World Busters! ◆CMd1jz6iP2
突然の轟音に、千早の思考の全ては意味の無いものとなった。
あの男の向かう先を予測し、先回りしよう……それ自体、素人の千早には難しいものだった。
そして、この爆音。あの男も聞いていれば、予測とは違う行動に出てしまうだろう。
諦めよう。今すべきことは他にあると、思考を切り替える。
あの男の向かう先を予測し、先回りしよう……それ自体、素人の千早には難しいものだった。
そして、この爆音。あの男も聞いていれば、予測とは違う行動に出てしまうだろう。
諦めよう。今すべきことは他にあると、思考を切り替える。
あの爆発が、どういう状況で起きたものか。
爆弾の誤作動による自爆、戦いによる結果。どちらにしろチャンスだ。
誤作動ならば、全滅しているかもしれない。ならば、支給品を簡単に手に入れられるかもしれない。
そして、戦闘によるものなら、勝利に油断している参加者を、容易に殺せるかもしれない。
爆弾の誤作動による自爆、戦いによる結果。どちらにしろチャンスだ。
誤作動ならば、全滅しているかもしれない。ならば、支給品を簡単に手に入れられるかもしれない。
そして、戦闘によるものなら、勝利に油断している参加者を、容易に殺せるかもしれない。
「大丈夫、私にはこのライフルがある」
89式小銃を構えて走る。
これを隠して無害なフリを、という選択肢もあったが、千早はそれをしなかった。
自分のように、ゲームに乗る人間の前に無防備で出て行けば殺されてしまう。
ならば、隠れて撃ち殺す。それが何より手っ取り早いはずだと千早は決めていた。
89式小銃を構えて走る。
これを隠して無害なフリを、という選択肢もあったが、千早はそれをしなかった。
自分のように、ゲームに乗る人間の前に無防備で出て行けば殺されてしまう。
ならば、隠れて撃ち殺す。それが何より手っ取り早いはずだと千早は決めていた。
周囲の様子から、キャンプ場のエリアに入ったらしい。
出来る限り静かに、なるべく迅速に爆発があったらしい場所を探す。
「……この匂いは?」
一般家庭の味の代名詞、カレーの匂いが漂う。
それを頼りに進み……ようやく、爆心地を見つけた。
出来る限り静かに、なるべく迅速に爆発があったらしい場所を探す。
「……この匂いは?」
一般家庭の味の代名詞、カレーの匂いが漂う。
それを頼りに進み……ようやく、爆心地を見つけた。
「今日はくもりのちあめー……」
歌声が、聞こえる。
こんなところで歌うなんてと、その愚かさを笑いはしなかったが、チャンスを逃そうとは思わない。
爆発のせいで、爆心地付近の照明その他が吹き飛んだようで、暗くよく見えない。
だから、よく狙うためにゆっくりと近づく。
だというのに。
カァン、と足元の携帯ガスボンベを、蹴っ飛ばしてしまった。
「くっ」
連射にして、小銃を人がいるはずの場所に向かい引き金を引く。
バッっと動く影に、照準を追いかけて合わせるが……人影は、走り去ってしまった。
歌声が、聞こえる。
こんなところで歌うなんてと、その愚かさを笑いはしなかったが、チャンスを逃そうとは思わない。
爆発のせいで、爆心地付近の照明その他が吹き飛んだようで、暗くよく見えない。
だから、よく狙うためにゆっくりと近づく。
だというのに。
カァン、と足元の携帯ガスボンベを、蹴っ飛ばしてしまった。
「くっ」
連射にして、小銃を人がいるはずの場所に向かい引き金を引く。
バッっと動く影に、照準を追いかけて合わせるが……人影は、走り去ってしまった。
「しまった……!」
獣のような敏捷さだった。短距離か何か、スポーツ選手だったのかもしれない。
移動地点を予測して、先回りして撃てば当たっていたはずだと悔やむ。
だが、それを瞬時にできれば、武器の訓練も何も必要ないだろう。
失敗を次の成功に生かす。それすらも、武器の扱いを学んでいない千早には難しい。
逃げた相手を警戒しながら、先ほどまでその相手が居た場所に近づく。
人影が再び。千早は銃を構え……引き金を引く直前で気が付いた。
それは、無残としか言いようが無い、死体であることに。
「うっ……」
調理していたカレーと、臓物が混ざり合った死体に、胃液が込み上げる。
なんとか、堪えようとして……「美味しそうな」匂いを、嗅いでしまった。
「うぶ……ぇぇぇ……!」
死臭、美味しそうな匂いが混ざって……最悪の融合は、嘔吐を強制した。
獣のような敏捷さだった。短距離か何か、スポーツ選手だったのかもしれない。
移動地点を予測して、先回りして撃てば当たっていたはずだと悔やむ。
だが、それを瞬時にできれば、武器の訓練も何も必要ないだろう。
失敗を次の成功に生かす。それすらも、武器の扱いを学んでいない千早には難しい。
逃げた相手を警戒しながら、先ほどまでその相手が居た場所に近づく。
人影が再び。千早は銃を構え……引き金を引く直前で気が付いた。
それは、無残としか言いようが無い、死体であることに。
「うっ……」
調理していたカレーと、臓物が混ざり合った死体に、胃液が込み上げる。
なんとか、堪えようとして……「美味しそうな」匂いを、嗅いでしまった。
「うぶ……ぇぇぇ……!」
死臭、美味しそうな匂いが混ざって……最悪の融合は、嘔吐を強制した。
「はっ……はぁ……」
吐いても吐いても、気分は優れない。
口の中と、押さえた手に残る吐瀉物を洗い流すため、無事な水道を探し、捻る。
「……ふぅ」
