「何だ……これ。」
錦山彰の目の前にある病院には、壁に大きな穴が開いていた。
森の中、海上、海中と立て続けに超常的な現象に見舞われて、今更こんな壁の穴など、どうということもないと言いたいが、そうもいかない。
(ダイナマイトを支給された奴でもいるのか?あるいは……。)
壁の周りが黒焦げになっていることから、爆弾関係の何か、あるいは爆発を起こせるくらいの超能力の持ち主が関係者だと彼は推理した。
そして、病院からの音が聞こえてこないこと、壁周りが黒くなっているのに煙が出てないことから、病院に今のところ人はいないと結論付けた。
(行くか。)
爆発が起こったのはだいぶ前だとしても、病院に潜伏者が静かに手ぐすね引いて待っていないという保証はない。
だが、それはこの試合会場のどの場所とて同じこと。
意を決して、病院の中へと入りこんだ。
明かりを付けず、手探りで待合室を進む。
電灯は付いていなかったが、窓から差し込む太陽の光のおかげで、視界に困ることなく待合室全体を見渡せた。
待合室の中心部が、吹き抜けになっており、その中央部を瓦礫の山が鎮座している。
その場所を素通りして、廊下を進む。
(病院……か。)
彼が思い出したのは、最愛の妹、優子のこと。
彼女の病の治療のため、あちこちから資金を集めた。
そのためには、部下にも目上の者にも頭を深く下げることを厭わなかった。
治療費を集めることこそ叶ったが、その先で待っていたことは、由美の主治医が賭博に失敗して逃走したという事件と、彼女の死だった。
(一体、他の奴等はこの病院を見て、どう思うんだろうな。)
外の光で照らされた病院の一階は、殺し合いの会場にあるとは思えない、極めてどこにでもありそうなデザインだった。
それゆえ、この戦いの参加者の多くに、病院であったことを連想させてしまう作りになっていた。
しかし、ここはすぐにいつもと違う病院であることに気づかされる
待合室から、診察室の扉を静かに開けると、その違いはすぐに判明した。
(どういうことだ……これは。)
そこは、またしてもどこにでもありそうな、診察室だった。
しかし、診察室にあるはずの聴診器を始めとする医療器具が、一つもなかった。
いや、それだけではない。診察記録も、その記録を書くための筆記用具さえ無かった。
(白衣さえもねえ……か。主催の奴等が抜き取っていたのか?)
医療器具の一部は、この病院を訪れた人物がいくつか持っていったのだが。
いずれにせよ、びしょ濡れになった服の代用品を手に入れられるという希望が、大きく損なわれた。
その時だった。
病院の廊下を、カツンカツンと、何者かが歩く音が聞こえた。
(誰だ……?)
こちらから話しかけに行くべきか、それともやり過ごすか。
自分は今、丸腰だ。
腕に覚えはないわけではないし、ともすれば診察室の椅子や机を凶器にすればいいのだが、人ならざる者や超能力者が相手なら、どうにも分が悪い。
「そこにいるだろう。」
ノックの音と共に、侵入者が自分を呼ぶ声がした。
「返事しなくても分かるぞ。床が濡れている。」
(ちっ……)
全身が濡れていることは、体が重かったり冷えやすいなど、身体的ディスアドバンテージだけではないことを、ようやく気付いた。
濡れた靴でリノリウムの廊下を歩けば、足跡などすぐに分かってしまう。
「ああ、その通りだ。俺を呼び出して、何をしたい?」
いきなり侵入せずに、話しかけてくることから、一応話し合いは出来ると判断した。
「協力だ。ある人物を探すことを手伝ってほしい。」
(人探し……か。)
歌い手でもやっていたのか、良い声をした男性らしき声が紡ぐ内容は、極めてありふれたものだった。
スタンスだけを聞けば、特に悪人のようには思えない。
だが、声の主が悪人で、更なる悪との合流を目指している者である可能性もないわけではない。
「なるほどな。俺がお前の要求に応えたら、何か見返りはあるのか?逆に俺が断った場合はどうする?」
錦山としては、けちな強請りや脅しをかけるつもりはなかった。
ただ、妹を助けるために人に頭を下げ続け、その結果何も残せなかった記憶がある以上、見知らぬ他人に協力を求める人間というものが理解できなかった。
この戦いで何かのはずみで同行を求められた緑ジャージの少女を連れて行くことになったが、案の定途中で襲われて死んでしまった。
やはり、みんなで仲良く協力して、ゴールを目指すというのは、与太話でしかないという意識が彼にあった。
「少なくともそいつが見つかるまでの間、協力してやろう。おまえはその濡れた靴に代わる何か別の靴が欲しいんじゃないか?」
「どちらも一人で出来ることだ。違うか?」
舌打ち混じりに返す。しかし、扉の前からの声以外に、もう一つ聞きなれない音が耳に入った。
ガチャ、ガチャと、機械の塊が歩いているかのような重たげな足音だ。
「おい、誰だ?」
扉の外の男は、錦山ではない誰かに声をかけている。
察するに、男も知らない存在のようだった。
しかしもう一人の何者かは、声を出さない。出す音は、重たげな足音だけだ。
「誰だと聞いているのだ!答えろ!!」
男の呼びかけに、なおも答えない。
(何があった……?)
