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ロンゴ
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gensousyusyu
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ロンゴ/Rongo
ポリネシアで信仰される農業の神。
天の男神ランギと大地の女神パパの間に生まれた複数の神々の一柱。兄弟はタウヒリ、ハウミア、タネ、タンガロアらである。
巨大な法螺貝の姿をしており、「こだまを作る者」と呼ばれることがある。
最初、神々と人間はランギとパパの手の中に閉じ込められていた。外に出たいと考えた彼らは、まずロンゴが、次にタンガロアが両親を引き離そうと試みたが失敗した。最後にタネが、地を支えにし天を足で押し上げて両親を切り離した。しかし両親への迫害に怒ったタウヒリが嵐を起こし、ロンゴは地下に逃げ込んだ。そこから栽培の植物が生えるようになったという。
マンガイア島民からはアテアとパパの間の次男とされ、島民たちはみなロンゴの子孫であるという。ロンゴを気に入っていたパパは、ロンゴの所有物が多くなるようにと、赤色の食べ物(聖なる食べ物)はタンガロアの物とし、それ以外の全てをロンゴの物とした。そのためタンガロアはマンガイア島を去り、他の土地を探しに行くことになった。
後の時代になると、ラロトンガ島からの祖先である偉大な首長タンギイアが、タンガロアとロンゴの兄弟として神格化された。ンガリキ族からは、ロンゴの3人の息子が自分たちの祖先だと考えられた。マンガレヴァ島でのロンゴは雨の神で、虹の中に姿を現すという。ツアモツ諸島ではタネとヒナの子で王族の祖先であり、虹はロンゴの誕生を記念して現れるものだとされる。マルキーズ諸島では、歌の守護神としても信仰された。
名は「響き」「音」の意。タヒチではロオ、ハワイではロノ、カロリン諸島ではロンガラ、マルキーズ諸島ではオノやモ・ロンゴと呼ばれる。
天の男神ランギと大地の女神パパの間に生まれた複数の神々の一柱。兄弟はタウヒリ、ハウミア、タネ、タンガロアらである。
巨大な法螺貝の姿をしており、「こだまを作る者」と呼ばれることがある。
最初、神々と人間はランギとパパの手の中に閉じ込められていた。外に出たいと考えた彼らは、まずロンゴが、次にタンガロアが両親を引き離そうと試みたが失敗した。最後にタネが、地を支えにし天を足で押し上げて両親を切り離した。しかし両親への迫害に怒ったタウヒリが嵐を起こし、ロンゴは地下に逃げ込んだ。そこから栽培の植物が生えるようになったという。
マンガイア島民からはアテアとパパの間の次男とされ、島民たちはみなロンゴの子孫であるという。ロンゴを気に入っていたパパは、ロンゴの所有物が多くなるようにと、赤色の食べ物(聖なる食べ物)はタンガロアの物とし、それ以外の全てをロンゴの物とした。そのためタンガロアはマンガイア島を去り、他の土地を探しに行くことになった。
後の時代になると、ラロトンガ島からの祖先である偉大な首長タンギイアが、タンガロアとロンゴの兄弟として神格化された。ンガリキ族からは、ロンゴの3人の息子が自分たちの祖先だと考えられた。マンガレヴァ島でのロンゴは雨の神で、虹の中に姿を現すという。ツアモツ諸島ではタネとヒナの子で王族の祖先であり、虹はロンゴの誕生を記念して現れるものだとされる。マルキーズ諸島では、歌の守護神としても信仰された。
名は「響き」「音」の意。タヒチではロオ、ハワイではロノ、カロリン諸島ではロンガラ、マルキーズ諸島ではオノやモ・ロンゴと呼ばれる。
別名
参照
参考文献
- 山北篤監修『東洋神名事典』新紀元社
- D・リーミング,M・リーミング著/松浦俊輔訳『創造神話の事典』青土社
- フェルナン・コント著/蔵持不三也訳『ヴィジュアル版ラルース 世界の神々神話百科』原書房
- ロズリン・ポイニャント著/豊田由貴夫訳『オセアニア神話』青土社