「ねえ、千早ちゃんは、どうしてアイドルを目指しているの?」
「私には、歌しかないんです。
歌っている時だけは、自分自身の存在を感じることができる。
だから、私は歌い続けるんです。そして、いずれは高みへ到達できればと」
「そうなんだ……」
○
八十神高等学校の保健室は、教室棟一階、下駄箱の近くにある。
室内には、怪我をした生徒を手当てするためのベンチや相談事を聞くためのテーブル、身体測定のための器具などが置かれている。
保健室という場所が持つ清潔なイメージよりも、すすけた壁や年季が入った調度品が目について、古びたイメージが先行するような部屋だ。
そんなことを思いながら、私は保健室へと足を踏み入れた。
その両腕に、天城雪子の遺体を抱えて。
「これで平気かしら……」
雪子を白いベッドの上に寝かせた私は、そう呟いた。
遺体を保健室に運んできたのは、命の恩人を放置しておけないと考えたからだ。屋上に倒れたままでは、風雨にさらされてしまいかねない。
そこで、学校の保健室ならベッドがあると思い付いたのだ。
しばらく歌い続けたことで、いくらか冷静さを取り戻してきたのだろう。
「夢じゃ、ないのよね」
血の気の無い雪子の顔を見ながら、ぽつりと呟いた。
屋上で見た光景は、まるで夢のようだった。雪子の召喚するペルソナ、眼鏡の少年がボールから出した猛獣、金髪の青年が降らせた隕石。
常識とはかけ離れた出来事の数々は、夢のようでありながら、しかし現実なのだ。
いくつもの破壊の痕跡や血痕、それに燃え尽きた少年の遺体は、屋上に残されたままだ。
「……」
ベッドの近くに置かれた丸椅子に腰掛けて、目を閉じる。
殺し合いが進行している現状が怖い。首輪によって生死の自由を奪われている現状が恐ろしい。
そして、私自身がそうした現状を飲み込み始めているらしいことに、嫌気が差した。
しばらく自分の肩をきつく抱きしめても、身体の震えは治まらなかった。
『ごきげんよう、みんな。殺し合い楽しんでる?』
そのとき、放送が私の鼓膜を振るわせた。
私は思わず立ち上がり、両手を握りしめて天井を仰いだ。
殺し合いが開始してから、もう六時間も過ぎていたのだ。
『こっちはすごーっく楽しませてもらってるわ! 声だけでしか分からないのが残念なくらいにね』
無邪気な声に神経を逆なでされながら、それでも放送に耳を澄ませた。
何か重要なことを伝えていて、それを聞き逃したから死んでしまう、という事態は回避したい。
その発想も、現状に適応している証拠だということに気づき、また嫌気が差した。
そうしている内に、参加者の名簿の話が始まった。
「名簿……?あっ!」
私は周囲を見渡して、ハッとした声を上げた。
雪子を運ぶことに気を取られて、支給品の入ったデイパックを屋上に置いてきたことに気づいたのだ。
このままでは名簿を確認することができない。
すぐに屋上に向かうか、それとも放送を聞き終えてから屋上に向かうか。逡巡する間にも放送は進んでいく。
『これでお友達がどれくらいいるのかとか、どれくらいの人が参加してるかとかも分かるでしょ?』
「くっ」
その言葉に触発されて、私は保健室を飛び出した。
この殺し合いに誰が参加しているのか、気にならないわけがない。
