てんこのインモラルスタディ 26KB
もはや限りなく本編『町れいむ一家の四季』から離れてしまいました。
リクも十分に消化できただろうし、こいつを片付けたらそろそろ本筋に帰ろう。
- 微エロ。胴付きの性的アプローチとか苦手、という人はスルーしましょう。
- いつぞやの後書きで書いたように、私はゆうかりんとゆうかにゃん、てんことてんどんを間違えていたので、
てんこはうさみみ&ミニスカ標準装備です。それでも未だにてんこと呼んでるのは、なんか好きだから。
何かストーリーに関係あるかと言われれば、全然ないんですが。
『てんこのインモラルスタディ』
D.O
ここは、虹浦町の隣町、湯栗町にある小中一貫校・湯栗学園。
某有名進学校への進学率では県内でもトップクラスの一流校である。
高い実績を築き上げてきたのは、ひとえに現在の校長、倉塚氏の尽力によるものだ。
いつも厳しい表情を崩すことのない、厳格な性格で知られる校長の元、
優秀な教師陣と9年間徹底管理された教育カリキュラムが完備され、
その校名は全国にも鳴り響いている。
教育熱心な父母たちには、当然是非とも我が子を通わせたい学校なのかもしれない。
しかし生徒達としては、厳しい競争が義務付けられたこの学校において、
給食や昼休みの時間ですら、どこか表情に緊張感を見せており、
ゆっくりならずとも、あまりゆっくり出来ない学校ではあった。
その辺は価値観の問題なので、単純に良い悪いというものでも無いが。
この学校に国から、人件費削減を目的として以前から研究が進んでいた、
『公務ゆっくり・公共施設管理型』が試験運用でやってきたのは、
新学期を迎えた春の、とある日のことであった。
「・・・てんこはてんこです・・・ゆっくりよろしくおねがいします・・・。」
頭上に揺れる大きなウサミミ、中が見えそうで見えない純白のミニスカート。
蒼く輝く髪も、ほんのりと桃色がかった白い肌も、絹の滑らかさを思わせる。
兎のように赤い瞳は常にしっとりと濡れていて、向けられた視線はゆっくりらしからぬ色気を湛えていた。
厳しい目の光るこの学校でこそ、との強い要望により引き受けることとなったものの、最初から気は進まなかった。
どれほど優秀であろうと、たかがゆっくりに、施設管理のみとは言え、小中学校の職員をやらせようなどとは。
しかも校舎に住み込みだというのだから、不安は否めない。
その上この、てんこととか言うゆっくりは、なんとなくだが小学校の職員には絶対に向いていない感じがする。
かすかに鼻腔をくすぐる甘い香り、何やら校長の気持ちを落ち着かせない、めまいを感じさせるような雰囲気を漂わせている。
これが、倉塚校長がてんこを見た第一印象だった。
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てんこ初勤務の日。
校長の不安をよそに、てんこは実に手際よく窓を拭いている。
流石に、試験運用とはいえわざわざ実際の学校に配置しようとするだけのことはあり、
人間と比較してもその能力は極めて高いのが理解できた。
窓枠を指の腹でなでてみると、指が汚れるどころか指紋の方がくっきり残ってしまい、
焦ってティッシュでふき取ったほどである。
「・・・素直に偏見を認めるべきだな。失礼な考えだった。」
ねぎらいの言葉くらいかけようと、台の上で背伸びをしながら一生懸命窓を拭くてんこの後ろに近づいたところで、
校長は妙な違和感に気づいた。
「てっ、てんこ君!?」
「・・・あっ、こうちょうせんせぇ・・・」
「何という格好をしとるんだね!」
背伸びをしていたてんこの超ミニスカートは、見る気が無くてもスカートの中が見えてしまう。
そこには、覆い隠すものの何も無い、マシュマロのように柔らかなお尻が見えていた。
「下着はどうしたんだね!ここは学校だぞ!」
「・・・あの・・・みえちゃいました・・・?」
