『――きゃあああああああああっ!!』


突如階上から響き渡る悲鳴に真島の凶刃がぴたりと止まる。

「……っ!?」
「なんや、今の悲鳴……」

真島が抱いたのは勝負の最中に水を差された苛立ちでもなく純粋な疑問だった。
それも当然だ。真島はこの城にいるのはリンク一人だと思っていたのだから。同行者の存在を知っていたはずもない。

「いっ……!? あ、ちょ待てやっ!」

未知なる悲鳴の正体に戸惑う真島の隙を突いたリンクはがむしゃらに彼の脛を蹴り、体勢を立て直したかと思えば一直線に上の階へと走り出す。
命綱である盾も拾わず階段を駆け上る姿は彼らしくもない。相当切羽詰まっているのだろうということは誰の目にも明らかだった。

やや遅れて放置された盾を回収しリンクの後を追う真島だが襲いかかる妙な胸騒ぎに眉を顰める。
真島は悲鳴というものを聞き慣れている。命の賭博を何度も行い戦火をくぐり抜けてきた彼の前には演技など通用しないだろう。
そんな真島だからこそ断言できる。今の悲鳴は真に命の危機が迫っている状況から発せられたものだと。
それも声の質から捉えるに年端も行かない少女のものだ。

(ちぃっ……ガキがおったなんて聞いとらんで……)

リンクの背中を見失わぬよう廊下を駆け抜け階段を駆け上がる真島はイレギュラーに思考を乱される。
悲鳴が上がる原因となったのは十中八九トレバーだろう。真島とは真逆の方角から階段を上がったのだからリンクと鉢合わせることなく上の階に上がれたのは当然だ。
問題は悲鳴の主。リンクが戦いを放棄してでも守らなければならない存在である、ということだ。
だとしたら、考えられるのは――――


「――2B! 雪歩!」

六階の廊下、中央部屋の手前で立ち止まり珍しく声を荒げるリンクに伴い真島も足を止める。
その時二人の目に飛び込んできたのは人影が凄まじい勢いで部屋から吹き飛ばされ、廊下の壁に無理やり受け止められている光景だった。
真島はその人影に見覚えがある。記憶に新しい……ついさっきまで共に行動していた人物だ。

「ぐぉお……パワフルすぎるぜ、あの女……っとぉ!?」
「はぁっ!!」

ひび割れた壁に手を付き立ち上がろうとする男、トレバー・フィリップスは目を丸めて横に転がる。
先程までトレバーがいた場所は同じく部屋から飛び出した2Bの追撃により縦一文字の剣戟が走った。
決して脆い素材ではない壁に走る裂傷とそこから覗かせる鏡のような断面が2Bの膂力と刀の切れ味を物語る。間一髪命の危機から逃れたトレバーは過度の興奮に息を荒げた。

「ハーッハァッ! おぉ真島ァ! 見ろよこの女、こいつは最高の獲物だぜ!」
「おーおー、女一人に追い詰められてなっさけないのぉトレバー。言っとくけど手は貸さんからな?」
「上等だぜ! その代わりこの女は好きにさせてもらうぜぇ!」

トレバーと向き合う2Bは真島とリンクの存在に気付きはしたものの気にかける余裕はない。
リンクという助っ人が現れたのは心強いが、その傍にいる真島の存在を見るに助太刀は期待できないだろう。
そうして張り詰められた緊張の糸を気遣ってはくれずリンクは最大の懸念を口にした。

「2B! 雪歩は無事!?」
「部屋の中にいる! 戦いが終わるまでは部屋に居るように伝えてある!」
「おいおい、敵の前でそんな情報喋っちまっていいのかぁ~? っとぉ!」

案の定会話の合間を縫ってトレバーが銃撃を仕掛けた。
降り注ぐ散弾にサイドステップで反応するものの、狭い廊下ということもあり避けきれなかった幾つかの弾丸が皮膚を傷つける。
滴る血を気にも留めず2Bは舌打ちを鳴らしながらトレバーに肉薄し、一閃。斬撃だけは受けまいと床を転がるトレバーの腹に今度は強烈な蹴りがお見舞いされた。
吹き飛ぶトレバー。しかし手応えの薄さに違和感を覚えた2Bの顔色は芳しくない。
身体能力では2Bに軍配が上がるもののパワードスーツの衝撃吸収力は驚異的だ。本来ならば一万年以上もの文明の差があるというのに、それを感じさせない性能があのスーツには秘められている。
何事もなかったかのように立ち上がりショットガンを構えるトレバーに不穏さを覚えたリンクが割って入ろうと足を踏み出すが、真島が伸ばした刀に制止された。



「やめとけや兄ちゃん、これはあの二人の戦いや。それに丸腰のお前が行ったところで邪魔になるだけやで」
「……そう言われて、黙って引き下がれない」
「ヒヒッ、そうやろなぁ。せやったらさっきの続き……しよかぁ?」