手を洗い、うがいし、水を飲み、ようやく落ち着いた。
「さっき逃げた人が……殺したの?」
考えてもわからないが、収穫はあった。
地面にディパックが落ちている。死んだ彼女のものだろう。
人が来るかもしれない。早く拾って、ここから立ち去れなければ。
脇に置いた89式小銃を持ち、指を引き金にかける。
吐いても吐いても、気分は優れない。
口の中と、押さえた手に残る吐瀉物を洗い流すため、無事な水道を探し、捻る。
「……ふぅ」
手を洗い、うがいし、水を飲み、ようやく落ち着いた。
「さっき逃げた人が……殺したの?」
考えてもわからないが、収穫はあった。
地面にディパックが落ちている。死んだ彼女のものだろう。
人が来るかもしれない。早く拾って、ここから立ち去れなければ。
脇に置いた89式小銃を持ち、指を引き金にかける。
ヒュッ
「え?」
そして、振り向いた瞬間に銃が宙に舞った。
加えて、コキッと音がして、痛みが走る。
引き金にかけていた指が、妙な方向に反り返り動かない。
「あっ、くぅ……!」
何か飛んできて、銃に当たった。それで、銃が跳ね飛ばされて、引き金にかけていた指を痛めたらしい。
「銃、銃は!?」
引き金を引いて、自爆しなかったのは幸いだったが、敵が近くに居るのに銃がどこに落ちたのか見当たらない。
焦るな、痛い、あせるな、落ち着け、おちつけオチツケ。
そして、振り向いた瞬間に銃が宙に舞った。
加えて、コキッと音がして、痛みが走る。
引き金にかけていた指が、妙な方向に反り返り動かない。
「あっ、くぅ……!」
何か飛んできて、銃に当たった。それで、銃が跳ね飛ばされて、引き金にかけていた指を痛めたらしい。
「銃、銃は!?」
引き金を引いて、自爆しなかったのは幸いだったが、敵が近くに居るのに銃がどこに落ちたのか見当たらない。
焦るな、痛い、あせるな、落ち着け、おちつけオチツケ。
ほら、よく見ればすぐ近くに落ちてる。
これを拾えば助かる。だって、相手は私を殺せる武器なんて持ってない。
じゃなきゃ、今の攻撃で私は死んでるはずだもの。
さぁ、早く―――
これを拾えば助かる。だって、相手は私を殺せる武器なんて持ってない。
じゃなきゃ、今の攻撃で私は死んでるはずだもの。
さぁ、早く―――
ちりん
「えっ?」
その銃の先にいる、大きな槍だか斧を持っている子が、こっちに来る前に拾わないと。
「えっ?」
その銃の先にいる、大きな槍だか斧を持っている子が、こっちに来る前に拾わないと。
「あ」
ストンと座ってしまった。体が言うことを聞かない。
「ねこねこ……うたうー」
「待って、話しを……!」
無駄だ、先に殺そうとしたのは私だ。
銃を拾わないと。でも、拾う前に、あの斧を、振り下ろされたら、死ぬ、しんでしまう。
ストンと座ってしまった。体が言うことを聞かない。
「ねこねこ……うたうー」
「待って、話しを……!」
無駄だ、先に殺そうとしたのは私だ。
銃を拾わないと。でも、拾う前に、あの斧を、振り下ろされたら、死ぬ、しんでしまう。
「……のきしたはくらい」
歌いながら、ゆっくりと迫る捕食者。
彼女の瞳は、何を映している?
虚ろな瞳で、私を見る目は……狂気に染まっていた。
歌いながら、ゆっくりと迫る捕食者。
彼女の瞳は、何を映している?
虚ろな瞳で、私を見る目は……狂気に染まっていた。
「や、だ……やだ、ゃぁぁぁああ!!」
腰が抜けて、立てない。
赤ん坊のように、無様に這って逃げるしかない。
「しにたくない、しにたくない……!」
失禁し、ズボンが濡れても、そんなことを気にする余裕もない。
前に、前に、前に前にズル、前に、ビチャ、前に。とにかく逃げないと。
なのに、目の前に邪魔な壁がある。なんだろう、これは。
肌色で、柔らかくて、温かくて、これって……
腰が抜けて、立てない。
赤ん坊のように、無様に這って逃げるしかない。
「しにたくない、しにたくない……!」
失禁し、ズボンが濡れても、そんなことを気にする余裕もない。
前に、前に、前に前にズル、前に、ビチャ、前に。とにかく逃げないと。
なのに、目の前に邪魔な壁がある。なんだろう、これは。
肌色で、柔らかくて、温かくて、これって……
「……輪のしたはこわい」
おかしいなあ。
速く逃げたつもりだったんだけど……回り込まれていた。
死を目前にして、彼女が持っている武器の名称がハルバードだという、どうでもいいことを思い出した。
おかしいなあ。
速く逃げたつもりだったんだけど……回り込まれていた。
死を目前にして、彼女が持っている武器の名称がハルバードだという、どうでもいいことを思い出した。
私は、生きて帰って、歌い続けたかった。蒼い鳥のように、自分を表現できる歌を。
大好きな友人と、どこまでも、いつまでも。
でも、もしこの人が、歌うとおりに猫ならば。
「春香ぁ……!」
蒼い鳥が、猫に食べられてしまうのは、必然なのかもしれない。
大好きな友人と、どこまでも、いつまでも。
でも、もしこの人が、歌うとおりに猫ならば。
「春香ぁ……!」
蒼い鳥が、猫に食べられてしまうのは、必然なのかもしれない。
「……はるか?」
いつまで立っても、終わりは来なかった。
恐る恐る顔を上げると、目の前の猫みたいな子と目が合った。
「あ……」
「……さっき、銃で撃ってきたのはお前だな?」
まだ、私の命は握られている。
いつまで立っても、終わりは来なかった。
恐る恐る顔を上げると、目の前の猫みたいな子と目が合った。
