「もしもし、穴持たず48シバです。
ええ、言われたとおりマテリアルバーストで南西部を更地にしておきました。
建造妖精と穴持たずカーペンターズを派遣すれば例のモノを建造できますよ。」
仕事を終え、地上からヒグマ帝国へ帰国した一張羅を着た青年、シバさんを
廊下に背を持たれかけている一匹の大柄なホッキョクグマが出迎えた。
「む?シロクマさんか?」
「おかえり、シバさん」
「ああ、ただいま」
シバさんは記憶を失って以来、支配階級穴持たずのシロクマさんに色々と世話になっている身である。
シロクマさんは白い体毛の腰辺りをまさぐり、一本の凍りつくように冷たいビンジュースを差し出した。
「カクテル飲む?キンキンに冷えてるよ」
「ああ、ありがとう。氷結の固有能力。流石、北海道以上の極寒の大地に住むホッキョクグマだな」
「ええ、どういたしまして」
笑顔を浮かべ、疲れを癒すように炭酸飲料を飲み干すシバさんをシロクマさんは嬉しそうに見守る。
かつてこの男を捕食しようとした獰猛な獣とは思えない程穏やかな雰囲気を漂わせるホッキョクグマ。
だが、その平穏は死に物狂いで奥から駆けてくる一匹のヒグマによって破られる
「ひぃぃぃ!!!!あぁっ!?シバさん、シロクマさん!た、大変です~~!!」
「ん?どうした、穴持たずNo.543」
「よく個体を判別できますねシバさん。流石です」
二匹の傍までやってきたヒグマは実効支配者達に予期せぬ事態による帝国の危機を伝えるのだった。
「ヒグマ提督の一派が
クッキーババアの工場を占拠して艦むすの無秩序な量産を始めましたぁ!!!」
「なんだとっ!?」
驚愕するシバさんにシロクマさんは不敵な笑みを浮かべながら語りかけた。
「行きましょうか。シバさんなら別に問題ないでしょう?」
◆ ◆ ◆
「黒木さん、気分はどうだい?」
「……うおぇっぷ……」
「あまり良くはないでしょうね。でも仕方ないわ。これ以上待ってたら
脱出のタイミングがなくなるもの。さあ、早く地上へ出ましょう」
ヒグマの居住区である住宅街を二匹の着ぐるみの様なヒグマと
一匹の青い体毛を持つ雌のヒグマが歩いていた。
ヒグマ帝国に侵入した
クリストファー・ロビンと
黒木智子。
そして彼女に召喚されたサーヴァント、
グリズリーマザーである。
彼らは屋台の裏でしばらく休んだ後、
灰色熊が
田所恵を連れて食材のミズクマ狩りに出かけた隙に、
三匹は一旦地上へ逃れる為に屋台を出発したのだ。
「しかし、これがヒグマ帝国か。よく出来てるな。」
岩盤をくりぬいて作られたマンション群は鉄筋コンクリート製の
ビル街と引けを取らない完成度を誇る。その芸術的な建造技術に
着ぐるみを着たヒグマ、マイケルのオーバーボディを着た
クリストファー・ロビンは感嘆を受けた。
「ボクやプーさんが住んでいた100エーカーの森とは文明レベルが違いすぎるな。
悔しいが敗北を認めよう。」
「あらやだ、こんなのただの人間の
猿真似よ。」
「いや、あたし達が誘拐された時はこんな建物無かっただろ!?絶対おかしいし!」
「うーん、まあ有富様は色々スゴイ技術を異世界から導入してたみたいだしねぇ。
あたしは建築の担当じゃないから詳しいことは知らないけれど」
「それにしても……随分静かですね」
参加者である二人がヒグマに襲われるのを防ぐためにオーバーボディを
着ている訳であるが、その襲ってくるヒグマの姿を先ほどから全く見かけていない。
「おかしいわね。ヒグマが一匹もいない」
「みんな寝てるんじゃねーの?」
「いや、季節的にはもうすぐ夏だ。
冬眠シーズンが過ぎたのにヒグマが
目覚めないなんて異常だよ」
「まだ冬だよ!ゲーム始まってから半日も経ってねーだろ!」
「あ、ああ、それもそうか」
そのようなやり取りをしながら静寂漂う地下帝国を闊歩する三匹。
――――そして、その沈黙は突如として破られた!
