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八王妃市におけるUGN

 現八王妃支部長・崇宮秀一の就任以降、八王妃市のUGN支部は一元的な階層化を目的とした大幅な改革が進められた。
 かつては八王妃駅周辺のみを管轄していた八王妃支部の権限を拡大し、八王妃市全体を統括する役割を与えた。同時に複数の支部の統廃合を進め、人員配分の適正化が行われている。
 また、以前は市内に3か所存在したアールラボを統合し、八王妃支部管下のアールラボ八王妃に一元化。同時にそれまで水面下で行われていた民間の研究機関との提携を全て終了させ、研究資源を中央へ集中させた。
 このような改革の結果、八王妃支部を頂点とするピラミッド型の階層構造が完成し、市内で発生した事件や、敵対勢力の構成員などといった情報の管理が八王妃支部を介して一元化された他、支部を越えての合同調査などの障壁が緩和されたことで調査効率が改善されたと報告されている。
 その一方で、こうした急進的かつ八王妃支部による支配的な構造改革には反対論も根強かった。特に整理対象となった支部の幹部にとって、新参者によって長く存続させてきた支部を取り潰され、爪弾きに遭うなどこれ以上の屈辱はない。それ以外にも、崇宮の理想に賛意を表しこそすれ、あまりにも急進的な改革に困惑を隠せない者も少なくなく、体制移行は納得感のある中で進められたとは到底言いづらい。
 当然、こうした中で内紛が頻発した時期もあり、崇宮の行動は本末転倒であると批判的な論調が強まった時期もあったが、現在となってはそうした空気も薄らいでいる。当時対立していた幹部らも、表だって崇宮に敵対的な態度を示すことはほとんどない。もちろん、彼らの中には今でも崇宮の寝首を狙っている者もいるだろうが。
 こうした大規模な改革は、もちろん崇宮が自らの理念のために掲げたものではある。しかし、ここまでの改革が何の後ろ盾もない新参者である崇宮に可能だっただろうか。この改革を実現できた背景には、日本支部――ひいては中枢評議会の干渉があったという。
 一身上の都合で本部エージェントを辞した崇宮だったが、縁に触れて八王妃支部に支部長職で赴任したことを知った中枢評議会が、日本支部を通じて彼と接触し、これらの改革案の骨子を提示した。
 エージェントとしては優秀だが、組織管理者としての経験はゼロと言って良かった崇宮を巧みに操り、八王妃市のUGNの構造改革をトップダウン形式で推し進めた中枢評議会の目的は定かではない。日本支部の全権掌握のための第一歩であるとも、UGNの地方支部の新しい体系のモデルケースとしての実証実験であるとも言われている。
 いずれにせよ、その後の崇宮は自身の信条に従い、独断的な嫌いはあるが概ね公正な組織運営に努めていると評されている。日本支部など上位組織からの要求であっても、民間人を危険にさらすような内容であれば毅然と反対を申し入れるなど、本来彼らが期待していた操り人形としての機能は果たしていないといえる。こうした点から、八王妃支部と日本支部の関係は必ずしも良好とはいえない。八王妃市事後処理課の設置などは、日本支部の不信感の表れであると指摘されている。


八王妃市内のUGN支部

支部 支部長 担当区域
八王妃支部 崇宮秀一 中央部、全域
西八王妃支部 卓見槙 西八王妃駅周辺
八王妃滝沢支部 黒瀬深月 北部
櫻華大学支部*1 秋元誠一郎*2 櫻華大学構内
八王妃古宮支部 大空珠穿 北東部
八王妃砂川支部 館林明 東部
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注釈

*1 八王妃滝沢支部から派生・独立した特殊な支部である。

*2 事実上、支部長職を行っている。