「こりゃえげつねえなぁ。」
死体を眺めながらベクターがそう呟いた。
顔面を貫かれ、中身をぶちまけた死体は中々に凄惨な光景となる。
知人が見ても、顔で判断するのは困難を極めるものは間違いない。
デュエルは勿論、黄金の果実を巡る戦いでこういう光景は見たことがなく、
まだ身近な方であるLが死体に対して軽い検察を行うことにしていた。
顔面を貫かれ、中身をぶちまけた死体は中々に凄惨な光景となる。
知人が見ても、顔で判断するのは困難を極めるものは間違いない。
デュエルは勿論、黄金の果実を巡る戦いでこういう光景は見たことがなく、
まだ身近な方であるLが死体に対して軽い検察を行うことにしていた。
「被害者は牛尾哲……セキュリティの人ですね。
恰好とカードを見るに、恐らく我々の世界で言う警察関係者かと。
ただ、制服の様子からサイバー警察とも違うと見ていいでしょう。
白バイ隊員とか、そういう類の仕事をしている格好には見えますが。」
恰好とカードを見るに、恐らく我々の世界で言う警察関係者かと。
ただ、制服の様子からサイバー警察とも違うと見ていいでしょう。
白バイ隊員とか、そういう類の仕事をしている格好には見えますが。」
「男の様子から犯人の特定とかはできるか?」
その辺は彼が手にした手帳や、
多少の観察さえすれば判断は難しくないことだ。
この程度で世界一の名探偵の考えを当てにする気はない。
必要なのはフーダニット(誰がやったのか)である。
多少の観察さえすれば判断は難しくないことだ。
この程度で世界一の名探偵の考えを当てにする気はない。
必要なのはフーダニット(誰がやったのか)である。
「一応の目星はあります。恐らく、我々はすでに見ています。」
「おいおい。俺の言ってた眼鏡が犯人とでも言うつもりか?」
アレは口は悪いのは事実だとしても、
殺し合いに乗るとかの類ではないだろう。
あれだけキレて人に当たっているのであれば、
ベクターだって出会った際にもっと交戦していたはず。
それがないのであれば、警察機構の人間と殺し合う理由がないはずだ。
よほど警察に恨みがあるとかなら別だが。
殺し合いに乗るとかの類ではないだろう。
あれだけキレて人に当たっているのであれば、
ベクターだって出会った際にもっと交戦していたはず。
それがないのであれば、警察機構の人間と殺し合う理由がないはずだ。
よほど警察に恨みがあるとかなら別だが。
「いいえ、違います。顔面を見てください。」
Lに言われて二人は顔を見やる。
見るに堪えない光景と言うのは別に気にしないが、
やはり見てもベクターには今一つ答えに辿り着けない
見るに堪えない光景と言うのは別に気にしないが、
やはり見てもベクターには今一つ答えに辿り着けない
「……奴か。」
三者が共通して『見ている参加者』ということで、戒斗は答えに辿り着く。
小鳩は二人が知らないので、三者が共通で見ていたものがあるならあの映像だ。
犠牲者として配信された二人の少女と二人の男性の中の一人、条河麻耶となる。
顔面を貫かれた死体であるなら、必然的に槍や棒状の物であることが推測できた。
であれば、槍を使う人物の男(ポセイドン)であると考えるのは自然だ。
小鳩は二人が知らないので、三者が共通で見ていたものがあるならあの映像だ。
犠牲者として配信された二人の少女と二人の男性の中の一人、条河麻耶となる。
顔面を貫かれた死体であるなら、必然的に槍や棒状の物であることが推測できた。
であれば、槍を使う人物の男(ポセイドン)であると考えるのは自然だ。
「あー、そゆこと。」
「擁護ではないが奴とは限らん。確信はあるのか?」
「彼の顔の傷ですよ。
顔面の側頭部に二つ、裂傷があるのが分かるかと。
通常の槍ではなく、銛やトライデントと言った三叉の槍であり、
かつこの傷跡から察するに中央の槍以外は湾曲した形状でしょう。
となれば、我々が見せられた映像にいた槍の男が犯人の可能性が高いかと。」
顔面の側頭部に二つ、裂傷があるのが分かるかと。
通常の槍ではなく、銛やトライデントと言った三叉の槍であり、
かつこの傷跡から察するに中央の槍以外は湾曲した形状でしょう。
となれば、我々が見せられた映像にいた槍の男が犯人の可能性が高いかと。」
殆ど弱い少女がルールを理解できず、結果蹂躙されるだけの短い時間。
短い映像の中から僅かに把握できる部分を可能な限り武器していく。
些細なものが後に繋がるのは、キラの事件に限ったことではない。
短い映像の中から僅かに把握できる部分を可能な限り武器していく。
些細なものが後に繋がるのは、キラの事件に限ったことではない。
「同じ類の凶器の可能性はねえのか?」
「同じ武器を持ち、同じように殺し合いに意欲的。
可能性はゼロではないですが。確率は低いでしょう。
顔面を破壊できるだけの膂力を持つ人ともなれば更に減ります。
この攻撃力、恐らく戒斗さんの言うオーバーロードのような常人を超えてるでしょう。
子供でも人一人を槍の一振りだけで上半身と下半身を分断するあの男なら可能かと。
もっとも、私はその『万が一』を追求し続けてきた人間なわけですが。」
可能性はゼロではないですが。確率は低いでしょう。
顔面を破壊できるだけの膂力を持つ人ともなれば更に減ります。
この攻撃力、恐らく戒斗さんの言うオーバーロードのような常人を超えてるでしょう。
子供でも人一人を槍の一振りだけで上半身と下半身を分断するあの男なら可能かと。
もっとも、私はその『万が一』を追求し続けてきた人間なわけですが。」
