狂ヒ咲ク人間ノ証明 ◆PELOaKeBfU
何も出来なかった…。
自分のこれまでの鍛錬は一体何だったのか?何のために武を極めようとしていたのか?
全ては正義を遂行するため、憎むべき悪を討つためではなかったのか?
で、何故自分はここにいる?何故自分はこうして生き恥を晒している?
自分のこれまでの鍛錬は一体何だったのか?何のために武を極めようとしていたのか?
全ては正義を遂行するため、憎むべき悪を討つためではなかったのか?
で、何故自分はここにいる?何故自分はこうして生き恥を晒している?
そうだ…あの時私は何も出来なかった…悪を討つ刃でありたいと願い、真に己の培った武を存分に振るう機会を、
心の奥底で望んでいながら、何も出来なかった…出来たのはただ震えていただけ。
「私さえ…覚悟を決めていたらば…」
あの少女は死ぬことはなかった、出来たはずだ…いや、やらねばならなかった。
「とんだお笑い草だ」
古の士に憧れ、その士たらんと日々思っていながら、このザマだ。
心の奥底で望んでいながら、何も出来なかった…出来たのはただ震えていただけ。
「私さえ…覚悟を決めていたらば…」
あの少女は死ぬことはなかった、出来たはずだ…いや、やらねばならなかった。
「とんだお笑い草だ」
古の士に憧れ、その士たらんと日々思っていながら、このザマだ。
それでも考えないこともない、例えばあの時私が死んでいれば…。
「レオは泣いてくれただろうか?…」
自らの亡骸にすがりつき泣きじゃくるレオ…乙女にはそれが酷く甘美な光景に思えた。
が、次の瞬間それは締め付けられるような苦しみへと変わる。
あの少年の、姉を失い慟哭する少年の叫びを聞いて、そんなことが思えるわけがない…まして。
鉄乙女が対馬レオを悲しませることなどあってはならないのだから…だがしかしそれも。
「見捨てられたかな…私は」
それは第三者から見れば単なる被害妄想に過ぎないのだが、乙女は確かに感じていた。
あの時、向坂環が己の命を捧げた瞬間の自分の背後の視線を、仲間たちの侮蔑に満ちた視線を、声を。
「レオは泣いてくれただろうか?…」
自らの亡骸にすがりつき泣きじゃくるレオ…乙女にはそれが酷く甘美な光景に思えた。
が、次の瞬間それは締め付けられるような苦しみへと変わる。
あの少年の、姉を失い慟哭する少年の叫びを聞いて、そんなことが思えるわけがない…まして。
鉄乙女が対馬レオを悲しませることなどあってはならないのだから…だがしかしそれも。
「見捨てられたかな…私は」
それは第三者から見れば単なる被害妄想に過ぎないのだが、乙女は確かに感じていた。
あの時、向坂環が己の命を捧げた瞬間の自分の背後の視線を、仲間たちの侮蔑に満ちた視線を、声を。
「乙女姉さん、見損なったよ」
レオが声高に詰る。
「ほら、言っただろえらそうなことを言ってても所詮は口先だけさ」
伊達スバルが軽蔑の視線を向ける。
「もうムリしなくていいんですよ、センパイ」
椰子なごみが哀れみに満ちた慰めを掛ける。
レオが声高に詰る。
「ほら、言っただろえらそうなことを言ってても所詮は口先だけさ」
伊達スバルが軽蔑の視線を向ける。
「もうムリしなくていいんですよ、センパイ」
椰子なごみが哀れみに満ちた慰めを掛ける。
「違う…違う…ううっ」
こみ上げる吐き気に口元を押さえる乙女、いくらこらえても嘔吐物が口元からでろでろと溢れ出す。
嘔吐物に塗れながら考えることはただ一つ…。
「いっそ死にたい…何故」
幕開けに首を吹き飛ばされた少年の姿が浮かぶ、今の彼女にとってそれは決して無残な物ではない。
むしろ…羨望に満ちた思いすら抱ける、ああ、何故自分ではなかったのか?こんな惨めな思いを晒しながら、
無様な生を送るのならば、あの時一思いに殺して欲しかった。
