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概要
SNS上における「#現代4コマ」のムーブメントは徐々に輪を広げつつあるが、さらなる飛躍を見るには既存のハッシュタグの拡散力に乗じることが肝要である。以上の観点からその足がかりとして「#短歌」や「#俳句」などを利用しつつ、それらに現代4コマの要素を取り入れた作品が生まれた。また定型詩4コマの誕生により詩文系現代4コマ作品の体系化が進むこととなった。→【詩文系現代4コマ作品の体系化に関する論考】
なおこの表現方法が提唱されるより前に、ぷらりねが定型詩4コマの先駆けとも言える五言絶句4コマを製作している。→【「五言絶句」 ぷらりね作】
なおこの表現方法が提唱されるより前に、ぷらりねが定型詩4コマの先駆けとも言える五言絶句4コマを製作している。→【「五言絶句」 ぷらりね作】
原則それぞれの定型詩の韻律や定型に則ることとなるが、字余り、字足らずはその限りではない。同時に「口」「呂」「品」といったコマを含んでいると見なせる文字を用い、詩の中に4コマを組み込む。なお、みだりに分類を複雑化させる恐れがあるため「定型詩」と「韻文詩」との区別は明確にしないこととする。

都々逸4コマの例
作品一覧
短歌4コマ
泥酔した話し相手(君)が、呂律の回らぬまま愚痴を零し始める。詠み手が相手の愚痴を言っているとも捉えられる。
救いを求める悲痛な叫び声が、神仏はおろか誰の元へも届くことなくただただ空虚にこだましている。
舗装された道路のひび割れた隙間から生えたニチニチソウの小さな花よ、どうか踏まれないように。踏まれたくないニチニチソウ視点とも。
タイトルは「ちょっと違う強風オールバック」。だいぶ違うと思われるが、テンションが下がっているという点においては歌詞と共通点がみられる。(トウソクジン評)
祝福も呪詛も人を縛りつけるものであり、大して変わらないということ。
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俳句4コマ
【※自由律俳句の物質派4コマ詩は自由詩4コマ→自由律俳句4コマへ】
さまざまな店で売り出された秋の味覚たちを品定めしている。
蝉の抜け殻を見ていると、彼らが煩わしかったあの晩夏を思い出し、その鳴き声が其処此処で聞こえるようにさえ感じる。【裏の意味など細かい解説はこちら】
暦上ではもう秋も終わりが近いけれど、木々はいまだ紅葉することなく青々としたまま風に揺らめいている。
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都々逸4コマ
碌でもないことを言って叱られたがっている様子の話し相手に対して、詠み手が呆れている。
流れているロックに耳を傾けていたら、日頃の生活で蓄積されたストレスを発散したくなりその調べに任せて大きな声を上げてしまった。
探していたものがタンスの中から埃をかぶった状態で出てきた。コマがタンスになっているところがこだわりポイント。
詠み手の願望。都々逸の企画アカウントのお題「骨」に沿って生まれた作品。
こんな青春を送りたかったですね。
- 「『自分がジーコ人間の上に、ブルーレットおくだけを思いついた瞬間だと気付いてしまったのに気を取られ、背中の力道山に気がついていないッハ添え4だと思った? 残念添え5でしたーwwwwwウェイ人間』と『カステラ』の都々逸4コマ」 トランプ作
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川柳4コマ

「Oh my god」を4コマで伏せ字とすることで、聞き取れないほどの絶叫を表現していると考えられる。「!」の多さからも詠み手の慟哭の様子がありありと思い浮かぶ。会意4コマの手法が用いられていると言えるだろう。(トウソクジン評)
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絶句4コマ
- 「五言絶句」 ぷらりね作
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未分類
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