ギャルゲ・ロワイアル2nd@ ウィキ

To hell ,you gonna fall

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To hell ,you gonna fall ◆GWJrhWwbC6




「ひぃぃぃいいいいい!!すす、すいません出来心だったんです!」
「てめえぇぇぇぇぇ!渚に何しやがったぁぁぁぁぁ!」

目の前の男の首元を揺さぶりつつ恫喝する。

「おい!渚はどこだ!お前は渚に何をしやがった!?いいからさっさと吐きやがれ!」
「く、くるし……」

ちっ。
焦り過ぎたか。
このまま気絶でもされたら元も子もない。
仕方なく襟から手を離し、代わりにもう一度銃を突きつける。

「おい小僧、もう一度だけ聞いてやる。渚はどこだ?てめえ俺の娘に何しやがった?」

一呼吸置いて睨みつけ、

「事と次第によっちゃあてめえの頭の風通しが良くなるぜ」

すると目の前のガキは深々と土下座して口を開き────

「すいませんっしたぁぁぁぁぁぁぁっ!」

そして勢い良く立ち上がり───

「あ?」
「さようらお父さんまた会う日までぇぇぇぇっ!」
「馬鹿かてめえっ!」

走り出そうとした背中に鞄を思い切りぶつけてやると、茶髪のガキは勢い良く崩れ落ちた。


「おい、小僧。人をおちょくるのも大概にしとけよ?」

というか銃持ってる相手に背中向けて逃げるか普通?
俺がこの殺し合いに乗っていたら確実に殺されていただろうに。

「堪忍やぁ~!仕方なかったんや~~!!」

何故か関西弁で怯える様子を見て確信した。
───こいつは唯のヘタレだな。
渚に何かしたのは事実だろうが──それは後で生まれてきたことを後悔させてやるとして──こいつに人を殺す度胸なんざ無いだろう。
なら今最も優先すべきは───

「もういいから一つだけ答えろ。渚は無事か?」

目の前のガキは必死に頷いた。
渚の無事が分かればとりあえず一安心だ。
とりあえず目の前の小僧を落ち着かせて居場所吐かすか。



なんとか落ち着きを取り戻した小僧の話によると、渚と出合って打ち解けたもののちょっとした手違いで怖がらせてしまい、はぐれてしまったらしい。
怯えまくってる様子から見ても嘘ついてるとも思えねえが──
ん?待てよそういや渚砂って娘もこの島に居るんだったな。
って事はこのガキが見つけたのはそっちの渚砂って可能性もあるわけだし一応確かめとくか。

「おい小僧、お前を疑ってるわけじゃねえんだが、状況が状況だしな。お前が見たっていう俺の娘の特徴を一つ挙げてみろ」


◆◆◆

一時は殺されるかとも思ったったが、目の前のおっさんは都合の悪い部分をごまかしてでっち上げた俺の話を信じたらしい。
単純なおっさんだぜ。
ま、シャークと言われ恐れられている俺をビビらすほどの眼光を持ったおっさんだ。
かなり腕は立ちそうだし、レオやスバル達に助けてもらうまでは利用させてもらうか。
などと妄想半分の思考を繰り広げて居たとき、おっさんはこんな質問をしてきた。

「おい小僧、お前を疑ってるわけじゃねえんだが、状況が状況だしな。お前が見たっていう俺の娘の特徴を一つ挙げてみろ」

特徴?
渚ちゃんは可愛かった。
そしてバスト80。
それは覚えている。
むしろ。
そ れ し か 覚 え て な い。

おいおい、落ち着けよ。
俺が美少女の特徴を忘れると思うか?
断言するがありえないね。
冷静になれば思い出す筈。
そう、思い出せ!思い出すんだ俺!
髪はそんなに長くなかった気がする。
目の色は茶色?
顔のバランスは中々良かった。
魅力度で言えば50万超えは固い。もしかしたら姫の53万にも匹敵するかもしれない。それほどの逸材。
そしてバスト80。
って違うだろう俺!


やばい。
可愛かったこととバスト80以外に渚ちゃんを表現する術が見つからない。
服装でも言い当てれれば良かったのかもしれないが、脳裏に映るは全裸の渚ちゃんのみ。
必死に思い出そうとするものの、おっさんが凄い勢いでこっちを睨んで来てて正直怖い。
大丈夫俺はやれば出来る子だ!