もしかしたら知り合いがいるかもしれない、という不安を解消するために、階段を駆け上がる。
『それじゃあ、死者の名前を発表するわ――』
胸がずきりと痛む。雪子の名前が呼ばれることが予想できたからだ。
「……え?」
しかし、その数秒後。
階段の踊り場で、私は足を止めた。
あまりにも耳馴染みのある――と同時に言い慣れた――名前を聞いたからだ。
「嘘……」
放送が終わり、静寂が訪れる。
私はふらふらと階段を上がっていき、屋上の扉を開けた。
マナの放送を嘘だと決めつけてしまえるほど、私は楽観的ではない。
事実として命を落としている雪子の名前も聞こえた以上、放送で呼ばれたのは死者の名前なのだと、認めざるを得ない。
「……でも、聞き間違いの可能性も」
それでも、素直に受け止めるには、その事実は重すぎた。
おぼつかない足取りのままデイパックへと近づき、震える手で名簿を取り出す。
そうして藁にも縋る思いで開いた名簿は、私に逃れられない現実を突きつけた。
天海春香。
その名前を見た瞬間、何かがストンと抜け落ちた気がして、私はその場にへたり込んだ。
そうして数秒後、頬を伝っている温かいものが涙だと気付いて、私は嗚咽をもらした。
天海春香はもうこの世にいない。
その事実が、理由も判然としないままに、どうしようもなく心を刺激する。
これがいわゆる“心が折れる”という状況なのだろうか。
「……だめ」
ついさっき、雪子の遺体を前にして、生き続けることを誓ったばかりだ。
そう、私は生きて歌い続けなければならないのだ。
優のためにも、雪子のためにも、そして春香のためにも。
どうにかして殺し合いから脱出して、765プロの事務所に戻る。
そして、そして、そして。
――だけでいいんだよ――
「え?」
混濁する脳内に、声が響く。
聞き覚えのあるその声が、私の中にあるいくつかの記憶を呼び覚ました。
○
およそ一年前、とあるオーディション会場に私はいた。
長机と椅子があるだけの簡素な部屋で、五名の審査員と十数名の新人アイドルが対面していた。
「――趣味はお菓子作りです!!よろしくお願いします!」
「はい、オッケーです」
参加者はデビューして間もない新人ばかり。
誰も彼もが笑顔を振りまき、審査員の質問にハキハキと答えていた。
ただ一人、私だけが真顔のままだった。
「では次の方、自己紹介をお願いします」
「はい」
私の態度には理由があった。
もともとは、ドラマ主題歌の歌手を選抜するオーディションに応募するはずが、プロデューサーの手違いで、キャストを選抜するオーディションに登録されてしまっていたのだ。
当然のように私は不服を伝えたが、せっかくの機会だからとプロデューサーに懇願されて、しぶしぶ会場を訪れた。
つまり、不本意な仕事を、プロデューサーの不手際で押し付けられたのだ。
そんなオーディションへの意欲は、無いに等しい。
「765プロダクションから来ました、如月千早です。
歌には自信があります。ロックから民謡まで、どのようなジャンルでも歌います」
それゆえに、私は審査員に対して淡々と答えた。
媚びるような猫なで声のアイドルも大勢いる中で、その声は室内によく響いた。
「えっと、如月さんはアイドルだよね?
