ともとゆうひと…
メタナイトの逆襲:エンディング
概要
本作のシナリオ「メタナイトの逆襲」のエンディングで流れる曲。
曲名については、『
星のカービィ ベストセレクション』で初めて収録された際は「メタナイトの逆襲:エンディング」となっている。
そして『
星のカービィ ウルトラスーパーデラックス オリジナルサウンドトラック』では、「
あしたはあしたのかぜがふく」等と同様にシアタールームのタイトルから取り「友と夕陽と…」の曲名となった。
トランペットが奏でる哀愁を帯びた旋律は、夕焼けの海に沈んでいく
戦艦ハルバードと、それを見届けて去っていくウィリーライダーカービィの姿に絶妙にマッチしており、シリアスなシナリオの終幕に相応しいハードなエンディング曲となっている。
なおリメイク版『
星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』で追加されたシナリオ「大王の逆襲」のストーリーは、露骨なまでに「メタナイトの逆襲」のパロディであることから、エンディング曲も「
デデデ大王のテーマ」を「友と夕陽と…」っぽくアレンジしたものである。
こちらは夕日を背景にデデデ大王がしょんぼりと歩いているという原作以上に哀愁感の強い内容となっており、こちらも印象に残りやすいものとなっている。
こちらはサントラに収録されなかったことから正式に曲名は明かされていないが、原曲がシアタールームのタイトルから取っていることからこちらも同様として「大王と夕陽と…」の曲名で通っている。
デデデ大王とメタナイトがタッグを組んだ『
カービィファイターズ2』のエンディングも、表は「友と夕陽と…」裏は「大王と夕陽と…」のアレンジである。
内容もまた、湖のほとりをしょんぼりとした二人が往くという原作に負けず劣らずの哀愁を帯びたものであり一見の価値ありである。
かつてこの曲は『
戦艦ハルバード:甲板・艦内』の陰に隠れ、そこまで注目されていた曲ではなかった。
転機が訪れたのは、メタナイトがフィーチャーされた『
星のカービィ ロボボプラネット』であり、正当アレンジ「戦友と共に…」だけではなく戦闘曲である「
伝導電磁式三連砲:D.D.D.」にメドレーの一曲として組み込まれたことが大きい。
哀愁を残しながら勢いのある斬新なアレンジが行われたことで、戦闘曲としての素質も見出されるようになったのである。
ただひたすら 強さを もとめ しゅぎょうに
はげむ、こ高のきし メタナイト。 しかし
かれもまた、黒いハートに 心を おかされて
しまっていた。 心にひそむ わずかな野心を
ぞうふくさせ、剣をつきつけ おそいかかる!
『
星のカービィ スターアライズ』では、「きせきの星 ポップスター」のラストとなる「セイントスクエアーズ」のボスとしてメタナイトが登場。
本作のメタナイトはジャマハートに洗脳されたこともあり、後半には新たに分身や岩石落としなどの過激な攻撃を繰り出してくるため印象に残りやすい。
戦闘時に流れる「友と交わるその剣の音」は、「友と夕陽と…」をアップテンポにしたアレンジであり、ついに単独で戦闘曲に抜擢されることとなった。
また戦闘直前の「ここうひびく口ぶえ」には「友と夕陽と…」の口笛が僅かに聞こえるというさりげない要素が仕込まれていたりする。
メタナイトも カービィたちの 後から この世界に
来ていた。早くも 雪のエリアまで ちょうさが
進んでいたが、町でビーストを げきたい するため、
高いコロシアムへ かんしに もどる。よく戦う
ゴルルムンバとは、今や 30戦中 30勝だとか。
『
星のカービィ ディスカバリー』では、修行の名目でコロシアム「メタナイトカップ」の最後に対決する。
初の3Dバトルであるうえに、これまでのボスとは比較にならない素早い動きで翻弄してくるため油断ならない。特に「アッパーキャリバー」へ繋がる超高速突進は心臓に悪い。フィールドの大部分を埋め尽くす大技「フォースフォールズ」も豪快。
戦闘曲の「SURVIVAL SWORD BOUNCER」は、
小笠原雄太氏の手によってジャズロックで作曲された激しいものであり、サビの「友と夕陽と…」のパートは特に熱くバトルを盛り上げてくれる。
「町かどワドライブ」でのドルディーズ達の動きの激しさからも、作中トップクラスの激しい曲であることがうかがえるはずである。
本作のメタナイトはカービィより後に新世界に辿り着き、独自に調査を進めていたが、コロシアム開設を機にワドルディの町を守るため、高所から見守っていることがフィギュアの説明文やエフィリンとの会話から判明する。
SURVIVAL SWORD BOUNCERという曲名はそんなメタナイトをぴったり表した曲名と言えるだろう。
この曲の前半は
発売前日のツイッターで、後半は
ソードの連続技紹介で聴くことができる。
なおレアストーン集めの最高効率がこの「メタナイトカップ」ということから、この曲のイントロだけは散々聴いた人も多いとか。
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以下『ディスカバリー』最終盤のネタバレ。こうかいしませんね? |
以降でこの曲が流れる場面は、 表ラスボスを撃破し エンディングの後にコロシアム2周目以降選択できる(同タイミングでメタナイトがコロシアム外にも姿を現す)ようになる上位難度「The アルティメットカップ」にて、順番ランダムの8戦のどこかで登場するメタナイト戦くらいしか当分はなく、ここだけならそれ以降の印象には残らなかっただろう。このBGMはEXステージにあたる 絶島では流れないためである。
ところが、下位コロシアム踏破と絶島における 裏ボスを倒し真エンディングを迎えることで解禁される最高難度「The アルティメットカップ Z」にて、この曲はまさかの形で再登場する。
あの絶島では 出会わなかった、孤高の思念体。 侵略種は デデデ大王のように テレパシーで かれも 手ごまに しようとするも、おのが精神との戦いに うち勝つ かれを のがしてしまう。しかし その時の イメージにより、この思念体は 生み出されていた!