「おい小僧、いつまで黙ってんだ」

ひぃぃぃぃぃっ!
やばい。
この目は『さっさと娘の所に行きたいのにくだらねえ事で時間つぶしてんじゃねえよ』って男の目だ。
これ以上時間をかけると何されるか分からない。
ここは適当にお茶を濁して───

「お、お宅の娘さんは大変可愛らしく───」
「確かに渚は宇宙一可愛いが、それだけじゃ特定できねえだろ。もっと他にねえのか?」

言うか?
言うしかないのか?
だがこのおっさんにバスト80って情報を告げたら確実にしばかれる。
だがもしこの情報を秘匿すればどうだ?
俺は渚ちゃんの情報をまるで知らないことになってしまい、はっきり言って怪しい。
レオやスバルと合流するまでこのおっさんに守って貰おうという計画は台無しになる。
はっきりいってそれは困る。
───ならいっそぶっちゃけるか?
そうすれば少なくとも俺が渚ちゃんとあったことは信じてもらえるし、そうすれば貴重な情報源に無体なことはしないだろう。
すばらしい計算、流石俺だな、と自賛しつつ、俺は覚悟を決めて口を開いた。


「お宅の娘さんは───」
「お宅の娘さんは?」

目の前のおっさんのイライラは頂点に達してるようだ。
───やっぱ言うのやめよっかな。殴られそうだし、痛いのは嫌だ。
でも見捨てられるのも怖いし、やっぱ言うか。

「バスト80でしたっ!」
「地獄へ落ちろッ!!」

俺の予想通り脊髄反射で殴られた。
が、これで俺が渚ちゃんとあったって事は信じてもらえら筈。
これで渚ちゃんの居場所を握ってる俺のことを守らざるを得ないって訳だ。
おっさんあんたはこのシャーク鮫氷の手のひらの上で踊って居るに過ぎないのさ!
と、思いつつ意識を手放しかけた瞬間、強引に現実に呼び戻された。


「まあいい。どうやら渚と会ったってのは本当みてえだな。おい小僧。お前の名前は?」
「鮫氷新一っす。格好良くシャークって呼んで下さい」

するとおっさんは死ぬほど不機嫌そうな顔になって。

「ったく、何がシャークだ。てめえなんざフカヒレで十分だっての」

高級食材舐めんな!
思わずそう言い返したくなったが怖いので黙っておく。

「俺は古河秋生。好きなように呼びな」

秋生っていうのか。
ま、悪い人間じゃなさそうだし精々利用させて貰うさ。

「おいフカヒレ何ぼさっとしてんだ。さっさと渚の所に案内しやがれ」

───しかし何で俺の周りに居る人間って無駄に態度のでかいのばっかりなんだろう。


【D-3 遺跡周辺/一日目 黎明】

【古河秋生@CLANNAD】
【装備:コルトM16A2(20/20)@Phantom -PHANTOM OF INFERNO-】
【所持品:5.56mm NATO弾x40、おにぎりx30@現実、ランダム不明支給品x1】
【状態:健康】
【思考】
基本方針:主催者の野郎をぶっ飛ばす。家族を守る。
1:渚を探し出して守る
2:岡崎朋也も探してやらんことはない
3:殺し合いに乗った奴は取っちめる
【備考】
※遺跡内部には様々な仕掛けが施されている可能性があります。

鮫氷新一@つよきす -Mighty Heart-】
【装備:エクスカリバー@Fate/stay night[Realta Nua]】
【所持品:ランダム不明支給品x1(本人確認済み・銃ではない)】
【状態:疲労(小)】
【思考】
基本方針:死にたくない。殺したくない。
1:とりあえずこのおっさんに守ってもらう。
2:知り合いを探す

【備考】
※特殊能力「おっぱいスカウター」に制限が掛けられています?
 しかし、フカヒレが根性を出せば見えないものなどありません。
※渚砂の苗字を聞いていないので、先ほど出会った少女が古河渚であると勘違いしています。
※混乱していたので渚砂の外見を良く覚えていません。




035:HEART UNDER BLADE 投下順 037:吊り天秤は大きく傾く
時系列順
014:天から舞い降りたシ者 鮫氷新一 056:おおきく振りかぶって(前編)
古河秋生

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