ソニックブラストマン

SONIC BLAST MAN

REAL PUNCHER

機種:AC, SFC
サウンド (S.B.M.) *1相澤静夫高木正彦
アトラクトデモナレーション:小倉久佳 *2
ソニックブラストマン CV:八木下直人 *3
サウンド (SFC):ZUNTATA、石川勝久
効果音と組み込み (SFC):石川勝久 *4
作曲者 (SFC):不明 (外注 *2)
サウンド *1 (リアルパンチャー):高木正彦
開発元:タイトー (AC)、アイ・ティー・エル (SFC)
発売元:タイトー
発売年:1991年1月中旬 (AC)、1992年9月25日 (SFC)、1994年7月中旬 (AC リアルパンチャー)

概要

タイトーが1991年に発表したパンチングマシン。
それまで単にパンチ力を測定するだけだったパンチングマシンに、映像によるストーリー演出を加えた作品。
アメリカではプレイに熱中するあまり怪我をするような安全性の欠陥があると民事訴訟を起こされ、自主回収と補償を余儀なくされたという。
本作のディレクターを務めた海道賢仁氏は、ゲーム的なアイデアもあったが全てやめ、極限にまでシンプルにしたことが成功の理由だと語っている。*5
なお、備え付けのグローブは本場タイ製であるとのこと。*6

当初は『スーパーソニックブラストマン』として発表予定で、ゲームマシン誌 *7 にもそのタイトルで紹介されていた。
しかしマスターアップの10日前になってから法務部に「スーパーマンに似すぎている」と指摘されてしまう事態が発生。
急遽タイトルから「スーパー」を外し、ブラストマンのデザインも全変更することで製品版として仕上げたという経緯がある。*8
差し替える時間もなかったのか、ROM中にはマントを着た旧デザインのブラストマンの画像が大量に眠っている。
またサウンドは変更が間に合わなかったため、「スーパー~」のセリフが残っている。*9

サウンドはタイトーサウンドの外注の一人であった相澤静夫氏と、ZUNTATAの高木正彦氏が担当。
高木氏は「細かく色々やった」と語っており、またボイス収録なども担当したという。
音源にはFMパート6ch分の同時発音が可能なYM2610Bを採用しているが、実際にはYM2610相当の4ch分しか使用していない模様。

同名で翌年発売のスーパーファミコン作品が存在するが、キャラクターを使用したベルトスクロールアクションゲームとなっている。
作曲は外注とのことだが、ZUNTATAの石川勝久氏が入社して間もなく関わったタイトルの一つであるとのこと。*10

(家庭用次作:ソニックブラストマンII)

3年後には続編の『リアルパンチャー』が再びアーケード向けに発表された。
撮影した写真の顔をした敵キャラを殴るデジタイズモードと、2P対戦モードが追加されている。
『リアルパンチャー』では高木氏が「絶対に自分が曲をやりたい」としてサウンドの全部を担当したとのこと。
音源は『S.B.M.』同様にYM2610Bを採用しているが、こちらでは6chのFMパートを活用している。*11

(関連作:ソニックブラストマンのジャンケンバトル 業務用次作:ソニックブラストヒーローズ)

収録曲

曲名 (サントラ) 曲名 (SFC) *12 作・編曲者 補足 順位
アーケード版『ソニックブラストマン』収録楽曲
アトラクトデモ 09 OPEN (SFC)「タイトルデモ」
クレジット ボイス「ありがとう、スーパーソニックブラストマン」
ターゲットセレクト 11 HSEL ターゲットを選んで下さい
(SFC)「ヒットステージ セレクト」
『リアルパンチャー』ではゲーム選択
~[写真撮影 or レベル選択]~注意画面で使用
「SELECT」 *13
成功のテーマ 12 HCLR 「CLEAR」? *13
(SFC)「ヒットステージ クリア」
『リアルパンチャー』でも使用
失敗のテーマ 01 OVER (SFC)「ゲームオーバー」
『リアルパンチャー』でも使用
結果のテーマ PLAYER STATUS~本日の記録
『リアルパンチャー』では
(本日の記録~)THE END画面で使用
未使用 1
未使用 2 『リアルパンチャー』ではデジタイズモード、
1P VS 2Pモードの結果発表で使用
スーパーファミコン版『ソニックブラストマン』追加収録楽曲
スタート CV:八木下直人 ボイス「私のパンチを受けてみろ!」
アーケード版からの移植
ステージ 1 02 STG1 STAGE 1 街の悪党を倒せ!!
ボス 07 BOSS
ステージクリア 08 CLR STAGE CLEAR
ヒットステージ 10 HIT 「HIT」 *14
ステージ 2 03 STG2 STAGE 2 工場を占拠したゲリラ達を倒せ!!
ステージ 3 04 STG3 STAGE 3 下水道に発生した生命体を倒せ!!
ステージ 4 05 STG4 STAGE 4 マッドサイエンティストを倒せ!!
ステージ 5 05 STG5 STAGE 5 スペースステーションを襲う謎の生命体を倒せ!!
エンディング 13 END CONGRATULATIONS~スタッフロール
『リアルパンチャー』追加収録楽曲
アトラクトデモ 高木正彦 「WE ARE HERO」 *13
クレジット ボイス「ありがとう、ソニックブラストマン」
奇怪なロボットのテーマ 高木正彦
大怪獣ガメゴンのテーマ
アンドロイドのテーマ

サウンドトラック

スーパーファミコンマガジン Vol.5 特別付録 SUPER FAMICOM NEW GAME SOUND MUSEUM

スーパーファミコン版から「STAGE1」、「HIT」の2曲を収録。

COZMO ~ZUNTATA 25th Anniversary~ 初回限定版


特典DISC1:L'ab-normal Limited 2に『リアルパンチャー』の「アトラクトデモ」を「リアルパンチャー (リアルパンチャー)」として収録

タイトーデジタルサウンドアーカイブ ~ARCADE~ Vol.5


アーケード版をデジタル収録

ソニックブラストマン / リアルパンチャー オリジナルサウンドトラック


Amazon Musicでの配信。
アーケード版を収録

SUPER ROM CASSETTE DISC IN TAITO Vol.2


スーパーファミコン版を収録
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  • ZUNTATA
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  • アイ・ティー・エル
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最終更新:2025年03月23日 12:52

*1 ZUNTATA NIGHTスペシャル『ZUNTATA35周年記念祭』/メガドラミニ2「ニンジャ」「ナイスト」紹介 - YouTubeより

*2 ZUNTATA NIGHTスペシャル『ZUNTATA35周年記念祭』/メガドラミニ2「ニンジャ」「ナイスト」紹介 - YouTubeより

*3 月刊ZUNTATA NIGHT 4月号 ~平成大決算!ZUNTATA&タイトーゲーム~ - YouTubeより

*4 石川勝久氏のツイートより

*5 海道賢仁氏のツイートより

*6 海道賢仁氏のツイートより

*7 1991年1月1日・15日第395号 p. 27 「話題のマシン」より。だがp. 2には既に『ソニックブラストマン』とする広告が掲載されていた

*8 海道賢仁氏のツイートより

*9 海道賢仁氏のツイートより。また、当時のタイトーではPCMデータの提出期限が特に早かったことも影響していると考えられる

*10 石川勝久氏のツイートより

*11 「奇怪なロボットのテーマ」で6chを使用、「アトラクトデモ」で5chを使用している

*12 OPTION MODE - MUSICでの曲名

*13 カセットテープ版『ZUNTATA RARE SELECTION』での表記

*14 『スーパーファミコンマガジン Vol.5 特別付録』での曲名