こみ上げる吐き気に口元を押さえる乙女、いくらこらえても嘔吐物が口元からでろでろと溢れ出す。
嘔吐物に塗れながら考えることはただ一つ…。
「いっそ死にたい…何故」
幕開けに首を吹き飛ばされた少年の姿が浮かぶ、今の彼女にとってそれは決して無残な物ではない。
むしろ…羨望に満ちた思いすら抱ける、ああ、何故自分ではなかったのか?こんな惨めな思いを晒しながら、
無様な生を送るのならば、あの時一思いに殺して欲しかった。
なら…いっそ。
乙女は己の支給品の黒光りした拳銃を見る…この引き金さえ引けば全てが終わる。
言葉どおり死にたかった…このまま死にたかった…だがそれすらも乙女には選べなかった。
ここまでの屈辱を、ここまでの恥辱を覚えていながらなお、鉄乙女は死ぬのが恐ろしかった…死にたくなかった。
士道とは死ぬことと見つけたり。
そんな物は絵空事だ、本当の死を見てあの無残で一片の救いすらなき最期を見てそんな奇麗事がほざけるはずがない、
所詮死んだことのない人間に死は他人事に過ぎないのだ、決して逃れえぬものでありながらも…人はそれから目を逸らして、
奇麗事で自分を騙して日々を生きている…だから、だから。
「だからといって私が許されるわけがない!」
鉄乙女という少女は不器用なくせに中途半端に頭が回るので一度悩めばいつまでも袋小路。
さらにプライドが高いため、だれかに泣きつくことも都合よく責任を転嫁することも出来ない、
まさに二律背反の生き地獄だった。
乙女は己の支給品の黒光りした拳銃を見る…この引き金さえ引けば全てが終わる。
言葉どおり死にたかった…このまま死にたかった…だがそれすらも乙女には選べなかった。
ここまでの屈辱を、ここまでの恥辱を覚えていながらなお、鉄乙女は死ぬのが恐ろしかった…死にたくなかった。
士道とは死ぬことと見つけたり。
そんな物は絵空事だ、本当の死を見てあの無残で一片の救いすらなき最期を見てそんな奇麗事がほざけるはずがない、
所詮死んだことのない人間に死は他人事に過ぎないのだ、決して逃れえぬものでありながらも…人はそれから目を逸らして、
奇麗事で自分を騙して日々を生きている…だから、だから。
「だからといって私が許されるわけがない!」
鉄乙女という少女は不器用なくせに中途半端に頭が回るので一度悩めばいつまでも袋小路。
さらにプライドが高いため、だれかに泣きつくことも都合よく責任を転嫁することも出来ない、
まさに二律背反の生き地獄だった。
風が木立を揺らしざわざわと響く…が、それすらも乙女にとっては自身を責めているように思えて仕方なかった。
「やめろ…やめろ」
拳をめちゃめちゃに振り回す乙女。
「あの時何が出来たというのだ!私だって…」
そこまで叫んで…力なくへたりこむ乙女…何が出来たというのか?結論から言えば出来ることなどいくらでもあった。
例えば刺し違える覚悟であの神父に一矢報いることも可能だった、自分の命さえ捨てれば…だが。
そこで気が付く、ようやく…つまり自分は自分が可愛いだけではなく、嫉妬しているのだ向坂環に…、
自分が思い描いていた理想の最期を遂げた彼女に、下劣にも程があるではないか!
「やめろ…やめろ」
拳をめちゃめちゃに振り回す乙女。
「あの時何が出来たというのだ!私だって…」
そこまで叫んで…力なくへたりこむ乙女…何が出来たというのか?結論から言えば出来ることなどいくらでもあった。
例えば刺し違える覚悟であの神父に一矢報いることも可能だった、自分の命さえ捨てれば…だが。
そこで気が付く、ようやく…つまり自分は自分が可愛いだけではなく、嫉妬しているのだ向坂環に…、
自分が思い描いていた理想の最期を遂げた彼女に、下劣にも程があるではないか!