「あ……」
「……さっき、銃で撃ってきたのはお前だな?」
まだ、私の命は握られている。
「そ、そう、です。ごめ……ごめんなさい」
「……ジャガイモを投げたのはあたしだ。ごめん、指は大丈夫か?」
虚ろな瞳は、なにやら、申し訳なさそうな、不安げなものへと変わっていた。
銃に投げられたのは、ジャガイモだったらしい。
「……待ってろ、着替えとか探してくる」
そう言うと、奥に消えてしまった。
「……ジャガイモを投げたのはあたしだ。ごめん、指は大丈夫か?」
虚ろな瞳は、なにやら、申し訳なさそうな、不安げなものへと変わっていた。
銃に投げられたのは、ジャガイモだったらしい。
「……待ってろ、着替えとか探してくる」
そう言うと、奥に消えてしまった。
突然の変わり身の理由はわからないが、これはチャンスだ。
ショックから立ち直ったためか、立つ事ができる。
落ち着いて、現状を把握すれば簡単な話だった。
猫のような少女は離れた。銃を拾って撃ち殺せばいい。
大丈夫、右人差し指が折れているだけ、体は■■■■だけど怪我もそれだけ。
「えっ?」
思考に、ノイズ。理性を保つために理解するな、という脳からの命令だ。
でも、私は冷静に今の状態を把握しないといけないから、それを拒否した。
大丈夫、右人差し指が折れているだけ、体は『血まみれ』だけど―――
ショックから立ち直ったためか、立つ事ができる。
落ち着いて、現状を把握すれば簡単な話だった。
猫のような少女は離れた。銃を拾って撃ち殺せばいい。
大丈夫、右人差し指が折れているだけ、体は■■■■だけど怪我もそれだけ。
「えっ?」
思考に、ノイズ。理性を保つために理解するな、という脳からの命令だ。
でも、私は冷静に今の状態を把握しないといけないから、それを拒否した。
大丈夫、右人差し指が折れているだけ、体は『血まみれ』だけど―――
「なん、で?」
答えは簡単だ。
逃げようと、這った時。ズタズタの『彼女』の上を通ってしまった。
「あ―――ぐっ」
また、吐いた。
冷静になればなるほど、わかってしまった。
答えは簡単だ。
逃げようと、這った時。ズタズタの『彼女』の上を通ってしまった。
「あ―――ぐっ」
また、吐いた。
冷静になればなるほど、わかってしまった。
人には、それぞれ個性豊かな才能がある。
春香やプロデューサーは、私を天才的な歌唱力だと褒めてくれた。
ユニットを組んですぐ、春香を中傷する声があった。歌がヘタだの、千早の邪魔だのといった内容だった。
たしかに、どちらかと言えば春香は音痴ではあった。私が1の努力で得るものを、春香は1000の努力を必要とする。
だから、春香は1000の努力をして私に追いついた。彼女を悪く言う声は無くなった。
逆に、今では私の人気を追い抜く勢いだ。歌のみで愛想の悪い私では、元々何事も無難にこなしていた春香には敵わない。
少しずつ、春香を見習おうにも、今度は私が1000の努力を要するために、中々上手くいかなかった。
春香やプロデューサーは、私を天才的な歌唱力だと褒めてくれた。
ユニットを組んですぐ、春香を中傷する声があった。歌がヘタだの、千早の邪魔だのといった内容だった。
たしかに、どちらかと言えば春香は音痴ではあった。私が1の努力で得るものを、春香は1000の努力を必要とする。
だから、春香は1000の努力をして私に追いついた。彼女を悪く言う声は無くなった。
逆に、今では私の人気を追い抜く勢いだ。歌のみで愛想の悪い私では、元々何事も無難にこなしていた春香には敵わない。
少しずつ、春香を見習おうにも、今度は私が1000の努力を要するために、中々上手くいかなかった。
話を戻そう。
――私には、人を殺す才能はない。
舞台で鍛えた度胸も、人を殺すという行為に置き換えられるものではない。
殺人を犯すと決めた決意も、事務所の仲間を切り捨てる冷血な思考も。
『89式小銃』という力に憑かれ生じた、狂気の一端に過ぎなかった。
武器によって支えられていた千早は、武器を落として敵に襲われる……この状態を体験して、無力だと知ってしまった。
それを知ってしまった、賢いかしこい千早は気づいてしまった。
それならば『私の力』より強い『力』を持った相手が現れたらどうなるのか。
それならば『私の力』が失われたらどうするのか。
『力』を失った途端、腰を抜かして動けなくなった千早は、どうすればいいのか
――私には、人を殺す才能はない。
舞台で鍛えた度胸も、人を殺すという行為に置き換えられるものではない。
殺人を犯すと決めた決意も、事務所の仲間を切り捨てる冷血な思考も。
『89式小銃』という力に憑かれ生じた、狂気の一端に過ぎなかった。
武器によって支えられていた千早は、武器を落として敵に襲われる……この状態を体験して、無力だと知ってしまった。
それを知ってしまった、賢いかしこい千早は気づいてしまった。
それならば『私の力』より強い『力』を持った相手が現れたらどうなるのか。
それならば『私の力』が失われたらどうするのか。
『力』を失った途端、腰を抜かして動けなくなった千早は、どうすればいいのか
始めから『力』を得たことで、それほど感じてなかった恐怖が、千早の心を押し潰す。
漠然と、しかし絶対に。春香の所には帰れないと理解して……涙を流し続けた。
漠然と、しかし絶対に。春香の所には帰れないと理解して……涙を流し続けた。
「こんな服しかなかった」