言いながら盾と刀を構える真島。きっと自分がこう答えるつもりだったのもお見通しだったのだろう、とリンクは改めて目の前の男の脅威を突きつけられる。
丸腰――正確に言えばナベのフタしか持ち合わせていない自分ではこの男には勝てない。
雪歩が事実上囚われている状況で命を無為に捨てるほどリンクは馬鹿じゃない。形だけの構えは見せているが攻める姿勢は取らず、両者の睨み合いが続く。
実際には真島が攻撃を仕掛けた時点で一方的な戦いになるのだが、それをしない辺り真島も消化試合は好まないらしい。
結果としてリンクは真島を抑える、という表面上の役割を与えられた傍観者となることを強制させられた。

「おいおい、そんな情熱的なアピールするなよ。興奮しちまうじゃねぇか!」
「……っ、うるさい!」

真島とリンクからやや離れた場所にて2Bとトレバーの競り合いが繰り広げられる。
2Bの素早い攻撃に対応しきるのがやっとという傍から見れば防戦一方の立場であるはずなのに、トレバーの言動は2Bよりも余裕を見せている。
それほどまでにスーツの恩恵は大きい。斬撃だけに気を付けていれば打撃を食らっても問題ない上、その斬撃も上昇した身体能力により避けるのは難しくないのだから。
防戦一方はむしろトレバーにとって好ましい。残弾に限りがあるショットガンでは無駄な攻撃は一切許されないのだから、確実に反撃できるチャンスが訪れるまで待ち続ければいい。
例えスーツの力を持ってしても2Bに肉弾戦を挑むのは無謀だろう。両手に抱えるショットガンの残弾はいわば命のメーターだ。

「せぇっ!」

そして、トレバーの勝機は訪れる。
痺れを切らした2Bは威力よりも速度を重視した左のボディブローを放つ。
当然避けられない。スーツ越しの衝撃が来て初めて被弾したことに気が付いた。
トレバーはその攻撃を甘んじて受け入れる。必要以上に後方へと吹き飛んで無理やり距離を離した。
気持ちの悪い浮遊感に吐き気を覚えながらもトレバーは地に投げ出される前に、つまり吹き飛んだ状態のままで引き金を引いた。
追撃を仕掛けようと疾駆していた2Bは予想外の反撃を食らいくぐもった声を上げる。皮膚を貫く鉛玉に足を止めた瞬間を狙い、トレバーは仰向けの状態で銃口を2B――の真上へと向けた。

「おらよっ! プレゼントだぜ!」
「なっ……!?」

銃声が響き無数の弾丸が飛び出す。
パリン、パリンと何かが割れる音に誘われて2Bが上を向けば、そこには支えの鎖を破壊され落下するシャンデリアが視界を覆っていた。
降り注ぐガラス片が肌を切るのも厭わずに剣戟で対処する。真っ二つに切り分けられたシャンデリアは綺麗に2Bを避けて残骸をぶちまける。
なんとか脅威をやり過ごし視線を戻す2Bだが、そこには既にトレバーの姿はなかった。
一体どこへ――辺りを見渡す2Bはすぐにその答えを知る。


「――つ、2Bさん……!」


声がした。
この戦場であってはならない声が。



「あーあーあー、お前がだらしねぇからこの子に出てもらう事になっちまったじゃねぇか」

振り返る。と、中央部屋から現れたのは二つの人影。
灯りを失ったせいで薄暗さが増していてもはっきりと映る。雪歩を片腕に抱えその白い顎元に銃口をあてがうトレバーの姿が。
蒼白の顔面を大粒の涙で濡らす雪歩とは対照的に計画通りに事が運んだことに笑うトレバーの顔が嫌に強調された。

「……雪歩……ッ!」
「2B、さ……私、いや……! ごめん、なさい……っ!」
「ユキホ、ね。ってことはジャパニーズか。いいねぇ! 外国人でも俺はイけるぜ? 顔もレベル高いし、唆られるじゃねぇか!」

自分が絶対的優位に立ったことに余裕が生まれたのか饒舌だったトレバーの舌が更にご機嫌に回る。
対して2Bは己の不甲斐なさに歯噛みする。冷静に考えれば予想できなかったわけではないはずなのに、戦いの中でペースを乱された挙げ句手玉に取られてしまった。
いや、本音を言えば雪歩のことが頭になかったと言っても過言ではない。ただ目の前の敵を殲滅する――その戦いに慣れすぎてしまったがゆえに、守るべき対象を守れなかった。

「雪歩っ!」
「り、リンクさん……わた、し…………こわく、って……!」
「おっと、動くなよ? 俺は構わないが、動いた瞬間ユキホのかわいい顔がミンチになるぜ?」

見せ付けるように揺らされる銃口は無機質に、無慈悲に雪歩の顎から離れようとしない。
もはや己の役目を投げ棄て駆け寄ろうとするリンク。だが次なるトレバーの脅迫がその勇敢さを真っ向から打ち消した。
それは2Bも同じだ。壁を背にし、リンクと2Bの両者に気を配れる位置にいるトレバーに囮は通じない。
しんと静まり返る廊下。雪歩のすすり泣く声だけが響く中で不意にトレバーが吹き出し、大笑いを決めた。