スカートの裾を両手でおさえながら、頬をほんのりと紅く染めるてんこ。
ゆっくりのスカートの下などに動揺しているというのが校長自身信じられなかったが、
教育上とても好ましいものではないからだと自分に言い聞かせ、てんこを叱責する。
「ゆっくりとはいえ、ここは学校だ。そのような恰好は許さんぞ。どうしたというんだね。」
「・・・でも・・・てんこ、したぎさんもってないです・・・おきゅうりょうさんもまだ・・・」
この言葉には校長も自分の叱責が間違いであったと認めざるを得ない。
通常種のゆっくりなど、体自体が無いのだ。
胴付ゆっくりでも、下着まで持っているとは限らないはずであろう。
「あ・・・ああ、うん、それは失礼した。こちらで用意しておくべきだったのか。
国からもゆっくり受け入れ支度金は出ていたが、てっきり施設改築費用やら道具の購入費用だけだと思っていた。
とにかくそのままは困るし、今回の衣服類の購入費用は学校から出そう。今日の放課後にでも買いに行こうか。」
「・・・せんせいがごいっしょしてくれるんですか・・・?」
「・・・、・・・あ、ああ。そ、そうだな。このようなこと、別の者に任せるようなものでもないな。私が行こう。」
「こうちょうせんせいとおそとにでるの・・・うれしい・・・」
さりげなく校長の腕に自らの両手を回すてんこ。
その肘にはてんこの平坦な胸の、優しい弾力が触れる。
またこの体勢だと、身長差のある校長の視線の先には、てんこのシャツの首周りの隙間から、わずかに胸が見え隠れしていた。
倉塚校長は不思議な感覚を感じていた。
常に冷静で感情を揺らすことのなかった自分が、なぜかてんこ相手だと動揺を隠すことができない。
たかがゆっくりの下着のことなど、時間の空いている教師あたりに任せるべきであるというのに、
なぜわざわざ自分が・・・
この日の放課後、結局校長はてんこにねだられるまま、下着どころか服やら靴やらをポケットマネーで購入する羽目になり、
そのお礼として、校内のゆっくり宿舎で、てんこの手料理までご馳走されることとなった。
ちなみに倉塚校長が、胴付ゆっくりは下着も衣服や髪飾り同様、標準装備として持っていることを知ったのは、
この3年以上後のことである。
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まるでデートのような買い物から2週間ほど経ったある日。
倉塚校長は相変わらず落ち着かない日々を送っていた。
原因は今、目の前で校長にお茶を淹れているてんこである。
(んむぅ、仕草一つ一つが妙に気になる・・・なんなんだコレは。)
朝の挨拶、仕事中の態度、話し方、今お茶を淹れる間もてんこは別に不自然な行動は取っておらず、当たり前のことをやっている。
なのになぜか砂の中に引きずり込まれていくような、妙な居心地の悪さを校長は感じていた。
いや、居心地の悪さとも違う、不思議な感覚を。
(ふう、まあ今日ももうすぐ生徒の下校時刻だ。何事があるわけでも無し、気にするのはやめよう。)
「ああ、ありがとうてんこ君。じゃあ他の業務に戻ってくれ。」
「・・・はい、せんせい。しつれいします・・・」
ちなみに、生真面目な校長は、以前は来客時以外、自分でお茶を入れていた。
だが、校長自身気がついた頃には、てんこに淹れさせるようになっていた。
今は不思議と、その習慣を戻そうという気も起きない。
お盆を持って下がろうとするてんこ、ふと校長は、その表情が何となく暗いことに気づいた。
「ちょっと待ちなさい。」
「・・・?」
「なんだか表情が優れないが、何かあったのかね?」
「・・・おひる、ちょっとたべすぎて・・・おなかが・・・」
「ん?あ、ああ腹痛か?意外だな。」
「・・・おかしい・・・?」
「んむ、いや、仕事で優秀だから、そんな隙なんぞないものだと思い込んでた。てんこもゆっくりだったんだな。」