ラスボスの思念世界である絶島にて生み出された強化体「幻」、うちメタナイトのものは絶島のどこにも出てこなかったはずがここにきて唐突に8戦目に登場する。しかも、最初の順番ランダム7戦を突破すると休憩BGM「王道のその先へ」の流れ出しが変わり、8戦目固定で出現する。
「The アルティメットカップZ」で初登場するボスであるため、再戦してもそのたびにカットインをはじめ各種演出が流れる(Zではないほうに出てくるメタナイトは初出ではないため演出が省略される)。
この後新規出現するボスは最終戦に待ち受ける真ラスボスのみであり、同様の演出になるのも同じく真ラスボスだけと、他の「幻」を含めた強化ボス達の中でも破格の扱いを受けている。
もちろん破格なのは演出だけではなく、「アッパーキャリバー」を幻影を生み出しながら繰り出してきたり、後半以降後の大技が「トリプルフォースフォールズ」へと凶悪化していたりと、元のメタナイトからはもちろん「The アルティメットカップZ」全体でもここまで隠されるのに十分な強さを誇り、より苛烈になった攻撃が曲の臨場感をさらに引き上げている。
そしてナイト系おなじみの動きの読みにくさに、これ以外に戦える機会がないうえ後半からしか登場しないことで戦闘回数自体が他の強化ボスより少なく練習が難しいのもあり、「The アルティメットカップZ」内でも特に難関として立ちはだかっている。
ちなみに戦闘前は「GET IT!」のメッセージとともにソードを入手でき(拒否してもいい)、撃破すると(ラスボスが見たことがないはずの)素顔をさらすなど元のメタナイトと同様の行動をとる。ただし撃破後爆散するのは「幻」のみ。
なお今作の収集要素である「ガチャルポン」とその景品である「フィギュア」について、真ラスボスは「The アルティメットカップZ」をクリアすると直接もらえるのに対し、メタナイト・幻は「The アルティメットカップZ」クリアで ガチャルポンのラインナップに並ぶとこちらのほうがタイミングが後になるため、このメタナイト・幻が『ディスカバリー』で 全フィギュア中入手可能になるタイミングが最後タイになる。
100%達成画面はこのフィギュアかシアターのどちらかの入手直後に迎えたというプレイヤーも少なくないだろう。
上記の文章はそのフィギュアの説明文であるが、「おのが精神との戦い」という 過去作におけるメタナイトの戦いを思い起こされる文章もあり、 他にも過去にメタナイトが洗脳された作品や、今作でついに洗脳を振り切ったというストーリーも含め各BGMがより味わい深いものになっている。
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過去ランキング順位
星のカービィ スーパーデラックス「メタナイトの逆襲:エンディング」
星のカービィ ウルトラスーパーデラックス「大王と夕陽と…」
星のカービィ ディスカバリー「SURVIVAL SWORD BOUNCER」
サウンドトラック
星のカービィ ベストセレクション
星のカービィ ウルトラスーパーデラックス オリジナルサウンドトラック
星のカービィ ロボボプラネット オリジナルサウンドトラック
KIRBY STAR ALLIES THE ORIGINAl SOUNDTRACK(初回限定生産盤)
KIRBY STAR ALLIES THE ORIGINAl SOUNDTRACK(通常盤)
星のカービィ ディスカバリー サウンドセレクション
星のカービィ ディスカバリー コンプリートサウンドトラック(期間限定生産盤)
最終更新:2025年04月23日 08:00