「ハーッハッハァ! なんだよなんだよ、さっきまでの威勢はどうしたよ2Bちゃんよぉ! そんなにこの女が大事なら泣いて土下座でもしてみたらどうだ? 命だけは助けてやってもいいぜ?」
「……ふざけるなっ! 雪歩を離せ!」
「あぁ? 誰に向かって口利いてんだ? ……あーつまんねぇ、泣いて土下座でもしてみせろよ。どうか許してください~ってなぁ! アーッハッハァ!」
「っ、クズが……!」

最悪の状況だ――2Bとトレバーのやり取りを見ながらリンクは思う。
トレバーは話の通じる相手ではない。いわば野生の獣、いやいつ爆発するか分からない爆弾だ。
そしてその爆発は雪歩を巻き込む。起爆剤となるのは――自分と2Bだ。

交渉? ダメだ、自分にも2Bにもそんな話術はない。
不意打ち? ダメだ、完全に見張られていて隙を突けない。
見捨てる? 論外だ。

そうしてリンクと2Bが打開策を見つけあぐねている内に、突然タイムリミットはやってきた。



「――あーあ、飽きたな。殺すわ、こいつ」
「えっ……!?」


そう、トレバー・フィリップスは爆弾だ。
いつ爆発するか分からない。処理方法も分からない。ロスサントスを代表する爆弾なのだ。
火を点けた覚えはないなんて言わせない。この男の導火線はふとしたことで火がつくスグレモノなのだから。
逆らわず、従わず、そうして無益に時間を潰す現状に飽きた。だから刺激がほしい――トレバーに殺しを決意させたのはただそれだけの理由だ。

「い、いや……! だれか、誰か助けてっ! おねがい、たすけて……!」
「可哀想になぁ。まだ若いのに、こんなおっさんに脳味噌ぶちまかれて死にたくなんかねぇよなぁ? けど決まったことなんだ、ごめんなぁ。恨むなら無能なお仲間さんを恨めよ?」
「ひっ……! いや、いやぁ! 死にたくないっ! 助けてっ! プロデューサーさん……っ!」

心底憐れむように語りかけるトレバー。その悲しげな表情はとても殺人鬼のものとは思えない。
しかしそれが一層雪歩の恐怖を煽り立てる。真っ白に染まる頭を駆け巡る記憶が現実とごちゃまぜになり、ここにいない名前を紡いでしまう。
名を呼ばれたわけでもないのに2Bとリンクの心に強い無力感が襲いかかる。雪歩を救えないという最悪の結末を予想してしまった2Bとリンクは咄嗟にトレバーへと駆け出した。
二人が行動を起こしたということが意味するものはすなわち、雪歩の死。
引き金に指を掛けたトレバーは先の表情とは打って変わった満面の笑顔を見せた。


「ざーんねんでしたぁ」
「やめろおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ――――!!」











ヒュン、と風切り音が鳴る。
風の抵抗を意に介さず真っ直ぐ突き進むそれは吸い込まれるようにトレバーの持つ銃に突撃し、数メートル先へ弾き飛ばした。



え、という声は誰が漏らしたものか。
恐らく全員なのだろう。それをしでかした男以外の全員だ。
カラン、と音を立てて床に転がるショットガンとそれに付き添う形で寝転ぶ一本の刀。
雪歩よりも、リンクよりも、2Bよりも先に犯人を探し当てたトレバーは怒りの形相をその男へと向けた。

「――マジマぁ……!」

まるでダーツをするかのようなスマートな姿勢で口角を釣り上げる乱入者、真島吾朗。
幾多の曲者と出会ってきた桐生一馬を持ってしても読めないと言わしめた狂犬、真島吾朗。
そんな真島吾朗というとっておきの核爆弾は、トレバー・フィリップスでさえも手がつけられない。

「シラけることすんなやぁ~……なぁ? トレバー」

ニヒルな笑みを浮かべながらも真島はその全身から滲む威圧感を隠そうとしない。
その威圧感に当てられてか、獲物を改めたのか、腕の中であんぐりと口を開ける雪歩を乱暴に突き飛ばしたトレバーは血走った瞳で真島を睨みつけた。

「雪歩! 怪我はない!?」
「ぅ、……は、はい……私、助かったん……ですか……?」
「ああ……もう大丈夫だよ」

雪歩を受け止めた2B。突然の事態に困窮を極めながらもその顔はひとえに雪歩が助かったことへ安堵していた。
駆け寄るリンクも同様に。しかし視線は雪歩から真島へと移される。
トレバーと同じく襲撃者という立場でありながら今まさにそのトレバーと対峙している存在。リンクは彼の真意を見抜けぬまま、思わず口を開いた。

