GURPS日本語版の誤訳と悪訳と訳語不統一

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GURPS日本語版の誤訳と悪訳と訳語不統一 - (2010/11/10 (水) 15:33:00) のソース

[[GURPS日本語版]]には様々な誤訳・悪訳・訳語不統一が無数といってもいいほど存在します。
日本語版に翻訳した[[グループSNE]]の方々の努力は認めるも、訳としては不完全なもの、あまりにも酷いものが目立ちます。

ここに日本語版の誤訳・悪訳・訳語不統一を集めてみましょう。
各書籍の[[エラッタ]]も参考にしてみてください。

* GURPS第4版
** ガープス・ベーシック【第4版】キャラクター
[[ガープス・ベーシック【第4版】キャラクター]]の誤訳。
[[『ガープス・ベーシック【第4版】キャラクター』のエラッタ]]、http://web.archive.org/web/20061008202858/http://anego.harisen.jp/main/cgame/gurps4th_01.htm#akuyaku も参考にしてみてください。

|原書での名称|&spanclass(nobr){日本語版での訳}|出典|&spanclass(nobr){別の訳語案}|備考|h
|Accessibility|「[[状況限定]]」「[[条件限定]]」|p.108, p.109|&spanclass(nobr){「[[アクセシビリティ]]」}「[[条件限定]]」|訳語不統一。原書Charactersの110ページの説明文には、「Accessibility limitations fall into two broad categories: those that limit the targets your ability can affect and those that limit the situations in which it works.」[大意:Accessibilityは大きく二つに分類できる。一つは能力を使用可能な「対象」を制限するもの、もう一つは使用可能な「状況」を制限するものである。]とあるので、「状況」だけを限定するという語感のある(上記の説明文と矛盾する)「状況限定」という訳語よりも、むしろ「条件限定」という訳語のほうが説明文と矛盾しないと考えられる。どちらが適切でわからないときは直接「[[アクセシビリティ]]」とカタカナ表記する選択肢もある。|
|Airplane|航空機|p.197|固定翼機|Airplaneの訳語不統一または微妙な訳。原文:other Airplane specialties.&br()Airplaneは通常、「固定翼機」(fixed-wing aircraft)全般を指す。日本語の「航空機」(Aircract)は回転翼機[Rotorcraft](ヘリコプター、オートジャイロ)、飛行船、グライダーなどを含めたものを広義のものを指す。日本語の「飛行機」の定義はこれら2つの定義よりも狭義で、推進装置を備えた固定翼機に限定される。よって、グライダーや低G人力飛行機も含む「航空機」か(これに加えてさらに言葉の厳密さにこだわるなら、気圏航空機、オートジャイロ、反重力機器、LTA,超航空機を除く)「 固定翼機 」が妥当と考えられる。<[[操縦]]>技能の[[専門化]]オートジャイロと超軽量飛行機の[[技能なし値]]に使われている。|
|an appealing member of the sex you find attractive|あなたが魅力的だと思う性別の相手|p.130|あなたが魅力的だと思う性別に属する魅力的な相手|日本語版では「好色」の効果が及ぶ対象はあなたが魅力的だと思う性別の相手となっているが、この言い回しは「だから「好色」な男は赤ちゃんでも婆さんでも相手が女性であれば常に口説け。そうしないのは悪いロールプレイだ。」と読まれがちなので、これまた誤訳か誤訳に限りなく近い悪訳と思われる。原文は an appealing member of the sex you find attractive で、これは「あなたが魅力的だと思う性別のメンバーのうち魅力的である者」を意味する。2007年9月更新 。|
|Armor Divisor|[[徹甲除数]]|p.102, 110-111 原書p.B104, 110|[[装甲除数]]|説明内容と原文から「徹甲除数」よりも「[[装甲除数]]」という訳が適切。|
|Blunt Trauma|[[鈍器外傷]]||[[鈍的外傷]]|鈍的外傷は医学用語として昔から使われている。そもそもこの症状は常に鈍器が原因とは限らない。|
|buy off|「買い戻す」|p.27|不利な特徴の"buy off" (買い取り)||
