準備する物
シックネスゲージ
オイルストーン
オイル
トルクレンチ
オイルストーン
オイル
トルクレンチ
作業手順
01
新品のピストンリングを組む前にクリアランスの計測を行います。
このようにリングを1本用意してシリンダーにはめ込みます。
その時に出来るピストンリングの隙間をシックネスゲージで測定します。
クリアランスは0.25~0.35mmです。
隙間が狭すぎる場合はオイルストーンでちょっとづつ削ります。
このようにリングを1本用意してシリンダーにはめ込みます。
その時に出来るピストンリングの隙間をシックネスゲージで測定します。
クリアランスは0.25~0.35mmです。
隙間が狭すぎる場合はオイルストーンでちょっとづつ削ります。

02
綺麗に洗浄したピストンにリングを取り付けます。
オイルをべたべたと塗り、1番下のオイルリングから組み付けていきます。

オイルをべたべたと塗り、1番下のオイルリングから組み付けていきます。

スプリングだけ外してちょっと広げて溝に入れ・・・



リングをはめていきます。
リングは捻る力に極端に弱いので気をつけましょう。
片方だけ溝に入れて引っかけ、広げるように入れると幾分楽です。



リングは捻る力に極端に弱いので気をつけましょう。
片方だけ溝に入れて引っかけ、広げるように入れると幾分楽です。
03
シリンダーを逆さまにし、ピストンを挿入します。
ボア内をオイルでべたべたにするか、ピストンスカート部分にモリブデングリスを薄く塗布して下さい。
ピストンリングを指で押さえジックリと入れていきます。
ピストンリングの合い口は120度(3本リングの場合)づつずらしておきます。
ここで、まぁは指で押さえていますが普通はピストンリングコンプレッサーという物を使います。

このような物でピストンをリングごとベルトで締め上げ・・・
シリンダーに入れて軽く叩いていくとスコッと入ります。
初めて使ったけどかなり楽です。
ボア内をオイルでべたべたにするか、ピストンスカート部分にモリブデングリスを薄く塗布して下さい。
ピストンリングを指で押さえジックリと入れていきます。
ピストンリングの合い口は120度(3本リングの場合)づつずらしておきます。

ここで、まぁは指で押さえていますが普通はピストンリングコンプレッサーという物を使います。

このような物でピストンをリングごとベルトで締め上げ・・・

シリンダーに入れて軽く叩いていくとスコッと入ります。
初めて使ったけどかなり楽です。
04
シリンダーをクランクケースに取り付けます。
紙のガスケットにグリスを縫ってシリンダー側に張り付けておきます。

紙のガスケットにグリスを縫ってシリンダー側に張り付けておきます。

重要注意事項
ピストンのヘッドには方向が書いてあるマークがあります。
それを間違えて組むと最悪ブローの可能性もあります 気をつけましょう。
ノーマルならスリットをカム側に向けて下さい。
ピストンのヘッドには方向が書いてあるマークがあります。
それを間違えて組むと最悪ブローの可能性もあります 気をつけましょう。
ノーマルならスリットをカム側に向けて下さい。

通常のエンジンでは、矢印(→)マークは、排気側を向いていたり、エンジンのフロント側(クランクプーリー側)に
向くものですが、フィアット500の場合は、排気方向が1番と2番シリンダーでは逆なので要注意です。
最近組んだピストンでは、なぜか車のフロント方向(フライホイール側)を指していました。う~ん謎だ。
他車流用してるのかな?
向きが分からない場合の判断方法としては、
ピストンピンは、ピストンセンターからオフセットしており、カム側が広くなるように組付けてください。

コンロッドのビッグエンドをメインベアリングに合わせ、

固定します。
規定トルクは3.3kg/mです。
オイルの塗布は忘れずに行って下さい。
これでもかって言うくらいべたべたでも大丈夫です。