歌も良いけど、演技をする上でのアピールポイントとかあるかな?」
「私はいわゆる『アイドル』になるつもりはありません。
プロの歌手、ボーカリストとしての高みを目指したいと考えています」
「そ、そう……オッケー」
審査員たちは当惑する表情を見せて、それからひそひそと言葉を交わした。
ここまでの応答で、審査員からの印象が悪くなったことを感じながら、けれども余計に言葉を紡ぐこともせず、そのまま促されて座席についた。
「……なにあれ、何様のつもり?」
「ボーカリストって……来るところ間違えてるでしょ」
周囲からは、嫌悪感を含ませた小声が聞こえた。
現代は、戦国時代と称されるほどアイドルの人数が増えており、代わりはいくらでもいる状況だ。
小さな仕事でも貰えればありがたい、そうした環境に身を置く新人たちにとって、オーディションは命懸け。
そんな場で、まるで意欲のない態度が悪目立ちするのは当然だった。
私自身もそのことは理解していた。
「呼び名には意味はない。アイドルとして活動しながら、歌い手の頂点を目指すこともできる」
かつてプロデューサーは私にそう話した。
それは歌以外の仕事に意欲のない私を乗せるための方便だったかもしれないが、一理あると納得したのも事実だ。
それでも、私は他のアイドルがそうするように、表情や態度を作ろうとはしなかった。
私が目指すのはあくまで“アイドル”ではなく“歌手”だったからだ。
自らの目標を変えるという考え方は、少しもなかった。
○
日が傾き始めた街中。
私はオーディション会場を後にして、足早に事務所への帰路を歩いていた。
審査の結果は一週間以内に事務所に郵送されると伝えられたが、芳しい評価は得られないだろう。
そのこと自体には何の感傷もない。ただ、プロデューサーに説明をするのが面倒だ。
説教とまではいかないまでも、オーディションに臨む姿勢について注意くらいされるはずだ。
とはいえ、そもそも望まないオーディションを押し付けてきたのが発端ではないか。再びふつふつと不満が湧き出る。
これを機にもう一度、私自身のスタンスをはっきり伝えておくべきだろうか。
「あの、如月千早……ちゃん、だよね?」
「!?」
そう声をかけられたのと同時に、視界に少女の姿が現れた。
どうやら、考え事をしながら歩いていたせいで、気付かなかったようだ。
軽い思考停止に陥り、返答に詰まる。
「……」
「あっ、驚かせてゴメン!」
「いえ……それより、どなたですか?」
「え?えーっと……覚えてない?」
質問を質問で返されて、私は眉根を寄せて相手を観察した。
とはいえ、服装も体型も普通の女子で、目につくのは頭の赤いリボンくらい。
どこかで出会っても、翌日には忘れてしまいそうな特徴の無さだった。
「……すみません」
「あう、そっかぁ……あはは、プロデューサーに聞いてたとおりだ」
プロデューサー。耳慣れた単語が少女の口から出た。
そして、ふと思い当たる。この声はついさっき――オーディション会場で――聞いた覚えがある。
しかも、自己紹介で直前だった声だ。確か名前は――
「もしかして、天海……さん?」
「うんっ!気づいてくれたんだぁ……よかった~!」
そういえば、と記憶が連鎖的によみがえる。
このオーディションには765プロの他のアイドルも応募していると、プロデューサーが話していた。
その話をしているときには既に意欲が失せていたので、今まで完全に忘れていたが。
「私もこれから事務所に行くんだ。いっしょに戻らない?」
「別に構いませんけど……」
「えへへっ。それじゃ、れっつごー!」
これが、私と春香の出会いだった。
いかにも同年代の女子らしい、底抜けに明るいお人好し。
私が春香に対して最初に抱いた印象は、そんなものだった。
○
「あ、千早ちゃん!今レッスン終わり?」
「はい。これから事務所に戻ってミーティングです」
「そっかー、もう一息だね!じゃあ、これ!」
「これって、マドレーヌですか?」
「うん!事務所のみんなに配ってるの。なかなか好評なんだよ、えへへ」
「天海さんって、器用なんですね」
「え?いやぁ、そんなことないよ。レシピ通り作ってるだけだもん」
「それでも、お菓子を配る発想がまず凄いと思います」
「そう……かな?」
「プロデューサーに聞きました。始発で事務所に通っているそうですね。
それなのに、お菓子作りなんて手間のかかること……どうしてそんなに時間をかけられるんですか?」
「うーん……笑顔がみたいから、かなぁ?
お菓子を食べると、みんな笑顔になってくれるの」
「笑顔……」
「もしかしたら、自分も周りも笑顔になれるから、お菓子作りが好きなのかも。……って、いい子ぶってるみたいかな?」
「……いえ、そんなことは」
「あぁっ、私のレッスンが始まっちゃう!