「ふ…ふふふふ…あはははは、私は結局ただ優越感に浸っていたいだけの臆病者だったというわけだな」
もう何もしたくなかった、何もやる気が起きない…死にたくない以前に死のうと思う気力すらない…。
絶望した乙女の目に固く握られた拳が映る…脳裏に幼き日々からの鍛錬の記憶が甦る。
だがもう乙女にとってそれは憎むべき無用の長物に過ぎない、もうそれを行使すべき機会は永遠に喪われたのだから。
もう何もしたくなかった、何もやる気が起きない…死にたくない以前に死のうと思う気力すらない…。
絶望した乙女の目に固く握られた拳が映る…脳裏に幼き日々からの鍛錬の記憶が甦る。
だがもう乙女にとってそれは憎むべき無用の長物に過ぎない、もうそれを行使すべき機会は永遠に喪われたのだから。
「何のために」
袂の大木に力一杯拳を叩きつける、普段の乙女の膂力ならば真っ二つに砕けるはずだが。
今はみしみしと悲しげに軋むだけに過ぎない。
「何のために」
それでも構わずに拳を振るう乙女、悲しげな軋みが木霊する。
拳はすでに血まみれになっていた、だがそれでも乙女は自傷行為を止めようとはしない。
これまでの人生を、これまでの鍛錬を否定するかのように。
だから乙女には気が付かなかった、自分の背後に迫る能天気な歌声も、そしてその歌声の主が。
「ちょっと!何馬鹿なことやってんのよ!!」
と、自分の腕を掴むその時になってもなお。
袂の大木に力一杯拳を叩きつける、普段の乙女の膂力ならば真っ二つに砕けるはずだが。
今はみしみしと悲しげに軋むだけに過ぎない。
「何のために」
それでも構わずに拳を振るう乙女、悲しげな軋みが木霊する。
拳はすでに血まみれになっていた、だがそれでも乙女は自傷行為を止めようとはしない。
これまでの人生を、これまでの鍛錬を否定するかのように。
だから乙女には気が付かなかった、自分の背後に迫る能天気な歌声も、そしてその歌声の主が。
「ちょっと!何馬鹿なことやってんのよ!!」
と、自分の腕を掴むその時になってもなお。
「ふーん、それでそんなことしてたんだ」
杉浦碧と名乗った女性…いや美少女は乙女の独白をただ黙って聞き終わったあと、
「結局馬鹿じゃん」
大胆かつ短刀直入に言い放った。
「く、口が過ぎるのではないですか!」
杉浦碧と名乗った女性…いや美少女は乙女の独白をただ黙って聞き終わったあと、
「結局馬鹿じゃん」
大胆かつ短刀直入に言い放った。
「く、口が過ぎるのではないですか!」
慰めも同意も期待してなかったが…余りではないのか?
「何度でもいうわよ、この馬鹿、馬鹿」
挑発するように繰り繰り返す碧、乙女の顔色が少しずつ変わっていく…
この女に…乙女は座った瞳でジロリと碧を睨む、しかし碧はその爛々とした視線を、
竜鳴館の生徒たちを震え上がらせるその凶眼を物ともせずに受けとめなお笑う、
ギリッ…乙女の歯が軋む、私のこの気持ちがこの女に…このへらへらと薄笑いを浮かべてる女に何が分かるのだ!
「何度でもいうわよ、この馬鹿、馬鹿」
挑発するように繰り繰り返す碧、乙女の顔色が少しずつ変わっていく…
この女に…乙女は座った瞳でジロリと碧を睨む、しかし碧はその爛々とした視線を、
竜鳴館の生徒たちを震え上がらせるその凶眼を物ともせずに受けとめなお笑う、
ギリッ…乙女の歯が軋む、私のこの気持ちがこの女に…このへらへらと薄笑いを浮かべてる女に何が分かるのだ!
