【村雨良】
[名前]村雨良(むらさめ-りょう)
[出典]仮面ライダーSPIRITS
[異名]ゼクロス、仮面ライダーゼクロス、JUDO
[声優]菅田俊 ※「10号誕生!仮面ライダー全員集合!!」時
[性別/年齢]男性/20代程度(攫われた時点で大学生)
[一人称]俺 [二人称]お前、あんた、君(記憶復活後) [三人称]
「記憶も…痛みも…哀しみもしらない。だがひとつ…思い出したものがある。これが…怒りか…」
「仮面ライダーSPIRITS」第二部以降の主人公。
当初は、BADANの改造人間部隊隊長のコマンダー・ムラサメとして改造されており、
三影英介と行動を共にしていた。しかし、第一部では仮面ライダーストロンガーに敗北し、全身破壊される。
だが、頭部が
ニードルに回収され、後に脳を除いた全身の99パーセントが改造されたパーフェクトサイボーグ「ZX」として再生。その体は大首領JUDOが乗り移るための器として作られたものだった。
ZXとなった後、BADANの宣戦布告を行い、1号と2号のダブルライダーとの戦闘で、右足と左手を破壊されたうえ、相棒であった三影ことタイガーロイドはライダーダブルキックから彼を庇って爆発する。
第二部では、人間の時の記憶もBADANとしての記憶も失って浮浪者のように街中を歩いている。彼には感情も痛覚もなかったが、追ってくるBADANを敵と認識しており、「泣いている女のビジョン」に苦しめられ、無意識に悪を倒し、微かながら感情を取り戻し、弱者を守るようになる。
ただし、友を奪った仮面ライダーとも対立しており、仮面ライダーでもBADANでもない第三勢力のような扱いだった。
第二部終盤では、ZXの体は一時的に大首領JUDOに乗っ取られ、暴走しかけた。しかし、海堂博士とルミからはめ込まれたメモリーキューブにより、魂がJUDOと入れ替わるのを防がれる。月面でJUDOと交戦した際にキューブは失われたが、もう体を乗っ取られることはないと確信している様子である。
その後は記憶を取り戻し、仮面ライダーやその協力者とともにBADANの壊滅のために尽力する「仮面ライダーZX」となった。
[外見]
中の人の身長は187cmと非常に大柄。SPIRITSでも長身で筋肉質。
特徴的な天然パーマだが、このパーマは戦いを通じてクセが弱くなっている。
表情は硬く、一見するとちょっと怖い人に見える。
[性格]
本来は陽気で優しい人間だが、序盤は改造されているため、感情を失くしている。そのため、殺害に躊躇はなく、無口で冷徹な印象が強い。
しかし、一方で記憶の奥底には村雨良としての記憶が若干ながら残っているようでもあり、彼が悪事を働く時、時折、「女」(幻)が現れて目の前で泣く事があった。
記憶や痛覚を失いつつも、「これが悲しみか」、「これが怒りか」と己の感情を言葉と照らし合わせて認識できるようになっていく。
もともと重度のシスコンで、姉によく付き添っていた。改造後も、姉にそっくりな女性の影に悩まされていた時期がある。
一時期は無口だったが、本来は上述のように陽気で気さくな人間であるため、記憶を取り戻してからは「不気味なくらいに明るい」との事。特に滝とは打ち解けており、「滝さん」と呼んで慕っている。
ただし、一部の仮面ライダーとはどこか含みのある敬語を使ったり、呼び捨てにしたり、挙句の果てに沖に対しては説教をしたり、ちょっとアウトローで先輩を敬わない性格も入っているかもしれない。実写版ではもう少し敬意にあふれた人間である。
姉と自分を改造し、人生を滅茶苦茶にしたBADANを恨んでいたが、先輩たちとの出会いから、平和のために戦う事を教えられる。
変身ポーズと掛け声は、滝に「変身をする時のスイッチがあるはずだ」と言われて学び、名乗りは不良・村上千弘に「敵と戦うときはまず挨拶だろ」と言われて始めた。こういうところを見ると、人の言う事には案外素直な性格。
また、天然ボケで、どこか抜けているところがある。がんがんじいの鎧は素顔だと思っていた模様。
無口だった当初は「本郷に似ている」と滝に言われた。
[他キャラとの関係]
本郷猛、
一文字隼人、
結城丈二、
沖一也とは、当初こそ対立していたが、お互いに仮面ライダーとして認め合っている。このメンツの中では、沖とはあまり仲が良くないかもしれない。
