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a2310●米下院の混乱

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 米議会の上下両院は9月30日、2024会計年度が始まる10月1日から11月17日までの政府資金を確保する暫定予算案(つなぎ予算)を可決した。懸念されていた政府機関の一部閉鎖は土壇場で回避された。共和党が求める大幅な歳出削減を見送った一方、保守強硬派が反対するウクライナへの追加支援を除外した。
 米下院は10月3日、「歳出削減に十分に取り組んでいない」との理由で共和党保守強硬派議員が提出したマッカーシー議長(共和)の解任動議を,216対210の賛成多数で可決した。史上初めての下院議長の解任となった。この日の採決では民主党208議員に加え共和党8議員が解任を支持した。議長解任により下院の立法作業は停止するが、議会が新たな予算案を可決しなければ、11月17日には再び政府機関閉鎖の期限が迫る。
 後任の下院議長は、共和党内の多数派と、トランプ前大統領に近い一部の強硬派との対立が先鋭化してまとまらず、党の議長候補が相次いで議長選から撤退。10月25日、4回目投票でようやく、マイク・ジョンソン議員(51)が議長に選出された。
 ジョンソンは、トランプ前大統領に近い保守派で4期目。党指導部の経験がなく、全国的にもほぼ無名の存在であったが、党内に敵が少ないということで妥協点となり選ばれた。大統領権限の継承順位が副大統領に次ぐ2位の要職である。
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