「貴様ァ!これ以上私を辱めるな!」
破いた袖口で応急処置をしただけの拳が碧の顔面めがけ放たれる、が…
「何もやる気がしないとか言ってた割にはやるじゃん?大したものね」
その拳は碧の顔を捉える寸前で防がれていた、碧がどこからともなく取り出した巨大な斧によって。
「ま、こんどはさあたしの話も聞きなよ」
拳が届かぬのならばせめて視線だけでもと乙女はさらなる殺気を瞳に込めるが、無論碧はものともしない。
「さっきのはノーカンにしたげるからさ」
どこまでもマイペースな碧の声に乙女は何故か不思議と先ほどとは違う感情を覚えていった…。
挑発に乗ったからとはいえどこうやって僅かでも発散できたからこそだろうか?そう考えれば理解できる、
この人は自分よりも上手だ…そう悟った乙女の身体からようやく殺気が消えていった。
破いた袖口で応急処置をしただけの拳が碧の顔面めがけ放たれる、が…
「何もやる気がしないとか言ってた割にはやるじゃん?大したものね」
その拳は碧の顔を捉える寸前で防がれていた、碧がどこからともなく取り出した巨大な斧によって。
「ま、こんどはさあたしの話も聞きなよ」
拳が届かぬのならばせめて視線だけでもと乙女はさらなる殺気を瞳に込めるが、無論碧はものともしない。
「さっきのはノーカンにしたげるからさ」
どこまでもマイペースな碧の声に乙女は何故か不思議と先ほどとは違う感情を覚えていった…。
挑発に乗ったからとはいえどこうやって僅かでも発散できたからこそだろうか?そう考えれば理解できる、
この人は自分よりも上手だ…そう悟った乙女の身体からようやく殺気が消えていった。
「ま、気持ちはわからないでもないわよ」
お互い三角座りで向かい合う碧と乙女、碧の斧はいつの間に消えている。
「じゃあさ、何もしないで…それで納得できるの本当に?あんたそれじゃ本当の卑怯者になっちゃうよ
まして死んでチャラに出来るなんて、ちゃんちゃらおかしいにも程があるじゃん」
これはもしもの話だけど、と前置きしてから話を続ける碧。
「もし助かったらどうするの?今すぐに助けが来たらどうするの?それでアンタ喜べるの?
このままだとたとえ助かっても自分を憎みながら一生を闇の中で過ごすことになると思うよ?」
言ってからしゃらくさい例えだな、と碧は思う。
お互い三角座りで向かい合う碧と乙女、碧の斧はいつの間に消えている。
「じゃあさ、何もしないで…それで納得できるの本当に?あんたそれじゃ本当の卑怯者になっちゃうよ
まして死んでチャラに出来るなんて、ちゃんちゃらおかしいにも程があるじゃん」
これはもしもの話だけど、と前置きしてから話を続ける碧。
「もし助かったらどうするの?今すぐに助けが来たらどうするの?それでアンタ喜べるの?
このままだとたとえ助かっても自分を憎みながら一生を闇の中で過ごすことになると思うよ?」
言ってからしゃらくさい例えだな、と碧は思う。
いやです、と答えようとした乙女、自分が卑怯者だということなど分かりきってるが、
それでも面と向かって言われると辛いものがある。
「ね、子供の頃、テレビ見なかった?思い出してみてよ、もうだめだって思ったときテレビの中のヒーローはどうしたの?」
「それは…」
ただの絵空事だ、まやかしの欺瞞だ…とは言えなかった、かわりに。
「立ち向かった…どんなことがあっても折れなかった最後まで誇り高く…でも」
それでも面と向かって言われると辛いものがある。
「ね、子供の頃、テレビ見なかった?思い出してみてよ、もうだめだって思ったときテレビの中のヒーローはどうしたの?」
「それは…」
ただの絵空事だ、まやかしの欺瞞だ…とは言えなかった、かわりに。
「立ち向かった…どんなことがあっても折れなかった最後まで誇り高く…でも」
碧の声は乙女の反論を許さない、間髪いれず。
「じゃあさそれをやればいいのよ、憧れたんなら最後まで貫けばいいのよ、あたしはそれをやってるわ」
「お言葉ですがそんなに現実は」
「現実がどうだっていうのよ?そんな現実こっちから願い下げよ…それに」
こんなことになってなお現実がどうとか、それこそ乙女が何度も言う絵空事そのものではないか?
「ですがっ!立ち向かえると思うのですか!?」
「全然」
乙女の言葉をまた受け流す碧。
「じゃあさそれをやればいいのよ、憧れたんなら最後まで貫けばいいのよ、あたしはそれをやってるわ」
「お言葉ですがそんなに現実は」
「現実がどうだっていうのよ?そんな現実こっちから願い下げよ…それに」
こんなことになってなお現実がどうとか、それこそ乙女が何度も言う絵空事そのものではないか?