「探偵様は言う事が違うなぁ。この程度の返しは余裕なようで。」
返されると分かっていたので、にやけた面と共に肩を竦める。
皮肉とかではない。殺し合いに乗らないでよかったものだと思っただけだ。
皮肉とかではない。殺し合いに乗らないでよかったものだと思っただけだ。
「それより真月さん。近くにあったデッキですがどうですか? 使えそうですか?」
「いや、俺の世界じゃ使われてねえ召喚方法で余り使いこなせねえな。」
アプリでルールを確認した後、両手を上げる。
近くに転がっていたデュエルディスクとデッキ。
使いこなせれば更なる戦力として見込めたものの、
ベクターの世界においてシンクロ召喚の概念は存在しない。
一応遊馬達がシンクロを知ることもあったが、少なくとも彼の与り知らぬ別の世界線だ。
今更ルールを覚えなければならないのと、覚えたところで慣れるのには手間がかかる。
エクシーズ召喚は同じレベルのモンスターを横に並べるだけでよかったが、
此方はレベルを足し算の形で合わせなければならないのですぐには扱えない。
一応、単なるモンスターを出す為として使うのであれば悪くはないし、
牛尾のデッキはシンクロ一辺倒ではなくモンタージュ・ドラゴンと言ったエースもいる。
最悪シンクロ抜きでも戦えるので、意識せずとも戦えるだけ大分ましだ。
近くに転がっていたデュエルディスクとデッキ。
使いこなせれば更なる戦力として見込めたものの、
ベクターの世界においてシンクロ召喚の概念は存在しない。
一応遊馬達がシンクロを知ることもあったが、少なくとも彼の与り知らぬ別の世界線だ。
今更ルールを覚えなければならないのと、覚えたところで慣れるのには手間がかかる。
エクシーズ召喚は同じレベルのモンスターを横に並べるだけでよかったが、
此方はレベルを足し算の形で合わせなければならないのですぐには扱えない。
一応、単なるモンスターを出す為として使うのであれば悪くはないし、
牛尾のデッキはシンクロ一辺倒ではなくモンタージュ・ドラゴンと言ったエースもいる。
最悪シンクロ抜きでも戦えるので、意識せずとも戦えるだけ大分ましだ。
「分かりました。では二人とも、辺りを散策するのを手伝ってください。」
「探す理由は何だ?」
「此処にデュエルディスクが放置されているからです。」
デュエルディスクは主催が態々支給品を没収するぐらいに破格の支給品。
殺し合いを有利に進めたいなら、使わずとも他者に渡らせないようにしておくべきだ。
なのに此処に放置されている。地面の跡から、これを拾うと言う行為すらしていない。
この支給品の存在など、はなから存在しないかのように扱われていた。
殺し合いを有利に進めたいなら、使わずとも他者に渡らせないようにしておくべきだ。
なのに此処に放置されている。地面の跡から、これを拾うと言う行為すらしていない。
この支給品の存在など、はなから存在しないかのように扱われていた。
「相手はこれが誰かの手に渡ろうと勝てる、
そう確信していてかなりの自信家みたいですね。
周囲の戦闘の跡から牛尾哲はそれなりに戦えていたようなので、
ただの自信家と呼ぶには、余りにも理不尽な強さをしているかと。」
そう確信していてかなりの自信家みたいですね。
周囲の戦闘の跡から牛尾哲はそれなりに戦えていたようなので、
ただの自信家と呼ぶには、余りにも理不尽な強さをしているかと。」
周囲には血痕はあるが、下手人のゲソコン(足跡)とは逆方向に向いている。
ダメージを受けたので、傷を癒すために踵を返したとはあまり思えない。
此処には牛尾を含めて二人以上いて、其方の血痕と受け取る方が納得できる。
恐らく彼は殿を務めたとみていい。血痕が遠くまで続いてることから、死ぬまで全力で。
Lとて状況証拠で全てを確定はしないものの、命懸けで戦っていたことだけはわかる。
ダメージを受けたので、傷を癒すために踵を返したとはあまり思えない。
此処には牛尾を含めて二人以上いて、其方の血痕と受け取る方が納得できる。
恐らく彼は殿を務めたとみていい。血痕が遠くまで続いてることから、死ぬまで全力で。
Lとて状況証拠で全てを確定はしないものの、命懸けで戦っていたことだけはわかる。
「一体何が関係してんだ?」
「此処にデュエルディスクが放置されているのであれば、
槍の人物が映像の金髪の彼と一緒と仮定すれば、映像の方の死体も放置されているでしょう。
既にデッキはありますが、種類があることでデッキの強化には繋がるはずです。」
槍の人物が映像の金髪の彼と一緒と仮定すれば、映像の方の死体も放置されているでしょう。
既にデッキはありますが、種類があることでデッキの強化には繋がるはずです。」
「なるほどな。んで、手段は? こんだけ広いと三人で探すのしんどくねえか?」
いかに三人いるとしてもローラー作戦をやるには一つのエリアは広すぎる。
オーバーロードやアーマードライダーはあるだろうが、それを差し引いてもだ。
オーバーロードやアーマードライダーはあるだろうが、それを差し引いてもだ。
「真月さん。今こそ一番頑張る時間です。」
いや俺の支給品は知ってるだろ顔を向けられても困るぞ。
なんて思ったが、Lの視線の先は彼ではなく牛尾のデュエルディスク。
何を意味するのか理解し、眉間に皺を寄せる。
なんて思ったが、Lの視線の先は彼ではなく牛尾のデュエルディスク。
何を意味するのか理解し、眉間に皺を寄せる。
「……俺メインかよ!!」
渋々了解しながらカードを引いて、
デュエルディスクにありったけモンスターを召喚していく。