「どうして……あいつの仲間じゃ?」
「そのつもりやったんけどな、あのアホのやり方が気に食わんのや。せやから邪魔した。それだけや」
「……騎士道精神?」
「アホ抜かせ、そんな高尚なもんとちゃうわ」

リンクは幾つか言葉を交わしても真島の考えの断片を読むことすらできない。
できないが、それでもなんとなくこの男は理屈で動いているわけではないのだと感じた。

「おうお前ら、こいつは俺が相手したるからその子連れて逃げや」
「……、……言われなくてもそうする」
「けっ、生意気な嬢ちゃんやなぁ。けどそういうの、俺は好きやでぇ?」
「そう。私は嫌い」

真島の言葉に即座に返事を返したのは2Bだった。
トレバー・フィリップスという敵は未知数だ。何を隠し持っていても不思議ではない。
それに雪歩を抱えた状態では自由に動けないし、この狭い廊下で乱戦になれば誰かが巻き添えを食らう恐れがある。
であればここは無理に攻め入るよりも真島一人に任せた方が得策だろう。そう判断して雪歩を抱えた2Bは離脱を試みた。
去り際に雪歩は2Bに抱えられながら何度か真島に礼を言おうとしていたが、未だ冷静さを取り戻せず言葉にならない嗚咽を上げるだけになりそれに気遣う形で真島が腕を上げて応え、遠ざかる2Bの背中を見送った。


「あ、ちょい待てや兄ちゃん」

後に続こうとしたリンクが呼び止められる。
一刻も早く彼女たちを追いたい気持ちがあったが、一応は恩人ということもありリンクは足を止め向き直った。

「ほれ、やるわ」
「! これって……!」

向き直るやいなやリンクへ向かい二つの物が投げ渡される。
一つは盾。階上へ上がる際に放置してしまったものだ。
もう一つは刀。恐らくは真島のもうひとつの獲物なのだろう。自身との戦闘の際に装備していたものよりも幾らか大振りだった。
それらを受け取り装備する。ただそれだけの事ながら、今この瞬間リンクの戦力は数十倍にも跳ね上がった。

「それがあれば本気出せるんやろ? ……次に会うたときは本気でやろうや」
「……出来ればもう会いたくない」
「ヒヒ、まぁそうやろなぁ。あー、それともう一つ。お前、名前は?」

まさかここに来て名前を聞かれるとは思っておらずリンクは言いよどむ。
しかしそれも数瞬。礼も兼ねて己の名を告げた。

「リンク」
「リンク、か。あの子のことしっかり守ったれや」

リンクの心構えとは裏腹に告げられた言葉は予想よりもずっと優しげなものだった。
言葉に迷う。もちろんと答えるべきか、お前が言うなと一喝すべきか。

「俺を殺そうとした人が言う台詞じゃない」

結果、リンクは後者に近い選択肢を取った。

「あァ? んな細かいこと一々気にすんなや! で、どうなんや?」
「……守るよ。命懸けで」
「よう言うた! ほなもう行けや、あの鬼さんもいつまでも待ってはくれへんやろうからなぁ」

真島に促される形で前者も答えることとなったリンクは、それでも嘘偽り無く答えたつもりだった。
第一この男に嘘など通用しないのだから。彼の答えを聞いた狂犬は満足げに頷き、もう一つの狂気に右目を向ける。
右手にショットガンを持ち、左手で共和刀を翳すその姿はある種芸術性さえ感じられる。その品性を損なうのはやはり醜く歪んだ顔面だろう。
トレバーの異常性を感じ取ったリンクは無言のまま、しかし密かに真島が生き残るよう祈りながらその場を後にした。






リンクが立ち去ったのを確認して真島は自嘲混じりの息を吐く。
随分と勝手なことを言ったものだ、とどこか自分の言動に呆れていた。
なぜあんな事を言ったのか。それは真島自身も気付いていたが、気付かないふりをしていた。

重ねてしまっていたのかもしれない。
殺し合いという最悪の状況に巻き込まれて、トレバーという災難に見舞われて。
黒い、黒い、どす黒い闇の中に放り出された雪歩という少女を――あの、マキムラマコトと。
無意識の内に抱いてしまったのかもしれない。あの少女を死なせてはならないという使命感を。
十七年前に見たあの光景を今、再び見たのだ。


「――さて、待たせたのぉ」


穏やかな、慈しむような真島の右目は再度狂犬のものに戻る。
神室町の誰よりも狂った睥睨を受けたトレバーは臆せず、それどころか濃密な狂気で返した。

「マジマぁ、俺はお前が正気とは思えねぇんだ。なんでお前が俺の前に立ってんだ?」
「はっ、一々説明せなアカンほど年食ってへんやろ? お前も言うたやろ、好き勝手暴れる……ってな」
「おいおい、限度があるじゃねぇか。俺たちには俺たちなりの暗黙のルールがある……そうだろ、ブラザー?」
ルール? あー、すまんのぉ。俺、ルールって言葉から最も遠くにいる男なんや。てっきりトレバーもそういう類の人間や思うとったんやけどなぁ……どうやら買いかぶり過ぎてたみたいやわ」
「……オーケー。そんなに死にてぇなら殺してやるよマジマ。お前なら殺しても良心が傷まずに済みそうだぜ」