カレーの材料があった店を探しに探して、見つかったのは全体的にきんぴかなパーカーだった。
中心には、ハートマークの相合傘の左右にそれぞれ『我┃セイバー』と書かれている。
「これ作った奴、あほだな。ちはや、これでいいか?」
「どうも……ありがとうございます」
備え付けの簡易シャワーで、体を洗った千早にそれを渡す。
カレーの材料があった店を探しに探して、見つかったのは全体的にきんぴかなパーカーだった。
中心には、ハートマークの相合傘の左右にそれぞれ『我┃セイバー』と書かれている。
「これ作った奴、あほだな。ちはや、これでいいか?」
「どうも……ありがとうございます」
備え付けの簡易シャワーで、体を洗った千早にそれを渡す。
ちなみに千早の服は、洗濯と乾燥を同時にやってくれる洗濯機に放り込んだ。
乾いた頃に取りに戻ればいい。
下半身は、切ったシーツを腰にきつく巻いてスカートみたいにしている。
風が吹かなければ、下は見えない程度には長い。
乾いた頃に取りに戻ればいい。
下半身は、切ったシーツを腰にきつく巻いてスカートみたいにしている。
風が吹かなければ、下は見えない程度には長い。
指は、鈴が無理矢理引っ張ったら治った。脱臼していたのだが、痛くとも動くようになったようだ。
「……突き指だったら、ひっぱると悪化すると恭介が言っていた気もする。まぁ治ったんだから問題なんかない」
ヘタをすれば、二度と完治しなかったのだが、それを知る鈴ではない。
「……突き指だったら、ひっぱると悪化すると恭介が言っていた気もする。まぁ治ったんだから問題なんかない」
ヘタをすれば、二度と完治しなかったのだが、それを知る鈴ではない。
問題あるとすれば千早だ、と鈴は思った。
鈴が戻ってきたら、ボロボロ泣いていた。
指を引っ張ったときも痛がっていたが、それとも違う。
服も着て(へんなのだけど)、それでも震えているのは、寒いとか痛いからではないだろう。
鈴が戻ってきたら、ボロボロ泣いていた。
指を引っ張ったときも痛がっていたが、それとも違う。
服も着て(へんなのだけど)、それでも震えているのは、寒いとか痛いからではないだろう。
「……あたしが怖いのか? そうだろうな、あたしがあほだった」
「いいんです……始めに撃ったのは、私ですから」
鈴は、拾った銃を千早に差し出した。
「これを返す。あれだ、あたしに撃たないでくれると、ほんとに助かる」
「……いいえ。銃は、差し上げます……もう、私は動きませんから」
「なにをいっている?」
首をかしげる鈴を、千早は顔を伏せたまま続ける。
「いいんです……始めに撃ったのは、私ですから」
鈴は、拾った銃を千早に差し出した。
「これを返す。あれだ、あたしに撃たないでくれると、ほんとに助かる」
「……いいえ。銃は、差し上げます……もう、私は動きませんから」
「なにをいっている?」
首をかしげる鈴を、千早は顔を伏せたまま続ける。
「……先ほどの鈴さん、とても怖くて動けませんでした。でも、きっとここには、もっと怖い人がいるはずです。
だったら……きっとまた、動けなくなります。私は、もう……諦めました」
「……はるかって子は、どうするんだ?」
その言葉に反応して……また、顔を伏せた。
だったら……きっとまた、動けなくなります。私は、もう……諦めました」
「……はるかって子は、どうするんだ?」
その言葉に反応して……また、顔を伏せた。
「春香は、私がいなくともやっていける。……それに、どうしろって言うんです?
まだひとりも殺してないのに、震えることしかできない私が、生き残れるわけありません」
「……ちはや。ちょっといいか?」
そういうと、鈴は千早の手を握った。
「なにを……?」
手を握ってもらったからといって、震えは止まらない。いや、むしろ更に震えだしたようだ。
鈴の、震える手と握り合ったことで。
まだひとりも殺してないのに、震えることしかできない私が、生き残れるわけありません」
「……ちはや。ちょっといいか?」
そういうと、鈴は千早の手を握った。
「なにを……?」
手を握ってもらったからといって、震えは止まらない。いや、むしろ更に震えだしたようだ。
鈴の、震える手と握り合ったことで。
「あなた……」
「おまえを殺さないと、あたしが殺されると思った。……すごく、怖かった。
さくらの仇を取るまで、死ぬのが嫌だったから、殺そうと、凄く普通に思えた」
銃を持った千早を倒すために冷静に考え、殺そうとした。
野球のピッチャーをしていた、自分の技能を生かして攻撃したのだ。
「おまえを殺さないと、あたしが殺されると思った。……すごく、怖かった。
さくらの仇を取るまで、死ぬのが嫌だったから、殺そうと、凄く普通に思えた」
銃を持った千早を倒すために冷静に考え、殺そうとした。
野球のピッチャーをしていた、自分の技能を生かして攻撃したのだ。
「でも……ちはやが『はるか』と言ったら、くちゃくちゃ怖くなった。
あたしにも、はるかって友達が居るから、それと被って、なんだか凄く怖くなった」
仲間が死んで、急に襲撃されて、鈴の精神は崩壊寸前だった。
やり場の無い殺意をぶつける相手を見つけて、鈴は楽しくさえ思った。
それは……友人の名前一つで正気に戻れる、小さなものではあるが、狂気だった。
あたしにも、はるかって友達が居るから、それと被って、なんだか凄く怖くなった」
仲間が死んで、急に襲撃されて、鈴の精神は崩壊寸前だった。