「ですがっ!立ち向かえると思うのですか!?」
「全然」
乙女の言葉をまた受け流す碧。
「確かにあたしたちの力なんてアイツらにしたらリンゴでも潰すように一ひねりだと思うんだよねーでもね、
それでも正義の美少女碧ちゃんとしては何もせずにはいられないのよ」
正義という言葉を聴いて俯く乙女、何故か碧の顔を見ることができなかった、その代わり乙女は気が付いてしまった。
威勢のいい言葉を並べる碧の手が震えていることを、が、それを責めようとは思わなかった、むしろ。
「ま、でもね…あたしもホントいうと怖かったんだよ、あんたと同じで何もできずに見殺しにしちゃったんだから…
でもあたしはあの子たちにごめんねとは思うけどそれで悩んだりはしない、
悩んだまま何も出来ないまま死んだらあの子たちが本当に可哀想な子になっちゃうから」
それでも正義の美少女碧ちゃんとしては何もせずにはいられないのよ」
正義という言葉を聴いて俯く乙女、何故か碧の顔を見ることができなかった、その代わり乙女は気が付いてしまった。
威勢のいい言葉を並べる碧の手が震えていることを、が、それを責めようとは思わなかった、むしろ。
「ま、でもね…あたしもホントいうと怖かったんだよ、あんたと同じで何もできずに見殺しにしちゃったんだから…
でもあたしはあの子たちにごめんねとは思うけどそれで悩んだりはしない、
悩んだまま何も出来ないまま死んだらあの子たちが本当に可哀想な子になっちゃうから」
「だから…あたしはやるだけのことはやってみる、それで死ぬのならせめてあいつらに命の価値を、生き様を見せ付けてから
笑って死んでやるの、あんたも出来るはずよ」
長年の修練で拳法ダコに覆われ女らしさとは無縁となってる、乙女の手を見る碧。
「こんなに頑張ったんだから、頑張れるんだからさ、ね」
「だが私はまだ」
笑って死んでやるの、あんたも出来るはずよ」
長年の修練で拳法ダコに覆われ女らしさとは無縁となってる、乙女の手を見る碧。
「こんなに頑張ったんだから、頑張れるんだからさ、ね」
「だが私はまだ」
未だ視線を外したままの乙女、自分はそこまで割り切れない、まだ憂いは晴れない、
事実、目に焼きついた惨劇が彼女の心を今も恐怖で苛み続けている。
それでもこの人に、杉浦碧についていけば何かが得られるかもしれないとは感じていた。
事実、目に焼きついた惨劇が彼女の心を今も恐怖で苛み続けている。
それでもこの人に、杉浦碧についていけば何かが得られるかもしれないとは感じていた。
こうしてとりあえずはお互いの友人・知己たちを探していこうということになった2人だったが。
「そういえば鉄乙女って漢字でどう書くの?え、そんな字、じゃああんたこれからてっちゃんね」
「そ…それは」
「あたしもミドリちゃんて呼んでいいから、あ、ちなみにじゅうななさいだから」
噛み合うにはまだ時間が必要のようだった。
「そういえば鉄乙女って漢字でどう書くの?え、そんな字、じゃああんたこれからてっちゃんね」
「そ…それは」
「あたしもミドリちゃんて呼んでいいから、あ、ちなみにじゅうななさいだから」
噛み合うにはまだ時間が必要のようだった。
【C-6 山里/1日目 深夜】
【鉄乙女@つよきす -Mighty Heart-】
【装備: デザートイーグル】
【所持品:支給品一式】
【状態:疲弊】
【思考・行動】
1:碧に従ってレオたちを探す
2: 自分の誇りを取り戻したい
(死への拭いがたき恐と環への劣等感あり)
【装備: デザートイーグル】
【所持品:支給品一式】
【状態:疲弊】
【思考・行動】
1:碧に従ってレオたちを探す
2: 自分の誇りを取り戻したい
(死への拭いがたき恐と環への劣等感あり)
【杉浦碧@舞-HiME 運命の系統樹】
【装備: 不明】
【所持品:支給品一式】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:反主催として最後まで戦う
2: 知り合いを探す。
【装備: 不明】
【所持品:支給品一式】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:反主催として最後まで戦う
2: 知り合いを探す。
008:Spicy Drop Marble Jenka | 投下順 | 010:Let's Play? |
時系列順 | ||
鉄乙女 | 037:吊り天秤は大きく傾く | |
杉浦碧 |