|Compulsive Behavior|「[[強迫観念]]」|p.125-127, P.B128-129|「[[強迫行為]]」|脅迫観念と強迫行為はまったく別の症状で、前者は、頭に不快感が浮かぶだけのものであり、実害は少なく不利な特徴の解説内容とは異なる症状。後者は前者の不快感を振り払うために実際に行動に移す症状のこと。参考→&link_wikipedia(強迫性障害){強迫性障害 (Wikipedia)}|
|Effective Skill of Contact|情報屋の"実質の"技能レベル|p.60|情報屋の"実質的な"技能レベル|effective を「実際に」、 connections を情報屋、 actual を「表面の」と訳している。「[[情報屋]]」の解説で使われている。|
|Elastic Skin|「[[伸縮自在の皮膚]]」|p.62,原書p.B51|「変幻自在の皮膚」「伸縮自在」「変幻自在」「[[変幻自在の外観]]」|elastic skinをスペースアルク英辞郎で調べると「[[ゴム状皮膚>http://eow.alc.co.jp/Elastic+skin/UTF-8/]]」と翻訳される。skinの訳のひとつは「皮膚」だが、「[[外観>http://eow.alc.co.jp/skin/UTF-8/]]」も含まれ、乗り物やロボットなどの無生物にこの特徴を適用すると、「皮膚」という訳はあまりにも不適切になる。解説によると、ゴム状とは限らない、かつ伸縮するだけとは限らない、皮膚とは限らないので「変幻自在」「変幻自在の外観」とするのが適切ではないだろうか。|
|Follow-Up|「[[追加ダメージ]]」|p.104|「[[フォローアップ]]」「[[追加効果]]」「[[追加発動]]」|「[[特殊効果]]」の追加もできるように、ダメージだけを与えるとは限らないので「追加ダメージ」は悪訳。[[増強]]の1つ。|
|forked stick|熊手状の棒|p.244|二又の棒|訳語不統一と悪訳。forked stickとはダウジングに用いられるようなYの字の形状をした棒のことです。『[[ガープス・魔法大全]]』p.111にこの棒を扱う魔術師の絵が掲載されています。この訳語不統一・悪訳は『[[ガープス・魔法大全]]』でも大量に見つかります。|
|G-Experience| 「[[重力適応]]」|p.58, p.286|「[[重力対応力訓練]]」|「重力適応」と「重力対応力訓練」の説明が逆になっている。|
|hitch a ride|相乗り|p.56|便乗|「[[次元跳躍者]]」の解説で使われている用語。誤訳または訳語不統一。|
|his actual skill level|"表面の"技能レベル|p.60|「情報屋」が "実際に" 習得している 技能レベル|effective を「実際に」、 connections を情報屋、 actual を「表面の」と訳している。「[[情報屋]]」の解説で使われている。|
|Improved G-Tolerance| 「[[重力対応力訓練]]」|p.58, p.286|[[重力適応]]|「重力適応」と「重力対応力訓練」の説明が逆になっている。|
|Irresistible attack|回避不能な攻撃|p.B99-100, 原書p.B103|防御不能な攻撃、防護不能な攻撃、抵抗不能な攻撃|[[増強]]「[[宇宙パワー]]」の種類のひとつ。実際には回避できる|
|Light Anti-Armor Weapon|小型対戦車兵器、軽対戦車兵器|p.188, p.271|LAW、軽対戦車兵器|p.188では「小型対戦車兵器」という名で専門化させることになっているが、p271の装備リストでは <[[銃器/軽対戦車兵器]]> という名が用いられている。迷ったときは略記の<[[銃器/LAW]]>を使うとよい。今後どちらの訳語が用いられるのかは不明。両者が同じものを指すということに留意が必要。|
|Light Machine Gun|ライトマシンガン、軽機関銃|p.188, p.271|LMG、ライトマシンガン|p.188では「軽機関銃」という名で専門化させることになっているが、p271の装備リストでは <[[銃器/ライトマシンガン]]> という名が用いられている。迷ったときは略記の<[[銃器/LMG]]>を使うとよい。今後どちらの訳語が用いられるのかは不明。両者が同じものを指すということに留意が必要。|
|Limited Use|使用回数限定|p.56|[[回数制限]]|[[限定]]「[[回数制限]]」の訳語不統一。「[[次元跳躍者]]」の解説で使われている。|
|Machinist|機械工|p.211|修理工|[[GURPS第4版]]では、Machinistは <修理工/TL> と訳されている。|