三影英介はかつての親友で、村雨が仮面ライダーとなってからも、まだ友情が抜けきらない様子。戦闘を行う事はあれど、その中には躊躇も見られる。
[能力]
仮面ライダーゼクロスに変身できる。
高い学習能力を持ち、本郷のライダーきりもみシュートや沖の梅花の型(に近いもの)を一瞬で会得した。
生身で巨大な杭を打つ事ができるほどのパワーになっており、その姿は「お猿さん」と評された。
もちろんだがバイクに乗る事もできる。作中では三影が乗っていた特殊戦闘バイクに乗っているが、これは後に大破した。
実写版では「ブラジルの大学に通っている大学生」という設定。
以下、変身ロワにおけるネタバレを含む
+
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開示する |
村雨良の本ロワにおける動向
基本情報
初登場 |
015:からっぽの心 |
最終登場 |
125:Eにさよなら/仮面ライダー!あなたたちを忘れません!! |
参戦時期 |
第二部第四話冒頭(バダンから脱走中) |
スタンス |
対主催(ライダー限定マーダー) |
変身回数 |
仮面ライダーゼクロス(9) |
体内の装備 |
電磁ナイフ、衝撃集中爆弾、十字手裏剣、虚像投影装置、煙幕発射装置 |
支給品 |
生命の苔、魔導具シルヴァ、フランケンシュタインの被りもの |
参加者関係表(最終認識)
名前のみの情報
説明
第一回放送まで
仮面ライダーSPIRITSにおける10人目のライダー。
今回はBADAN脱走直後からの参戦で、BADANのコマンダーでもなければ仮面ライダーでもないという宙ぶらりんな参戦時期であった
最初に出会ったのは大道克己こと悪の仮面ライダー、エターナル。ダブルライダーに殺された三影のようにカメンライダーに大切なものを奪わせないためにエターナルと交戦。途中響良牙の乱入を挟みつつも、苦戦を強いられるが、良牙が放った獅子咆哮弾により戦闘は中断となる。
その後しばらくして先ほどの戦いで死んだと思っていた良牙と再会。情報交換の末に自分の本名が【村雨良】であると知る。情報交換を終えると良牙は一人で呪泉郷に向かおうとするが、村雨はエターナルのような相手に出会ったらやられるだけだと止める。それでも足を止めるつもりはない良牙とぶつかることとなり、彼と戦う事となる。
戦闘はスペックの高いZXが優位に進めていたが良牙も引かず、目くらましを食らった隙を突かれて大きなダメージを受けることとなった。結局その直後良牙は川に落ちて子豚になってしまったため戦闘は中断となった。
戦闘終了後、良牙と別れるが彼の方向音痴によりすぐに再会することとなり、あてのない村雨は彼についていくことにした。
第二回放送まで
良牙の方向音痴により目的地の呪泉郷とは真反対に移動した村雨達は、五代雄介・西条凪・美樹さやかと出会う。彼らと情報交換をした後別れようとするが、五代達をストーカーしていた溝呂木眞也によりさやかがファウスト化し、五代・凪と共闘する。この時、変身したクウガをカメンライダーと認識し、カメンライダークウガと呼ぶが、彼の人柄が奪う存在とは程遠かったこともあり、敵視することはなかった。
さやかを倒そうとせず救おうとする五代に業を煮やした凪がガイアメモリでドーパントに変身しようとするとそれを止め、メモリを破壊する。結局さやかは溝呂木により回収され、凪と決裂した五代を加えて再び呪泉郷を目指すこととなった。
その道中再び溝呂木が現れ、メフィストに変身した彼と交戦。しかし溝呂木の援護にサイクロン・ドーパントに変身したスバル・ナカジマが現れ、溝呂木は逃走。逃走した溝呂木を五代と良牙に追わせて村雨は一人サイクロン・ドーパントと交戦する。戦闘はZXの優勢だったが、スバルはドーパントの姿を解いて鹿目まどかの姿となっていたために、戻ってきた五代がドーパントの正体だと知らずに村雨のとどめの攻撃を止めてしまう。すぐに五代にこいつがサイクロン・ドーパントの正体だと話し誤解を解くが、その隙にスバルは逃走。五代がそれを追うが、それを見ていたさやかがまどかが襲われていると勘違いして五代を刺す。
