「はぁ…はぁ…はぁ…」
走るーーー走るーーー走るーーー
《探せ…》
走るーーー走るーーー走るーーー
《強い力を…》
「嫌っ!…ですわ…私の目的は……皆様を救うこと……」
セーニャは走る。そうしないと意識を奪われる気がするからだ。
(先ほどの…銀髪の男性は…私に…何を…!?)
セーニャは、植え付けらえたジェノバ細胞に必死に抗っている。
一度は黒の倨傲の黒い衝動により破壊衝動に囚われていたセーニャだがセフィロスとの戦闘中に意識を取り戻した。
(あれは、城…?…一度休憩をしましょうか…)
視線の先に見えた女神の城へ向かったーーーーー
☆彡 ☆彡 ☆彡
「オォォォオオ……」
うねり声を上げるのはウィリアム。
研究所にてハンターとカミュとの死闘に敗れたウィリアムだが、驚異的な回復力を宿すGウイルスは斃れずに更なる進化を遂げた。
ウィリアムにとってハンターとカミュは執着する対象ではない……
生物としての本能…「生きる」そして繁殖をするために適合候補を探すウィリアムは崩壊した研究所を去り、人がいる場所を目指した。
数刻後、下腹部の刺し傷もすっかり回復したウィリアムは女神の城へ辿り着く。
ウィリアムに視線に映るのは傷を癒すセーニャ。
獲物を見つけたウィリアムが起こす行動は一つーーーーー
☆彡 ☆彡 ☆彡
「ここなら安全ですね…ゔゔッ!?」
城内へ入り、2Fに上がると武器庫に辿り着いた。
傷と頭痛にぐらつくと近くにある手ごろな壁に寄りかかるセーニャ。
ズキンッ!ズキンッ!とジェノバ細胞が存在をアピールする。
「…ゔゔ、たしか…ありましたわ…まほうのせいすいのような効果なの…ね…」
セーニャは支給品の一つ、ハイエーテルの説明書を読んだあと、摂取する。
「~~~~んはぁああああ💗…メラゾーマ三発分魔力が回復した感じですわ…」
度重なる戦闘により魔力が残り少なかったが、程よく回復できたようだ。
「……」
一度、休憩に入るとセーニャは装備している黒の倨傲を眺める……
(私は皆さまを救うためにも殺して破壊しなければなりません」
レオン・ケネディを殺めたときにセーニャは自分の進む道をケツイしたのだ。
黒の倨傲を強く握りしめるッ!
「ふふ…これなら、まだ私は壊すことができる…ふひひひひひひっ……なんてね」
しばらく時がたち、セーニャは移動を開始しようとするがーーーーー
「グウオオオオオオオオオッッッッッ!!!!!」
城内に響き渡る咆哮ッ!!
「ッ!!??何?…はッ!!」
セーニャは咆哮の正体に気付く!!
☆彡 ☆彡 ☆彡
「ほう…」
ジェノバ細胞を通してインプットされたセーニャが休息している女神の城の内部を眺めつつ女神の城へ歩いていた。
「いいだろう…ここなら、クラウドと心行くまで闘うことができるな…」
C-5の代わりとして合格のようだ。
「ん?…あれは…」
どうやら、女は気づいてないようだが、勘が鋭いセフィロスは気付いた。
☆彡 ☆彡 ☆彡
「ッ!?メラゾー…ゔぁッ!?」
「グウオオオオ!!!」
突如現れた化け物にメラゾーマを詠唱するセーニャだが……
詠唱よりも早くウィリアムは跳躍力で近づく!!!
そして、ウィリアムに生えた左肩の鋭い爪がセーニャの右肩を貫くッ!!!
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!??」
セーニャの激痛の叫び声……
しかし…
「グウオオオオオオオ!!!???」
セーニャの叫び声だけでない…貫いたウィリアムも叫びだした。
貫いた爪を引き抜くと右肩に生えた腕でセーニャを掴み、セーニャの眼を見つめる。
「…ォォォォ」
「放しなさい…ゔッ!?黒マテリア…クラウド…お姉さま…」
「……」
ビュッッ!!!