セキュリティのモンスターを総動員させて周囲を散策させる。
無論、それだけでは時間が勿体ないのでLも戒斗も変身して作業に当たる。
アーマードライダーは勿論、オーバーロードのスペックがあれば効率は比にならない。
それでも広いため時間はかかったが、ベクターのモンスターに呼ばれ三者は再び集う。
上半身と下半身が分断され、恐怖の色に染まった表情でその命を絶たれた彼女の遺体。
此方もLの考えの通り、デュエルディスクとデッキは放置されたままになっている。
デュエルディスクにありったけモンスターを召喚していく。
セキュリティのモンスターを総動員させて周囲を散策させる。
無論、それだけでは時間が勿体ないのでLも戒斗も変身して作業に当たる。
アーマードライダーは勿論、オーバーロードのスペックがあれば効率は比にならない。
それでも広いため時間はかかったが、ベクターのモンスターに呼ばれ三者は再び集う。
上半身と下半身が分断され、恐怖の色に染まった表情でその命を絶たれた彼女の遺体。
此方もLの考えの通り、デュエルディスクとデッキは放置されたままになっている。
「こちらのデッキはどうですか。」
「……こっちのデッキはさらに複雑になってやがるぞ。」
一部のカードを見て先程以上にしかめっ面になる。
遊星のデッキは大型のシンクロモンスターに特化させたデッキだ。
メインデッキは非常に複雑な物として構築されており、
シンクロモンスターも多彩にあるせいで最適解が非常に分かりにくい。
遊馬で言う『とりあえずホープを出して戦術を組む』とは全く別のスタンス。
ベクターがいた世界においては基本主力のエースモンスターを軸に戦っていく。
バリアン七皇も、多くのデュエリストが基本的にはそのスタンスになっている。
例外があるなら状況に応じて様々なエクシーズモンスターを使うナッシュ辺りだ。
適当にモンスターを召喚しても勝つことに関しては牛尾のデッキ以上に難しいだろう。
レベルを合わせるのはエクシーズ召喚でも慣れたものだとしても、
足し算を常に気を遣いながら召喚するモンスターの最適解を選択する。
仮面ライダーや帰宅部等、カードを使わずとも戦える存在がいる中で、
これができるのはかなりの熟練度か、使用するカードに対する理解が必要だ。
遊星のデッキは大型のシンクロモンスターに特化させたデッキだ。
メインデッキは非常に複雑な物として構築されており、
シンクロモンスターも多彩にあるせいで最適解が非常に分かりにくい。
遊馬で言う『とりあえずホープを出して戦術を組む』とは全く別のスタンス。
ベクターがいた世界においては基本主力のエースモンスターを軸に戦っていく。
バリアン七皇も、多くのデュエリストが基本的にはそのスタンスになっている。
例外があるなら状況に応じて様々なエクシーズモンスターを使うナッシュ辺りだ。
適当にモンスターを召喚しても勝つことに関しては牛尾のデッキ以上に難しいだろう。
レベルを合わせるのはエクシーズ召喚でも慣れたものだとしても、
足し算を常に気を遣いながら召喚するモンスターの最適解を選択する。
仮面ライダーや帰宅部等、カードを使わずとも戦える存在がいる中で、
これができるのはかなりの熟練度か、使用するカードに対する理解が必要だ。
「つかこれ、一ターンに何回特殊召喚してエースにつなげんだ?
ジャンク・シンクロンでボルト・ヘッジホッグを、いやこいつ自前で復活するのか……」
ジャンク・シンクロンでボルト・ヘッジホッグを、いやこいつ自前で復活するのか……」
「どうやらこいつが持っていたデッキは不動遊星と言う男のものらしいな。
名簿にある名前だ。今もそいつが生きてるのか、或いは殺し合いに乗っていないのか。
現状の材料では推理のしようはないが、奴がデュエリストであることだけは分かったな。」
名簿にある名前だ。今もそいつが生きてるのか、或いは殺し合いに乗っていないのか。
現状の材料では推理のしようはないが、奴がデュエリストであることだけは分かったな。」
「いえ。一応、先程の彼と知り合いの可能性はありますよ。」
分かるのかと戒斗が少しばかり反応する。
別に侮っていたわけではないし、バカにしたわけでもない。
ただ現状では材料が少なすぎると言う、少しごちっただけのものだ。
別に侮っていたわけではないし、バカにしたわけでもない。
ただ現状では材料が少なすぎると言う、少しごちっただけのものだ。
「シンクロモンスターは真月さんの世界には存在していない。
ですが、先程の牛尾哲のデッキにもシンクロモンスターがありました。
となれば『デュエルモンスターズがある』、『シンクロモンスターが存在する』、
二人がその世界の出身の可能性はあります。名簿では私や戒斗さんのように知人が隣にあり、
二人の名前は名簿で極めて近い位置にあるので、間の人物……ジャックを探してみましょう。
彼もシンクロモンスターを持っているとなれば、ほぼ間違いなくこの仮説は正しいものとなります。」
ですが、先程の牛尾哲のデッキにもシンクロモンスターがありました。
となれば『デュエルモンスターズがある』、『シンクロモンスターが存在する』、
二人がその世界の出身の可能性はあります。名簿では私や戒斗さんのように知人が隣にあり、
二人の名前は名簿で極めて近い位置にあるので、間の人物……ジャックを探してみましょう。
彼もシンクロモンスターを持っているとなれば、ほぼ間違いなくこの仮説は正しいものとなります。」
それだけの材料でよくまあそこまで考えることで。