こうして問答が交わせていることが不思議なくらいにトレバーの内心は憤怒に満ちていた。
極上の獲物に逃げられ、同盟を組んだ男に裏切られ――元々常識という枠組みを外れているトレバーは真島を殺すことだけを考えていた。
雪歩たちを見逃したのも決して流儀などではなく、真島を殺すのに最適の場が整うための工程に過ぎない。むしろ奴らが勝手に消えてくれてありがたいと思うくらいだ。
そうしてついに場が整った。誰も邪魔の入らない、一対一の殺し合い。ロスサントスでは味わえなかった刺激が味わえる。
そのはずなのに、当の真島は緊張感の欠片も見せず退屈そうに溜息をこぼしていた。



「――俺はなトレバー、飽きてしもうたんや」
「あぁ?」

いざ殺そうと銃口を向けようとして、トレバーの手が止まる。
別に殺すのが躊躇われたわけじゃない。だが真島ほどの男が、この殺し合いという愉しい状況で飽きるなどどういった理由があるのか。
少しだけ興味が湧いただけだ。

「殺し合い言うくらいやから集められたんは俺やお前みたいなクズの戦闘狂ばっかりや思うとった。けどなぁ、さっきの娘はどっからどう見てもカタギやんけ。こないなとこにおっちゃいかん子や。……こないなもん殺し合いとちゃう、B級にも満たんようなくっだらんスプラッタや」
「……長々と語ってるがマジマ、てめぇは要するに何が言いたいんだ?」
「決まっとるやろ。殺し合いなんぞよりももーっと面白いことを考えついたんや」

待ってましたとばかりに真島は歯を剥き出しにして笑った。

「このゲームをぶっ壊すんや。どや? 楽しそうやろ」

飛び出した言葉は一種の宣戦布告だ。
盗聴されている可能性などとうに思いついている。その上でのこの発言。
なるほど確かに、この男はイカれているとトレバーは思う。ならばこの魅力的な提案に乗るか?
そんな迷いをコンマゼロ秒で切り捨て、トレバーは再び凝縮された殺意の塊を真島へとぶつけた。

「そいつは利口じゃねぇ。こんな面白いゲーム、そう簡単に終わらせるわけにはいかねぇなぁ」
「はっ、そう来ると思うとったわ。……ほな、御託は抜きにして喧嘩しよか」
「それはいいが、喧嘩って表現は頂けねぇな。俺様の一方的な殺戮ショーだ。……まさか、この武装を見て勝てるだなんて思ってねぇだろ? 戦車にバイクで突っ込むようなもんだぜ?」

トレバーがそう断言するのも当然のことだ。
真島とトレバーの武装の差は一目瞭然。
パワードスーツ、ショットガン、日本刀――それらがトレバーにあって真島にはない。
幾ら真島が達人であろうとこの差は決して埋められない。トレバー及び大多数の正常な人間がそう思うだろう。

「ああ。せやからこれで”イーブン”や」
「……あ? なんだそりゃ、不細工なアクセサリーだな」

だが、現実は違う。
真島が取り出し身につけた腕輪。
一見趣味の悪い装飾品に見えるそれの名は――ほしふる腕輪。
対象のスピードを跳ね上げるマジックアイテムの一種だ。真島がこれを今まで隠し持ち、出し渋っていたのにはわけがある。といってもそれはあまりにシンプルな理由だが。



「助かったでぇ。俺がこれ使うたら無双してまうから、そのくらい固めてくれんとな」

そう、真島吾朗という男は一方的な戦いを好まない――ただそれだけの理由だ。

「……なんだ、そりゃ……」
「はっ、言葉通りの意味や。もう一回言わなきゃあかんか?」
「そんなの、そんなの……!」

自分がコケにされていると理解したトレバーは肩を震わせる。
怒りに震えているのか。人の感情的な部分を見るのが好きな真島はもっと煽ってやろうと片側の筋肉を動かすように笑う。

「悲しいじゃねぇかぁ~~~~っ!!」
「は……!?」

しかし、顔を上げたトレバーは泣いていた。
まるで子供のように、恥も外聞もなくみっともなく大声を上げて泣きわめく。
決して演技ではない。トレバーは心の底から泣いて、いや――トレバーの数ある人格の一つが顔を出しその本性を顕にしていたのだ。
そうして呆気にとられている内に段々とトレバーは泣き止んでいく。子鹿のように震えていた身体はいつしかピタリと止まり、未だ目尻に涙を溜めながら燃えるような瞳で真島を射抜いた。

刹那、銃声が鳴り渡る。
数秒前まで大泣きしていたとは思えぬほど躊躇なく、冷徹に目の前へショットガンをぶっ放した。
それこそが、この狂気こそがトレバーの持ち味。そして大抵の者はそれに惑わされたままあの世へと運ばれていく。