錦山は扉の外の状況に理解できず、扉を少し開けて、様子だけでも伺おうとする。
だが、それが失敗だった。
診察室の外にいたのは、オールバックの赤髪の男と、そして、人間の両目に該当する部分にアイセンサーを携えた、機械人形だった。
眼光とは程遠い、無機質な緑の光が、白のスーツを照らす。
「──シンニュウシャをハッケン。ハイジョします。」
そして、機械音声と共に、それは腕を伸ばして攻撃を仕掛けた。
(!!)
慌てて扉を閉め、その攻撃の盾代わりにする。
しかし、機械の腕から繰り出されるパンチは重く、一撃で扉を砕いた。
「ハイジョ、ゾッコウ。」
「玩具の兵隊ごときに、殺されてたまるか!!」
ジョーカーとして索敵範囲に入った者の殺害を目論むロボは、扉を壊して診察室の中に入ってくる。
錦山は診察室で残された数少ない武器、長机を手に取る。
「つりゃあ!!」
どこにでもありそうな長机は、攻撃を防ぐ盾にも、相手を叩く武器にもなった。
机こそ錦山の勢いよく振るった一撃で、武器や防具として扱えない大きさまで砕けるが、その一撃はロボを大きく後退させた。
ヤクザならではのアウトローな戦い方には、ロジックに従って戦うロボには対応しきれなかった。
この機を逃さず、ポケットに入れておいた閃光弾を出して、ロボ目掛けて投げつけた。
すぐに強い光が明かりのない病院を照らす。
すぐに扉の前に陣取っている相手の横を通り抜け、振り切ろうとする。
「っ!?これは……!!」
錦山の全身が、急な熱気に包まれ、続く爆風が吹き飛ばした。
ロボの至近距離に入った相手のみに使われる、サークルボムだ。
スーツが湿っていたため、幾分かダメージは抑えられたが、それでもスーツから出ている顔や手の火傷は抑えられなかった。
ケンカという形で、人間との戦いは慣れていた錦山だが、そうでない者との戦いにはどうにも不向きであった。
「鳥人に半魚人ときて、今度はロボットかよ……!!」
リノリウムの床で一度身体をバウンドさせ、二度背中を打つ。
「セイゾンカクニン。ハイジョ、ゾッコウ。」
今度はロボの両目に光が集まり、レーザー発射の体勢になる。
「くそ……まだ、死ねねえ!!」
生きて、成り上がる。
そうでなければ、これまで積み上げてきたものは全て無駄だ。
少なくとも、こんな所で人ですらない存在に殺されて、終わるわけにはいかない。
横に転がっていた、病院に設置されていた消火器を掴んで、ロボに投げつける。
レーザーが飛んできたそれを破壊する。
結局鈍器としてロボにダメージを与えることはなかったが、レーザーが錦山に当たることもなく、廊下に白い煙が漂うだけに終わった。
火傷をした手で物を投げたりしたため、激痛が走るも、そんなことは気にせずに逃げる。
どんどん入り口からは離れていくことに不安を覚えつつも、階段を上り二階へ。
1階と2階の間、踊り場から姿が見える位置にいたのは、何の因果か錦山と同じ、オールバックの髪形をした男だった。
同じ声の持ち主という点から、診察室の前にいた男に相違ないことは簡単に理解できた。
ただし髪の色は彼とは異なる、燃えるような赤色だったが。
「逃げるぞ!」
ロボはレーザーを放ちながら階段を上ってくる。
錦山は質問への回答も他所に、診察室の前にいたらしき男に逃走を呼びかける。
丁度踊り場と2階の真ん中あたりを走った時、ふいに錦山の体が重くなった。
胸か、肩のあたりがどういうわけか重くなる。
まるで階段が逆向きに進むエスカレーターに変わったかのように、逃走者の歩みが遅くなる。
「お前は死ね」
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ロボが暴れ出してからすぐのこと。
イウヴァルトは真っ先にその機械の目が届かない病院の2階まで逃げた。
具体的に何が起こっているか細かくは分からずじまいだが、階下の音で、錦山とロボが戦っていることは理解できた。
そして階段を駆け上る音から、男の方が逃げてきたことも。
カイム討伐のための協力者になり得そうにない錦山がどうなろうと知ったことではない。
だが、自分と同じ方向に逃げられて、巻き添えを食らうのはごめんだ。
そのため、脚を怪我させて逃げられないようにし、機械人形の囮にするのが彼の算段だった。
「っぶねえ……」
襲撃者が機械人形だけだと思っていた相手に攻撃を当てるなど容易だ、と思っていたイウヴァルトは、相手が急にスピードを落としたため、虚を突かれた。