ベクターは感心しつつも同時に少し呆れ気味に思う。
目的のものを終えて次の場所へと向かい二人が歩き出すが、
戒斗は一人立ち止まって、麻耶の上半身の方を一瞥する。
ベクターは感心しつつも同時に少し呆れ気味に思う。
目的のものを終えて次の場所へと向かい二人が歩き出すが、
戒斗は一人立ち止まって、麻耶の上半身の方を一瞥する。
「誰かは知らん。逆に俺の事も知らんだろう。
だが、最後まであの男に屈せず立ち向かったお前は強かった。」
だが、最後まであの男に屈せず立ち向かったお前は強かった。」
Lではなく先にお前に出会っていれば、
もしかしたら共に戦う可能性も何処かであったのかもしれない。
そんな風に思いながら、上半身を下半身のある場所へと戻し、
瞳を閉じさせてから二人の後を追った。
もしかしたら共に戦う可能性も何処かであったのかもしれない。
そんな風に思いながら、上半身を下半身のある場所へと戻し、
瞳を閉じさせてから二人の後を追った。
西へ向かえば、これまた地獄絵図と言ったところだ。
整列された状態で横たわっている吉田清子と鹿目まどかの遺体と、
内臓が飛び出した宝生永夢、原形を留めていない片桐章馬の遺体の四人だ。
何があったのか色々思うところはあるが、
整列された状態で横たわっている吉田清子と鹿目まどかの遺体と、
内臓が飛び出した宝生永夢、原形を留めていない片桐章馬の遺体の四人だ。
何があったのか色々思うところはあるが、
「で、探偵様のご見解は?」
もう三連続で死体を、しかも今度は四人と大所帯だ。
今度もだろうなとLを見やり、答えを聞くのを待っていた。
短時間で終わるものではなく、ある程度調べる時間が必要になる。
遺体の状態や周囲を散策した後、一通りの確認を終えてから答えを出す。
今度もだろうなとLを見やり、答えを聞くのを待っていた。
短時間で終わるものではなく、ある程度調べる時間が必要になる。
遺体の状態や周囲を散策した後、一通りの確認を終えてから答えを出す。
「まず最初に、女性の二人は丁寧に寝かせていることから、
此処には殺し合いに乗っていなかった参加者もいたでしょうね。
二人の女性の遺体には首に残っている手の痕から、死因は素手の絞殺による窒息です。
一人(清子)は手首や首の痕から、糸か何かを使って吊るされていたようですね。
此方の木にも糸のような跡があったので、恐らく木に吊るされていたのかと。」
此処には殺し合いに乗っていなかった参加者もいたでしょうね。
二人の女性の遺体には首に残っている手の痕から、死因は素手の絞殺による窒息です。
一人(清子)は手首や首の痕から、糸か何かを使って吊るされていたようですね。
此方の木にも糸のような跡があったので、恐らく木に吊るされていたのかと。」
「そんな普通の殺人事件みたいな展開あるのかよ。」
仮面ライダーみたいな類で武器が糸なら分かるが、
そも仮面ライダーならば素のスペックからして素手で殺せるだろう。
態々使う理由を見出すなら、慣れるために必要なぐらいだ。
とは言え、それでも死体を吊るすことで試す必要はないし、
寧ろ糸を使うならもっと便利な使い方がいくらでもあるだろう。
吊るすなんてめんどくさい奴だなと、人のことを言えないベクターがごちる。
そも仮面ライダーならば素のスペックからして素手で殺せるだろう。
態々使う理由を見出すなら、慣れるために必要なぐらいだ。
とは言え、それでも死体を吊るすことで試す必要はないし、
寧ろ糸を使うならもっと便利な使い方がいくらでもあるだろう。
吊るすなんてめんどくさい奴だなと、人のことを言えないベクターがごちる。
「二人の遺体はどちらも首に手形があります。
一方で血痕が様々な場所に落ちていることから、
首を絞めて殺す以外の手段を取れたはずですが、その手段を選んだ。
となると……恐らくですが犯人の趣味でしょうね、その辺については。」
一方で血痕が様々な場所に落ちていることから、
首を絞めて殺す以外の手段を取れたはずですが、その手段を選んだ。
となると……恐らくですが犯人の趣味でしょうね、その辺については。」
「おーこわ。拘りが強いとろくなことにならねえぞ。
まあ残ってる死体から、そいつが死んだ可能性もあってもう手遅れかもしれねえが。」
まあ残ってる死体から、そいつが死んだ可能性もあってもう手遅れかもしれねえが。」
思い返すのはサルガッソでの遊馬との戦いだ。
間抜けな転校生を演じ、バリアン警察なんてものまでやった後に、
盛大に暴露して裏切って、デッキも手札も空にして精神もライフ全てを追い詰めた。
本来ならば更に絶望させるため陰湿な罠を用意してとどめをさすつもりだったが、
自分のターンにモンスターの効果でデッキをあらかじめ破壊しておけば、
返しのターンでカードを書き換えると言う無茶苦茶な手段で負けはしなかった。
(当人曰く『本来の姿にした』そうだが、長い間積み重ねたものが無駄になったのは忘れない。)
間抜けな転校生を演じ、バリアン警察なんてものまでやった後に、
盛大に暴露して裏切って、デッキも手札も空にして精神もライフ全てを追い詰めた。
本来ならば更に絶望させるため陰湿な罠を用意してとどめをさすつもりだったが、
自分のターンにモンスターの効果でデッキをあらかじめ破壊しておけば、
返しのターンでカードを書き換えると言う無茶苦茶な手段で負けはしなかった。
(当人曰く『本来の姿にした』そうだが、長い間積み重ねたものが無駄になったのは忘れない。)
デュエルの勝敗で決まるあの時と違って、