|maximum width|最大直径|p.100|最大幅|増強「[[円錐状]]」の解説。「攻撃の最大射程における円錐の最大幅をメートル単位で決定する。円錐状のコストは +50% + 最大幅1メートルごとに10%」(メートル法に置き換えるルールに基づいて、yardをメートルに置き換えています)。maximum range が最大射程で、 maximum width は最大直径ではなく 最大幅 。『キャンペーン』「範囲・拡散攻撃」(p.B391)の解説でもmaximum widthを最大幅と訳している。そもそも円錐の直径を実際に計算するのは三角関数などを使いかなり面倒なので、ここで最大直径はありえない。|
|parallel world|異世界|p.56|パラレルワールド、平行世界|悪訳・訳語不統一。「[[次元跳躍者]]」の解説で使われている。|
|Precognition|プレコグ|p.313|「[[未来予知]]」|プレコグは参照先ページの内容から超能力ESPの能力として扱うこともできる有利な特徴「未来予知」(Precognition)の悪訳、珍訳と推測される。なぜこの項目だけが索引に載ったかは不明。小説・映画で有名な「マイノリティ・リポート」に出てくる予知能力者の通称のようだが…。「未来予知」は付録の有利な特徴一覧に載っている。|
|Psychic Healing|超能力治療|p.73|[[サイキック・ヒーリング]]|「[[サイキック・ヒーリング]]」の訳語不統一。「[[治療できる]]」の[[特別限定]]で使われている。|
|Split Personality|「[[統合失調症]]」|p.145|「[[解離性同一性障害]]」「[[多重人格]]」|Split Personalityの特徴名として、精神医学上のある種の病名をあてた訳語。GURPS第4版で採用されている「[[統合失調症]]」よりも正しい訳とされているが、特徴の効果に即した「[[多重人格]]」がより適切な訳であるとの指摘もある。GURPS第3版文庫版では「精神分裂」、完訳版では「多重人格」と訳されていた。|
|"strap-on" aircraft|"個人携行"の飛行機|"船体取付け用の"航空機|原文:Any "strap-on" aircraft.&br()strap-on の日本語訳([[スペースアルクの英辞郎から引用>http://eow.alc.co.jp/strap-on/UTF-8/]])&br()【名】外部取付け式補助エンジン&br()【形】ストラップ[ひも]で取り付けられている、 船体取付け用の|
|superhuman|超人(コミックのスーパーヒーローなど)|p.13、原文はp.B12|Super (コミックの超人など)|原文 P.B12 : Exotic. An alien, angel, robot, “super” (a comic-book superhuman ), superhumanをスーパーヒーローと訳してしまうのはいかがなものか。|
|Tech-Level|文明レベル||Tech-Level、テックレベル、[[TL]]|文明はCivilizationを意味する。[[TL]]は文明や時代に対してのみ付けるレベルではなくより狭い地域や技能やアイテムなどにもつけられるものである。|
|Thaumatology|<[[魔法理論]]>、<[[魔法学]]>|p.93, p.215|<[[魔法学]]>|今後どちらの訳語が用いられるのかは不明。両者が同じものを指すということに留意が必要。この用語は、サプリメント[[GURPS Thaumatology]]と同じ名称になっている。|
|the Contact's connections|情報屋自身の情報屋|p.60|情報屋が持っているコネ|effective を「実際に」、 connections を情報屋、 actual を「表面の」と訳している。「[[情報屋]]」の解説で使われている。|
|Urban Survival|<[[都市生活]]>|P.205, 原書 P.B228|<[[都市生存術]]><[[路上生活]]>|都市で野宿等をする技能のため、都市生活という訳は不適切。|
|Vibration Sense|「[[震動感覚]]」|p.62, p.287|[[振動感覚]]|「 振動 」は「振り子・ガラスの振動」、「振動数」、「電磁波・音波の振動」のように一般・数学・物理の分野で使われる。それに対し「震動」は「火山・大地の震動」のように自然現象・地震に限定した用語である。この特徴の説明から、「 震動 」よりも「 振動 」が適切。|
|Weather Sense|<天気占い>、<天気予報>|p.179, p.202|<[[天候予測]]>|Weather Senseの訳語不統一と悪訳。天気占いはweather senseではなくてweather lore。|
|wounding multiplier|負傷補正、致傷補正||負傷係数、負傷倍率|「致傷」は[[GURPS第3版]]でdamageの日本語訳として使われていたもの。一般的には修正がmodifier、補正がadjustmentかcorrect|