ヤクザとして生きている以上、殺意に対しどこまでも敏感な錦山は、咄嗟に足を遅めて、敵の攻撃のタイミングをずらした。
しかし、逃げる速さを落としたということはすなわち、追手との距離を縮めるということ。
結果的にロボが追い付いてきたため、階段上ジョーカーの目論見は成功したことになる。
だが、白服と黒のオールバックの男は、隠し玉、言うならば隠し弾を持っていた。
何かポケットから出したと思いきや、その何かが凄まじい光を出した。
イウヴァルトとしては、階下で錦山がロボの攻撃を振りきって逃げたことは分かっていたが、如何にして逃げたのか、過程は知らなかった。
視神経まで刺すかのような光に耐えられず、必死で目を抑える。
閃光弾は強い光を出すが、大きな音を出さない道具のため、どんな道具か分からなかったのも失敗であった。
ロボも同様に、両目を抑えた。
熱源や動きに感知して、敵を捉える機種も同時代にはあるのだが、彼が属するRシリーズは人間と同じ視覚を持つ。
従って、強い光や視界を覆う攻撃に人間と同じように影響を受ける。
さらに、ロボの攻撃手段の一つである、アイレーザーが自分で目を抑えたことで、ほんの一時的にだが使えなくなった。
最後の閃光弾で二人の隙を作った錦山は、二階の廊下を走る。
イウヴァルトはそれを追いかける。
自分の目的を知っているか否かに関係なく、危険人物であることを他者に広められたら困るからだ。
そして、ロボからは逃げる。
そのような存在がいるなら、前もって伝えておいてほしいと思いながら。
そして、先頭を走っていた錦山は、またも足を遅めた。
「なッ!?」
またも走る速さをずらして、機械人形の攻撃のタイミングをずらそうとするのかと思いきや、それは大きな間違いだった。
錦山は急にUターンし、姿勢を低くしてイウヴァルトの下腹部へタックルを仕掛けた。
不意の攻撃をくらい、驚きの声を出す。
しかも、最後尾のロボの攻撃は、イウヴァルトが盾になる位置関係になるため、錦山は安全で、イウヴァルトは圧倒的に危険な状況に追い込まれることになる。
「対象ノ接近ヲ確認。」
ロボは拳を飛ばす。
彼のみならず、Rシリーズのロボットならどの機種も覚えている、一番基礎的な技だ。
故に、外すことはない。
機体に何らかの異常がなければ、だが。
「なぜ……?」
その言葉を発したのは、錦山の方だった。
ロボが放ったロケットパンチは、イウヴァルトに当たる寸前で軌道を変え、錦山の脇腹に鋭く刺さった。
まさにクリティカルヒットとも言える、完全に予期していなかった一撃。
当たると思っていなかった攻撃の勢いに自由を奪われ、そのままイウヴァルトを離して飛んでいく。
廊下の端に意味ありげに置いてあった棚に、背中がぶつかってその動きは止まった。
木片が背中に刺さるが、そんなことはどうでもいい。
「危ないところだった。どうやら、この機械人形は俺の味方のようだな。」
「ハイジョ、ゾッコウ。」
朝日が差し込む病院の中でも分かる赤の眼光と、緑の眼光が、錦山に迫ってくる。
「そうか……」
まだ立ててすらいない男は、ここでようやく気付いた。
「お前ら、グルだったんだろ!!」
黒い瞳で、一人と一台のジョーカーを睨みつける。
攻撃できるチャンスがあったのにも関わらず、錦山のみを狙った点。
そして、眼をよく見ればさらに分かる。
イウヴァルトは、最初に会場でいた少女と、同じ血のように真っ赤な目つきをしている。
すなわち、イウヴァルト、ロボ、そして主催は味方同士だった。
錦山がそのセリフを吐き終わった直後、ロボがタックルを仕掛けた。
鈍重な機械の全体重がかかったタックルをその身に受け、悲鳴を上げずに血のみを口から吐き出す。
「ああ、そうさ。最も俺自身も知らなかったんだがね。」
立てない錦山を、赤目が見下ろす。
辺りは、赤で覆われている。
差し込む光の赤。
ヤクザの口から零れる血の赤
そして、その無様な姿を見下ろす眼光の赤。
既に白くなくなっているスーツの男にとって、状況は最悪だった。
肋骨のほとんどが折られ、目の前にジョーカーが二人。
逆転のための仲間も、道具もない。
ふと、手元にコロリと何か丸いものが、手に落ちた。
どうやら病院の棚の中に隠されていたようである。
そんなことは気にせず、もう一度ロボがタックルを仕掛けてくる。
投げたところで、良くて負傷だろうが、このまま殺されたくないと思って、ミファー