此処は殺し合いと言う完全に無法の地だ。
拘ったままやらかすなんて真似はするべきではない。
当然、ベクターも流石にそれをやる暇はないと判断している。
此処は殺し合いと言う完全に無法の地だ。
拘ったままやらかすなんて真似はするべきではない。
当然、ベクターも流石にそれをやる暇はないと判断している。
尚、服装は意図的なものかの判断がつかないので追及はしなかった。
此処には様々な世界が交わっていて、少なくとも六つの世界を彼等は認識している。
これだけ世界が混ざっていれば、これが標準的な格好の世界だとしても別におかしくないし、
彼女が最初に身に着けていた割烹着が近くに見つからない以上はそう判断するしかなかった。
ただ、みだりに肌を晒すものなのはいかがなものかと思うところがあり、
戒斗が近くの建物にあった布を被せておいた。
此処には様々な世界が交わっていて、少なくとも六つの世界を彼等は認識している。
これだけ世界が混ざっていれば、これが標準的な格好の世界だとしても別におかしくないし、
彼女が最初に身に着けていた割烹着が近くに見つからない以上はそう判断するしかなかった。
ただ、みだりに肌を晒すものなのはいかがなものかと思うところがあり、
戒斗が近くの建物にあった布を被せておいた。
「犯人が抵抗を受けたことでできた傷もありえねえか?」
「ええ。所詮仮説ですし、はっきり言ってこれを考えるのは時間の無駄です。」
「無駄なのにするのかよ。」
「一応はいります。とりあえずシリアルキラーがいた、
その事実だけ受け止めていただければ次の遺体に移れます。」
その事実だけ受け止めていただければ次の遺体に移れます。」
「残りの二人は……一人は仮面ライダーだな。」
「判断が早いですが、私も同じ考えです。」
遺体の出血は内臓が出てるのもあり相当なものではあるが、
腰回りだけ血がせき止められていたような跡がある。
形状は違うだろうが、仮面ライダーのベルトの可能性は高い。
死亡した後、第三者によってベルトを奪われたか託したのか。
信じられないものを見た表情からは、前者寄りの可能性が高いだろう。
腰回りだけ血がせき止められていたような跡がある。
形状は違うだろうが、仮面ライダーのベルトの可能性は高い。
死亡した後、第三者によってベルトを奪われたか託したのか。
信じられないものを見た表情からは、前者寄りの可能性が高いだろう。
「最後の一人(片桐)は地面を這った血痕もあることですから、
瀕死になった様子でしたが、殺すとしてはかなり過剰ですね。
彼が人間ではなく再生するような超人であるならばわかりますが、
それでも状態の酷さを見るに、相当恨まれて殺されたとみていいでしょう。
先程の女性二人を殺害した人物であり、それを私怨で殺した可能性が高いです。」
瀕死になった様子でしたが、殺すとしてはかなり過剰ですね。
彼が人間ではなく再生するような超人であるならばわかりますが、
それでも状態の酷さを見るに、相当恨まれて殺されたとみていいでしょう。
先程の女性二人を殺害した人物であり、それを私怨で殺した可能性が高いです。」
手も原形をとどめてないので、
現状では犯人と確定することはできなかった。
もっとも、確定したところで既に死んでいる。
元の世界であれば誰かを突き止めるのも仕事の一つだが、
此処ではそれがどれだけ意味をなさないかは分かっている。
同じ世界の人間は恐らくキラだけだ。異なる世界の死者を特定しても、
何の意味もないのだから。
現状では犯人と確定することはできなかった。
もっとも、確定したところで既に死んでいる。
元の世界であれば誰かを突き止めるのも仕事の一つだが、
此処ではそれがどれだけ意味をなさないかは分かっている。
同じ世界の人間は恐らくキラだけだ。異なる世界の死者を特定しても、
何の意味もないのだから。
「で、その乗ってない奴は何処に?」
「分かりません。」
「おいおい……」
「私は全知全能の神ではありません。
先程の宝生永夢がそうだった可能性もありますし、
他に宝生永夢の同行者がいて逃がした可能性もあります。
一応、分かることとしては槍の人物は此方にも来たようですね。」
先程の宝生永夢がそうだった可能性もありますし、
他に宝生永夢の同行者がいて逃がした可能性もあります。
一応、分かることとしては槍の人物は此方にも来たようですね。」
宝夢の傷もまた牛尾同様の傷が見受けられる。
誰が来たかについては最早語る必要もないだろう。
誰が来たかについては最早語る必要もないだろう。
「ですが、おかしいことが一つあります。」
「何がだ?」
「宝生永夢の背中からも攻撃を受けているんですよ。」
「協力者がいたんじゃねえのか?」
「いや、ないな。こいつが槍の男は自信家と言っていた。
支給品に目もくれないほどのプライドと自信のある奴ならば、
誰かと共謀して罠にはめると言った卑劣な手段をとるとは思えん。」
支給品に目もくれないほどのプライドと自信のある奴ならば、
誰かと共謀して罠にはめると言った卑劣な手段をとるとは思えん。」
自分が持っている力に対して絶対的な自信を持ち、
自分の行動に迷いと言うものが感じられない行動。
同じくプライドの高い戒斗だからこそ理解できる。
だからこれは第三勢力がいて、漁夫の利をされた可能性があると。
自分の行動に迷いと言うものが感じられない行動。
同じくプライドの高い戒斗だからこそ理解できる。
だからこれは第三勢力がいて、漁夫の利をされた可能性があると。
「だが少なくとも自信家になるぐらいの強さだろ?