それじゃ、後で食べた感想、聞かせてねー!」
「……」
○
付き合いが長くなり、話す時間が増えるにつれて、春香への印象は変わり始めた。
ただの明るいお人よしではない。周囲の様子や雰囲気をよく見て、考えながら行動している。
少なくとも、自分を着飾ることと噂話にしか興味のない学校のクラスメイトとは違っていた。
○
「天海さん、事務所の備品の買い出しに行くんじゃなかったんですか?ここ、どう見てもカフェですよね?」
「まぁまぁ。たまには息抜きも必要だよ!」
「あっ、春香!こっちこっち!」
「よかったぁ、千早さんも来てくれたんですね……!」
「菊地さんに、萩原さん?」
「えへへ、私が呼んだんだ。
千早ちゃん、いつもレッスン終わりはすぐに帰っちゃうから、たまには一緒にご飯でもと思って」
「そうそう。同じアイドル候補生同士、ね。ボクたち、よくこのカフェに来るんだ。」
「あの……やっぱり余計でしたか?」
「……いえ、そんなことは」
「良かった!じゃあほら、とりあえず座って座って」
「……あの、天海さん?」
「“春香”でいいよ」
「え?」
「私も“千早ちゃん”って呼んでるし。ね?」
「あっ、ボクのことももちろん呼び捨てでいいからね!」
「えっと、じゃあ私も……で、でもほとんど初対面なのにそれは……うぅ~」
「ね、千早ちゃん!これからは名前で呼ぶこと!」
「そんな、急に言われても……」
「ほらほら、メニュー見よっ!」
「……ええ」
○
春香と出逢い、私の生活は変化し始めた。
それまでは、独りで家とレッスン場を往復するだけだったのに、春香に付き合ってレッスン後にカフェで休憩したり、事務所で年下のアイドルの勉強を見たりと、他人と過ごすことが増えた。
歌を練習する時間が減って、これでいいのかと自問することもあった。
しかし、誰かと共有する時間が心地いいのも、また事実だった。
プロデューサーには、笑顔が増えたと言われた。
○
「千早ちゃん、聞いた?私たち、ついにソロCDデビューだね!
私の『太陽のジェラシー』と、千早ちゃんの『
蒼い鳥』!デモテープも明後日には届くって、小鳥さんが!」
「ええ。二人同時にCD発売らしいわね。
話題作りのためとはいえ、新人相手にプロデューサーも思い切ったことをするわ」
「ほんとビックリしたよね。それに、作曲家の先生も!」
「ええ……かなりの大御所の先生ね。
技巧的な曲を書く人で、歌い手の技量が問われるって評判だわ」
「ぎ、技量?うぅ、プレッシャーだなぁ……」
「大丈夫よ、最近は春香も音を外さなくなってきているし、これから特訓を積めば」
「え、ちょっと待って千早ちゃん?
“外さなくなってきている”って、私、まだ音を外してるってこと……だよね?」
「まあ、そういうことになるわね」
「うぅ……」
「……レッスンなら、いくらでも付き合うわ」
「本当!?よろしくお願いします、千早先生!」
「もう、調子がいいんだから」
「えへへ……」
○
季節は移ろい、アイドルとしてのメディアへの露出も増えていった。
ふと気が付くと、春香や事務所のみんなに――まるで仲の良い家族のように――自然体で接している私がいた。
こんなに素直な気持ちで自分自身をさらけ出せる人が、今まで何人いただろうか。
そう、かつて、たったひとりだけ。
○
「千早ちゃん、いる?春香だけど……」
「……何か用?」
「よかった、いたんだね。
ファンの人たちも、765プロのみんなも心配してるよ」
「……」
「プロデューサーさんも、小鳥さんも、社長も。
みんな、みんな千早ちゃんが戻ってくるのを待ってる」
「……私は、もう歌えないから」
「……弟さんのこと、だよね。
如月優くん、千早ちゃんの歌が大好きだった、って」
「っ!」
「ごめんね、たまたま千早ちゃんのお母さんから聞いたの」
「……だったら、分かるでしょ。
私は“弟を見殺しにしたアイドル”なの」
「あんな記事、気にしなくていいよ!