「・・・そんなの、かんけいないですよぉ・・・」
お腹をさすりながら、いつものてんこらしくもなく、むくれた表情を見せる。
これまで、何やら気味悪さすら感じていただけに、校長はこれだけのことで、てんこへの警戒心を完全に解いてしまった。
これまで色眼鏡で見ていただけで、実際はもっとわかりやすい相手なのかもしれない。
それにしても、普段は見せない態度をしてしまうところを見ると、こちらが思っていたより体調が悪いのだろうか。
「それにしても、本当に大丈夫かね。」
「・・・あぁ・・・。」
校長の手は、あまりにも自然に、てんこのお腹に触れた。
ふわり、と手のひらを包み込むような感触を受けて、背筋にぞくりと痺れを感じる。
そしてこのような行為は、普段なら絶対にやるはずのないことであると気づいた時には、
すでに手の甲に、てんこの両手がかぶせられていた。
「・・・せんせぇ。おなかすーり、すーりして・・・」
「んぅぅ、あ、ああ・・・わかった。」
服の上から優しく撫でるたびに、てんこの口から、甘い吐息が漏れる。
「んっ、ふぅ・・・ん・・・っ、う・・・ん。」
いつの間にか、てんこの上着は前が解かれ、校長の手は直にお腹に触れていた。
その手の動きは徐々に熱を帯び、お腹全体をまさぐるように激しくなっていく。
「んぅ・・・ふぁ、せんせぇ・・・おむねもくるしいのぉ・・・!」
「ふぅ、あ、ああ、わかった。擦ってやる、擦ってやるぞ。」
校長はソファに腰掛け、てんこの小さな体を抱き上げると、自分の太ももの上に座らせた。
互いの息遣いが間近で聞こえるほど強く抱きよせ、胸を、腹を、蹂躙するように撫で続ける。
てんこの肌は汗ばみ、その全身からは桃のような芳香が漂い始めていた。
そして、てんこの体を侵略し続ける校長の手は、てんこの下腹部へと近づいていき・・・
「・・・せんせぇ、はぁ・・もうらくになりました・・ぅ、・・しごとにもどります・・・」
そこで、てんこはするりと校長の太ももから下りて着衣の乱れを直すと、あっさりと校長室を後にした。
その夜、倉塚校長は、何十年かぶりに自分を慰めた・・・
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それからさらに数週間後。
校長は、時間が空くたびに校内を散歩するようになっていた。
その歩調は堅物で知られた校長らしくなく浮きたち、何か目的があるかのように目線は落ち着かない。
そして、偶然花壇で出会ったてんこに、校長はいかにも偶然といった感じで声をかけた。
「や、やあ、てんこ。今日は花壇の手入れかね。」
「・・・ああ、こうちょうせんせい。おはな、げんきだとうれしくて・・・」
春にてんこがやってきてから、校内では実に多様な植物が鑑賞できるようになった。
学校の授業でも、しばしば生徒たちが学校の敷地内を周る様になっている。
管理も行き届いており、瑞々しい緑が輝いているかのようだ。
こういう点に関して言うならば、てんこは間違いなく人間のパートナーにふさわしいゆっくりだった。
普段は相変わらず、目のやり場に困るスカート姿のてんこだが、さすがに今は支給されたジャージを着ている。
長く美しい髪を後ろでまとめ、土いじりをしているてんこは、普段とはまた違う、健康的な魅力があった。
「・・・てんこはゆうかりんじゃないけど・・・おはなはだいすきなんです・・・」
といって振り向いたてんこは、よほど一生懸命土をいじっていたのだろう。顔中泥だらけだった。
「ぷっ、ふはははっ、てんこ。きれいな顔が泥だらけじゃないか!」
「・・・え?そんなについてます・・・?」
顔を軍手の甲で拭うと、汚れは落ちるどころかさらに広がってしまい、てんこの顔は真っ黒になってしまった。
「はっはははは!うん、それはちゃんと水で洗ってきた方がいいな。」
「・・・みずあびするからいいですよぉ・・・」
そう言いながらも、ちらり、ちらりと校長の顔を覗き込むてんこ。
