Warrior~闇を駆けるキバ~ ◆gry038wOvE
バラゴはビートチェイサーを押しながら、山道を歩いていた。
先程、二名の魔戒騎士を発見した際にビートチェイサーを別所に置いていたのである。
これからバラゴが向かうのは、呪泉郷やグロンギ遺跡といった施設のあるエリアであった。
特に、目的はない。ただ、零が『悪』となるのを待つまでの時間潰しに、他の参加者を殺そうと適当にマップ上を回っているのだ。
森であるだけならともかく、ここは山の上りである。
ゆえに、ビートチェイサーを駆ることはできない。
ともかく、マップ上で黄土色に示された道にたどり着くまでは、バイクは押すようにしている。
龍咲駆音として暮らしていた彼は、こうした文明的な乗り物も乗りこなすことができるが、ここでは流石に難しい。
「……グロンギ遺跡か」
しかし、そんなバラゴが最初にたどり着いたのは、グロンギ遺跡という施設であった。
ここに来たことには大した理由はない。
ただ単純に、施設の内容が気になったからだ。
不可思議な紋様に覆われた、神秘の遺跡……といったところだろうか。
ホラーに似た『魔』の雰囲気を、バラゴは本質的に感じ取っていた。
バラゴは、その中央にある棺に手をかける。
「封印、か」
その棺から、ホラーとはまた一味違った──しかし本質的には共通した気配を感じたバラゴは呟く。
この中に、ホラーに匹敵する何かが封印されていると、バラゴは睨んだのである。
どちらにせよ、バラゴの行動はひとつ。
もし、ここにホラーのような魔物が封印されているというのなら、開放する。
それだけである。
バラゴは、魔戒剣を取り出すと、棺を真っ二つに切り裂いた。
刃渡りは足りないが、一箇所が避けると、剣圧や振動で真一文字な斬り痕ができたのである。
その中から出てきたのは、ミイラ化した男性の死体である。
「この男が封印していたのか? ……しかし、封印が解かれたが、何かが変わった気配もない」
何も起きない……。
バラゴは肩透かしを食らった気分になる。
どうやら、魔物は現れなかったらしい。
いや、バラゴの知らないところで、何かが起きていた可能性というのは少なからずあるだろう。
もともと、この先代のクウガがグロンギを封印したため、この棺が開けば、封印は解かれるはずである。
現代にグロンギが現れたのも、この封印が解かれたのが原因である。
しかし、制限下にある今、グロンギがこの場でのさばるということはなかった。
「まあいいさ。ここは何でもなかったらしい。……そうだな。あとは、呪泉郷というのも気になるな」
バラゴは剣を強く握りながら歩き始めた。
更なる敵を喰らうために。
【1日目/昼】
【D-6/グロンギ遺跡】
※棺の封印が解かれました。ただし、グロンギの怪人が現れることはありません。
【バラゴ@牙狼─GARO─】
[状態]:胸部に強打の痛み、ダメージ(中)、疲労(中)、顔は本来の十字傷の姿に
[装備]:ペンダント、魔戒剣、ボーチャードピストル(0/8)@牙狼
[道具]:支給品一式×3、ランダム支給品0~2、冴子のランダム支給品1~3、顔を変容させる秘薬?、インロウマル&スーパーディスク@侍戦隊シンケンジャー、紀州特産の梅干し@超光戦士シャンゼリオン、ムカデのキーホルダー@超光戦士シャンゼリオン、『ハートキャッチプリキュア!』の漫画@ハートキャッチプリキュア! 、ビートチェイサー2000@仮面ライダークウガ
[思考]
基本:参加者全員と加頭を殺害し、元の世界で目的を遂行する
0:山内の道に出て、ビートチェイサーで呪泉郷に向かう。
1:
冴島鋼牙と出会ったら、この手で葬る。
2:今のところ顔を変容させる予定はない
3:石堀に本能的な警戒(微々たるものです)
4:
一文字隼人とキュアピーチは再び出会うことがあれば、この手で殺す。(ただし、深追いはしない)
[備考]
※参戦時期は第23話でカオルに正体を明かす前。
※顔を変容させる秘薬を所持しているかは不明。
※開始時の一件で一文字のことは認識しているので、本郷についても認識していると思われます。
※冴子と速水の支給品はまだ確認していません。
※つぼみ達の話を立ち聞きしていました
そのためプリキュア、砂漠の使徒、
サラマンダー男爵について知りました
※雷剛や閻魔斬光剣の召喚はできません。
バラゴはこれを制限の影響だと考えています。
※零は放っておけば心滅獣身で闇に堕ちると考えています。
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最終更新:2013年06月26日 20:55