たまたま事故現場に居合わせただけだって、お母さんも……」
「……」
「ねぇ、またいっしょにライブに出ようよ。
それとも、歌うのが嫌いになっちゃった……?」
「そんなこと!
……でも、歌えない。歌わなくちゃいけないのに歌えないなら……意味がないの」
「千早ちゃんのお母さん、言ってたよ。
弟さんにせがまれて歌う千早ちゃん、とっても楽しそうだった、って」
「……優」
「ね、千早ちゃん。どうしたいか、だけでいいんだよ」
「え?」
「もちろん、誰かのために歌うのも大切なことだけど……。
でもね、歌を“歌わなければいけない”なんてこと、ないと思うんだ。
もっと単純に、歌が好きだから、自分が歌いたいから歌う、じゃダメなのかな?」
「……」
「私はね。千早ちゃんと、また一緒に歌いたい」
「春香……」
「また来るね。それじゃ」
「……」
○
アイドルランクもAランクに近づいてきた頃。
私はとあるゴシップ雑誌の記事にショックを受けて、歌えなくなっていた。
そんな私に春香がくれた言葉は、冷たく閉ざされていた私の心を、穏やかな気持ちで満たした。
まるで春の陽射しに当てられて、根雪がじんわりと融けていくように。
そして、私は再び舞台に立った。
○
「おめでとう、千早ちゃん」
「……ありがとう、春香。私、あなたのおかげで――」
○
私にとって、天海春香とはどんな存在か。
765プロで活動するアイドルの仲間であり、競い合うライバルでもあり。
家庭や学校で他人との距離を置いていた私に、久しぶりにできた気兼ねなく話せる相手でもある。
「春香……あなたがいなかったら、私は歌うのを止めていたと思う」
その前向きな姿勢は、後ろ向きに考えがちな私とは正反対だった。
いつからか“優のために歌う”ことに囚われていた私に、“自分のために歌う”ことの大切さを気づかせてくれた。
暗闇の中に沈んでいた私を、春香が救ってくれたのだ。
そして、今もまた。
「また、私は同じ轍を踏むところだった」
この会場に来てからの私を思い返す。
自分の存在意義のために歌うのは間違いではない。
誰かのために歌うというのも、一つの正当な理由だ。
ただ、“歌わなければならない”と、自分自身の根底に責任感だけを抱えて歌うのは、自分の歌に枷を掛けることと同じ。かつて歌えなくなったときのように、いずれ歪みを生んでしまう。
私は、殺し合いという異常な状況に置かれて、そのことを忘れかけていた。
「あなたが教えてくれたことよね。
私が“どうしたいか”、それだけでいい」
皮肉にも、喪うことで改めて気づくことができた。
優。雪子。そして春香。みんなの分まで生きて歌い続ける。
これから先、たくさんの人に最高の歌を届けるためにも生き続ける。
そして何よりも。
「私は、もっと歌いたい」
それだけでいい。
ゆっくりと顔を上げると、そこには明るく輝く太陽があった。
【E-5/八十神高校・屋上/一日目 朝】
【如月千早@THE IDOLM@STER】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品(1~3個)
[思考・状況]
基本行動方針:生き残って、歌い続ける。
1. これからのことを考える。
※雪子の支給品(1~2個)が屋上に放置されています。
※チェレンの支給品、リザルの所持品は焼失しました。
「そういえば、春香はどうしてアイドルを目指したの?」
「えっ、どうしたの突然?」
「ずいぶん前、私に聞いたでしょう?
そのとき、春香の理由は聞いていなかったと思って」
「うーん、そうだなぁ……。
最初のきっかけは、歌うのが好きだから、かな」
「歌が?」
「そう、千早ちゃんと同じだね!えへへ」
「……ふふっ、そうね」
最終更新:2022年04月25日 07:25