そうなったら、漁夫の利を狙うなら槍の方を倒すんじゃねえのか?」
そうなったら、漁夫の利を狙うなら槍の方を倒すんじゃねえのか?」
「もしかしたら、何か予期せぬ事態や第三勢力は勝算があったのかと。」
態々一度バランス調整をするような主催だ。
この舞台をゲームのように例える主催の考えから言い換えれば、
裏技のようなものが何かしらあったのかもしれない。
たとえどうしようもないレベルの強者だとしても、
ジャイアントキリングができる環境にしている可能性があると。
この舞台をゲームのように例える主催の考えから言い換えれば、
裏技のようなものが何かしらあったのかもしれない。
たとえどうしようもないレベルの強者だとしても、
ジャイアントキリングができる環境にしている可能性があると。
「ミザエルみたいな融通の利かねえ奴は何処にでもいるってことだな。」
漁夫の利については俺は結構好きだけどな、
なんて言おうとしたが戒斗に睨まれていた気がしたのでやめておく。
味方についていようと余り調子に乗っていた戦極も殴っていたので、
此処での判断は懸命だと言えよう。
なんて言おうとしたが戒斗に睨まれていた気がしたのでやめておく。
味方についていようと余り調子に乗っていた戦極も殴っていたので、
此処での判断は懸命だと言えよう。
「私も結構幼稚なのでその辺は分かります。」
「俺が拘りはあるがプライドはお前ら程ねえってのが分かった。」
「なんにせよ、余り状況はよくないでしょうね。
想像以上に死者と殺し合いに乗った参加者が多いです。
主催が用意したNPCの存在と、既に配信された死者の光景、
それらとこのペースを考えると……そうですね。六時間で三十人前後は確実に落ちるかと。」
想像以上に死者と殺し合いに乗った参加者が多いです。
主催が用意したNPCの存在と、既に配信された死者の光景、
それらとこのペースを考えると……そうですね。六時間で三十人前後は確実に落ちるかと。」
Lの出した答えに二人は眉を顰める。
百十二の命の二、三割がたった六時間で消し飛ぶ。
ペースが尋常ではないし、生きた何割かは乗った人物だ。
そうなれば、事態はさらに深刻となっていくだろう。
百十二の命の二、三割がたった六時間で消し飛ぶ。
ペースが尋常ではないし、生きた何割かは乗った人物だ。
そうなれば、事態はさらに深刻となっていくだろう。
「我々の敵はデュエルで倒すのが困難な相手も含まれてるので、
早く真月さんでも扱えるデッキを探しておくのが賢明でしょう。」
早く真月さんでも扱えるデッキを探しておくのが賢明でしょう。」
「おい、今の言い方棘なかったか?
と言うか、聞き流しちまったが仏さんの名前なんで知ってんだよ。」
と言うか、聞き流しちまったが仏さんの名前なんで知ってんだよ。」
「棘はありません。名前については職員証がありましたので。」
ほらこの通りと、永夢の職員証を遺体の中から取り出す。
もし職員証が貴利矢のであれば牛尾のセキュリティのように、
電脳救命センターと聞き覚えがない職員証が出ることになった。
ただ、小児科と表記されている職員証ではさして考察する必要もない。
なので言う医者であることは必要はないものとして伝えてない。
もし職員証が貴利矢のであれば牛尾のセキュリティのように、
電脳救命センターと聞き覚えがない職員証が出ることになった。
ただ、小児科と表記されている職員証ではさして考察する必要もない。
なので言う医者であることは必要はないものとして伝えてない。
「とりあえず探す人が増えたので、よしとしましょう。」
「……今度は誰だ?」
「花家大我です。名簿上では宝条永夢と戒斗さんの間ですが、
戒斗さんは見覚えはないようなので、別の世界の参加者なのでしょう。
宝条永夢と貴方の間にいる花家大我は、極めて高い確率で彼の知り合いになります。」
戒斗さんは見覚えはないようなので、別の世界の参加者なのでしょう。
宝条永夢と貴方の間にいる花家大我は、極めて高い確率で彼の知り合いになります。」
「一人だけ参加って線はねえのか?」
「名簿は知り合いになると固まる傾向があるのは伝えたかと。
例えば、上の方にある吉田優子と吉田清子の間であれば、
吉田を含めた参加者が三人いるので同じ世界の人間でしょう。
流石に材料が少ないので、陽夏木ミカンや肉体派おじゃる丸まで同じ世界かは判断できませんが。」
例えば、上の方にある吉田優子と吉田清子の間であれば、
吉田を含めた参加者が三人いるので同じ世界の人間でしょう。
流石に材料が少ないので、陽夏木ミカンや肉体派おじゃる丸まで同じ世界かは判断できませんが。」
「で、味方か?」
「会ってみないことには。ですが宝生永夢は乗った参加者ではないでしょう。」
永夢は麻耶と違い恐怖と言うより絶望したような表情になる。
殺し合いと言う舞台でするならば誰かに裏切られたとかだろう。
乗った参加者が裏切られることはあったとしても、絶望はしない筈だ。
怒りとか、寧ろそういった感情の方が出てくるものだ。
殺し合いと言う舞台でするならば誰かに裏切られたとかだろう。
乗った参加者が裏切られることはあったとしても、絶望はしない筈だ。
怒りとか、寧ろそういった感情の方が出てくるものだ。
「まあ仮に彼が乗ってない人物だったとして、
花家大我が乗ってない人物と確定はできませんが。
ただ、彼の仲間と言うのであれば信用はできるでしょう。」
花家大我が乗ってない人物と確定はできませんが。
ただ、彼の仲間と言うのであれば信用はできるでしょう。」
「……」
「どうしたベクター。」
「いや、名簿の並びで多少分かるならちょいとな。
Lみてーにこっちは頭がよくはねえから信憑性は低いが、
遊星や牛尾はデュエルモンスターズを使うが同じ世界ではない。
するってーと……武藤遊戯もデュエルモンスターズをやってる可能性はねえか?」
Lみてーにこっちは頭がよくはねえから信憑性は低いが、
遊星や牛尾はデュエルモンスターズを使うが同じ世界ではない。
するってーと……武藤遊戯もデュエルモンスターズをやってる可能性はねえか?」
「どういうことだ?」
「ああ、そっちは知らねえのか。