やり場の無い殺意をぶつける相手を見つけて、鈴は楽しくさえ思った。
それは……友人の名前一つで正気に戻れる、小さなものではあるが、狂気だった。
「ちはや。良ければ一緒にいこう」
「え?」
「ちはやの友達はここにはいない。だから、だれも殺さなくたっていい。
でも私は、理樹を守ってやらないといけない。
せつなに、復讐をする……ころさないといけない。
だから、ついでにちはやのことも守ってやる。ただ、後ろで隠れてればいい」
ここで泣くより共に行こうと、殺そうとした張本人が言う。
「え?」
「ちはやの友達はここにはいない。だから、だれも殺さなくたっていい。
でも私は、理樹を守ってやらないといけない。
せつなに、復讐をする……ころさないといけない。
だから、ついでにちはやのことも守ってやる。ただ、後ろで隠れてればいい」
ここで泣くより共に行こうと、殺そうとした張本人が言う。
「嫌よ……そんなこと言って、体よく利用して、殺すつもりなんでしょう?」
「裏切ったら、しんでもらう。……うん、でもあれだ。最悪、ちはやに殺してもらおう」
「な、なにを?」
「決まってる、せつなだ。あたしのふくしゅうを、継いでもらわないとこまる」
千早の、鈴への恐怖が蘇る。
復讐をすると言った時の鈴の目が……自分を狙ったときのものと、同じだった。
「裏切ったら、しんでもらう。……うん、でもあれだ。最悪、ちはやに殺してもらおう」
「な、なにを?」
「決まってる、せつなだ。あたしのふくしゅうを、継いでもらわないとこまる」
千早の、鈴への恐怖が蘇る。
復讐をすると言った時の鈴の目が……自分を狙ったときのものと、同じだった。
カレー鍋が爆発し、桜という女性が死んだ。
その直前に消え、戻ってこなかった清浦刹那以外、それを出来た人物はいない。
「あたしは、こんなに怒ったことはない。はじめから襲ってくるならまだいい。
だけど、あいつは、さくらとあたしを騙した。ぜったいにゆるさない」
鈴の狂気は、消えたわけではなかった。
ただ、無差別に向けられたものが、正しい一点に集中しているだけ。
「きようらせつな。あいつを殺す。あいつだけは殺さないと、安心できない」
理樹を守るためにも、刹那を殺さないといけない。
たとえ、刺し違えてでも殺すという呪いのような決意が鈴の心に満ちていた。
その直前に消え、戻ってこなかった清浦刹那以外、それを出来た人物はいない。
「あたしは、こんなに怒ったことはない。はじめから襲ってくるならまだいい。
だけど、あいつは、さくらとあたしを騙した。ぜったいにゆるさない」
鈴の狂気は、消えたわけではなかった。
ただ、無差別に向けられたものが、正しい一点に集中しているだけ。
「きようらせつな。あいつを殺す。あいつだけは殺さないと、安心できない」
理樹を守るためにも、刹那を殺さないといけない。
たとえ、刺し違えてでも殺すという呪いのような決意が鈴の心に満ちていた。
だが、勝てないかもしれない。
相手は凄く狡賢い。天才的と言っていいかもしれない。
なら、命がけでも及ばないかもしれない。
死んでも死に切れないなんて言葉はあるが、それでも人は死ぬ。
相手は凄く狡賢い。天才的と言っていいかもしれない。
なら、命がけでも及ばないかもしれない。
死んでも死に切れないなんて言葉はあるが、それでも人は死ぬ。
「何の目的もないなら、あたしの目的を継いでくれ。あたしが……だめだった時で構わない」
自分の死の可能性を、考慮に入れる。
これが、自分に足りないものだったのだろうと千早は感じていた。
お互いに命のやり取りをするから「殺し合い」というのに、その言葉の理解が足りなかったのだ。
自分は絶対に死なない、ではない。殺されるかもしれないが負けるものか、という覚悟が必要だったのだ。
まだ、千早の心に覚悟は芽生えない。
でも、目の前の彼女についていけば……何か変わりそうな予感がした。
自分の死の可能性を、考慮に入れる。
これが、自分に足りないものだったのだろうと千早は感じていた。
お互いに命のやり取りをするから「殺し合い」というのに、その言葉の理解が足りなかったのだ。
自分は絶対に死なない、ではない。殺されるかもしれないが負けるものか、という覚悟が必要だったのだ。
まだ、千早の心に覚悟は芽生えない。
でも、目の前の彼女についていけば……何か変わりそうな予感がした。
「……一緒に行きます。足手まといにはならないよう、心がけます」
「ほんとか! ちはやもいいやつだ。怖がらせた分、ぜったいに守ってやるからな!」
満面の笑みを浮かべる鈴と、先ほどの狂気に満ちた鈴が、同一人物とは信じられない。
「ほんとか! ちはやもいいやつだ。怖がらせた分、ぜったいに守ってやるからな!」
満面の笑みを浮かべる鈴と、先ほどの狂気に満ちた鈴が、同一人物とは信じられない。
千早は漠然と思うのだった。
人は良くも悪くも変わると。
ならば、自分も……武器の力無しでも、人を殺す勇気を持つようになるのだろうかと。
人は良くも悪くも変わると。
ならば、自分も……武器の力無しでも、人を殺す勇気を持つようになるのだろうかと。
外に出ると、死体は鈴がかけたシーツで全身を覆われていた。
千早は、もう吐くことはしないと誓うが、それでも気分は悪くなる。
死体から視線を逸らすと、石とは違う何かが落ちているのを見つけた。
「なにかしら?」
拾ってみると、それはカプセルだった。薬か何かだろうかと思案している千早に、鈴が声をかける。