「?どうかしたかね。」
「・・・せんせぇがあらってくれたらうれしぃな・・・」
「・・・・・・ああ、もちろん構わんよ。流してあげよう。」
泥だらけのジャージを脱ぎ、タオルで前を隠してバスチェアに座るてんこの頭に、優しく水をかけていく。
通常種に比べれば、はるかに人間に近い性質を持つてんこだが、ゆっくりはゆっくり。
水にはそれほど強くない。
入浴の際にも充分に気をつける必要はある。
「・・・きれいな髪だ。本当に。」
流れるような髪の中に指を通すと、泥で汚れていてもなお、絹のような輝きとさらさらとした感触を少しも失っていないことが分かる。
このままいつまでも髪を撫でていたい気持ちを抑え、校長はゆっくり用のボディソープとスポンジを手に取る。だが・・・
「・・・せんせ・・・おててであらって。ゆっくりはおはだがよわいから・・・、」
「そうか、・・・そうだな。」
校長は、ボディソープを自身の両手で泡立てると、てんこを背後から抱きしめるようにして、ゆっくりと体に手を這わせ始めた。
「うぅ・・・ん・・ふ、うんっ・・・」
首筋から胸、腹まで優しく洗ったところで、
校長の手が、校長室でお腹をさすってあげた時のことを思い出し、自然とそれより下へと進むのを止めた。
その手に、てんこの手が優しく添えられる。
「・・・せんせ、おせなかもおねがい・・・」
「う、ん、ああ・・・。」
そういうとてんこは、校長の方を向いて座りなおし、その首に優しく手をまわして抱きつく。
そして、口を校長の耳にそっと寄せて、囁いた。
「・・・やさしくしてくださいね・・・」
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てんこの宿舎のシャワー室での一件から、さらに数週間後の月曜日。
ここ最近、どちらが提案したわけでもなく、毎週月曜日、てんこと校長は一緒に朝食を摂るようになっていた。
今日は洋食風に、パンと牛乳、サラダと目玉焼き、それに特製野菜スープ、もちろん全てがてんこの手作りだ。
両親と死別して以降、兄弟もおらず、結婚もしていない校長は、家には使用人達しかいない。
誰かの温もりを感じながら過ごす夜、そして、翌日に目を覚ますと心のこもった朝食が用意されている。
もし自分が家庭を持っていたら、こんな感じだったのだろうかと、
ふとそんな思いが、校長の眠気の晴れない頭をよぎっていた。
「・・・せんせぇ、あーんして・・・」
「ん、うぁ・・・むぐむぐっ、あぁ、ありがとう、てんこ。」
「・・・おくちのまわり、ふきますね・・・」
「ああ・・・ありがとう。」
てんこは校長の太ももの上に腰掛け、
まるで母親が赤ん坊にしてあげるように、朝食を校長に食べさせてあげていた。
もう、随分前からこのような朝食が続いている。
結局、シャワー室では何があったわけでもなく、
大人の男が、管理責任のあるゆっくりの体を洗ってあげたという、ただそれだけではあったのだが、
校長が、徐々にてんこと過ごす時間が増えていったのは、間違いなくあの頃からだろう。
「・・・つぎは、ぱんですよ・・ふぁい・・・」
てんこは、いつものようにパンのかけらを口にくわえて差し出してくる。
校長も、いつも通りそのパンを口で受け取る。
「ああ・・・むぐ・・・くちゅ・・む・・・むぅ。」
「むちゅ・・・ぷぁ、おいしいですか、せんせぇ・・・?」
「ああ、すごくおいしいよ。」
「・・・じゃぁ、ぎゅうにゅうさんものみましょうね・・・」
てんこは、服がはだけてむき出しとなったなめらかな胸元に、そっと牛乳をたらす。
「むちゅ・・・くちゅ、はぁ。ああ、もっとのみたいな。」
「・・・せんせぇって、あまえんぼうさんなんですね・・・」
「ああ・・・。」
「はい・・・こぼしちゃだめですよ・・・・・・」
食事をしながらも校長の意識は、すぐ目の前にあるてんこの髪から漂う、情欲をくすぐる桃の香りにそそがれていた。