「――どこ狙ってんのや、オッさん」


だが、真島吾朗にそれは通用しない。
銃弾が放たれる寸前、銃口が向けられた時点で動き出していた真島はトレバーの視界から掻き消え、あろうことかその背後に回っていた。
トレバーが反応するよりも早く脇腹に衝撃が走る。2Bのものと比べても遜色ないそれはトレバーを派手に壁に叩きつける。
戦塵を払い、立ち上がるトレバーの顔には驚きと歓喜が入り混じっていた。

「ハーッハッハッハァ!! マジかよ!? パワードスーツなんかよりよっぽどファンタジーだぜマジマぁ!」
「お褒めに預かり光栄や。……にしても随分タフやな、こりゃ手がかかりそうやで」

互いに互いの支給品の性能を思い知らされながらも笑みは絶えない。
そうでなくてはつまらない。常人とは違ったベクトルに捻じ曲がった思考を持ち、相容れない狂気を掲げながらも二人が抱いたのは全く同じ感想。
向き直る真島とトレバー。そこでふと今の衝撃で壁から落下した時計に目が移った。

「放送まであと十分ってとこか……ほんなら五分で片付たるわ!」
「奇遇だなマジマぁ! 俺もそう言おうと思ってたところだぜぇ!」

時計の長針がてっぺんに重なる。
放送まで残りジャスト十分。二人が戦闘に要するには長過ぎる時間。
だからこそ二人の目標は一致する。白く染まりだす空が向き合う二人の横顔を照らし、影を廊下に伸ばした。


【C-2/Nの城/六階廊下/一日目 早朝(放送直前)】
【真島吾朗@龍が如く 極】
[状態]:脇腹に痛み(小)、疲労(小)、興奮
[装備]:ほしふるうでわ@ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本行動方針:ゲームをぶっ壊す。
1.とりあえずはトレバーをぶっ飛ばす。
2.桐生チャンを探しに行こか。
3.雪歩が気がかり。

※参戦時期は吉田バッティングセンターでの対決以前です。

【トレバー・フィリップス@Grand Theft Auto V】
[状態]:興奮、愉悦、怒り、悲しみ、二日酔い
[装備]:パワードスーツ@METAL GEAR SOLID 2、共和刀@METAL GEAR SOLID 2、レミントンM1100-P(残弾数4)@BIOHAZARD 2
[道具]:基本支給品(水1日分消費)
[思考・状況]
基本行動方針:好き勝手に行動する。ムカつく奴は殺す。
1.マジマを殺す。
2.その後にユキホたちも殺す。
3.マイケル達もいるのか?

※参戦時期は「Cエンド」でのストーリー終了後です。
※ルール説明時のことをほとんど記憶していません。

支給品紹介
【ほしふるうでわ@ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて】
真島に支給された腕輪。
装着者のすばやさを+100する効果がある。
しかし制限として長距離などの移動の際には負担が大きくなる。

【パワードスーツ@METAL GEAR SOLID 2】
トレバーに支給された人工筋肉を採用した最新式の強化服。元の持ち主はソリダス。
スーツの表面や内部にはセンサーが神経のように張り巡らされており、センサーが衝撃を検知すると瞬時に人工筋肉が収縮し、ダメージを拡散させる仕組になっている。
また、着用者により任意に出力調整を行うことができ、高出力モードでは人工筋肉が大きく膨らむ(最大で三段階目まである)。
ネックガードが付いており、戦闘時にはシャッターが閉じて頚部や顔面を保護する。
足には加速装置が装備されており、高速で移動して敵を撹乱したり、突進して鋭い一撃を叩き込んだりすることができる。
スネークアームは付属していない。









Nの城を飛び出したリンクたちは城門前に停めていたチョコボに跨り、即座に765プロへと向かっていた。
過ぎたことは仕方がないが、恐らくはNの城に向かったことは間違いだったのだろう。
犠牲が出なかったのはあくまで真島の手が加わったからで雪歩が殺されてもおかしくなかった。
あの時素直に765プロへ向かっていれば――2Bとリンクの間で同じ後悔が生まれる。

「……!」

その時、リンクの背中を雪歩がぎゅっと掴んだ。
騎乗が安定していなかったのか。慌ててリンクはスピードを緩めるが、それでも雪歩はリンクの背中を掴んで離さない。
嫌だったわけではないがどこか落ち着かなくて、リンクは思わず雪歩に投げかけた。

「雪歩、どうしたの?」
「……ひっく、ぐす……っ、……う……」
「雪歩?」

しかし返ってくるのは掠れた嗚咽のみ。
並走する2Bも雰囲気の変化を察知してか雪歩に呼び掛ける。
そうして雪歩が言葉を紡げるようになるまで暫く、ようやく彼女から返事が返ってきた。