「ちはや、さくらの荷物をもってくれないか?」
言われて、死体から少し離れた場所にあったディパックを手に取る。
「そうだ、支給品は何が……」
ディパックを開き、中を確認すると一枚の紙が出てきた。
「……シアン化カリウム?」
青酸カリの、説明書。
先ほど拾ったカプセルは、これのことだったらしい。
千早は、もう吐くことはしないと誓うが、それでも気分は悪くなる。
死体から視線を逸らすと、石とは違う何かが落ちているのを見つけた。
「なにかしら?」
拾ってみると、それはカプセルだった。薬か何かだろうかと思案している千早に、鈴が声をかける。
「ちはや、さくらの荷物をもってくれないか?」
言われて、死体から少し離れた場所にあったディパックを手に取る。
「そうだ、支給品は何が……」
ディパックを開き、中を確認すると一枚の紙が出てきた。
「……シアン化カリウム?」
青酸カリの、説明書。
先ほど拾ったカプセルは、これのことだったらしい。
どうして、こんなものが落ちていたのか。
簡単だ、考えるまでも無い。誰かを毒殺するために決まっている。
――鈴は、誰からも騙されていたのだ。
簡単だ、考えるまでも無い。誰かを毒殺するために決まっている。
――鈴は、誰からも騙されていたのだ。
それに彼女は気づかない。殺した刹那は、気づいていたのかどうか。
「毒、か」
鈴は、自分が死んだら復讐を継いでほしいと言ったが、そんなのはごめんだ。
私は死にたくないだけ。鈴が、どうしてもと言うから着いて行くだけ。
「毒、か」
鈴は、自分が死んだら復讐を継いでほしいと言ったが、そんなのはごめんだ。
私は死にたくないだけ。鈴が、どうしてもと言うから着いて行くだけ。
成り行きではあるが、鈴は、私の新しい力だ。
それを失ったなら、惨たらしく殺されるよりは、これを飲んで自害したほうが楽に違いない。
パーカーのポケットに、カプセルをひっそりしまう。
それを失ったなら、惨たらしく殺されるよりは、これを飲んで自害したほうが楽に違いない。
パーカーのポケットに、カプセルをひっそりしまう。
「なにか、いいものがあったのか?」
ひょいと、鈴が覗き込んでくる。
「武器はないとさくらは言っていたが……ん、なんだ、コワッ!」
鈴が、桜のディパックから無造作に取り出したもの。
とても頑丈そうな表紙の、禍々しいという表現でも生ぬるい雰囲気を醸し出している本だった。
ひょいと、鈴が覗き込んでくる。
「武器はないとさくらは言っていたが……ん、なんだ、コワッ!」
鈴が、桜のディパックから無造作に取り出したもの。
とても頑丈そうな表紙の、禍々しいという表現でも生ぬるい雰囲気を醸し出している本だった。
「よめない、なんと書いている?」
「ようしゅのひみつ、と書いているみたいですね。……なに、これ?」
中を、ぱらぱらと読んで――その狂気の内容に眼を潰したくなった。
「ようしゅのひみつ、と書いているみたいですね。……なに、これ?」
中を、ぱらぱらと読んで――その狂気の内容に眼を潰したくなった。
「ちはや!?」
「あ、う……これは、あまり見ないほうがいいですね」
ディパックの奥に、本を戻した。
これ以上読み進めるのは、辛かった。気が狂うのではないかと、本気で思えた。
「そうか。まあ捨てるのも勿体無いからな」
千早の様子から、よっぽど酷いことが書いてあったのだろうと、鈴も同意する。
「あ、う……これは、あまり見ないほうがいいですね」
ディパックの奥に、本を戻した。
これ以上読み進めるのは、辛かった。気が狂うのではないかと、本気で思えた。
「そうか。まあ捨てるのも勿体無いからな」
千早の様子から、よっぽど酷いことが書いてあったのだろうと、鈴も同意する。
桜の死体に手を合わせ、歩き出す。
「せつなは、どこに行ったのかわからんな」
常に顔を伏せていたため、ピースをする癖と制服しか自信はないらしい。
そもそも、何一つ知らなかった鈴についても聞いた。
鈴の仲間たち……リトルバスターズ。
死んだ間桐桜の先輩、衛宮士郎 。
鈴の復讐の対象……清浦刹那。
「まいった。制服だけだと、同じのがくちゃくちゃいるかもしれない」
「その制服の人を……無差別に襲うという手もあるわ」
「それは、あのモジャが喜ぶ気がする。……一応、それを探そう。せつなみたいな悪党なら、殺してもいい」
そう自分で言って、鈴は何故か自分で驚いた。
「せつなは、どこに行ったのかわからんな」
常に顔を伏せていたため、ピースをする癖と制服しか自信はないらしい。
そもそも、何一つ知らなかった鈴についても聞いた。
鈴の仲間たち……リトルバスターズ。
死んだ間桐桜の先輩、衛宮士郎 。
鈴の復讐の対象……清浦刹那。
「まいった。制服だけだと、同じのがくちゃくちゃいるかもしれない」
「その制服の人を……無差別に襲うという手もあるわ」
「それは、あのモジャが喜ぶ気がする。……一応、それを探そう。せつなみたいな悪党なら、殺してもいい」
そう自分で言って、鈴は何故か自分で驚いた。
「なにか、おかしい」
「なにかって、何が?」
「……殺すと言った。そんなの考えるのもあほなことだと思ってたのに。あたしは、あほになったのか?」
――鈴は、壊れかけている。
復讐心から、この世界に順応し始めていると言ってもいい。
自分の変化に、自分自身が違和感を覚えているのだ。
「なにかって、何が?」