舌が感じるのは、てんこの肌や唾液のほんのりと甘い味だけ。
校長はこの時間を毎週楽しみに待ちながらも、自分が本当に味わいたいものが何であるか、もはや正確に理解していた。
「・・・せんせい?でざーとたべますか・・・?」
「ああ、もっとたべさせてくれ、もっと・・・」
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そして一学期の最終日。
終業式も終わり、とりあえず学校の業務も一区切り。
これで、夏はずっと休める、などとはさすがにいかないのが大人のつらい所ではあるが、
今年についていえば、たとえ仕事があろうが無かろうが、学校にはずっと顔を出すつもりでいた。
学校の管理にも夏休みが無い以上、ここにはいつもあの、てんこがいる。
思えば、今ほど学校に通勤するのが楽しみに感じられたことはあっただろうか。
この浮き立った感覚、生まれて初めての感情だが、これは恐らく「あれ」だろう。
相手はゆっくり、数十年生きてきて、初めてこんな感情を抱いた相手が、
人間ではないのには自分自身驚きだが、まあ、こういうこともあるのだろう。
今思うと、初めて会った時の居心地の悪さは、
無自覚ながらも自分にこういう趣向があることに、自身の常識が拒否反応を起こしていたのかも知れない。
とはいえ、てんこの方も、お互いの種の違いというものは自覚しているようだ。
普段あれほど濃厚な誘いをかけながらも、ついに一度も最後まで行ったことはない。
情けないことだが、私自身はいつも自分を抑えられなかった。
いつもてんこの方から、そこまで行くことを避けてくれていた。
お互い、今の関係であり続けることが幸福なのだ。
最後の一線を超えないように配慮してくれるてんこを想うと、ますます私にはもったいない相手だと思う。
気がつくと、校長室には夕陽の赤い光が差し込んでいる。
ずいぶん長い間考え事をしていたようだ。
「・・・せんせぇ・・・?」
校長が窓の外をぼうっと眺めていると、背後から声をかけられた。
いつの間にか、てんこが部屋に入ってきていたようだ。
「ああ、てんこ。今日で一学期も終りだ。
まあ、私達の仕事が当分お休みというわけでもないが、とりあえず今日までおつかれさま。」
「・・・はい。おしごとはこれからですよね・・・」
「?あ、ああ、生徒がいない間にやらなければいけないことも多・・・」
「・・・はい。だぁれもいないあいだに・・・」
てんこは、スカートを下ろし、蝶が羽化していくように、ゆっくりと着衣を解いていく。
その瞳は、夕日が映り込んでいるのか、いつも以上に紅く、宝石のように紅く輝いていた。
「てんこ・・・?」
「せんせぇ・・・てんこをいじめて・・・」
「・・・・・・?」
「せんせぇ、てんこのこと、ぐちゃぐちゃにしたかったんですよね?」
衣服を全て脱ぎ捨てたてんこは、ソファに腰かけた倉塚校長の腰の上にまたがり、
そのネクタイをそっと解き始めた。
「てんこ、これは・・・」
ねぇ、せんせい
てんこをおもちゃにしたかったんですよね
いやらしいことしたかったんですよね
てんこ、しってるんですよ
てんこはネクタイをそっとはずしてテーブルの上に置くと、校長のシャツのボタンをゆっくりと、一つづつはずし始めた。
校長は大きく息をのみ、自分がてんこの凹凸のない幼児をすら思わせる体から、目をそらせないことに気づかされた。
せんせいのここ・・・
てんことおはなししてると
いっつもえっちなにおいがしてましたから・・・
ボタンをはずし終わると、次はズボンのチャックにそっと手を添える。
そして校長の胴にまたがったまま、チャックの下の盛り上がりを、
愛しいものを触るように、そっと左手の指先で撫で始めた。
その間も、てんこの視線は、ずっと校長の瞳に向けられていた。
とってもつらかったんですよね・・・?
どうやってがまんしてたんですか・・・?
