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2509●石破首相退陣へ

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2509●石破首相退陣へ
 石破首相は25年9月7日、首相官邸で緊急記者会見を開き「自民党総裁を辞する」と表明した。事実上の退陣勧告である総裁選の前倒し要求が広がる状況を受け、党内の分断を回避するため続投を断念した。石破内閣の支持率は参院選後に上昇していたが、党内基盤が弱く退陣要求にあらがえなかった。
 首相はこのタイミングで辞任を決めた最大の理由として米国との関税交渉の合意を挙げた。7月の参院選の敗北について「責任は私が負わねばならないとずっと思っていた」とした上で「まだやり遂げなければならないことがある中で身を引く苦渋の決断をした」と無念さを表した。1年弱の政権運営については、少数与党に陥った状況で「誠実な国会審議に努めてきた」と、野党と連携して予算や法律を成立させてきた成果を強調した。
 自民党は9日、総裁選に関して党員投票を含む「フルスペック方式」で実施すると決めた。任期中の総裁辞任に伴う臨時総裁選でフルスペック方式を採るのは初めてとなる。政治空白がさらに長引くとの批判を覚悟のうえで、党員の投票権を行使できるようにして党への支持・関心のつなぎ留めを図る判断であった。 〈2025/09/20〉
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