「……殺すと言った。そんなの考えるのもあほなことだと思ってたのに。あたしは、あほになったのか?」
――鈴は、壊れかけている。
復讐心から、この世界に順応し始めていると言ってもいい。
自分の変化に、自分自身が違和感を覚えているのだ。
「まぁ、いいか。せつなは殺すんだから、これでいいのかもしれない」
千早は思う。彼女の仲間がいたなら、殴るか怒鳴るかして叱るだろう。
だが、それを千早はしない。鈴のことが、まだ怖い。そんなことを言えば、殺されるかもしれないと思ったのだ。
千早は思う。彼女の仲間がいたなら、殴るか怒鳴るかして叱るだろう。
だが、それを千早はしない。鈴のことが、まだ怖い。そんなことを言えば、殺されるかもしれないと思ったのだ。
話を切り上げ、千早は自分のことも話した。
765プロダクションのアイドルだということ。
顔見知りこそいるが、あまり仲が良いわけでもないこと。
殺し合いには乗っていないと嘘をついた。鈴を襲ったのは、爆発の犯人だと勘違いしたと誤魔化し謝った。
765プロダクションのアイドルだということ。
顔見知りこそいるが、あまり仲が良いわけでもないこと。
殺し合いには乗っていないと嘘をついた。鈴を襲ったのは、爆発の犯人だと勘違いしたと誤魔化し謝った。
ここで、千早にとって予想外のことが起きた。
「あの、私のこと……知りません?」
「なんだ、ゆうめいじんなのか? まぁたしかにかわいいな。クドほどじゃないが」
築き上げてきた知名度への自信が、音を立てて崩れていった。
「あの、私のこと……知りません?」
「なんだ、ゆうめいじんなのか? まぁたしかにかわいいな。クドほどじゃないが」
築き上げてきた知名度への自信が、音を立てて崩れていった。
そもそも、765プロすら知らないという。
少し自信過剰だったのかと、千早は自分の知名度を改める。
もしかしたら、逃げられた男も、如月千早を知らなかったかもしれない。
少しの安堵と、少しの悲しさを同時に感じて。
「おちこむな。大丈夫だ、胸はクドよりもある。クドはぺったんこだからな」
「ほ、本当に!?」
ちょっと希望も手に入れ――いや、手に入れてない。気の迷いだ。
とりあえず、返してもらった銃を片手についていく。
未来を夢見ることも出来ない今は、彼女に付いて生きてみよう。
鈴という矛と、銃を持った千早は、冷静に物事を考えられるまでに回復した。
少し自信過剰だったのかと、千早は自分の知名度を改める。
もしかしたら、逃げられた男も、如月千早を知らなかったかもしれない。
少しの安堵と、少しの悲しさを同時に感じて。
「おちこむな。大丈夫だ、胸はクドよりもある。クドはぺったんこだからな」
「ほ、本当に!?」
ちょっと希望も手に入れ――いや、手に入れてない。気の迷いだ。
とりあえず、返してもらった銃を片手についていく。
未来を夢見ることも出来ない今は、彼女に付いて生きてみよう。
鈴という矛と、銃を持った千早は、冷静に物事を考えられるまでに回復した。
まだ『殺し合う』度胸はないが、今はそれをする必要はない。
鈴は多少の火傷をしているが、ハルバードを振り回すことが苦にならないほどに運動神経は高い。
彼女が、私を守ってくれると言ったのだ。それに頼り切ってしまおう。
それでも、彼女の見せる狂気の瞳を不安に思うが、他人のことを気にする余裕はない。
せめて、震えて動けないようにはならないよう、気を引き締める。
銃を強く握り締め、千早は鈴の後に続いた。
鈴は多少の火傷をしているが、ハルバードを振り回すことが苦にならないほどに運動神経は高い。
彼女が、私を守ってくれると言ったのだ。それに頼り切ってしまおう。
それでも、彼女の見せる狂気の瞳を不安に思うが、他人のことを気にする余裕はない。
せめて、震えて動けないようにはならないよう、気を引き締める。
銃を強く握り締め、千早は鈴の後に続いた。
【D-3 キャンプ場付近/一日目 黎明】
【如月千早@THE IDOLM@STER】
【装備】89式小銃(12/30)、きんぴかパーカー、スカート代わりのシーツ、シアン化カリウム入りカプセル
【所持品】支給品一式*2、交換マガジン(30x2)、ガラムマサラ、妖蛆の秘密、確認済アイテム0~2(武器、魔導書は無し)
【状態】健康、右人差し指に痛み、精神的疲労、不安、少し無気力
【思考・行動】
基本:殺すのはともかく『殺しあう』覚悟が足りない。
1:鈴についていく。鈴より自分を優先して守る。
2:生き残る為の策を練る。
3:あの男(岡崎朋也)を発見したら、殺害する
4:どうすることも出来なくなった場合、毒で自害する。
【補足】
※自分の顔は、あまり知られていないかもと思い始めています。
※春香とデュオユニットを組んで活動中。ユニット名不明。ランクはそこそこ
※この状況でも冷静かつ冷血でいられたのは、武器の力によるものだと気づきました。
身を守るため、相手を殺すことはしますが、自分の命も危険な状況だと、逃げそうになります。
※D-3 キャンプ場の洗濯機で千早の服が洗濯中です。2~4時間で乾燥まで終わります。
【如月千早@THE IDOLM@STER】
【装備】89式小銃(12/30)、きんぴかパーカー、スカート代わりのシーツ、シアン化カリウム入りカプセル
【所持品】支給品一式*2、交換マガジン(30x2)、ガラムマサラ、妖蛆の秘密、確認済アイテム0~2(武器、魔導書は無し)