てんこの甘い囁きは、校長に一切の抵抗も、視線をそらすことすら許さない。
この時、倉塚校長は、初めて自分の誤解に気づいた。
てんこは、種の違いを自覚して、互いのために一線を越えるのを拒否していたわけではないことに。
獲物が蜘蛛の糸に絡めとられ、もう逃れられないようになるまでじっと待っていただけだったのだと・・・
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あの倉塚校長がある日突然、笑顔を絶やすことのない、温厚な性格になったというのは、
校内外でちょっとした騒ぎになった。
とは言え、よく調教されたゆっくりの持つ癒し効果について、近年研究が進んでいることがテレビでも発表されており、
校長と仲の良いてんこの効果ということで落ち着いたわけだが。
まあ、当たらずとも遠からずといったところか。
ともあれ校長が、別人としか思えないほど温厚に、かつ心身ともに若返ったことから、
これまで風通しの悪さと重圧に参っていた教師たちも皆、温かい笑顔を取り戻していた。
なんだかんだ言っても、やはり胃が痛い思いはしていたのである。
そして教師の空気の変化は、むろん生徒にも同様の影響を与える。
気がついてみると、学校全体が妙に明るく開放的な雰囲気に様変わりしてしまっていた。
一部の関係者は、これで校風が変わりでもしたら、
業績がかえって悪化するのでは?という危惧も抱いたようだが、
元々有能な校長や職員陣の努力もあり、
進学率に大きな影響を出すこともなく、全体的にはかえって評判は上がっている。
今日も校長は、てんこの宿舎で朝食を済ませ、
新品のようにきれいにアイロンのかけられたスーツを着て、てんこにネクタイを締めてもらっている。
その笑顔には、相変わらず一片の曇りも見られない。
「てんこ。今日も、校長室には来てくれるんだよな?」
「・・・ほんとに、あまえんぼうさんなんですね・・・」
「てんこがそうしたんだろう?」
「・・・はい。ゆっくりにあまえて、ゆっくりをいじめて、すっきりーしちゃうへんたいさんに・・・」
「否定できん。」
「・・・じゃあ、そろそろがっこうに・・・」
「ああ、そろそろ行こうか。」
「じゃあ、てんこ。今日もお昼は校長室で待ってるから。」
ちなみにこれから3年後、倉塚校長は国内で初めてゆっくりと結婚式を挙げた変人として、
新聞で大々的に紹介されることになるが、それは、また別のお話である・・・
うーむ。あれ?ゆっくりが全然いないぞ?
私は確かに餡庫に投下するためのSSを書いてたはずなんですけど。
それにしても、あっちの倉塚さんは怒ってないですよねぇ。たぶん。
※おまけ
てんこの試験配置から半年後、第一次試験運用が良好な結果に終わった公務ゆっくり計画は、
第2段階として、てんこ以外の他種族の運用へと移っていた。
全国の学校にゆうかりん・ふらん・そして品種改良された突然変異種等が配属される。
てんこの学校にも一匹の突然変異種が新たに配属されていた。
現在授業で使われていない教室に、4人の女教師と2匹の胴付ゆっくりが集まっている。
「やだぁ・・・・さわらないでぇ・・・」
「反抗的な目も可愛いなぁ。D.Oちゃんは。
それじゃあ次は、ニーソックスも履かせてみよっか。」
しゅるしゅるしゅる・・・
「ふぁ、あぁぁ・・・もうやめて・・・」
「うんうん。やっぱりこれも似合うね。」
後ろ手に縛られ、柱に首輪で固定されて、すっかり抵抗できなくされたゆっくりD.O。
彼女こそが、この学校に新たにやってきた公務ゆっくりである。
ちなみに、ゆっくりらしくない名前がついているのは、
彼女がらん・もみじ等のケモ耳ゆっくりやら、てんこ・ゆうかりん等の胴付やらを混ぜすぎて、
原型がなんだか、わけわからなくなったからである。D.Oは製作者のイニシャルだ。
さらに特殊なことに、D.Oはゆっくりなら生まれつき持つべき、固有の飾りや衣服を持たない。
これも製作段階の変な操作のせいであろうが、せいぜい固定されているのは狐耳くらいか。
と、言うわけで今日は、新任のD.Oのために、学校での勤務服選びが行われているのである。
何といっても、校内を歩いていても自然で、かつ清掃や様々な作業がしやすい服装でなければいけない。