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「あ、穴持たず229ぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
「大丈夫だ!まだ息はある!!!」
「なぁーにー?この様は!ここの熊さん達は少し規律が緩んでいるようねっ!私が一から教えてあげるわ!」
「向こうがエラい騒がしいですね」
「地底湖の方ね。行ってみましょう!」
騒ぎに導かれて三匹が湖へ向かうと、そこには大量の岩を湖に投擲するヒグマの群れと
黒焦げなって倒れ伏す何匹かのヒグマの姿があった。
対する彼らの攻撃対象は湖を縦横無尽に駆け巡る巨大なバックパックを背負った一人の少女の様である。
次々とヒグマが投擲する岩や石つぶてが湖に落ち、激しく水飛沫が跳ねる。
「グオオオオオオオオ!!!投げろ!!岩を投げろぉぉぉぉ!!!!」
「駄目だ!!全然当たらねぇ!!畜生!!あの火力に加えてなんて機動力だ!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「あ、穴持たず361ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
少女のバックパックから放たれた砲弾が直撃し、黒こげになりながらまたヒグマの一匹が倒れ伏す。
その様子をロビンと智子は唖然としながら見守っていた。
「ヒ、ヒグマの群れが人間一人に圧倒されている!?」
「誰だお前ら!?違ぇよ!あれはただの人間じゃねぇ!さっきヒグマ提督が大型艦建造で造った艦むすだ!」
「ヒグマ提督?艦むす?」
「……にしても、美人だなチクショー……」
ベルナルドの着ぐるみの中で智子がブーたれた。
流れるようなロングヘヤーの金髪にやや釣り気味の瞳、大和級など日本の戦艦勢に負けず劣らずの見事な胸部装甲。
グレーを基調としつつ、ところどころに赤と黒の意匠がこらされた軍服のようなボディースーツを着用した海外艦娘の一人。
彼女こそドイツ第三帝国海軍出身の超弩級戦艦、
ビスマルクである。
38cm連装砲を四門装備した火力と機動性を両立した高速戦艦であるその性能は駆逐艦の比ではない。
「おのれヒグマ提督ぅぅぅ!!!あの娘を建造する為に一体何匹の同胞を犠牲にしやがったっっ!?」
「ドイツらしい重厚かつ美しいデザインでしょう?いいのよ、もっと褒めても。」
全ての投石を回避した無傷のビスマルクは帽子の位置を直しながら疲れて休憩に入ったヒグマ達をせせら笑う。
「くそっ!歯が立たねぇ!あの娘を倒さねえ限りヒグマ提督が籠城している工場へは行けねぇってのに!!」
「ねぇ、何が起こってるんだい?ヒグマ同士で仲間割れ?」
マイケルの着ぐるみを着たロビンがヒグマの一匹に尋ねた。
そして、驚くべき事実を知ることになる。
「先ほど、住宅街に住んでいたヒグマ帝国の民が200匹ほど消滅した。」
「にひゃくっ!?ああ!さっきの無人街って!!」
「あれは恐らく十中八九、艦これにハマり過ぎて暴走したヒグマ提督の暴走だろう。
いいか、あの艦むす達はヒグマを資材にして生産されているんだ。一人二人なら良かったんだがエラいことになった。
急いでヤツを止めねばヒグマ帝国が滅亡するッッ!!」
「え、マジで!?てことはもう放っておけば勝手にヒグマが全滅して家に帰れるってことっ!?」
「わー!わーっ!?」
グリズリーマザーは大急ぎで智子の口を押さえる。
「なんか言ったか?」
「気のせいですよ。ところでヒグマさん、彼女に攻撃できなくて困っているようですね?」
ロビンは、智子のディバッグのファスナーを開けながら解説してくれたヒグマに喋りかける。
「ああ。俺達穴持たずは肉弾戦に特化した造りになってるから遠距離攻撃は基本苦手でな。お前もそうだろ?」
「いやぁ、どうだろうね。智子さん、ちょっと
支給品を借りるよ!」
「え?」
ディバッグの中から智子に99個支給された石ころの一つを取り出したロビンは、
綺麗な投球フォームで湖の上に佇むビスマルクに向かって投げつけた。
それに気づいたビスマルクは高速旋回して回避しようとする。―――だが、その時異変が起こった!