デュエルモンスターズをやるとき掛け声が『デュエル』なんだよ。」
デュエルモンスターズをやるとき掛け声が『デュエル』なんだよ。」
こればかりはたとえLだとしても気付くのは少しだけ難しいことだった。
アプリで操作していればデュエルと言うワードが確かにあったものの、
あれは殺し合いの比喩表現とされたものと認識してしまっていたのと、
それを気にする必要が今までなかったのが原因でもあった。
アプリで操作していればデュエルと言うワードが確かにあったものの、
あれは殺し合いの比喩表現とされたものと認識してしまっていたのと、
それを気にする必要が今までなかったのが原因でもあった。
「なるほど。」
Lもすぐに意味を理解する。
思い返すのは最初の説明の時だ。
最初の本田が殺されたあの場において、
殺し合いについて磯野はデュエルと表現していた。
本田も『何がデュエルだ磯野!』と見知った間柄とも言える対応。
となれば、彼の友人である遊戯もそれに関する人物の可能性は高いし、
普通にデュエルと言う言葉が日常茶飯事であった世界にいたのだろう。
加えて、遊星達と名簿が近い人物はデュエルモンスターズに関係するなら、
ベクター達同様、遊星の近くに遊戯と言う名前も関係してる可能性がある。
思い返すのは最初の説明の時だ。
最初の本田が殺されたあの場において、
殺し合いについて磯野はデュエルと表現していた。
本田も『何がデュエルだ磯野!』と見知った間柄とも言える対応。
となれば、彼の友人である遊戯もそれに関する人物の可能性は高いし、
普通にデュエルと言う言葉が日常茶飯事であった世界にいたのだろう。
加えて、遊星達と名簿が近い人物はデュエルモンスターズに関係するなら、
ベクター達同様、遊星の近くに遊戯と言う名前も関係してる可能性がある。
「となれば、二人の海馬に挟まってる人達も同じ世界の人間でしょう。
後は該当する人物が何処にいるか、どのような人物であるか。
こればかりは流石に推理では不可能です。誰かに会わなければ始まりません。
ただ、武藤遊戯は友人の為に優勝を狙う可能性があることについては留意しましょう。」
後は該当する人物が何処にいるか、どのような人物であるか。
こればかりは流石に推理では不可能です。誰かに会わなければ始まりません。
ただ、武藤遊戯は友人の為に優勝を狙う可能性があることについては留意しましょう。」
「ふん。仲間の死を乗り越えないようなら、この俺が倒すまでだ。」
「人類皆戒斗さんのような性格はできませんよ。
話し合いが通じるようであれば、手は出さないように。」
話し合いが通じるようであれば、手は出さないように。」
「にしても、名前が分かるだけでこうも芋づる式に関係者が分かるもんなのか?」
今回明確に名前が分かったのは牛尾と永夢と遊星の三名だけだ。
うち二人は死人で、うち一人は支給品でしか把握できていない。
そのはずが、同じ世界の関係者であったり他の敵がいたりと、
分かることが大分増えてることが伺える。
うち二人は死人で、うち一人は支給品でしか把握できていない。
そのはずが、同じ世界の関係者であったり他の敵がいたりと、
分かることが大分増えてることが伺える。
「地道な調査や追跡を行い続けて辿り着く。
私が今まで何度も経験し続けてきたことです。
とは言え、キラの時と違って手段は簡単なもので、
確証を持てるほどの結果は殆ど得られてもいませんが。」
私が今まで何度も経験し続けてきたことです。
とは言え、キラの時と違って手段は簡単なもので、
確証を持てるほどの結果は殆ど得られてもいませんが。」
「情報があるだけでも大分戦況は変わってくる。
確定してない情報で疑心暗鬼に踊らされることもないだろう。
場合によってはこの挙げられた連中の知り合いを装うこともできる。
騙すのは俺の主義ではないが、無駄な戦いを割けるLの方針ならそれも視野のはずだ。」
確定してない情報で疑心暗鬼に踊らされることもないだろう。
場合によってはこの挙げられた連中の知り合いを装うこともできる。
騙すのは俺の主義ではないが、無駄な戦いを割けるLの方針ならそれも視野のはずだ。」
「よくお分かりで。出会い次第知り合いを装います。」
幼い頃から一緒に居続けた間柄だったとしても、
個人個人の人間関係を全てを把握することはまず不可能だ。
さも知り合いのように振る舞えば情報や信用を勝ち取れる。
とは言え、後でボロが出て信用は落ちる可能性があるので、
早い段階でカミングアウトはしておくものだが。
個人個人の人間関係を全てを把握することはまず不可能だ。
さも知り合いのように振る舞えば情報や信用を勝ち取れる。
とは言え、後でボロが出て信用は落ちる可能性があるので、
早い段階でカミングアウトはしておくものだが。
「此処まで出会えてないのを見るに、
参加者は西か南に多くいるのかもしれません。どちらへ向かってみますか?」
参加者は西か南に多くいるのかもしれません。どちらへ向かってみますか?」
「そうだな───」
次に出会うのも死体でなければいいのだが。
なんてことを思いながら次の目的地を考える。
生きている人物と出会うことは未だ叶わなない。
出会う先にいるのはいずれも黙する死者。されど死人に口あり。
なんてことを思いながら次の目的地を考える。
生きている人物と出会うことは未だ叶わなない。
出会う先にいるのはいずれも黙する死者。されど死人に口あり。
【B-5 公園/1日目/黎明】
【駆紋戒斗@仮面ライダー鎧武】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2(確認済み)
[思考・状況]基本方針:殺し合いを力で叩き潰す。
1:殺し合いに乗っている参加者は潰す。
2:首輪を外せる参加者を見つける。
3:L、ベクターと共に行動する。
4:槍の男は要警戒。
5:大我、遊星、ジャック、遊戯、海馬かその知人、或いは会った参加者と接触。必要なら知り合いを装う。
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2(確認済み)
[思考・状況]基本方針:殺し合いを力で叩き潰す。
