、末恐ろしいデッキでもあった。
 不動遊星はどれだけこのデッキを使いこなし、信頼してきたのかがよく分かる。
 同時に、合理的な目線ばかりで見る自分には扱いきれないなともLは思えた。

「アームズ・エイドは……念のため、
 此処は戒斗さんに装備させておきましょう。受け取ってください。」

 先のように、モンスターではなく他人に装備させることを優先。
 夜空の剣を一時的に左手に持ち替えながら、アームズ・エイドを装備。
 今度はオーバーロード・バロン・アームズ・エイドスタイルと言ったところだろうか。
 攻撃力が上昇したことで拮抗が崩れたのか、リンボが力量を見誤ったのか。
 どちらにせよアームズ・エイドの赤い爪が、リンボの露出した肌に複数の裂傷を刻む。

「ンンン? なるほどなるほど。そのような使い方もあるのですなぁ。
 ですが!その腕の装飾そのものは貴殿の装甲程のものではないでしょう!」

 所詮は外部による援助あっての攻撃である。
 今の攻撃も受けこそしたが所詮は掠り傷程度だ。
 だから何も問題はなく、爪には爪て対抗せんと、
 一度距離を取ってから変わらず敏捷Eらしからぬ速度で肉薄。
 獣のような長い爪がアームズ・エイドが装填された右腕を狙う。
 それを夜空の剣の斬撃で拮抗に留めるが、生身の腕と拮抗すると言うのは、
 相手が規格外な存在であることを示しているかのようでもあった。

「ぷー殿、いささか数の利で不利なご様子。
 此処は拙僧の支給品を提供すると致しましょうぞ。」

 ゴヨウ、ターボ、ニトロ、スターダスト。
 これだけいてはいくらコーカサスであっても限度がある。
 クロックアップもあるが、一度使えば暫くは扱えなくなってしまう。
 此処にはリンボがいる。つまり、リンボが参加者として許されるだけの強い参加者の可能性。
 安易にクロックアップをすることは手の内を晒すことになるし、死に直結しかねない。
 それでは『つまらない』。たったそれだけの理由で、この男は奥の手を使わなかった。
 リンボから飛ばされたカードを手にし、それを見て下卑た笑みを浮かべながら掲げる。

「だったら、遠慮なく使わせてもらうぜ、来い!」

 PoHの眼前に現れたモンスターは、正統派な戦士と呼ぶべきだろう。
 青と黄金の鎧を纏った戦士は、少なくともPoHが使うべきカードでも、
 ましてやリンボが持つべきものでもなく、ベクター達で正直似合わないだろう。
 これを手にするのが相応しいのは、キリトや遊戯と言った人物が持ち主であるべきだ。
 そのモンスターの名を───

「カオス・ソルジャー -開闢の使者- 降臨!」

 降臨したカオス・ソルジャーはPoHの手足のように、
 彼の願った通りにゴヨウ・ガーディアンとニトロ・ウォリアーを切り裂いた。
 このカオス・ソルジャーはモンスターを戦闘で破壊した場合、
 続けてもう一度だけ攻撃することができる連続攻撃効果を持つ。
 そして攻撃力はブルーアイズ同様の3000。その攻撃性能は、
 少なくともこの場のどのモンスターよりも高いものだと伺えた。

「そーらもういっちょ!!」

 モンスターの力を借りたことで、
 手が空いたPoHによるベクターへのダイレクトアタック。
 デュエルモンスターズのルールは軽くしか目を通してないとはいえ、
 罠カードがあることは分かっている。だから不明瞭なままで置くのは危険だ。
 あの中に開闢の使者を倒しうるカードがあってはこちらとしても困りかねる。

「チッ、罠発動! ピンポイント・ガード!
 墓地のレベル4以下のヘルウェイ・パトロールを復活させる!」

 格下のモンスターを召喚して何になるのか、
 そう思っていたところ、パンチを叩き込んでも手ごたえがなさすぎる。
 いや、どちらかと言えば硬すぎるに等しく、一度距離を取って様子を伺う。
 ピンポイント・ガードには蘇生したモンスターがそのターンバトルで破壊されない効果を持つ。
 いくら強くなっても、破壊できないのでは意味がない。

(クソッ、あいつが仮面ライダーの時点で守備力は高いだろうし、開闢も2500もありやがる!
 その上これは自他全員だ。ターボもスターダストも守備力が越えられねえ、
 だが大損覚悟でこれはやるしかねえ! 開闢を残すのは間違いなくやべえんだよ!)

 開闢には攻撃宣言を放棄する代わりに場のモンスターを除外できる。
 それで参加者が除外されてしまったらどうなるか分かったものではない。
 だから此処は他者を巻き添えにするつもりでも、倒すことが先決だと理解する。

「永続罠リビングデッドの呼び声発動!
 俺の墓地のゴヨウ・ガーディアンを特殊召喚する効果にチェーンし、
 反転世界(リバーサル・ワールド)を発動! 俺たち全員、攻守が逆転する!」

 どの程度の弱体化か、或いは強化が発生するか全くわからない。
 ただ言えるのは、開闢の危険性を知ってるのはベクターただ一人のみ。
 ターボ・ウォリアーは1500、スターダストは2000、カオス・ソルジャーは2500
 しかしその効果を適用後に復活したゴヨウ・ガーディアンにはこの効果は適用されることはない。
 つまり、攻撃力は2800。開闢を殴り倒すことができる上に、更なる効果が期待できる。

「おっと。」

 何か嫌な予感がしたのもあり、
 リンボ達二名は距離を取り反転世界の射程の外へと逃げる。
 円形状に色彩が反転するフィールドが広がっており、
 何処まで逃げれば射程外かはおおよそ理解できるものになっていたからだ。
 無論、避けながらも互いの攻防は続くが、互いに決定打は与えられないままである。

「俺のターン! ゴヨウ・ガーディアンで開闢を攻撃しろ!」

 ゴヨウ・ラリアットによる捕縛がカオス・ソルジャーを締め上げる。
 破壊されて粒子のように砕け散るも、直ぐにベクターの場へと姿を現す。
 ゴヨウ・ガーディアンにはバトルで破壊したモンスターを守備表示で奪う効果を持つ。
 その上開闢の使者は反転世界のデメリットが消え、元に戻っている。
 あっという間に形勢逆転の状況へと追い込むことに成功し、歓喜の声を上げるベクター。

「うっしゃあ!!」

「何だと!?」

「ゴヨウ・ガーディアンは倒したモンスターを奪えるんだよ!
 さて開闢の使者には除外効果がある。これでテメエを除外してやるぜ!!」

 回避は不可能ではない。
 持っているシフトチェンジにクロックアップと手段はある。
 だがそれらは使用制限がある。下手に使えば自分を追い詰める材料になりうる。
 自分より格上だと分かっているリンボが実力伯仲であることが揺るがぬ証拠だ。
 こんな奴相手に使うには早すぎる。除外する効果を避けることへ専念しよう。










「破滅のフォトン・ストリーム!!」

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