「わた、し……生きてるん、ですよね……。あの人に、殺されかけて……それでも、生きてる……、……!」

その言葉を聞いてリンクと2Bはハッとした。

そう、雪歩はあくまで一般人なのだ。
戦いとは無縁な生活を送り、魔物や機械生命体といった人を襲う存在とも出会ったことがないような平和な世界で生きてきた、ただの人間なのだ。
殺し合いという場に放り出されて、どうすればいいのかもわからず泣き叫んで怯えることしか出来ない。そんな無力で、弱くて、小さい存在なのだ。

そんな彼女が今、殺されかけた。
本物の銃弾を吐く本物の銃を突きつけられ、生きる権利を奪われかけた。
それがいかに雪歩の心を深くえぐり、恐怖と絶望を煽ったのか――生まれたときから戦いの場に身を置いてきた二人は察せなかった。

「わたし、すごく怖くて……! 死んじゃったらどうしようって、もうみんなに会えないって……! もう嫌、嫌なんですっ! 殺し合いなんて、もう……! こんな思い、したくないんですっ!」

彼女の訴えはある者が見れば我儘だと一喝できるような内容だった。
そんなのみんな同じだ、お前だけじゃない。誰だって死にたくない。誰だって嫌だ。
けれどそんな心無いことを言える人間はこの場にはいない。
重みが違うのだ。萩原雪歩という一般人が語る死にたくないという願いは。
ここに連れてこられる数時間前までは普通の生活を送れていた彼女だからこそ、元の世界に帰りたいという思いは誰よりも強い。



「――俺たちは」

だからこそリンクは口を開く。
彼女と同じ目線に立つことなんて出来ないけれど。気の利いたことなんて言えないけれど。
それでも反射的に、ぽつぽつと言葉を返していた。

「俺たちは、雪歩よりも強い。だから雪歩の怖さとか、痛みとか……全部をそのまま知ることは出来ない」
「う、ぅ……分かってます、そんなの……けど……!」
「うん。そう言われたって怖いものは怖いだろうし、嫌なものは嫌だよね」

雪歩だって分かっていた。
リンクも2Bも、自分とはまるで違った世界で戦ってきた。
自分よりもずっと立派で、遠い存在だ。
今回も自分が原因で二人まで巻き込んでしまった。リンクと2Bの強さを見る度に自分の無力さが刃となり、己の胸を抉る感覚に襲われる。
結局リザードンだって出す暇なんかなかった。仮に出せていたとしてもロクな指示など出来ず結果は同じだっただろう。
いつ見限られてもおかしくない。けれど一人になりたくない。そんなせめぎあいの中で雪歩の鼓膜は暖かな声を聞いた。

「だから、雪歩は俺が守るよ」

え、と思わず雪歩は聞き返す。
叱られると思っていた。呆れられると思っていた。
けれどリンクの声はひどく優しくて、しがみつく背中がより大きく見えた。

「戦える私達が戦えない雪歩を守る。それは当たり前のこと」
「2B……さん……」

やがてそれ以上のリンクの言葉を前借りするように2Bが語る。
理屈で言えばそうなのだろう。それが正解だ。
しかしそれがどんなに枷となり、負担となるのか。少なくとも無表情でそう言い切れるほど簡単なものではない。
二人分の善意を受け止めて、それでも小さな腕では受け止めきれなくて、思わず雪歩は声を荒げた。

「私、ダメダメで……何も出来なくて、泣き虫で……皆さんの足を引っ張ってしまうのに……なんで、なんでそんなに優しくしてくれるんですか!?」
「理由なんてないよ」
「答えになってません……!」
「守りたいから、じゃダメ?」
「ダメですっ!」

半ばヤケになった雪歩の勢いに押されてリンクは言葉に詰まる。
どうしたものかと逡巡を重ねて2Bの言葉を待ってみるも、ここはリンクが答える番だとばかりに無言を貫き通している。
リンクは困ったように眉を下げながら、雪歩からは見えない弱気な表情を浮かべた。



「俺も一つ、謝らなきゃいけないことがあるんだ」
「え?」
「俺は雪歩とゼルダ姫を重ねてた。だから、守りたい理由はそれなのかもしれない」
「ゼルダ姫、って……」

突如のリンクの告白。雪歩はその中で聞き覚えのある名前を耳にする。
ゼルダ姫――ここに来てそう経たない内に情報交換の際にリンクの口から聞いた名前だ。
詳しくはないがゼルダ姫の身の上の話も聞いている。この会場にも存在しているハイラル城の姫であり、リンクは彼女の専属騎士なのだと。
それ以上の情報は雪歩も知らなかったのでなぜ今その名前が出たのか疑問を呈した。

「俺はゼルダ姫を守りきれなかった」
「え……!? リンクさん、が……?」
「ああ。なんとかお互いに生きてはいたけど、ね。けど死んでもおかしくなかった。今回のように」

語りながらリンクはあの時の記憶を想起する。
完全に覚えているわけではない。けれど、幾百のガーディアンに囲まれて自分がゼルダ姫を守りきれずに力尽きたことは覚えている。
とどのつまり、リンクは万能などではないのだ。もしそうならば真島に不覚を取ることもなかったし、雪歩を危険な目に遭わせることもなかっただろう。
初めて知ったリンクの過去に雪歩は戸惑いを隠せず、リンクが敗れる姿など想像できなくて言葉に迷った。

