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2005■全米に広がる「ブラック・ライヴズ・マター」(BLM)運動

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2005■全米に広がる「ブラック・ライヴズ・マター」(BLM)運動
 20年5月、米国の多くの都市でコロナ感染防止のため外出制限が出されていた夜、中西部ミネソタ州の最大都市ミネアポリスで、黒人男性ジョージ・フロイド(46歳)が、白人警察官に首を8分以上膝で押さえつけられ、死亡した(フロイド事件)。事件の様子は目撃者によって撮影され、すぐに拡散された。「ブラック・ライヴズ・マター(黒人の命も大切だ)」と叫ぶ抗議デモが全国各地で自然発生的に広がった。
 BLMという標語は、13年、黒人少年が射殺された事件の被告が無罪になったことを機にSNS上で生まれたものであった。黒人の人間としての価値が白人ら他の人種と同等に尊重されることを訴えるものである。裏を返せば、長い黒人人権運動と社会の変革を経てもなお、人種差別は米国内に厳然とあるという現実を糾弾するものである。
 5月から6月にかけてBLMを訴えるデモには全米各地でのべ2000万人前後が参加したといわれている。
 フロイド事件では、現場にいた警官4人が免職となり、殺人罪などで起訴された。ミネアポリスだけでなく多くの都市で警察のあり方が抜本的に改められる動きが起こった。また、警察だけでなく社会全体に変化をもたらした。黒人差別に加担したとされる過去の「偉人」の像がいくつも撤去され、南部ミシシッピ州は南北戦争で南軍が使っていた旗をあしらった州旗を変えることを決めたし、ネイティブアメリカンに関連する名前をつけたプロスポーツチームが相次いで改名を表明した。
2024/10/10記
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