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ワルタハンガ
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gensousyusyu
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ワルタハンガ/Walutahanga
メラネシアの伝承に登場する蛇女。ソロモン諸島のウラワ島、ガダルカナル島、フロリダ島、ガラパゴス諸島のサン・クリストバル島で伝承される。背の高い邪悪な姿と長く曲がった歯を持つ。
母は普通の人間で、奇妙な姿の娘を夫から隠して育てていた。次の子が生まれると、女は自分と夫が畑に行っている間、ワルタハンガに子の面倒を見させていた。やがて疑いを持った夫がこっそり畑から戻って家の中を盗み見すると、蛇女が「ロ・ルル・ロ、イア・ルロ、泣かないでおくれ、私にはお前と一緒に立つ脚もないのだから、私にはお前を抱く腕もないのだから、ロ・ルル・ロ、イア・ルロ、泣かないでおくれ」と子守歌を歌っている場面を目撃した。恐ろしくなった夫は、これが我が子だとは知らずにワルタハンガを8つに裂いた。しかし8日間雨が降ると、彼女の体は繋がって戻った。再生したワルタハンガは旅に出たが、憎しみから人間を呑み込んで食うようになった。その行いから、ワルタハンガは再び8つに裂かれて退治され、その体は料理されてシチューになった。骨は海に投げ込まれ、村の皆がこの料理を食べた。しかし再び8日間雨が降るとまた元の姿に戻った。ワルタハンガは8つの波を集めて村を襲い破壊した。だが料理を食べなかった女と子供だけ助け、ヤムイモ・タロイモ・ココヤシを与え、綺麗な水が流れる様にし、姿を消した。後に自分の土地を見つけ、そこの守護霊となったという。
名は「8ファゾム(1ファゾム=6フィート)、八尋」の意。
母は普通の人間で、奇妙な姿の娘を夫から隠して育てていた。次の子が生まれると、女は自分と夫が畑に行っている間、ワルタハンガに子の面倒を見させていた。やがて疑いを持った夫がこっそり畑から戻って家の中を盗み見すると、蛇女が「ロ・ルル・ロ、イア・ルロ、泣かないでおくれ、私にはお前と一緒に立つ脚もないのだから、私にはお前を抱く腕もないのだから、ロ・ルル・ロ、イア・ルロ、泣かないでおくれ」と子守歌を歌っている場面を目撃した。恐ろしくなった夫は、これが我が子だとは知らずにワルタハンガを8つに裂いた。しかし8日間雨が降ると、彼女の体は繋がって戻った。再生したワルタハンガは旅に出たが、憎しみから人間を呑み込んで食うようになった。その行いから、ワルタハンガは再び8つに裂かれて退治され、その体は料理されてシチューになった。骨は海に投げ込まれ、村の皆がこの料理を食べた。しかし再び8日間雨が降るとまた元の姿に戻った。ワルタハンガは8つの波を集めて村を襲い破壊した。だが料理を食べなかった女と子供だけ助け、ヤムイモ・タロイモ・ココヤシを与え、綺麗な水が流れる様にし、姿を消した。後に自分の土地を見つけ、そこの守護霊となったという。
名は「8ファゾム(1ファゾム=6フィート)、八尋」の意。
別名
参考文献
- 山北篤,佐藤俊之監修『悪魔事典』新紀元社
- キャロル・ローズ著/松村一男監訳『世界の怪物・神獣事典』原書房
- ロズリン・ポイニャント著/豊田由貴夫訳『オセアニア神話』青土社
- 松村一男,森雅子,沖田瑞穂編『世界女神大事典』原書房