やはり女性向けの服選びは女性にお願いしよう、というわけで教頭の指示により、彼女達が集められたわけだが、
学校でもディープなゆっくり愛好者達を集めたせいで、かえって服選びは難航していた。
とりあえず色々着せ替えしながら考えようという、小等部・図工の絵夢比古先生の提案により、
D.Oは衣服を全部取られた上、柱に固定されて現在に至るわけである。
全身には、市役所の儚井さんから贈られたSS挿絵(媚薬)入りローションを塗りたくられ、
彼女はもはや、衣類のこすれる刺激にすら、痺れるような快感を味あわされていた。
「てんこせんぱぁい・・・もうやめさせてぇ・・・」
「・・・D.Oはとってもはずかしがりやなの・・・たくさんあそんであげて・・・」
「どうしてぇ・・・?てんこせんぱ・・っはあぁ!ふぅっ・・・!」
「どうかね君達。勤務服の選定は終わったかね。」
その時、席を外していた久井教頭が戻ってきた。
「久井教頭、今のところこんな感じなんですがどうでしょう。ぺにぺにはやっぱ外しちゃいましたけど。」
「うーんむ、やっぱ不評かね。少々マニアックなのは私も自覚していたんだが。
まあ、その辺は尾根仁さんのセンスを尊重しよう。」
「あと、私としてはこの美味しそうな太ももを隠すのは惜しいと思うんですが。なーでなーで。」
「ふぅ・・・うん・・・なでなでしないでぇ・・・」
「そうだな。絵夢比古先生としてはどう思う?」
「私としても同感ですね。もう少しスカート丈は切り詰めちゃいましょう。」
「あと、せっかくなので髪型もいじってみてもいいかなぁと思うんですけど。なーでなーで。」
「はぁ・・・ぁ・・あたまなでないでぇ。」
「もう少しこう、活発そうな方がケモ耳も映えるかと。『んぅ・・ぁぁぁっ。』それにしても髪の毛でイケるなんて優秀ですね。」
「胴夏さんはどう思・・・。顔を隠してどうしました。」
「・・・エッチすぎて見てられない。」
「とかいって指の隙間からしっかり見てるクセに。」
「・・・エヘヘヘ・・・。」
「で、何か提案は?」
「えっと、私はもう少し胸があってもいいかなーっとか。」
「・・・ヒドイ。肉体改造はちょっとねぇ。」
「冗談ですよぉ。でも、もんだら大きくなったりして。ふにふにふにふに。」
「んあああぅぅうん、うふぁ。やめてぇ、そんなにしないでぇ・・・。」
「フムフム、いい弾力。」
「胴夏先生・・・相変わらずマイペースな人だ。・・・ところで、絵夢比古先生。なに黙って服着せちゃってるんですか。」
「いえ、私チラリズム萌えなんで、絶対領域と脇チラだけは『んぁ・・・ぁ』外せないと思いまして。」
「なら、私メガネ萌えなんで『やぁ・・・んっ・・・』メガネ追加で。」
「じゃあ、私はデカベルトも。ああ、この首輪も『ひぅっ・・・うぅ』標準装備にしてもらいたいですね。」
「じゃあブーツも。こういうごついので踏んで『できないれすぅ・・・』もらいたいかなっと。」
「いや、ミニスカと言えば縞パンもセット『や・・やだぁ、ひうぅっ!』でしょう。」
「あぁっ、ぅ・・・もぉらめぇっ!んんぅっ、はぁぁぁああっ!!」
「・・・何やっとるんだね君達は。まあ、楽しみ・・・勤務服の件は明日にでも取っておこう。焦ることも無い。」
「ゆ・・・ゆふぅぅ。もうおわりですかぁ・・・?うぅ。」
口からよだれをだらしなく垂らして、全身をぐったりと弛緩させながらも、どこか物足りなさそうなD.Oに対して、
久井教頭はにんまりと笑顔を向けながら言った。
「それよりD.Oくん、お待ちかねのコメントが餡娘さんから届いてるよ。今日もたくさん挿れて欲しいんだろう?」
久井教頭はそういうと、縛られたままのD.Oを机の上に腰掛けさせ、大きく股を開かせる。
「え・・・?ん・・・んぁぁ!?そんなにたくさんはいら・・・っ!あぁぁっ!!!」
「ふぅっ!ひうぅ、もうはいら・・・あぁぁ。」
もだえながら、そう懇願するD.O。
しかし、大きく開かれた両脚を固定している胴夏先生の腕には、脚を閉じようとする力はまるで伝わってこない。
それどころか、少しでもたくさんのコメントを受け入れようとするかのように、
わずかながらも、先ほどまでより大きく股が開かれていくのを感じていた。
「うんうんっ!上のお口ではイヤイヤしてても、コッチのお口は正直だねっ!