突然、飛んできた石つぶてが空中で姿を消したのだ。
「え?なに?―――ぐぅっ!?」
面食らうビスマルクの目前で再び姿を現した丸石が額に直撃し、大きくのぞけ返る金髪少女。
「……ティガーボール」
「うおおっ!消えた!?なんだ今の魔球はっ!?」
「それになんという正確な投石っ!?アンタ一体何者なんだ!?」
ざわつくヒグマ住人達の中心で、着ぐるみの様な熊は口を開く。
「僕はクリスト…………マイケルだよ。ちょっと野球が得意なだけのただのヒグマさ」
「ウオオオオ!!!!いいぞマイケル!!!」
始めてビスマルクにダメージを与えたことで沸き立つヒグマ達の中で
智子はロビンに小声で詰め寄った。
「……ちょっと、なんでヒグマの味方してんのさ?」
「……確かにヒグマは敵だよ。だが僕は復讐者である以前に100エーカーの森の王者なのさ。
ヒグマとはいえ森の仲間。困っている時は助け合うのが森の
ルールなんだよ。
それに、そろそろどれくらい強くなったか試したくなってきたところでね!」
「……あー、もう知らねー」
「Feuer!やるわね・・・!これでも喰らいなさいッッ!!」
鼻血を拭き、体勢を立て直したビスマルクは四門の15cm連装副砲から同時に砲弾を発射した。
水面を駆け回れる艦むすと違い地上に居るロビンはそう簡単には回避できない。だが!
「オウルボール」
「えっ!?」
ロビンが投石した石つぶてがジグザグに移動して中空ですべての砲弾を迎撃した。
「馬鹿なっ!?―――ぐふぅっ!!」
驚愕するビスマルクの腹部に続けて放たれたストレート球が直撃し、悶絶する。
「すげぇ!!マイケルさん、まるで生き物のように投石を自在に操りやがる!!」
「勝てる!!俺達は勝てるぞぉ!!――――あぁ!?」
「やるわね・・・!でも!ドイツ帝国最強戦艦の実力はこんなものじゃないわよ!!」
目つきが変わったビスマルクは四門の38cm連装砲の全てを前方に向けて構えを取った。
すると、彼女の周囲の時空が歪み出し、前方に黒い球体が電気を纏いながら徐々に形成されていく。
そう、彼女も島風と同じヒグマ製の艦むす。同じような魔改造が施されているのは言うまでもない。
「なんだあれは?」
「不味いッッ!ビスマルク型の必殺技、ブラックホールクラスターだっっ!
逃げろマイケルゥゥゥ!!あれはいくらアンタの投石でも相殺できねぇーー!!」
「提督に栄光あれ!!!ファイヤーーーーー!!!」
あらゆるものを消滅させる暗黒宇宙がビスマルクの主砲から放たれる。
一目散に逃げだすヒグマ達。だが間に合う筈がない。
ロビンや智子と共にまた数十匹のヒグマが消滅するというのか?
だが、放たれた黒い球体は地上に着弾する寸前に突然、霧散するように消え去った。
「なんですって!?」
「おお!アレをみろ!!ビスマルクの上だっ!!」
ヒグマの一匹が指さす方向を同時に見るヒグマ住民とビスマルク。
そこに居たのは暗黒宇宙を消し去った男、宙を舞いながら急降下してくる
白い一張羅を来た青年、シバさんだった。
「ま、また人間!?」
「うおおおお!!!シバさんだぁぁぁ!!!シバさんが助けにきてくれたぞおおおお!!!!」
「すげぇぞシバさん!!空も自由に飛べるのか!?」
「対空装備がイマイチみたいだな、ビスマルク」
加重系魔法の技術的三大難問の一つ、汎用的飛行魔法を駆使してビスマルクの真上から接近するシバさん。
ビスマルクは気を取り直しシバさんが落ちてきた瞬間を狙い撃ちする為にその場から離れようとする。
だが、足が動かない。下を見ると、足元が凍りついてビスマルクの動きを封じ込めていた。
さらに周囲を見回すと、いつの間にか湖全体が雪国の様に凍りついている。
凍りついた湖の上をゆっくりと一匹の白い熊が歩いていた。
「ナイスアシストだ、シロクマさん」
「そ、そんなっ!?」
「心配するな、君は殺しはしないさ。その代り、いなくなったヒグマの分まで働いてもらうけどな」
シバさんはシルバーホーンを逆手に持ち、取っ手の部分で動きの止まったビスマルクのうなじを強打し、
気絶したビスマルクは氷の上に音を立てて倒れ込んだ。傍に辿りつき、彼女を見下ろすシバさんとシロクマさん。
「随分お優しいことで」
「これ以上戦力を減らすわけにはいかない。怪我人多数だが幸い戦闘による死者はいないみたいだし、
今回は大目に見るよう上には報告しておくよ。ヒグマ提督は捕まえて仕置きが必要だがな」
「じゃ、番人も倒したことだし、ちゃちゃっと終わらせましょうか」
氷湖の上を悠然と歩いて工場へ向かう二匹に歓声を送るヒグマ住人達。
「あいつらもシーナーとかいう奴と同じ支配階級か?」
「そのようですね、私は初めて会いましたけど」
「……どうやら一筋縄じゃいかなそうだな」
「よおマイケルさん!大活躍だったじゃねぇか!あの二人が来たからにはもう大丈夫だろう!