刺されて痛む右手でしっかりと掴んだ。
「何か」は黄金の光を出す。
先ほどの閃光弾の類かと思い、慌ててイウヴァルトは両目を抑える。
しかし、目くらましの道具ではなかった。
「「!?」」
気が付くと、ロボがタックルの姿勢で、硬直していた。
全身を金色に包まれて。
病院の、何の変哲もない棚に隠されていたそれは、別の世界で「イエローオーブ」と呼ばれたもの。
オーブから放たれる「ゴールドアストロン」は相手を一時的に何者も受け付けない黄金像へと変えてしまう力を持つ。
鉄の兵隊を金の人形に変えた瞬間、錦山を虚脱感が襲う。
黄金の宝玉を掲げる力さえ、もう残っていなかった。
そして、ロボが動けなくなっても、彼の敵はいなくなったわけではない。
「中々面白いものを見せてもらった。勉強にもなったよ。」
勝利を確信したイウヴァルトは、冷たい目で虚ろな瞳を見つめる。
そして、アルテマウェポンを掲げ、トドメを刺そうとする。
「フリアエのためだ。死んでくれ。」
この戦いで直接の人殺しをするのは初めてだが、恋人の名を口にすることで、その胸に優勝への決意を固める。
「ははは……。」
死を目前にしたヤクザの口元は、力なくだが吊り上がっていた。
「何が可笑しい?」
すぐにでも殺されるような状況で、それでいてなお笑みを浮かべていた。
最後に一つだけ理解した。
自分を殺そうとする男は、自分と同じ、大切な人間を失った存在なのだと。
フリアエというのが、何者なのかは分からないが、自分にとっての優子のような存在なのだと。
だが、その失った存在のために、誰かの言いなりになる男が、たまらなく滑稽に見えた。
「たまには、自分の意思で動いたらどうだ。」
それが、何一つ思い通りにならなかった男の、最後の言葉だった。
【錦山彰@龍が如く 極 死亡】
【残り51名】
アルテマウェポンを胸から引き抜いた所で、金箔からロボは解き放たれた。
「助かったぞ。マナとはどういう関係なんだ?」
ロボは返事をすることなく、病院の巡回を続ける。
彼はイウヴァルトの敵にこそならないが、味方にもならない。
主催者の息がかかったもの同士で潰しあわないために、動く壁としか感知しない。
宝条にそのようなメモリーを埋め込まれているだけだ。
「どうやら、マナは俺にも伝えていないことがあるみたいだな。」
もう一つ、存在が謎のオーブを手に取り、病院を後にする。
いまだにこびりついて離れない男の言葉を頭に残しながら。
【D-5/病院/一日目 午朝】
【イウヴァルト@ドラッグオンドラグーン】
[状態]:健康 多少の戸惑い
[装備]:アルテマウェポン@FF7、召喚マテリア(ブラックドラゴン@DQ11)
[道具]:基本支給品、モンスターボール(空) イエローオーブ@DQ11
[思考・状況]
基本行動方針:フリアエを生き返らせてもらうために、ゲームに乗る。
1. 参加者を誘導して、強者(特にカイム、ハンター)を殺すように仕向ける。
2. 残った人間を殺して優勝し、フリアエを生き返らせてもらう。
3.カイムと戦うこととなった時のために戦力はなるべく温存しておく。
※召喚マテリアの中身を【ブラックドラゴン@ドラッグ・オン・ドラグーン】と勘違いしています。
※空っぽのモンスターボールは野生のポケモンの捕獲に使えるかもしれません。
【ロボ@クロノ・トリガー】
[状態]:ダメージ(中)、MP消費(大)
[装備]:ベアークロー@ペルソナ4 、たべのこし@ポケットモンスター ブラック・ホワイト
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1個
[思考・状況]
基本行動方針:病院内に侵入した敵を排除する
1.ワタシの名前はプロメテス。
※主催者によって、ジョーカーである参加者(イウヴァルト、ホメロス、ネメシス)は感知出来ないようになっています。
他にも何らかの理由で感知できない参加者、NPCがいるかもしれません。
【
支給品紹介】
イエローオーブ@DQ11
命の大樹に近付くのに必要な6つのオーブの1つ。
MP、SP、気力などの何かしらと引き換えに、対象を一定時間、無敵の黄金に変える『ゴールドアストロン』を使うことが出来る。
黄金になった相手は、動けない代わりにすべての攻撃を無効化する。
※他のオーブも対応する特技を使用することが出来ます。
※他のオーブも会場内のどこかに隠されています。
最終更新:2025年03月20日 12:37