皆さーん、今日は特にたくさんあるから、後ろにも入れてあげようっ!」
「やめ・・・そっちはきたなっ!いうぅ!!!」
「ひとつ『うぅ』ふたつ『うんっ!?』みっつ『んはぁぁぁああ!!』よっつ『・・・っ!』。
ほう、五つも飲み込んだか。えらいぞぉ。」
「いやぁぁ・・・、はぁっ・・おなかのなかで、あたってりゅよぉ・・・」
さらに何か無いかとコメント袋をあさる教師達。
ゴソゴソゴソ 「!?」
「すごぉい。今日も来てるよ。リクエスト付きのコメント。よかったわねぇ。D.Oちゃんの大好物でしょう?」
「はぁ、はぁ・・・。いや・・・いやぁ。そんなっ、いぼいぼのはいらなっ!いああぁぁああ!!あぁ・・あっ!はぁぅ!!」
「さぁさぁ~、早くイッてSSを産んであげないと、みんなかまってくれなくなっちゃうよぉ。」
「んふぅ!ふぅ・・・うん、ああぅ・・・イクッ、イッちゃう!あぁ、ぁぁぁあああああ!!あ・・・」
「「「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!!」」」
絶頂を迎え、愛液に濡れて大きく股を広げたまま、ぐったりと机の上に眠るD.O。
その周りには産まれたばかりのゆっくりSS達がぴょんぴょんと跳ね回っていた。
「ゆっくちー。」
「しゅーり、しゅーり、ちあわちぇー。」
「かわいー。それにとってもいい子たちねー。」
「あんなにたくさんコメント咥えこんで悦んでたんだから」
「うむ、なかなか元気なSSが産まれたじゃないか。これなら読者の皆さんも喜んでくれるよ。」
「あぁ・・・ぅ・・・もっと・・・。」
「?」
「もっと、はぁ、ほしいですぅ・・・もっとくださぁい・・・。」
「ふむ、そうだな。もっとたくさんいじってほしかったら、これからも元気なSSを産むんだよ。いいね。」
「ふぁい・・・わかりましたぁ・・・」
【新種解説】
ゆっくりD.O
多種のゆっくりをひたすら混ぜ合わせている内に偶然生まれた新種。
外見上は胴付きゆっくりからさらに人間に近づいたが、生態はあくまでゆっくり。
狐耳と特大バイブを標準装備して産まれるが、固有の衣服や髪飾りは持たない。
コメントを挿れられるとすっきりーしてSSを産むという、特異な性質を持ち、
リクエスト(イボイボ)付きの特大コメントでも悦んで咥えこむ淫乱。
大変感度がよいので、かまわれると喜び、さみしいと死ぬ。取り扱い注意。
5Pとかどろわとか、ムリだって。こんなもんでもーいいすかね。
過去作品
『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど)
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- ゆーんなんだかゆっくり出来ないおまけだよー -- 2014-08-11 20:47:47
- 校長先生いろいろと・・・ -- 2013-01-16 08:44:54
- これはアレか?希少種萌え&胴付き萌えの俺に喧嘩を売っているのか?
ん?校長先生。 -- 2012-02-26 12:48:49
- おwまwけw -- 2011-12-06 21:51:54
- ウサミミ…だと…? -- 2010-09-14 21:11:02
- おまけ…これは酷い…(褒め言葉) -- 2010-08-31 17:03:35
- おまけクソフイタwww -- 2010-08-07 00:07:38
- どぼじてこうちょうせんせいがてんこをひとりじめするのおおおおおお!! -- 2010-07-31 04:23:17
- ふぅ… -- 2010-07-18 01:00:29
- そのてんこをこちらに渡そうか。 -- 2010-07-02 00:57:02
- 南無 -- 2010-04-29 15:54:02
- 南冲尋定 -- 2010-03-07 06:54:28
最終更新:2009年10月21日 19:00