一緒に戦勝パーティーでもしようぜ!ほら、友達のアンタたちも!」
「え?いや、あたしは別に……わぁぁ!」
歓喜するヒグマ達に抱えられ、ロビン達三匹は街の中へ連れて行かれるのだった。
【ヒグマ帝国・地底湖の傍の街/昼】
【クリストファー・ロビン@プーさんのホームランダービー】
状態:右手に軽度の痺れ、全身打撲、悟り、《ユウジョウ》INPUT、魔球修得(まだ名付けていない)
装備:手榴弾×3、砲丸、野球ボール×1 ベア・クロー@キン肉マン、ロビンマスクの鎧@キン肉マン、ヒグマッキー(穴持たずドリーマー)、 マイケルのオーバーボディ@キン肉マンⅡ世
道具:基本支給品×2、不明支給品0~1
[思考・状況]
基本思考:成長しプーや穴持たず9を打ち倒し、ロビン王朝を打ち立てる
0:智子さんを奇怪なヒグマから避難させ、麻婆おじさんや女研究員と情報交換できる方法を探る。
1:投手はボールを投げて勝利を導く。
2:苦しんでいるクマさん達はこの魔球にて救済してやりたい
3:穴持たず9にリベンジする
4:その立会人として、智子さんを連れて行く
5:帝国を適当にぶらぶらしたら地上に戻って穴持たず9と決着を付けに行く
[備考]
※プニキにホームランされた手榴弾がどっかに飛んでいきました
※プーさんのホームランダービーでプーさんに敗北した後からの出典であり、その敗北により原作の性格からやや捻じ曲がってしまいました
※ロビンはまだ魔球を修得する可能性もあります
※マイケルのオーバーボディを脱がないと本来の力を発揮できません
※ヒグマ帝国の一部のヒグマ達の信頼を得ました
【黒木智子@私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!】
状態:嘔吐、自己嫌悪、膝に擦り傷
装備:ベルモンドのオーバーボディ@キン肉マンⅡ世、令呪(残り3画/ウェイバー、綺礼から委託)
道具:基本支給品、石ころ×96@モンスターハンター
[思考・状況]
基本思考:死にたい
0:ヒグマも、何もできない自分も、死ねばいいのに。
1:ロビンに同行。
2:ビッチ妖怪は死んだ。ヒグマはチートだった。おじさんは愉悦部員だった。最悪だ。
3:どうすればいいんだよヒグマ帝国とか!?
【グリズリーマザー@遊戯王】
状態:健康
装備:なし
道具:なし
[思考・状況]
基本思考:旦那(灰色熊)や田所さんとの生活と、マスター(黒木智子)の事を守る
0:マスター! とりあえずシーナーさんの目の届かないところに逃げますよ!
1:旦那が仕入れから帰ってくる前に、マスターを地上に逃がす。
[備考]
※黒木智子の召喚により現界したサーヴァントです。
【Bismarck zwei@艦隊これくしょん】
状態:気絶
装備:38cm連装砲、15cm連装副砲
道具:なし
[思考・状況]
基本思考:ヒグマ提督を守る
0: 不明
[備考]
※ヒグマ帝国が建造した艦むすです
※捕獲されました
「やられたっ!ビスマルクは囮だったのか!」
ヒグマ提督が引き籠っている部屋へ突入したシバさんとシロクマさん。
しかしそこには誰も居なかった。あるのは起動しっぱなしのパソコンと
「ちょっと出撃してきます」と書かれて机の上に置かれた置手紙のみ。
「逃げ足が速いですね」
「ヒグマ提督は既に地上か…恐らく新型の艦むすも何人か引き連れてるんだろうな……」
溜息をつくシバさん。その姿に、人間だった頃の全てに達観していたクールガイの面影はない。
そしてシロクマさんはそのシバさんの様子を、帝国の危機などどこ吹く風といった風に嬉しそうに見つめていた。
(ふふっ!素敵ですわお兄様!ついに失われた感情を取り戻したのですね!)
