朱音

あかね【登録タグ:2020年 あめりぃ 巡音ルカ
作詞:あめりぃ
作曲:あめりぃ
編曲:あめりぃ
唄:巡音ルカ

曲紹介

「探してるの。知らない?」
 上目遣いでこちらを見つめる彼女は小さく首を傾げ、手にしている灯りを近づけた。可愛げにゆらゆらと体を揺らす彼女の仕草を見て私は焦燥感に駆られたが、口を固くすることしかできなかった。
 しかし、一体ここはどこなのか。赤い霧の立ち込めるこの林木地帯には人気どころか虫の鳴き声さえしない。風で揺れる草木の音は私の寂しい気持ちをなくしてくれていたが、少女には届かぬ音のようであった。
「知らないなら私、行くね。また何処かで会えたらいいな」
 少女はそう言うと暗闇へ消えていった。それが、私と彼女の馴れ初めであった。
  • あめりぃ氏の初投稿作品。
  • 絵:UMINOTE

歌詞

俗な街に佇むのもようやく
誑かした朝昼夜と
阻害された音はノイズに変えられ
やがて解ける心の残照

作り笑いなんて当たり前だから
虚無に消えるあなたの詞
どうせ君もあちらの売り子だろう
虚言だけは見抜けるものです

彼岸に咲いた花を集めて
深く深くへと進んでいく
片手に握ったランプ灯し
誉を探した

錆びつかないで
泣いて 喚いて
揺れ動く鈴蘭 林のザワメキ
耐えて 絶えて くすんで
黒色の鼓動奥に響く

儚く散る惨めな花びら達が
沙羅に還り世界は廻る
闇は沈みやがて紅葉に染まって
僕を招く狐の舞踏(ワルツ)

滑り落ちていく運命の糸
深く深くへと続いている
逃したあの子が綴った跡を
ずっと辿ってた

鳴りやまないで
泣いて 崩れて
苦しげに映った薄命の想い
感じ 与えて 聴かせて
煤けて見えない景色を探せ

伸ばした右手はあなたの
瞳には映らないけど
まだあなたを抱きしめる事だけは

錆びつかないで
泣いて 喚いて
揺れ動く鈴蘭 林の騒めき
耐えて 絶えて 見つけて
光に包まれた夢の國を

泣いて 泣いて 喚いて
慎ましく咲いた白い花達だけ
抱きしめて 育てて
崩れそうな私を見つけて

LaLaLa…

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最終更新:2023年12月12日 13:36