1:殺し合いに乗っている参加者は潰す。
2:首輪を外せる参加者を見つける。
3:L、ベクターと共に行動する。
4:槍の男は要警戒。
5:大我、遊星、ジャック、遊戯、海馬かその知人、或いは会った参加者と接触。必要なら知り合いを装う。
[備考]
※参戦時期は死亡後です。
※クラックを開き、インベスを呼び出すことは禁止されています。
※Lの考察については半信半疑です。
※参戦時期は死亡後です。
※クラックを開き、インベスを呼び出すことは禁止されています。
※Lの考察については半信半疑です。
【L@DEATH NOTE】
[状態]:健康
[装備]:量産型戦極ドライバー@仮面ライダー鎧武、バナナロックシード@仮面ライダー鎧武、真中あおの杖@きららファンタジア
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~2(確認済み、武器の類はなし)
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める
1:駆紋戒斗、ベクターと共に行動する。
2:他の参加者を探し、情報交換をする。
3:無暗に犠牲を強いるつもりはないが、綺麗な手段だけで終わらせられるとも思ってない。
4:槍の男には要警戒。
5:大我、遊星、ジャック、遊戯、海馬かその知人、或いは会った参加者と接触。必要なら知り合いを装う。
[備考]
※参戦時期は死亡後です
※この殺し合いにドン・サウザンドが関係してる説を考えてます。
(関係してるだけで関与してない可能性も高く、現時点では推測程度)
※永夢と大我、遊星と牛尾とジャック、遊戯と海馬(両方)と城之内と御伽が知己であると考えてます
遊星達と遊戯達が同一の世界かどうかまでは確定できていません。
[状態]:健康
[装備]:量産型戦極ドライバー@仮面ライダー鎧武、バナナロックシード@仮面ライダー鎧武、真中あおの杖@きららファンタジア
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~2(確認済み、武器の類はなし)
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める
1:駆紋戒斗、ベクターと共に行動する。
2:他の参加者を探し、情報交換をする。
3:無暗に犠牲を強いるつもりはないが、綺麗な手段だけで終わらせられるとも思ってない。
4:槍の男には要警戒。
5:大我、遊星、ジャック、遊戯、海馬かその知人、或いは会った参加者と接触。必要なら知り合いを装う。
[備考]
※参戦時期は死亡後です
※この殺し合いにドン・サウザンドが関係してる説を考えてます。
(関係してるだけで関与してない可能性も高く、現時点では推測程度)
※永夢と大我、遊星と牛尾とジャック、遊戯と海馬(両方)と城之内と御伽が知己であると考えてます
遊星達と遊戯達が同一の世界かどうかまでは確定できていません。
【真月零(ベクター)@遊戯王ZEXAL】
[状態]:ちょっとセンチな気分
[装備]:ショット・オブ・ザ・スター@グランブルーファンタジー、九十九遊馬のデュエルディスク@遊戯王ZEXAL、No.39希望皇ホープ@遊戯王ZEXAL、牛尾デュエルディスクとデッキ@遊戯王5D’s、不動遊星のデュエルディスクとデッキ@遊戯王5D’s
[道具]:基本支給品一式×3(牛尾、麻耶、自分)
[思考・状況]基本方針:主催にとって良からぬことを始めようじゃねえか。
1:遊馬にデュエルディスクを返すが、デッキはどこだよ。
2:ナッシュや遊馬がいることだし少しだけ協力は考えてやる。ナッシュは……いややっぱやめとくか?
3:帰宅部ねぇ。ま、いたら声はかけるか。
4:Lに駆紋、アウトローで構成されてるねぇ。ま、俺らしく外道な手段でやってやるさ。
5:ドン・サウザンドの復活ねぇ……どうだか。
6:槍の男には要警戒。
7:大我、遊星、ジャック、遊戯、海馬かその知人、或いは会った参加者と接触。必要なら知り合いを装う。
8:エクシーズ召喚できるデッキをくれ。と言うかなんだよシンクロって。
[状態]:ちょっとセンチな気分
[装備]:ショット・オブ・ザ・スター@グランブルーファンタジー、九十九遊馬のデュエルディスク@遊戯王ZEXAL、No.39希望皇ホープ@遊戯王ZEXAL、牛尾デュエルディスクとデッキ@遊戯王5D’s、不動遊星のデュエルディスクとデッキ@遊戯王5D’s
[道具]:基本支給品一式×3(牛尾、麻耶、自分)
[思考・状況]基本方針:主催にとって良からぬことを始めようじゃねえか。
1:遊馬にデュエルディスクを返すが、デッキはどこだよ。
2:ナッシュや遊馬がいることだし少しだけ協力は考えてやる。ナッシュは……いややっぱやめとくか?
3:帰宅部ねぇ。ま、いたら声はかけるか。
4:Lに駆紋、アウトローで構成されてるねぇ。ま、俺らしく外道な手段でやってやるさ。
5:ドン・サウザンドの復活ねぇ……どうだか。
6:槍の男には要警戒。
7:大我、遊星、ジャック、遊戯、海馬かその知人、或いは会った参加者と接触。必要なら知り合いを装う。
8:エクシーズ召喚できるデッキをくれ。と言うかなんだよシンクロって。
[備考]
※参戦時期はドン・サウザンドに吸収による消滅後。
※ドン・サウザンドの力、及びバリアン態等の行使は現状できません。
力が残っていて、バリアンスフィアキューブがあれば別かも。
※Lの考察については半信半疑です。
※参戦時期はドン・サウザンドに吸収による消滅後。
※ドン・サウザンドの力、及びバリアン態等の行使は現状できません。
力が残っていて、バリアンスフィアキューブがあれば別かも。
※Lの考察については半信半疑です。
※B-6にエリア牛尾哲の死体、条河麻耶の死体があります
047:彼と彼女の情景 | 投下順 | 049:咲き誇れ、枯れ落ちるまで(前編) |
046:マスターピース | 時系列順 | 050:贈【のろい】 |
011:アウトローの三方陣 | 駆紋戒斗 | 078:輝望道 |
L | ||
真月零(ベクター) |