穴持たず46シロクマさん―――北極熊のオーバーボディを着てヒグマに成りすました司馬深雪は
着ぐるみの中で恍惚とした表情を浮かべて兄であるシバさんを見守っている。
司馬達也が幼少の頃施された脳改造の影響で失われた喜怒哀楽の感情。
それを直せる唯一の鍵を有富が行おうとしていた研究に見出した深雪は先回りして
スタディの研究に協力していたのである。ヒグマのクーデターなど色々予定外の事はあったが
全ては計算通りにうまく行っていた。
(ええ!お兄様ならきっとヒグマに転生できると信じていましたわ!
ちょっと記憶に障害が残ってるみたいですけれどだんだん取り戻してくれる筈!だってお兄様ですもの!)
司馬深雪にとって司馬達也は神の様な存在である。だが下着姿で抱き着いても一切反応を示さない
彼の傍に何時までも居続けられるほどその心は強くはなかった。
部屋の床を得意の氷結魔法で凍らせながら剥製の中で黒髪の少女は嗤い続ける。
【ヒグマ帝国・研究所跡/昼】
【穴持たず48(シバさん)@魔法科高校の劣等生】
状態:健康、記憶障害、ヒグマ化
装備:攻撃特化型CADシルバーホーン
道具:携帯用酸素ボンベ@現実、ランダム支給品1~2(武器ではない)
[思考・状況]
基本思考:ヒグマ帝国と同胞の安寧のため、危険分子を監視・排除する
0:帝国へ帰還する
[備考]
※司馬深雪の外見以外の生前の記憶が消えました
※ヒグマ化した影響で全ての能力制限が解除されています
※シバさんのマテリアルバーストで島の南西部の島内の海面がすべて蒸発しました
【穴持たず46(シロクマさん)@魔法科高校の劣等生】
状態:健康、ヒグマ化
装備:ホッキョクグマのオーバーボディ
道具:なし
[思考・状況]
基本思考:
0:頑張ってねー
[備考]
※ヒグマ帝国で喫茶店を経営しています
※突然変異と思われたシロクマさんの正体はヒグマ化した司馬深雪でした
※オーバーボディは筋力強化機能と魔法無効化コーティングが施された特注品です
※「
不明領域」で司馬達也を殺しかけた気がしますが、あれは兄である司馬達也の
絶対的な実力を信頼した上で行われた激しい愛情表現の一種です
「HEY!!提督ぅ!!紅茶が入ったネ!!」
「ああ、ありがとう。」
D-6の街のビルの中にある、とある小さな喫茶店。
巫女服を着たエセ外国人みたいな美少女が入れてくれた紅茶を
元気が無さそうに手に取るヒグマ提督。
「どうしたネ提督ぅ?」
「いや、ビスマルクちゃんのことが気になってね」
「ここは私に任せて先に行ってください!とか恰好つけて突撃しちゃったネ。仕方ないヨー」
「うう、ごめんね、ビスマルクちゃん」
「心配いらないデスヨ、提督には金剛がついてるネ!」
ヒグマ提督を後ろから抱きしめる金剛を扉の陰から銀髪の少女が不機嫌そうに眺めている。
「ふん、イチャイチャしちゃって。大体なんで島風一人を提督と私たちが
地上で直接出迎えなきゃならないのよ?どういう風の吹き回しかしら?」
陽炎型駆逐艦九番艦、
天津風は肩にぶら下げている連装砲ちゃんをなでながら
自分の妹である駆逐艦に敵意を向ける。
「……見てなさい、今の私はただのアンタのテストベッドじゃないんだからっ!」
【D-6 とあるビルの中の小さな喫茶店/昼】
【
穴持たず678(ヒグマ提督)】
状態:健康
装備:なし
道具:携帯端末
基本思考:ヒグマ帝国と同胞の安寧のため、危険分子を監視・排除する
0:艦むす造り過ぎちゃった……これからどうしよう?
1:ぜかましちゃん大丈夫かなあ
【金剛改ニ@艦隊これくしょん】
状態:健康
装備:不明
道具:なし
[思考・状況]
基本思考:ヒグマ提督を守る
0: 不明
[備考]
※ヒグマ帝国が建造した艦むすです
【天津風@艦隊これくしょん】
状態:健康
装備:不明
道具:なし
[思考・状況]
基本思考:ヒグマ提督を守る
0: なんか島風だけ特別扱いしてないですかぁー提督?
[備考]
※ヒグマ帝国が建造した艦むすです
※穴持たずNo.118に資材を依頼したらヒグマ住民を200匹程解体してしまったので
仕方ないから材料を全部使い、艦むすを作れるだけ作って地上へ逃げました
※ヒグマ提督はおそらく五、六人は新造したので後三人ほど会場かヒグマ帝国の何処かにいます
最終更新:2015年12月27日 18:45