【状態】健康、右人差し指に痛み、精神的疲労、不安、少し無気力
【思考・行動】
基本:殺すのはともかく『殺しあう』覚悟が足りない。
1:鈴についていく。鈴より自分を優先して守る。
2:生き残る為の策を練る。
3:あの男(岡崎朋也)を発見したら、殺害する
4:どうすることも出来なくなった場合、毒で自害する。
【補足】
※自分の顔は、あまり知られていないかもと思い始めています。
※春香とデュオユニットを組んで活動中。ユニット名不明。ランクはそこそこ
※この状況でも冷静かつ冷血でいられたのは、武器の力によるものだと気づきました。
身を守るため、相手を殺すことはしますが、自分の命も危険な状況だと、逃げそうになります。
※D-3 キャンプ場の洗濯機で千早の服が洗濯中です。2~4時間で乾燥まで終わります。
クドの話をしたら、少しだけちはやが元気になった。
よくわからんが、クドは和みまくりだからだろう。
さくらのことを守れなかったのは悔しい。
でも、今はちはやを守る。理樹のことだって見つけて守る。
二人を傷つけるあほは殺す。そして何より、せつなを殺す。
はるばーど、とか言う名前らしいこの武器は、少し重い。
でも、ライジングニャットボールを投げる時みたいに集中すれば平気だ。
集中するんだ。せつなをころすことに。
よくわからんが、クドは和みまくりだからだろう。
さくらのことを守れなかったのは悔しい。
でも、今はちはやを守る。理樹のことだって見つけて守る。
二人を傷つけるあほは殺す。そして何より、せつなを殺す。
はるばーど、とか言う名前らしいこの武器は、少し重い。
でも、ライジングニャットボールを投げる時みたいに集中すれば平気だ。
集中するんだ。せつなをころすことに。
殺す、なんて考えるのは、あほなことだ。
きっと、理樹もバカ兄貴も、みんな怒る。
でも……みんながいなくなるより、全然マシだ。
もう、さくらみたいにいいやつを失うのは嫌なんだ。
きっと、理樹もバカ兄貴も、みんな怒る。
でも……みんながいなくなるより、全然マシだ。
もう、さくらみたいにいいやつを失うのは嫌なんだ。
理樹に嫌われるかもしれないと思うと、少し悲しい。
よし、こういうときは歌おう。
見つからないように、小さな声で、聞こえないほど小さな声で歌おう。
よし、こういうときは歌おう。
見つからないように、小さな声で、聞こえないほど小さな声で歌おう。
今日はくもりのちあめー。 ねこねこ、うたうー
のきしたはくらい。 輪のしたはこわい。 くさばはつめたい。
ねこねこ、うたうー 明日はあめのち……
のきしたはくらい。 輪のしたはこわい。 くさばはつめたい。
ねこねこ、うたうー 明日はあめのち……
【棗鈴@リトルバスターズ!】
【装備】:ハルバード@現実
【所持品】:支給品一式、草壁優季のくずかごノート@To Heart2
【状態】:背中と四肢の一部に火傷(小)、空腹、刹那への復讐心、精神不安定
【思考・行動】
基本:理樹を探し出し、守る。 『清浦刹那』への復讐
0:刹那を殺す。自分、理樹、千早を襲う敵は、例外として殺す。
1:理樹を探し、守る。
2:リトルバスターズメンバーを探し、同行する。
3:刹那の情報を集めるため、同じ制服の人間を探す(殺すかは不明)
4:衛宮士郎を探し、同行する。
【備考】
※参戦時期は謙吾が野球に加入する2周目以降のどこかです。故に、多少は見知らぬ人間とのコミュニケーションに慣れているようです。
※くずかごノートの情報に全く気付いていません。
※衛宮士郎の身体的特徴や性格を把握しました。
※千早とお互いについての情報交換をしました。
※『清浦刹那』に関しては、顔もまともに見ておらず、服装や口調、ピースサイン程度の特徴しか認識していません。
※間桐桜の死体は、D-3 キャンプ場付近にシーツを被せて放置してあります。
間桐桜のポケットに、シアン化カリウム入りカプセル×3が入っています。
【装備】:ハルバード@現実
【所持品】:支給品一式、草壁優季のくずかごノート@To Heart2
【状態】:背中と四肢の一部に火傷(小)、空腹、刹那への復讐心、精神不安定
【思考・行動】
基本:理樹を探し出し、守る。 『清浦刹那』への復讐
0:刹那を殺す。自分、理樹、千早を襲う敵は、例外として殺す。
1:理樹を探し、守る。
2:リトルバスターズメンバーを探し、同行する。
3:刹那の情報を集めるため、同じ制服の人間を探す(殺すかは不明)
4:衛宮士郎を探し、同行する。
【備考】
※参戦時期は謙吾が野球に加入する2周目以降のどこかです。故に、多少は見知らぬ人間とのコミュニケーションに慣れているようです。
※くずかごノートの情報に全く気付いていません。
※衛宮士郎の身体的特徴や性格を把握しました。
※千早とお互いについての情報交換をしました。
※『清浦刹那』に関しては、顔もまともに見ておらず、服装や口調、ピースサイン程度の特徴しか認識していません。
※間桐桜の死体は、D-3 キャンプ場付近にシーツを被せて放置してあります。
間桐桜のポケットに、シアン化カリウム入りカプセル×3が入っています。
041:GET TO BURNING | 投下順に読む | 043:王達の記録 |
時系列順に読む | ||
017:彼等の本気 | 如月千早 | 056:おおきく振りかぶって(前編) |
008:Spicy Drop Marble Jenka | 棗鈴 |