「ゔえ゛ッ!!??」
なんと、ウィリアムはセーニャの口内に胚を植え付けたのだーーーーー
「ゔェェェェェ!!??」
頭痛が頭の中に響き、吐き気を催すーーーーー
胚を植え付けたのを見届けたウィリアムは掴んだセーニャを放り棄てるーーーーー
☆彡 ☆彡 ☆彡
2Fから放り棄てられ地面に叩きつけられたセーニャ。
常人なら即死だが、体内のジェノバ細胞とGウイルスの力により命を繋いでいる。
起き上がるとブツブツと独り言を発する。
「強い力…ヴヴヴ…カミュさん?…あっち…ね…」
セフィロスに命じられた「強い力を探せ」
それは皮肉にもGウイルスの記憶にあるハンターとカミュを示した。
セーニャは二人の足取りを追う……
【A-6 女神の城城周辺/一日目 昼】
【セーニャ@ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて】
状態]:HP1/2 右腕に治療痕 右肩負傷(回復中) 頭痛 吐き気 MP消費(小)
[装備]:黒の倨傲@NieR:Automata、星屑のケープ@クロノ・トリガー
[道具]:基本支給品、ランダム支給品(確認済み、1個)、軟膏薬@ペルソナ4
[思考・状況]
基本行動方針:優勝して世界樹崩壊前まで時を戻し、再び破壊する。
1.ハンター・カミュのいる方角へ向かう。
2.誰の言いなりにもならず、自分の意思で破壊を続ける。
※世界樹崩壊後、ベロニカから力を受け継いだ後からの参戦です。
※ウルノーガによってこの殺し合いが開催されたため、世界樹崩壊前まで時間を戻せば殺し合いがなかったことになると思っていました。
※ザキ系の呪文はあくまで生命力を奪う程度に留まっており、連発されない限り即死には至りません。
※放送は気に留めておらず、名簿を見ていません。
※セーニャの体内のジェノバ細胞によって、セーニャの得た情報は、セフィロスにもインプットされます。
※セフィロスからの精神的干渉を受けています。今のところは自我を保っていますが、何か精神的ダメージを受ければ、セフィロスの完全な傀儡化するかもしれません。
※ジェノバ細胞の力により、従来のセーニャより身体能力、治癒力が向上しています。
※外見は右腕の癒着痕を覗き、少なくとも現在は特に変化はありません。
※体内に胚を植え付けられてGウイルスに感染しました。
※現在はジェノバ細胞の力により適合できています。また、ジェノバ細胞との共存により外見に変化は見られませんが肉体ダメージによりGウイルスが暴走するかもしれません。
☆彡 ☆彡 ☆彡
「まだ、利用価値はあるようだ」
よろよろとしながらも強い力を求めて走りだしたセーニャの姿をジェノバ細胞を通して確認した。
「それにしても…知能もないただのモンスターだな。クラウドとは程遠い」
セフィロスにとって強い力とは闘う戦闘力もそうだが、意志の力も重要視される。
ウィリアムはセフィロスにとってただのモンスターにしか価値を見いだせない。
「まぁいい…クラウドとの闘いの前に掃除をしておくか」
セフィロスは悠然と女神の城のウィリアムの元へ向かう。
セフィロスの体内のジェノバ細胞はGウイルスを歯牙にもかけないーーーーー
【A-6 女神の城城門前/一日目 昼】
【セフィロス@FINAL FANTASY Ⅶ】
[状態]:左腕火傷、服の左袖焼失 高揚感
[装備]:バスターソード@FINAL FANTASY Ⅶ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品(確認済み、武器の類ではない)
[思考・状況]
基本行動方針:クラウドと決着をつける。 この世界の未知の力を手に入れる。
1.女神の城にいるモンスター(ウィリアム)を掃除する。
2.女神の城でクラウドを待つ。
3.因果かな、クラウド。
4.スネーク(名前は知らない)との再会に少し期待
5.セフィロス・コピーにしたセーニャに、この世界の情報収集をさせる。
☆彡 ☆彡 ☆彡
なぜ、ウィリアムはセーニャを殺さなかったのかーーーーーー
答えはセーニャの体内の【ジェノバ細胞】
G生物は驚愕したのだ。
未知なる細胞の強大な力に!!
この女なら適合するーーーーージェノバ細胞を有するセーニャならGウイルスを耐えきると直感したため、ウィリアムはセーニャにGウイルスを植え付けたのだ。
そもそもGウイルスはウィリアム・バーキンの【劣等感】により開発された源である。
恩師であったジェームズ・マーカスをライバルであり友人のアルバート・ウェスカーと共謀して謀殺後、任された幹部養成所再利用計画が頓挫した苦い屈辱。
わずか10歳の少女が南極研究所の主任となって自身が持つ最年少記録を塗り替えられるという嫉妬心。
そんな虚栄心が強く屈折したウィリアムが産みだしたのが【Tウイルス】とそれを上回る【Gウイルス】だ。
【Gウイルス】はウィリアムの研究の極み。
そのウイルスが細胞…他のウイルスに負けてはならぬのだ。
第三形態となり既にウィリアムとしての自我はないーーーーーしかし、セーニャの体内にあるジェノバ細胞がウィリアムの矜持を呼び起こす!!
こうなったら、Gことウィリアムがやるべきことは一つーーーーーー
「セフィィィィィロォォォォォス!!!」
コピーではないリユニオンとしてジェノバ細胞を持つセフィロスをこの身に取り込み更なる進化しかない。
【A-6/女神の城1F /一日目 昼】
【ウィリアム・バーキン@BIOHAZARD 2】
[状態]:G生物第三形態、
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本行動方針:ジェノバ細胞を取り込み、更なる進化をする
1.セフィロスを見つけ、吸収する。どこまでも追いかけて。
2.セフィロォォォス……。
3.シェエエェェリィィ……。
最終更新:2021年11月07日 22:18