村雨は、さやかを救ってほしい、それがきっと仮面ライダーの使命だと言う五代の願いを聞き、託される。その直後冴島鋼牙と五代の親友一条薫が現れ、一条との再会と会話を果たした五代はそこで力尽きる。
鋼牙・一条と行動を共にすることとなった村雨は、さやかを救うという五代の願いを叶えるべくさやかが逃げた方へと向かい、そこで良・花咲つぼみ・アヒルになった志葉丈瑠と合流する。丈瑠を除いた5人での自己紹介・情報交換によりつぼみが三影の仇である一文字と出会ったことを知り、つぼみが村雨と一文字は仲間なのではないのかと問うと激昂しながら否定した。
情報交換の結果、村雨は三影の仇を取るため一文字と市街地で合流予定であるというつぼみについていくこととなり、呪泉郷を目的地とする良牙・一条・丈瑠とは冴島邸まで行動を共にすることとなり、村へ向かう鋼牙とは別れた。
しかし冴島邸へ向かう道中、バイオレンス・ドーパントとトリガー・ドーパントの襲撃を受ける。一度バイオレンス・ドーパントに変身した溝呂木の姿を良牙と村雨が見ていたためにバイオレンスの正体は溝呂木だと判断するが、つぼみの説得で動揺するバイオレンスの姿を見た村雨は、バイオレンスの正体は溝呂木ではなく先ほどサイクロン・ドーパントに変身して襲ってきた相手だと看破する。一方トリガー・ドーパントの方は衝撃集中爆弾により変身を解くことに成功。兄の強さを証明するために殺し合いに乗るというトリガードーパントの正体であるティアナ・ランスターに対し村雨は、兄はお前の姿を見たら泣くのではないかと、ティアナを諭す。
そんな中、井坂深紅郎と筋殻アクマロが手を組んでその場にいる者達を強襲。アクマロの雷により丈瑠とスバルが死亡し、さらにスバルの死に激昂したティアナがアクマロへ向かっていきこちらも死亡してしまう。村雨は良牙・つぼみ・一条を逃がし、一人で井坂とアクマロを相手にすることとなるが、そこへ異変に気づいて戻ってきた冴島鋼牙が現れ、彼と協力して井坂・アクマロと戦い、ゼクロスキックでアクマロを撃破する。
死んだ丈瑠・スバル・ティアナを埋葬した後良牙達を追おうとするが、そこへ結城丈二・涼邑零が現れる。鋼牙を仇だと思い込む零を鋼牙と村雨の支給品だったシルヴァが説得する中、バラゴが襲ってきたため交戦する。この時、ライダーマンに変身した結城をカメンライダーとして敵視するが、今はバラゴをどうにかしないといけないため共に戦う。
バラゴとの戦いを終え、自暴自棄になった零が立ち直った後、なおも変身を解いていなかったZXは同じく変身を解いていなかったライダーマンに襲い掛かる。戦いは結局鋼牙たちに止められ、結城からは「君はいずれ仮面ライダーとなる」という言葉を残され、零ともども別れることとなった。
第三回放送まで
鋼牙と共に良牙を探す中、宿敵であるニードルの放送を聞く。つぼみ・一条・良牙と合流すると、一条・良牙と交戦していた仮面ライダーエターナルの提案によりエターナルゲームが行われる。
1回戦・2回戦で他の仲間たちがエターナルと戦っている間、村雨は体を休めつつもエターナルこと大道克己が自分に近しい境遇の人間であることを知る。
そしてエターナルゲーム3回戦・エターナルと対峙したZXは、エターナルから彼にとっての仮面ライダー像を聞くと、それをメモリーに刻み、五代・結城など人によって仮面ライダー像が違うのだと認識する。そして自分は、これまで出会った様々な人々の魂を受け継ぐ者として、仮面ライダーZXという名を名乗った。
一進一退の戦いの中で、生きている実感をエターナル共々取り戻していくZX。電磁ナイフでエターナルへ最後の一撃を決めた直後、ZXは自分の鏡と言える存在であるエターナルを止めることが出来たことを確信した。
しかしZXの身体は既に限界を迎えていた。死の間際、五代のことを思い出した彼は、サムズアップを作りながら、良牙達と一緒にいられて楽しかったと語り、そのまま動かなくなった。
俺には笑顔など無かったと語りつつも、死を目前にしたその表情は笑顔であった。
称号【受け継ぐのは、魂】
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最終更新:2014年11月07日 02:21