「あの時のような失敗は繰り返さない。もう目の前で人は死なせない。それが俺の贖罪なんだ」
「……リンクさん、……」

その一言は雪歩に様々なイメージをもたらした。
守るべき存在を守りきれず倒れてしまった無念というのはきっと想像を絶するものなのだろう。
今こうしてリンクが決意を固めている裏でもずっと後悔の念が付き纏い、不安が渦巻いているのだろう。
リンク本人が感じているものと比べたらずっと小さなそれを感じ取って、雪歩は少しだけリンクとの距離が縮まったような気がした。
物理的なものではなく、気持ち的に。手が届かないから手が届きそうになった程度の変化。
それでもこうしてリンクの弱さを知った雪歩は、大きな一歩を踏み出せたような気がしていた。



「それに、約束もあるしね」
「約束、ですか?」
「……うん。ちょっと変な人との約束」

リンクの脳裏によぎるのは真新しい記憶。
結局あの眼帯男、真島は何者だったのか。今となっては確かめようもない。
胸の上に刻まれた傷がずくんと疼いたような気がする。覚悟を問うてるつもりなのだろうか。
リンクの気持ちは変わらない。言葉にはしないが、真島がつけた自身の唯一の傷跡を片手でなぞり、心中で宣言した。

「……リンクさん、2Bさん」
「ん?」
「これからも、迷惑を掛けますけど……私、ダメダメですけど……守って、くれますか?」

雪歩の声の震えの理由は恐怖ではない。
もっと熱い何かが、二人に対する思いが行き場を失って溢れかけているせいだ。
対する2Bとリンクの返答は、

「「当たり前だ」」

その言葉を聞いて雪歩はどっと堪えていた涙を溢れさせる。
恐怖や不安によるものではない、安堵と嬉しさによる生暖かい涙。
彼女の嗚咽を制止などしない。存分に泣いて、感情を吐き出すと良い。
人の気持ちに疎いながらも2Bとリンクの両名は互いに見合い、それ以上は何も語らずに前を向いた。


【C-2/Nの城付近/一日目 早朝(放送直前)】


【リンク@ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド】
[状態]:胸上に浅い裂傷、決意、チョコボに騎乗中
[装備]:民主刀@METAL GEAR SOLID 2、デルカダールの盾@ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて
[道具]:基本支給品(残り食料5/6)、ナベのフタ@現実
[思考・状況]
基本行動方針:守るために戦う。
1.D-2、765プロへ向かう。
2.雪歩を守る。
3.首輪を外せる者を探す。
4.ゼルダが連れてこられているかどうか情報を集めたい。

※厄災ガノンの討伐に向かう直前からの参戦です。
※ニーアオートマタ、アイマスの世界の情報を得ました。

【ヨルハ二号B型@NieR:Automata】
[状態]:両腕に銃創(行動に支障なし)、決意
[装備]:陽光@龍が如く 極
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いの破壊。
1.D-2、765プロへ向かう。
2.雪歩を守る。
3.首輪を外せる者を探す。9S最優先。
4.遊園地廃墟で部品を探したい。

※少なくともAルートの時間軸からの参戦です。
※ルール説明の際、9Sの姿を見ました。
※ブレスオブザワイルド、アイマスの世界の情報を得ました。

【萩原雪歩@THE IDOLM@STER】
[状態]:不安、死への恐怖、チョコボに騎乗中
[装備]:モンスターボール(リザードン)@ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー
[道具]:基本支給品、ナイフ型消音拳銃@METAL GEAR SOLID 2(残弾数1/1)
[思考・状況]
基本行動方針:自分の無力さを受け止め、生きる。
1.D-2、765プロへ向かう。
2.2Bとリンクへの信頼。
3.協力してくれる人間を探す。他に765プロの皆がいるなら合流したい。

※ブレスオブザワイルド、ニーアオートマタの世界の情報を得ました。

【支給品紹介】
【リザードン@ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー】
2Bに支給されたポケモン。元の持ち主はレッド。
特性はもうかで、覚えているわざはエアスラッシュ、フレアドライブ、りゅうのはどう、ブラストバーン。

【モンスター状態表】
【リザードン ♂】
[状態]:健康
[特性]:もうか
[持ち物]:なし
[わざ]:エアスラッシュ、フレアドライブ、りゅうのはどう、ブラストバーン
[思考・状況]
基本行動方針:???
1.俺の出番はまだか?



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064:小さな一歩 時系列順 066:アリオーシュの奇(出題編)
投下順
054:ささやかなふれあい 萩原雪歩 086:一難去って……
リンク
ヨルハ二号B型
018:最凶のふたり 真島吾朗 091:誓って殺しはやってません!
トレバー・フィリップス

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最終更新:2022年06月23日 13:30